おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
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慣れないことはするもんじゃない・・・
2007年07月12日 (木)
慣れないことはするもんじゃない。体調が崩した。
「慣れないこと」とは当然、「呑んだくれもせずモクモクと石を積むこと」だ。30歳を超えて、「慣れてない」というもも問題だが、慣れてないのでしょうがない。
でも、体調を崩したのは「慣れないこと」だけが原因ではない。まぁ、それが起因となっていることはたしかだが・・・問題なのは
長袖のYシャツを一枚しかもっていない
ということだ。
部屋の温度は常に28度で設定。クールビズ。「28度は暑いよ〜」といろいろな人にいわれたので、半袖のYシャツを2枚購入したのだが・・・28度・・・全然暑くないよ。おいらには。梅雨の時期なので半袖の方が快適なのは確かだが、ドトールとか電車の中とか、どっかの店の中とかは冷房効き過ぎてて、半袖だと寒い。さすがにスーツきてたら暑いだろうけど、Yシャツ一枚だったら長袖買った方が良かった・・・と今になって思う。
先行投資したいが、おいらは来月の中旬までの一ヶ月間、3万円で過ごさないといけないことが判明してしまったので、とてもじゃないけど投資できない。その話を魯智深たちにしたら、大爆笑のあと「やっぱりうちらと同じでブルーカラーだね〜」とお褒めの言葉をいただいた。
いつものように熱は全くないが、鼻水がすごい。あ〜だるい。
今週末、実家に帰るマリカルメンがお土産を買いたいらしく「石積み後、買い物につきあえや」と脅される。「いやや〜いやや〜うち、買い物いきたくあらへん」と一度は断ったのだが、ふと今回の石積み生活を始めたからまだ一度も「寄り道」をしていないことを思い出して、考えを改めついていくことにする。ただ、「買い物はしらん。勝手にやってくれ。寄り道することに意義があるのだ!」と念を押しておいた。そして、予定通り買い物はつきあわず(タバコ吸ってた)、肉だけ食べて帰ってきた。
肉喰えば、体調が戻ると思ったけど、効果はなかった。残念。
正義とオフィスラブ
2007年07月11日 (水)
オフィスラブ・・・う〜ん、なんてチープで素敵な響きなんだ・・・。バベルの塔があるビルにはいったい何組のオフィスラブがいるんだろう。「オフィスラブ」か〜もう、どの角度から見ても和製英語だな。チープで素敵だ・・・。
そのこと書く前に・・・。
今日はなんか蒸し風呂みたいな一日であった。久しぶりの石積み期間が梅雨の時期になってしまったのは完全に失敗だ。やる気がなくなる。
今日も通石積み時間が余ったので、人間観察して過ごす。
エレベータ街をしていた女性。ヒールが恐ろしく高く、ヒョウ柄を来ていた。バベルの塔ビルヂングには似つかわしくない感じだったので、興味が出て1階にある「各階の会社一覧」をみてみたが、結局どれがそうなのかわからなかった。私服がそうなのだろうか?
女性の数がやたらと多いことは先日書いたが、改めてみてもやっぱり多い。そして、自分も含めて、似たり寄ったりな格好をしている男性とは違って、女性の服のなんとまぁ〜多様なことか・・・。隙だらけのおいらからしたら、隙がなさ過ぎるほど完璧な格好だ。きっと朝から「これでもない・・・あれでもない・・・」と服を選んででてきているのだろう。そうじゃない人もいそうだが。
で、思ったのは、やっぱり人間、自分の雰囲気に合った服装を選ぶようで、服を見てから顔をを見ると「あ〜〜なるほど〜」と頷けることが多い。たまに「はうっ!」ってなることもあるにはあるが、だいたいにおいて納得できる。みな、自分をつかんでいるってことなのだろう。すごいすごい。日本にはものすごい数の女性雑誌・・・しかも服の本・・・が存在するが、それにたいしても納得がいった。高校時代からの服を未だに着ているおいらには、どうでもいい話なのだが・・・。
前々からマリカルメンから「昼飯を一緒に食べよう」と誘われていたのだが、一週目はノルマルに過ごして様子をみたかったのでずっと断っていた。イレギュラーを入れると生活のリズムがつかみづらいから。が、1週間経って、なんとなくつかめたような気がしたので、今日一緒に昼飯を食べることにした。バビロニアまで電車ででてきてくれるというので・・・。
久しぶりの会話のある昼休みであったということもあるが、いや〜なんか妙にドキドキしたさ。相手がどうこうということではなく、たった一時間の昼休みをわざわざ待ち合わせて昼飯を食べる・・・というシチュエーションに。
そのドキドキ感が、石積み場の誰かに見られても全くもって困ることのない現実を、誰かに見られたら困る(困りたい)・・・という仮想にさせた。
も、もしや・・・オフィスラブってこんなんではないのか?
ノンストップ、ヨモツシコメ。妄想はじまる。
世のオフィスラブ者の人たちは、毎日こんな体験をしているのだろうか?いや、リアルだったら、ドキドキどころか、ビクビクなのかもしれない。けど、そのビクビクが案外楽しかったりするのかもしれない。
わざと時間ずらして一緒に返ったりするのかね〜。
「例の場所」を示す合図なんかあったりするのかね〜
気づかないうちに誰かに見られてしまって、給湯室とかでこっそり噂されてたりするのかね〜。
ばったり会社の人間にあってしまって「か、彼女とたまたまそこで会ってね・・・」なんていいわけしちゃったりするのかね〜。
なんか、ベタベタやん・・・。
それなりに楽しそうだが、やっぱ面倒くさいや。
皆でぐい〜〜〜っと呑んで、わ〜〜〜っと走って、おえ〜〜〜〜っってボミって・・・って方が楽でいいや。
いや、まて・・・それがもし不義だったら?ビクビクどころじゃないな。ヒリヒリだな・・・。でも、そこまで妄想できんや・・・。インディアンウソツカナイ。
都合により今日は世間一般の昼飯時間の12時くらいに飯を食べにいったのだが、もう最悪だ・・・今日はもうどこの店にも「入れない」、「入りたくない」くらい混んでいた。「行列ができる店」がいっぱいだ。味に関係なく。コンビニで弁当買ってその辺で食べてもよかったが、あいにくの雨。バビロニアのオフィス街はタバコを吸えない店が多すぎるし・・・。明日からはまたドトールだな。でも、週に一回くらいだったら、ちゃんとした店で食べるのもいいかもしれない。会話もあるし。
会話といえば、今日はいろいろ会話をしてみた。変に策を弄してもあまり意味がないことが判明したから。様子をみて、話しかけれそうなタイミングで、石積み場のこととか聞いてみた。周辺の状況とか。
話しかけたのは、おいらの部署の男性社員。たぶんおいらより年下だが、5年くらい、バベルの塔で石積んでいるだ。以前に石積み場では、最悪な時には残業200時間とかがあったとか。物理的に200時間って可能なのか?と思ったが、土日も出勤していたらしい。せっかくだからあだ名をつけておこう。まだあまり知らないのだが・・・
「カワンチャ」
に決定。
忘れないようにしないと・・・。上司は、いづれ機会があればつけよう。
今日の石積みでは、面白い体験をした。
デザインなんかをやるソフト・・・おいらの場合、主にPhotoshopやらIllustratorとかサイトを作るオーサリングソフトなんかになるのだが・・・には「ライセンス」というものが存在する。ライセンスの数はソフトにもよるのだが、普通は「一製品一つ」という感じである。簡単にいってしまえば、
お金を出してそのソフトを買っても、一台のPCにしかそのソフトをいれてはいけない
というものだ。高いソフトなどは、シリアル番号などがあってそれをいれないとインストールができないし、仮にコピーしたものを手にいれても、このシリアルがないとどうしようもないというわけだ。ただ、世の中にはいろんなものがあって、探すところを探せばそのシリアルが見つかったりする。まぁ、その辺のことは今回は関係ない。
パッケージと一緒に入っている利用許諾書なるものには、かならず「1つのCPU(パソコンのことと思っていい)に対してだけライセンスを認める」というような項目があるのだが、一つ買ってしまえば、物理的には何台ものPCにインストールできてしまう。ライセンスも同じものをいれれば動いてしまう。
(※最近のソフトはネットにつなげてライセンスを常時確認したりなどコピー防止を強化しているものもあるが、それをかいくぐる知識のある人間もたくさんおり、いたちごっこになっている)
で、何がいいたいかというと、最初に書いたライセンスの大原則というのは、その人の心持ちによっては簡単に破られてしまうものなのだ。もし厳密に守ろうとすると、10台パソコンがあったら、10個同じ製品を買わなくてはいけないが、守らなければ1個買っただけで10台をまかなえてしまう。そんな極端な世界なのだ。
具体的な数値でいうと、現時点での最新バーションでいえばPhotoshopは定価で10万円、Illustratorなら8万4千円。セットで買うと割引があるが、まぁ20万近くする。それを10台分買うとなると200万。がワンセットですませるとなると20万で済む。
で・・・大きい声でいってしまっていいのかわからないが、おいらがこれまで石を積んでいた石積み場では、そんな大原則なぞどこ吹く風であった。そして、それが世の中の「暗黙の了解」なのかと勝手に思っていた。都合のいい解釈だが、メーカー側もそんな「暗黙の了解」を考慮にいれて、開発し、値段を設定しているものだとばかり思っていた。彼らが駆逐したいのは「違法コピー」の方がメインなのだと・・・。
そして、今日の出来事。
お「すいませ〜ん・・・今回の変更で新しい項目ができて、その画像を作らないといけないんですけど、同じフォント(デザイン文字みたいなもん)がないんですけど、どうしましょ?とりあえず似ているゴシックフォントはあるんですけど、他の項目が10個もあるから、ちょっと違うだけで目立つと思うんですよね〜」
上「そっか〜どうしようかな〜。カワンチャく〜ん、前のデザインやってた人のPCにフォントって何かいれたっけ?」
カ「フォント・・・あ〜なんか入れた気もします。あ〜ありました、ありました・・・たぶんこれです。」
ダイナフォント100書体のCDがロッカーから出され手渡される
カ「その中にありそうですか?」
お「たぶんあります。そんなたいしたフォントじゃないですし。」
カ「で、どうしましょうかねぇ〜」
お「え?インストールしていいですよね?」
上「いや・・・それフリーなの?」
お「え?フリー・・・じゃないですかね?」
カ「でも、12800円という値段が・・・」
お「・・・ん?フォントも1台一つなんですか?このダイナフォントで?」
上「甘い、甘い・・・たぶんそうだよ・・・利用許諾書があるはずだから・・・」
利用許諾書を探して読むと、確かに「1CPUに対して1つのライセンス」と書かれていた。
上「これからも使うよな〜。買うってもんか・・・」
お「え、いや・・・たった数文字だけなんで、もしそんなに大変なら、似ているフォントでごまかしますよ。もしかして目立つかもしれませんが・・・」
上「でも、今後も使うかもしれないし・・・他に欲しいものとかある?」
お「あるにはありますが、今後どんな石積みするかにもよりますね〜。とりあえず、PhotoshopとIllustratorがあれば助かりますが・・・」
上「申請するときに、まとめて出すからさ〜。20万ってことは普通に買えば14万くらいか・・・」
お「いま、うちにはないんですか?」
上「最新のやつあるけど、たいして使いもしないのにあっちの会社(身内の会社)がいれちゃってるんだよね〜。もしそれいれるなら、あっちのやつ消さないといけないんだけど、それも面倒だし、そのせいでいろいろ要求されても困るしね〜」
お「そ、そうなんですか・・・いろいろ大変なんですね・・・でも、わざわざ買わなくてもいいですよ・・・」
おいら一人のために(もちろん後々も使えるが)20万の買い物をすると聞いて、ビクビクし始める。
上「ま、それは何とかするとして、とりあえず、フォントの件か・・・」
お「え、ええ・・・」
上「たしか隣の部署のPCに入ってるはずだから、そこでちゃちゃっとできる?」
お「ええ。たかだか数文字ですし・・・たいした作業ではないので・・・10分もあれば。」
上「じゃ〜カワンチャ君・・・PC使えるように頼んできてくれる?その前に、まず空いてるか確かめて」
カ「もう確認してきました。使えますよ」
上「じゃ、あっちの部署のPCで作ってくれる?」
たった8文字の文字を打つために、隣の部署に移る。そのPCのある席は、すでにやめていったデザイナー(?)の席で、今は誰も使ってないいらしく、椅子もなかった。なので、中腰のままで作業する。中腰での作業は思ったよりも面倒で20分くらいかかったが、画像を作り終え自分の席に戻る。
おいらの上司・・・というか、バベルの塔の言ってることは何も間違っちゃいない。間違ってないどころか、絶対的に正しい。どこからどうみても正しい。
正しいんだけど・・・正しいんだけど・・・・正しいよね。うん。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」でいくか、「赤信号をみんなで渡っているのを見て、『おまえら赤信号だぞ!』と注意する」でいくか・・・。
映画「セルピコ」を思い出す。
あちらは賭博犯罪を警察が賄賂で見過ごすというシステムに対してセルピコ(アルパチーノ)が正義を貫き糾弾する・・・というストーリ。史実を元にした映画。
賄賂を全く受け取らないセルピコを、他の警察官たちはビビりつつも、憎んでいく。「みなやってるじゃないか!」、「賭博行為は犯罪ではあるが重犯罪ではない!」、「退職金だと思えばいい」、「オレだって悪いことをしているとは思っているが・・・そんなこといいったら、皆になんていわれるか」・・・理由はそれぞれだ。
その映画をみながら、おいらは確実にセルピコにはなれない・・・と思った。無理。賄賂を受け取らないくらいの侠気はみせれるだろうが、それを糾弾するなんて無理。ものすごい嫌われ方だもん。多勢に無勢。いったいセルピコになれる人間が世の中にどれだけいるというのだ!いないから映画になったといってしまってもいいだろう。
そう思ってたのに、バベルの塔には「セルピコ」がいっぱい。すごいよ。
もしかしたら、おいらが知らないだけで、世の大きな石積み場って、みんなバベルの塔みたいな感じなのかもしれない。あらぽんとかにきいたら「そんなの普通だよ」と冷たくあしらわれそうだ。
「正義」ってすごいけど、面倒くさくもある。
願わくは、Photoshopやillastratorなんてまず使わないだろうと思われる上司とカワンチャ君の自宅のPCには、二つのソフトが両方とも入ってますように・・・。
仕事いっぱい来ちゃうよ?
2007年07月10日 (火)
バベルの塔で働いているほかの人たちは8時半から石を積んでいるのだが、おいらは契約で9時からとなっている。別に「9時にしろ!」といったわけではなく、最初に話をもらった時点で9時だった。
石積み初日は、ラッシュを恐れてかなり早めに家をでたのだが、電車が止まって結局ギリギリだったため、2日目もだいぶ早めにでた。具体的に書くと、7時半くらいに家をでて、7時33分の電車に乗る。
あまりに人が多いので、その週はずっとその電車を使っていたのだが、それだと電車が止まらず順調にいってしまうと約30分前にはバビロニアについてしまう。そこからバベルの塔まで5、6分ほどなので、タバコを1本吸ってもだいぶ時間が余ってしまい、結構暇をもてあますことになる。別に早く自分の席についてもいいのだが、なんとなくもったいないので、見学がてらウロウロする毎日が続いていた。
1週間たち具合もわかってきたので、今日はあえて二本ずらして電車に乗ってみた(一本前のヤツは33分の電車が座れなさそうな時に何度か使ったので、すでに検証済み)のだが・・・・。
通勤時間のバビロニアはもうあり得ないくらい人が多いと思っていたのだが、実は思っていたほどの量ではなく(スペイン人が見たら腰を抜かしそうだが)、「案ずるより・・・」じゃないか・・・と思っていたのだが、いやいや、甘かった。
すげ〜よ、バビロニア。異常じゃ、異常。あんなところ人間がいくところじゃないって!!
スーパーサイヤ人で打ち止めだと思っていたら、スーパーサイヤ人2がでてきて「なんじゃこりゃ〜!」と思ったときの気分に似ている。もう戦闘力が多すぎて、スカウターは壊れるだけ・・・って状態。って、なんかチープなたとえだ。
理由はいたって単純。9時開始の石積み場が多いのだろう。今回は階段を使わず、エスカレータをまったり使ったりなどして、9時に合わせてゆっくり通石積み場したので、見事にラッシュにぶつかった。
コ、コレが本物の「バビロニアのラッシュ」なのか・・・・。
経験値の少ないおいらは、かなりのダメージであった。
しかも、バベルの塔内のエレベータもラッシュ。40人くらいが同じエレベータをまっていた。あまりの人数に階段使ってやろうと思ったが、さすがに何十階分も階段登るのはえぐすぎる。
結果、10分早く起きることになろうとも、30分前についてしまおうとも、昨日までの電車に乗ることにした。コンビニでコーヒー買ったり(って、ここもかなり混んでるのだが)、喫煙所でタバコ吸ったり、散歩したり・・・そっちの方があの人混みに埋もれるよりもよっぽどマシだ。
かなり昔から「時差通勤」みたいな標語を掲げたポスターなんかが電車や駅構内に貼られていたが、今になってようやくわかった。「5分程度遅らせて何がかわるんじゃ〜!」って、当時は思っていたが、その5分の重さに気づいたさ。
スペインとは言わないから、人がこんなに多くないところに移りすみたいよ。適度に都会(ミニシアターや美術館がやってくるくらいの都会)で。やっぱ、福岡だ、福岡。
日雇い石積み人生でおいらが覚えた石積み方法がある。
まず、最初の数ヶ月(だいたい2〜3ヶ月くらい)はがむしゃらに働く。ものすごい集中力とそれに伴う手際でだ。上司が「一日くらい」と思っている分量だったら「3時間」、「半日くらい」だったら「1時間」、「1時間」だったら「10分」といった具合で、石を積んでいく。早くやっても、ミスがあったらダメなので、相当神経使うのだが、これを続けていると「石積みが早いやつ」というイメージを持ってもらえる。
匂い的に「そろそろそう思われてきたかな・・・」と思ったらペースダウンさせる。合間合間にネットで遊んだり、自分の趣味(?)に費やしたり・・・いうたら、サボリ始めるのだ。
最初からこれをやると「石積みができないやつ」とか「石積みが遅いやつ」という烙印を押され、なにか「交渉」したりするときに、何かと損をする。最悪、クビになったりもするだろう。
が、最初に良いイメージを植え付けておくと、「1日分」をきっかり「1日」で終わらせても当然文句はいわれないし、やる気がなかったり、寝不足だったり、個人的な石積みがあったりなどして「一日分」を「一日半」とか「二日」かかっても、それまでの早さがモノをいい、「まぁ、ヤツでも時間がかかるのだから、そこそこ大変な石なのだろう・・・」と勝手にあっちが思ってくれるのだ。
日雇い石積み職人の場合、石積みができても、出世するわけでもないし、給料があがるわけでもない(ただ、一年くらい経ったあとの時給あげ交渉の時に大幅にあげられるが)のだが、経験値の少ないところを補ってくれるし、ハッタリにもなるし、回り回ってどっかで「信用」ができたり・・・と人間関係的にも何かとメリットが大きい。まぁ、当然といえば、当然か・・・。
当然、今回の石積み場でも同じように石を積んでいる。短期なので、効果がでるころにはいなくなってるという状況にもなりそうだが、すでに癖になってるのでいたしかたない。
今日は帰り際、小さいのと中くらいの臨時の石を投げられた。退社まで1時間ちょっとしかないという時点で。上司も渡すとき「今日中は絶対に無理だから、始めるのは明日でもいいよ・・・」と言われたのだが、「これはチャンス!」と、ものすごい速度で石を積む。高速過ぎて手が見えないくらいの早さで。「達磨落とし」をやるときくらいの集中力で。
半日かけてもいい石であったが、1時間で終わらせ「終わりました〜」というと、予定通りびっくりする上司。「うしっ!作戦成功・・・」とほくそ笑む。
すると・・・
「あんまり早く仕事やっちゃうと、いっぱい仕事きちゃうよ〜。相手も調子乗るし・・・」
という返事が返ってきた。
瞬時に理解した。
これまで小さな石積み場でしか働いていないので、挟んでも「あいだ2人」くらいな状況だったのだが、バベルの塔は間に「5人くらい」挟む。しかも、最近になってようやく理解したのだが、身内の会社であっても「外部の石積み場」という認識で、互いに牽制しあっているのだ。理解した今でも全くもって理解不能なのだが、外部には「遠外部」(他人)と「中外部」(遠い親戚くらい?)と「近外部」(3等親くらい?)みたいのがあって、一番近い身内の別会社(もとは同じ一つだが、分業して別会社となっている)である「小外部」でも、もちろん身内なので一緒に一つの業務をやっているわけだが、場合によっては「良く知ってるおじさん」・・・くらいな感じで扱っているような気がしてならない。電話での会話を良く盗み聞きしては、研究しているのだが、「ホント身内会社なの?」と思うような牽制と愚痴の言い方だ。外資ってところも関係してるのだろうか?
結局、縮図の状態での「おいら」と「中間」と「上司」のような三つ巴の関係が、拡大してくたびに全く同じような形でその関係性が無限に連なっているのであろう。3つの点がある三角が3つ集まって三角を作り、そのまとまりがまた三角を作る・・・。おいらが策を弄しているように、うちの部署も策を弄し、うちの石積み場も策を弄し、身内会社を集めた石積み場(企業)全体も・・・うぐむ〜。
結局、最後にやった石は、相手を調子づかせたり、石が大量に増えたり、間を通さないで直接石を投げてくる要因となるという危惧から調整することとなった。すでに終わっているが、明日の午後くらいにできたことにするらしい。
これまでの石積み場だと、規模が小さいから、自転車操業的な感じで、調整する余裕なぞなく、いつも締め切りでひ〜ひ〜いってたけど、やっぱり大きい石積み場って違うな〜。狸だ。狸。化かし合いだ。化かし合い。だから、ヒリついた感じがせず、パックスロマーナなんだな。
大人って・・・賢いけど、やっぱりずるい。
人間ってホント面白すぎ・・・と再確認しつつも、おいらはやっぱり自営業向きな気がした。
石積み初めて一週間・・・・そろそろ旅にでますかね。合掌。
追記
昼飯は、ドトール、ドトール、サブウェイ・・・の割合で毎日同じような飯喰ってる。タバコが吸えるのと、長いができて本が読みやすいという理由から。金がかからなくていいが、一週間ですでに飽きてきたが、他に候補もなし。どこも混んでるし、バビロニアのオフィス街という環境からか、どの店も席と席の間に余裕がない。友達(同僚)同士ならいいが、対他人との隙間としては狭すぎる気がしてならない。落ち着かない。そうじゃない店も沢山あるんだろうけど、これまたバビロニアの特徴か店がありすぎて目眩がする。本屋とか映画館とかスペインBarとかはいくら多くても目眩はしないのだが・・・なんでだろう。
秘
2007年07月09日 (月)
先日、布団に入ってまどろみ始めたころに、マリカルメンから電話が入り「チャットつなげろ!」と命令される。「眠いからイヤ」と返事したが、「いいからつなげろ!」とすごまれたので、仕方なく布団からでてチャットをつなげる。
で、送られてきたのが上の画像・・・。
(Masaquitoとなっているが、調べたときは本名を入れている)
「脳内メーカー」
というらしい。Yahooのニュースにも載ったようで、今の時点でもクソ重い。
生年月日も入れず、名前だけででた結果なんて・・・とちょっとバカにしていたのだが、でてきた結果は・・・うぐむ・・・・なんかすげ〜見透かされているような気がしてならない。「嘘」って文字もあるようなので、「秘」じゃなくって、「嘘」でも、びびったかもしれない。あ〜マジ怖いわ。
クソ重いのに耐えて、試しに20人分くらいの友人を試してみたが・・・案外当たってるような気もする。ただ、うがった見方をすれば、誰しも当てはまるような文字ばかりな気もする。結構、「邪悪」な結果になった友人もいて、一人爆笑してしまった。おいらの中の「邪悪賞」はお嬢であった。色がどす黒かった。そういえば、長尾とおいらの結果が似ていたのもちょっと怖かった・・・。
前回の旅で何枚かCDを買ってきた。日本では手に入らなさそうなCDを5枚ほど。その中の一枚に
Macaco
というアーティストのものがある。
(さっき調べたところ、日本でも買えるCDであることが判明してちょっとショック(今はユーロ高なので、日本で買った方が安いことの方が多い)だった。しかも国内版)
曲の雰囲気は南米っぽい感じで、声の感じなんかもManu chaoに似ているような気がするのだが、バルセロナ出身のスペインのアーティスト。
Macacoの公式サイト
(デザイン重視すぎで、えらく見づらいサイトだが、Discografiaで視聴ができる)
最初にSantiに薦められて、そのあとタカシ君もオススメCDにあげていたので買ってきたのだが、日本に帰って聴いてもイマイチ「ん?」って感じで、Fangoriaばっか聞く日々が続いていたのだが、たまたま車に入れっぱなしだったため、せっかくだから・・・と聞き続けていたら・・・なんかやみつきになってしまった。
月並みな言い方だが、ボディーブローのように徐々に効いてきた。そもそも最初の時点で「ん?」ってなっていたのに、自然と手に取ってプレイヤーにいれていた時点で負けていたのかもしれない。
今日は朝の通石積み場の電車の中でも聴いていたし、昼飯中にも聴いていた。でもって、今も聴いている。
Santiからもらったものも含め3枚のアルバムをもっているのだが、「Ingravitto」というアルバムが一番気に入っている。
一応、石積みについても。
なんか石積んでいる気がしない。このままだと、ポドリってしまいそうだ(Masaquito用語。Podrido:(形)腐った。 Pudrirse:(動・再)腐る。いらいらする。不愉快になる)。石積んでいる8時間、感情の起伏が起こらない。心電図に例えると、かなり危険な状態なアレだし、風呂に例えると、ぬるま湯半身浴。ローマの歴史で例えると「パックス・ロマーナ」。もうなんのこっちゃである。
石積みに「喜怒哀楽」を求めるのが間違っている・・・ということなら、いたしかたないのだろうけど、わがまま承知でいえば、起伏が欲しい。たとえ、それが酒の場ではき出される愚痴になるようなもんでも今ならOKだ。わがままなのかもしれないが・・・。環境になんら不満はないのだが、「不満がないのが不満」なのだろうか・・・何が問題なのか、よくわからんのだ。ただ、なんか違う気がしている。まだ1週間たったばかりなので、もう少し様子を見るべきなのはわかっているが、「匂い」がね〜。
石積み自体は、前にも書いたが、すべて任せられているので、自由度はかなり高く、おいらの判断で手直ししていいのだが、すでに許可をとってあるという最初の青写真を根底から覆すような変更はできない。だのに、そういう変更をしたいところが腐るほどあるので、ストレスがたまる。「ここをこ〜治したいのに、そのためにはあそこを治さないといけないけど、そうするとかなり変わってしまうし・・・」。
「むきっ〜〜〜!」となるわけだ。だけど、その「むきっ〜〜〜!」を共有してもらえる人もいない。
あ、これは不満か・・・不満みっけた。
「会話がない」状態は前と同じだが、今回の場合は「同じ石をやっているのが完全においら一人だけ」という状況が生み出す会話のなさ。質問はともかく、「これどうですか?」とかそういう類の相談ができない。無理矢理、会話しようと思えばできるのだが、専門じゃない人に聞いたところで、返ってくる答えは想像できるし・・・。
そう考えると、日記のネタとしてはカーリーの存在は大きかった気さえしてくる。良くも悪くもキャラが強い人間ってのは必要なのかもしれない。
なんか、石積みのことで書くことは毎回同じだし・・・。
11日の打ち合わせに期待。
話は飛んで、最近、頭の中がかゆくるなることが一つある。今九州を騒がせている
「ラニーニャ」
だ。
最初この単語をみたときおいらは冗談かと思った。エルニーニョとラニーニャ(エルニーニョは勿論知っていた)。冗談好きの人がエルニーニョに合わせてどっかで使った造語だと思ったのだが・・・調べてみたら気象の正式名称としてきちんとあることが判明。
EL NIN~Oはスペイン語で子供の男の子。LA NIN~Aは子供の女の子。ELとLAはそれぞれ男性名詞、女性名詞の冠詞だ。英語でいう「THE」だ。
余談だが、スペインではお母さんやおばあちゃんが、自分の息子や孫を「MI NIN~O!」、「MI NIN~A!」と読んで溺愛する。日本語でいうと・・・ないな・・・。雰囲気的には「目にいれても痛くない」的な感じの呼びかけだ。マックスレベルに行くと「MI VIDA」になる。直訳すれば「私の人生」だ。おいらも子供ができたらそう呼ぶ予定だ。
そんなわけで、おいらは今回のラニーニャによってエライ目にあっている九州の惨事を心配しつつも、どうしても
風の又三郎
とか、
北風小僧の寒太郎
とか、
台風のフー子
(ドラえもんで登場)をイメージするようになってしまい、イマイチ深刻になりきれないでいる。何とか払拭したいのだが・・・どうしても無理。
一人で悩むのはイヤなので、日記に書くことにした。何人のイメージを書き換えられるだろうか・・・。
■風の又三郎
■北風小僧の寒太郎
■台風のフー子
鬼畜バルバコア
2007年07月08日 (日)
9時半に目が覚める。日曜なのに。やはり健康体になりつつあるようだ。夜型人間になってしまうと、当然デメリットもあるのだが、周囲が完全に寝静まった時間帯の、あの何ともいえない静寂と、それを打ち壊すかのように大音量でまったりかけるBGMもかなり捨てがたい。そして、なぜか「健康体」に対する畏怖みたいなものもあったりなかったり。おかげで、週末の日記もかけてしまった。嗚呼、恐るべし健康体。
暇なので、日常を切り撮って遊ぶ。
話は飛ぶが、スペインのTIPICOってわけではないのだが、たまに家におじゃますると見かける蝋燭で作るオブジェ(というほどでもないのだが)がある。そのオブジェはどういう基準で見つかるかは全く謎なのだが、5軒に1軒くらいの割合でみたような気がする。多少、年輩の人がいる家庭に多いのかもしれない。もしかしたら、昔流行ったとかなのか?
スペイン時代、おいらも作ってみたのだが、それなりの年月と根気が必要なオブジェで、3年間、気づいたとき程度なのだがやり続けたのだが、中途半端なできのまま帰国となってしまった。
それに対する忸怩たる思いがあったのかしらないが、先日IKEAにいったときにふと思いついたので、また作ってみることにする。
土台となる瓶はタカシ君が前回お土産でくれたJerezの瓶を使うことにする。IKEAで買ってきた蝋燭を取り付け、根本を溶かして瓶口に貼り付ける。そして、点火!
結果、前回のあれはなんだったのだ・・・というくらい、調子よく蝋がたれはじめる。前回の時使った蝋燭は表面が螺旋階段のような感じに隆起していたからダメだったのか?
あとは、何度もコレを繰り返し、鍾乳洞のようになれば完成。Germanの家にはかなりの年代物ともも思えるこのオブジェがあるが、アレはおそらく10年くらいかかっているのではないだろうか・・・。
とりあえず、現時点でのオブジェを載せておく。
もう一つ。
これまで日本では一生懸命探してもみつからなかった「縁なしの額」。おいらはこれをスペインで見つけ、大興奮で買い込んだ。割れ物だったが、帰国時にも大量に買って、丁寧に梱包して持って帰ってきた。「なんで日本にはないんだ!ハンズくらいならおいてあってもいいのに・・・」とがっかりしていたのだが、その「縁なし額」をIKEAで発見。いくつかサイズがあったが、今回は横長のヤツを買ってきた。580円くらいとかなりお安い。
飾りたいポストカードはありすぎるほどあるのだが、特に気に入っているスペインの絵はがきを入れて飾ることにした。
かなりご満悦。
(写真は「映り込み」になってしまったが・・・奥に写っているのはスペインで買ってきたハガキサイズの「縁なし額」。中はピカソ。犬がスーペルかわいいのだ。)
夕方、マリカルメンから連絡が入り遊ぶことになったのだが、
「頭が痛い・・・クーラー病だ!クーラー病だ!あ、でも外にでると大丈夫だ・・・」
と自分勝手に騒ぐだけ騒ぎ、2時間後にはさっさと帰っていった。
再び暇人に・・・と思いきや、今日は我が家で臨時バルバコアが開催されるというので参加することに。
メンバーは社長軍団の主要メンバー。少数精鋭といった感じで、魯智深を筆頭に濃いメンツばかりが揃う。ゾンビ君から2kgものササミが献上されたということで開かれたバルバコアだったのだが、当のゾンビ君は不参加であった。さらには、西伊豆出身のマタギ奥さんからはイノシシやら鹿やらの肉、25歳にもかかわらず、その貫禄から「おやっさん」という名誉あるあだ名をつけられた若者からは「馬刺し」、四国から帰ってきたばかりの魯智深は現地でしか買えないという純米酒が献上され、当然モツもあり、見事な鬼畜バルバコアとなった。
例のごとく話はポンポンと飛びまくる。たとえば、41歳の男性(おいらはよく知らん)がおもちゃのムチを買ったという話から、おやっさんが杉本彩を知らないという話になり、そこからSMの話、三角木馬の話、ゴルフボールみたいな猿ぐつわ(ハミ?)にうつり、最後は中世の拷問器具の話にまでなった。そういえば、泪橋の話もしたか・・・。
12時過ぎに解散。ビールばっかりで、全然呑まなかったのだが、健康体になったせいか、なぜかちょっと酔っぱらってしまった。
追記
近所で発見して、かなりときめいたが、目がやりすぎな気がして買うのはやめておいた。すごいシワを刻んだおじいちゃんが、このジョウロで植木に水をあげていたら、かなり渋いだろうな〜。
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