おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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ぽいっ
2007年06月03日 (日)
最近の生活は完全に受け身な姿勢となってしまっている気がしてならない。いや、気がするじゃなくって完全に受け身。だから映画ばかり見てるんだろう。「なんかやろうかな〜」って思って初めても、途中でぽいっ。ちょっと煮詰まるとぽいっ。こんなこと書いて「あ〜おいら堕落してるな〜」って思ってもぽいっ。

う〜〜いかん。

ただ、今週くらいには条件さえあえば石積みが見つかりそうなので、あと少しの辛抱だ。ん?「辛抱」っていっても、なにも耐えてないから「辛抱」は変か。ってことは、そっちも見事に受け身なわけか。

まぁ、受け身でもなんでも、環境変われば何でもいいや。

何もなかったけど一応記録。

昨夜は映画見終わったら朝だった。で、起きたら16時だった。プラプラ散歩して、本読んでたら、また朝だった。

う〜ん、見事に何も生み出してないな。やっぱここらで景気づけに24インチディスプレイを買ってしまうってもんか。そしたら、なんか生みそうな気がする。

でも、やっぱもうちょっと待とう・・・。

焼き肉Fiesta en お茶の水
2007年06月02日 (土)
先月末、おぐりの誕生日があり、Fiestaをやろうということになった。おぐりといったら焼き肉。ってことで、焼き肉Fiesta。珍しく長尾が幹事。実際はお嬢が動いていたようだが・・・。

前に長尾といった彼オススメの渋谷の焼き肉屋だと思っていたら、なぜかお茶の水に。最近判明したのだが、どうやらおいらは電車に乗って都心に行くのがキライらしい。正確には、「人混みの多い場所」に行くのが、とても億劫な体になってしまった。もちろん、気のおけない友達とのFiestaなので、そのFiesta自体には心から参加したいとおもっているのだが・・・つい「なぜ、電車に乗ってまで人が多い場所に行かねばならぬのだ・・・」と思ってしまうのだ。逆に電車、または車に乗って「人の少ない場所」に行くのは好きだったりする。これって東京近郊に住んでいる人間特有の憂鬱さなんだろうか?ちなみに「人混みの多い場所」に行くんでも、「歩いて」だったらなぜか問題なかったりする。自分でも不思議だ。

今回の会場となったのは、お茶の水の「マルタケ」という焼き肉屋。おいしいと評判のお店らしい。ただ、「おいしいと評判」な店で、七輪(炭火)ではなくって、ガスを使っているお店って初めて。実際、肉はどれも手頃な値段で、とてもおいしかったのだが、なんとな〜く炭火が良かった。もったいない気がする。

書き忘れたが、メンバーは長尾、お嬢、むん、おぐり、おいらの5人。5人中4人が就職活動中(または再就職活動したい)というダメ人間の集まり。ダメ人間ならではの話で盛り上がるも、土曜日は9時半くらいまでらしく、早々と店を追い出された。

2次会は賽の河原での石積み時代、たまに行った沖縄料理屋「かもん」(同じくお茶の水)。当然、白百合ばかり呑んでいた。

2次会では「メガネ」をテーマに話に花が咲く。映画より、酒より、メガネが重要という説を皆に説得するのにかなりの時間がかかった。2時間以上話したが、「話肇の頃よりは・・・」という程度で、最終的には理解できなかったようだ。あとは、女の子の「愚痴」と「相談」の違いについても盛り上がる。おかむんは「愚痴」聞きのエキスパートで、おぐり、お嬢からも定評があるのだが、相談はされたことはあまりないらしい。長尾は「愚痴」面倒くさいからイヤらしい。「相談」専門で、常に相手を支配できる「一言」を狙ってるらしい。コレには笑った。おいらは、愚痴と相談の区別が最近まではつかず、愚痴を話している人間以上に話をして、解決策授けてしまうタイプだったのだが、何がきっかけかはいくら考えても不明なのだが「愚痴」が聞けるようになった。しかも、「あ、これは愚痴だ・・・」、「あ、これは相談だ・・・」というのもわかってきた。両者は話しの手法が大きく違うことがわかったからだ。いまんところ、その識別方法は100%当たっている。だいぶ成長したという自負はあるのだが、問、電話は相変わらずキライなので、電話での愚痴にはまだ対応できない。酒呑みながらじゃないとダメらしい。

11時半頃解散。帰って映画を見る。

【La Flor De Mi Secreto】(私の秘密の花)

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【点数】3.7点(5点満点) 【スペイン語のわかりやすさ】6(最高10)

【制作年】1996年 【制作国】スペイン=フランス 【監督】ペドロ・アルモドバル 【公式サイト】なし
【キャスト】マリサ・パレデス、ファン・エチャノベ 、カルメン・エリアス、ロッシ・デ・パルマ、チェス・ランプレアヴェ



【感想】
アルモドバルの映画はそこそこ見ているのだが、未見だった映画。時期的にはKIKA(1993)とライブ・フレッシュ(1997)の間にあたる。オール・アバウト・マイ・マザー(1999)の2本前ということだ。ライブ・フレッシュもまだ見てないや。

映画の中には、かなりえぐい恋愛の終わり方・・・いうたら一方的なふられ方をしないと理解できないような映画が結構多くある。出来れば理解できるようになりたくはないが、理解できるようにならないと人としての深みがでないといわれてる・・・かなり重度のジレンマを有する経験だ。

この映画もそんな映画の一つ。なので、ストーリーとしてはありがちな話。とある有名作家が、自分はとても愛している夫との関係が終わってしまうが、経験豊富な母親の一言で、徐々に立ち直っていくみたいな感じ。もうちょっといろいろあるのだが。

おいらは自分がスペイン映画贔屓なのを理解しているし、スペイン映画だったらほぼ無条件に薦めてしまう恐れがあるのだが、この映画に関しては何がどう良かったのか説明が難しい。面白くないのではない。面白かったのだ。だけど、それを説明するには中学校の先生が生徒に「大人になればわかる」というような感じで「スペインで生活してみてよ。わかるから・・・」と、一番言いたくないアホな台詞を吐かなければいけなくなりそうなのだ。

この映画・・・なんかすべてがスペイン的なのだ。自分で書いてて「なんじゃそりゃ」といいたくなるが、見てるとどうしてもスペインに行きたくなってしまう映画。ストーリーはほとんど関係ない。風景やら登場人物、そしてそのシチュエーションを見てそう感じてしまう。

バルに行きたくなるし、あんな家族の中に混じって会話したくなるし、ママンの作ったトルティージャが食べたくなるし、カラマレス・フリートをお土産に持って帰りたくなるし、あんな田舎でおばあちゃんたちに囲まれて歌を歌いたくなるのだ。

映画ってあくまでフィクションなのに、あまりにリアリティーがありすぎる。言い過ぎ覚悟でいうと、「スペイン人ってこの映画みたいな感じ」です。スペイン人がこういう失恋をしたら、実際ああいう風に解決するんだろうと、心からそう思う。彼女の友達との件も、実際あんな感じだと思う。そして、極めつけは主人公の母親。この映画ではアルモドバルの映画の常連であるチェス・ランプレアヴェがその役をやっているのだが・・・・素敵過ぎる。やっぱ大好きだ。あのば〜ちゃん。台詞が素敵なのもあるが、おいらはああいうスペインのママやば〜ちゃんをよく知っている。個人的には彼女とその娘(主人公の妹)との会話、そして彼女たちと主人公との家でのやりとりをみるだけでも価値があるように思われる。恋愛ストーリーの部分はおいといて。

ストーリーに関する部分でも、最後のシーンは「レオ・・・あんたかっこいいよ・・・かっこよすぎるよ!」って鳥肌がたった。あの最後の表情はすばらしい。惜しむらくは、最後の最後のあのシーンはかなりいらなかった気がする。扉を閉めながらの、あのレオの表情で終われば、おいらとしてはかなり花丸であったのに・・・。

ということで、この映画はアルモドバルの、ある意味マニアックな映画を期待してみたら外すと思うが、スペインにいたことのある人だったら楽しめる様な気がする。ストーリー重視だとしても、同じような話の中では楽しめるると思う。レオのあのめまぐるしく変わる感情の起伏や奇怪な行動も、全く持って日本的ではないが、誰しもが持っているもんだと思うし、経験のある人なら、たぶん理解できるかと。たまに「怖わいよぉ〜」ってなるけど。

そういえば、映画のタイトルである「私の秘密の花」。これは原題の直訳なのだが・・・なんでそういうタイトルがついてるのか、未だにわからない。

追記
スペインでどこかの家族の家に遊びにいくと、この映画のように必ずといっていいほど、「持って行け」攻撃を受ける。仮に断ったとしても、めげずに次から次へと・・・最終的には大量の手みやげ(主に食べ物(食材、料理ともに))を持って帰ることになる。あとついでに書いておくと、スペイン人のおばちゃんたちの話す速度と量は日本とは桁違いである。映画は極端な話ではなく、現実である。

蝋燭
2007年06月01日 (金)
電気代を節約するというのがヨーロッパでは基本なのだろうか・・・蝋燭を良く使う。留学当初は同居人が電気もつけずに、蝋燭を一つだけともしてテレビをみているのをみて「なにやっとるんじゃこいつ・・・目悪くするんじゃないか?」と思っていたが、真似して蝋燭を買ってきて、電気をつけずに蝋燭で生活していると、目に優しい蝋燭の灯火に徐々にはまった。

スペインに限らず、今回いったチェコやハンガリー、ドイツなんかでも蝋燭はよく使われている。ドイツのとある店では、昼間なのに蝋燭に火をともすところもあった。もしかしたら天井の高さ(日本の家屋よりもあちらは天井が高い)とかも関係してくるのかもしれないが、数多くともせば十分に明るくなるし、レストランだったら雰囲気作りにも一役買ってくれるので、なるほど納得・・・とうなずける。

おいらもスペインの部屋で誰かと呑むときは、よく蝋燭を使っていた。なぜか酒がすすむし。蝋燭のタイプはいろいろあるのだが、IKEAとかでも買える2cmくらいの高さの丸い蝋燭を常備していた。入れ物は雑貨屋に行けば、いくらでもかわいらしいのはある。

先日、ふと部屋の片付けをしていたら、だいぶ前に買って忘れていた大量の蝋燭がでてきたのと、Santiago de Composteraで訪ねたロマネスク教会で赤くぶっとい蝋燭(教会なんかで良く使われているヤツ)を50centimoで買ってきたのもあって、最近はすっかりまた蝋燭生活になってしまった。

とても落ち着いた気分になれるのが蝋燭のいいところなのだが、金曜日にそれをやるとえらく切なくもなることが今日判明。「生まれてきてごめんなさい」モードに突入。

呑みに行くか・・・と考えたところで、日本は「急な誘い」に弱い国。夜の9時過ぎに誘うだけ無駄なのもわかっている。こうなったら映画しかない。てなわけで、今日も映画。


【MATANDO CABOS】(カクタス・ジャック)


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【点数】2.7点(5点満点) 【スペイン語のわかりやすさ】7(最高10)

【制作年】2004年 【制作国】メキシコ 【監督】アレファンドロ・ロサーノ 【公式サイト】こちら
【キャスト】トニー・ダルトン、クリストフ、ペドロ・アルメンダリス、アナ・クラウディア、ロシオ・ヴェルデホ、グスターボ・サンチェス・パラ、ラウル・メンデス、ホアキン・コスオ

【感想】

まずはあらすじ。この映画もどこまで書いていいのかわからんから、gooのをパクらせてもらう。

青年ジャックの目の前で、ひょんなことから恋人の父親であり、街の実力者として恐れられているカボスが気を失ってしまった。しかもジャックが助けを求めに外へ出ている間に、カボスに恨みを持つ掃除係のチーノが、カボスのスーツや時計をはぎ取って外へ出た。友人を連れて部屋に戻ったジャックが目にしたのは、下着姿のカボスだった。一方、そんなことは露知らず、カボスを誘拐しにやってきた2人組は、まちがえてカボスの服を着たチーノを襲撃し、拉致してしまった…。

この映画・・・おいらが借りたものではないのだが、映画感想サイトでとても評判がよく(おいら自身は映画を見るさい、前知識は全く入れない)、タランティーノっぽく、さらには最近あたりの多いメキシコ映画ということでみてみたのだが・・・。

なんか微妙な映画だった。おバカ映画(単純な娯楽映画)なので、ストーリーに無理があるとか無粋なことは言わないが、どうにもこうにも詰め込みすぎ。そして、盛り上がるまでの前半が冗長すぎ。でもって、コメディー要素の部分で全く笑えない。とまぁ、感想書くにも困った状態だ。

娯楽映画なのはわかるが、欲張り過ぎな気がした。映画で見所となる派手な部分が多すぎるし、コメディーあり、サスペンスあり、アクションあり、血あり、歌あり、恋愛あり(?)、多少のエロあり・・・と忙しい。もう少し削れば面白かったような気がする。前半が冗長な分だけ、とにかく後半が忙しい。

タランティーノっぽいという評価もわからんではないが・・・くだらないが細部にこだわった最後の会話シーンくらいで、あとは中途半端。クドクド考えずに見ればなんとかなるが、特にこれといって「ここが良かった!」ってところはでてこない。

だもんで、映画の感想というよりは個人的に気になった点を書いておく。

ボッチャ役のラウル・メンデス・・・動きがとてもゲイリー・オールドマンに似ていた。顔もなんとなく似ているのだが、「え!?何するの!?マジで?」ってなシーンでの彼の演技と重なるのだ。重なるっていうか、真似してるんじゃないかと思うくらい。終盤のジャックの部屋でのシーンは特にそう感じた。

原題はMATANDO CABOS。CABOSはキーとなる会社の社長の名前。MATANDOはMatar、殺すの活用。これを日本語訳してタイトル付けするのはかなりしんどいが、なぜ「カクタス・ジャック」?なんかプロレスラーの名前でそういう名前があるらしいが(映画を調べていたら、検索された)、この映画となんか関係あるんだろうか?カクタスはサボテンのことをさしているのだろうが、スペイン語だとカクトゥス。メキシコではカクタスとなるんだろうか?カタカナ表記にするとカクタスになるだけなのだろうか?ちょっと気になる。

あの歌のシーンと、カーアクションのところは必要だったのだろうか?あのカーアクションのところだけでも、メキシコ映画にしてはえらく金がかかった気がするのだが。

スペイン語は結構聞き取りやすい。南米出身の俳優を使っているようだが、なんかスペインのスペイン語を聞いているような気分だった。唯一、ジャックの彼女のスペイン語だけは、メキシコっぽかった。ただ、おいらも南米にいったことがなく、知り合いとほかの映画から判断しているため、正確なところはわからず。メキシコシティーの友達のスペイン語はかなり聞き取りやすかったので、都心出身の人はメキシコ人でもわかりやすいのかもしれない。

スペインのスペイン語っぽいと書いたが、メキシコ映画だけあってGuey!(グエィ)とPendejo(ペンデホ)は、ほかのメキシコ映画同様、かなの頻度で使われていた。グエィもペンデホも日本語訳が難しいが、グエィは・・・なんて言えばいいんだろう・・・呼びかけるときのスラングといえばいいんだろうか。おいらの持っているスペイン語辞書にはでていないので、南米・・・あるいはメキシコのみで使われるスラングだと思われる。「(わかってるか?)オマエ」みたいな感じ。いや・・・微妙に違うな・・・。「おまえ」よりも、もうちょっと下品な感じだが、かなり仲のよい友達同士でも使うっぽいので、すでに悪い意味の言葉というよりは、日常的な単語の一つなんだろう。アメリカ人の「Fuckin」も意味がすごいわりには、なんにでも使われるし。あんな感じ。Pendejoは完全に悪口。ただ、悪口の少ない日本では、これまた訳が難しい。辞書だと「卑怯者、卑劣な者、臆病者、ばか者」となっているが、これらの単語を会話中にいれるとなると、日本だと結構難しい。まぁ、そんな感じの意味ととっておいて、あとは映画の実際の台詞の中で置き換えるしかない。

ということで、個人的にはあまりオススメしたい映画ではないが、メキシコのお馬鹿な映画をみたいというならいいかもしれない。ただ、結構、暴力やら血だらけシーンもあるので注意。あとしつこいようだが、コメディー要素は笑えない人には全く笑えないかとも思われる。

Mi Cumplean~os 2007
2007年05月31日 (木)
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今日は特に書くことなし。映画をみてないどころか、人間が生きていくためにしなくてはいけない活動以外は何もしてない。そして、いつしか考えることもやめた。

ってことで、チェコ、プラハでの話の続きをあと少しだけ書く。

将軍ロベルトと無事(?)別れ家に戻って爆睡したところまでは、一昨日くらいの日記で書いた。その後。

夕方4時くらいまで寝たあと、もっさりと起き、ラジオから流れる80'Sの曲をBGMにラジオ体操。冷蔵庫にストックしてあったPivoで迎え酒。やはりチェコのPivoは旨い。日本のビールがまずいといいたいわけではない。物が違うのだ。全く別のアルコール飲料といっていいほどだ。本当に同じ、または似たような製法で作っているのか?というくらい違う。「日本のビールは日本人の舌に合わせてるんだ」とかいう理由なのかもしれないが、呑んだくれのおいらにはチェコのPivoの方が断然旨い。たぶん、「日本のビール」党の人の中でもはまる人がいると思う。

前日の日曜日までパスクア(聖週間。チェコ語でなんていうか不明)のイベントで、見所の中心となる旧市街広場は食べ物やら土産物やらの屋台で埋め尽くされていた。それはそれで楽しかったのだが、おいらが見たかった「ヤン・フス」(15世紀の人間。宗教革命の発端となった人。処刑された)が見れなかったのが痛かった。イベントやってなくても、あるいは何らかの工事でみれなかったような雰囲気がしなくもなかったが・・・。

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食べ物はブタの丸焼きを看板にした「豚肉サンド」屋とか、Pivo屋さん、チェコ版ケバブ屋などが多かった。土産物の方はかなり多種多様なのだが、チェコのTIPICO(特産?)であるマリオネット人形、木彫りの玩具、マトリョーシカ屋がほとんどであった。ちなみに、マトリョーシカはロシアのTIPICOだが、チェコでもまるで「我が国のTIPICOでもあるねん!」と言わんばかりに、あっちこっちに店がある。まぁ、歴史的に理解はできるので、チェコのTIPICOといってしまってもいいのかもしれない。あまりに多いので、クルテクの時同様、根負けて買ってもいいんじゃないか・・・って気さえしてくる。もし買ったら、酒の友が一気に増える。賑やかでいい。たった一つ買っただけで、あら不思議・・・7人の友が・・・大きさも違うから名前とかつけちゃったり・・・でも、何とか乗り切った。やっぱロシアだし。

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この日は、ヨーロッパでもかなり大規模な「プラハのユダヤ人街」なるものを見ようと、意気揚々と出かけたが、拝観料がエラク高い。いや、実質的には高くはない。そのチケットがパスポートチケットタイプで、近辺にあるユダヤ系建築物や博物館にすべて入れるというものだったのだ。値段は確か350コロナか400コロナくらい。ユーロに直すと13euros(1euros=27コロナ)くらいになってしまう。しかも、あと45分くらいで全館閉館時間となってしまうという。チケット売り場のおばあちゃんに「別に買ってもいいけど、あと1時間ないわよ・・・それでもいいなら別にいいけど・・・」みたいなことをチェコ語で言われる。

「なんて挑戦的な言い方をするば〜さんだ・・・」と思いながらも、向こうが言ってることはもっともなのであきらめた。大好きなシナゴガが・・・。

しょうがないので、シナゴガの外観とユダヤ人街っぽい町並み・・・あとユダヤ系の書籍を扱っている本屋などを見て遊ぶ。本屋でかなり渋い六芒星(ダビデの星)のマークがついた本を見つけたが、値打ちもんなのか、エライ高かったためこちらもあきらめた。そういえば、懐中時計屋さんも見つけてここでも遊ぶ。なんか店主が眠りこけてたら小人が出てきて、時計を直してくれそうなたたずまいの店で、おいてある時計も動くのか動かないのかかなり不安なものが多かったが、渋いデザインで一瞬心ときめいたのだが・・・これらもおいらには高すぎた・・・。

やっぱ世なのか金なのか?

適当にクネクネ曲がりながら(ユダヤ人街に限らず、プラハの街はかなり道が込み入ってて歩くだけで楽しい)写真を撮ったりなどして過ごす。たまに日本人を見つけては「今日のタメに声かけるか・・・」と思うのだが、逡巡しているウチに逃げられた。ある一人の男性観光客とは、散歩中何度かすれ違いそうになったのだが、そのたびに方向転換というか、おいらから遠ざかるような道に曲がられる。その動きは、明らかに避けていたように思われ、ちょっとへこむ。そんなに怪しそうに見えたのだろうか?カップルも何組かみかけて、そのたび考えたが、どれもこれも新婚さんにみえてしまうようなベタつき具合で、悔しいので声かけるのやめた。おいらにはピヴォがいるもんね。

約束した二人はツアーで夕食がついているといっていたので、おいらも夕食はとっておくことにする。場所は宿からほど近いレストラン。すでにいきつけとなっている店。名前は「Skorepka」。店先に飾られている写真付きの看板がいかにも「観光客用」という感じがしたが、値段も適度だし、いかにもTIPICOらしい料理が多かったのがきっかけでそこに入ったのだが、あたりな店であった。

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ず〜っと豚肉(チェコのTIPICOというので)ばかり食べていたし、呑むまえだったので、多少あっさりしたものにしようと、鶏肉料理を頼んだのだが・・・なぜかベーコンが巻かれた鶏肉料理がでてきた。鶏肉に豚肉???としばらく不思議な気分で料理を見つめてしまった。さらに、マッシュドポテトの上にグラタンみたいなのをのっけたやつがかなりヘビーで、胃もたれ。年寄りにはつらい。ヨーロッパに「あっさりした料理」を求めてはいけないのだろう。あっさりがいいなら「サラダ」。それしか選択肢はない。ただ、チェコの料理は付け合わせというか箸休め程度に野菜がついてくることが多い。トマトとキュウリに何度助けられたことか。

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120コロナ(5euros)くらいだった気がする・・・

料理が出てくるのが思っていたよりも遅く、さらには思っていた以上に量が多かったため、一時間以上前に店にはいったにも関わらず、あわてて食べる羽目になってしまった。

9時ちょうどに店の前に到着。スペインいってからというもの、かなりプンチュアル(時間を守る人間)になった。待たされる人間の気持ちを理解できるようになったからだ。スペイン人全部とはいわないが、まぁ、最低45分は待つから。おかげで、1時間半までは余裕で待てるようにもなった。

ツアーなので、多少時間が延びたりすることもあるだろうと、すぐ近くにあるスーパーTESCO(テスコ)に行って今日の夜、自宅でピヴォと呑むためのVino(ワイン)でも買うことにする。が、レジにエライ行列ができていたのと、冷蔵庫にまだPivoが2本(500ml)が残っていることを思い出したので、やめて引き返す。

集合場所に戻ると窓をのぞき込むアジア人二人を発見。無事合流。

呑み場所は、集合場所でもあった「ウ・メドヴィドク」でもよかったのだが、将軍ロベルトに見つかるといいわけが面倒だし、昨日のようなパターンはさすがに困るので、違う店に行くことにした。

店に入ってとりあえず自己紹介をすます。とりあえず、あだ名・・・そうだな・・・ファライさんとナアスさんにしよう。この二人は、おいらのルートとは全く逆で、ブダペスト→ウィーン→プラハと来て(ウィーンとブダペストが逆かも)、次の日にパリに行くというスケジュールであった。パリはすでに何回か訪れていて、ツアーから離れフリーで6日間ほど滞在するとのことだった。

名前や旅の期間、ルートに続いて、職業の話になったのだが、ここでようやく何日も前に書いた記憶力の話になる。

全員東京で働いていたということもあり「どこで働いていたのか?」という話になったのだが、おいらはあろうことか・・・1年以上働いたにもかかわらず自分が通勤につかっていた職場の最寄り駅を思い出せなかったのだ。「え〜〜やばいんじゃないの〜!」といわれ、おいらもそのことの重要さに本気で周章狼狽する。しかし、いくら思い出そうとしても思い出せないのだ。挙げ句の果てにはクイズのような形になってしまう。

「何線?」
「え〜〜っと丸の内?いや違う・・・なんだっけ・・・」
「近くに何ある?」
「え〜っと・・・靖国神社!」
「あ〜九段下だ!」
「違う!!でも、惜しい!!!かなり近い!」
「え〜靖国神社でしょ?」
「そう!九段下とその駅の中間くらいに靖国神社があるの」
「四谷?」
「あ〜〜〜〜!!それも近い!惜しい!」
「神保町?」
「いや。その沿線じゃない」
「永田町?」
「ああ〜〜〜!!その駅で乗り換えてた!」
「あそこって何線走ってたっけ?」
「・・・丸ノ内線?違う・・・でも、そんな感じの名前」
「どこだろう・・・」

丸ノ内線なんか、片手で数えられるくらいしか乗ったことないのに、なぜか「何線?」というと、丸ノ内線がでてくる不思議。

15分くらいこの無駄なクイズは続いた。あまりの恥ずかしさと、こんな会話でせっかくの誕生日を過ごしたくなかったので「まぁ、話を変えよう・・・」と言おうと思った直後・・・ふと頭に一つの駅の名前が思い浮かんだ。

「あ!!!市ヶ谷だ!市ヶ谷!!」
「あ〜〜!市ヶ谷か〜」

ホントどうでもいい話なのだが、記憶力が自慢のおいらとしては、かなりの問題であり、「なぜ忘れたのか?」ということを、その日以来しばらく考えさせられる羽目になった。

ところで、このファライさんとナアスさんは旅慣れていた。そして、英語が話せるナアスさんはその夜とても重宝した。「やっぱ英語は話せたほうがいいよな〜」ってこれまで幾度となく感じていることを改めて実感。で、旅慣れていたのもあり、これまで行った旅の話で盛り上がる。その中の一つで「どこの国の男がかっこよかった(かわいかった)か?」という話で、ナアスさんは「エジプト」を選んだのだが、おいらにとっては「エジプトの男はうちのパパンみたいだ」というイメージがあったため、ちょっと不思議であった。

小一時間話したところで、今回誘った理由を話す。最初に言えば良かったのだが、「30超えた男が誕生日一人は寂しい」と、あったばかりの人に言うのは「無職なんです」というよりもなんとなく恥ずかしいことに思えたからだ。が、それを言わないことにはFiesta de Cumplean~osにならないので、恥を忍んで言ったのだが、その結果、初めてあった人に、しかも、ある意味強引な形で誘ったというのに・・・おごってもらってしまった・・・。恥ずかしすぎる・・・。カードで支払いたいし、明日からパリなのに「コロナ」でもらってもしょうがないという彼女たちの言葉で自分を納得させた。うぐむ。

11時半・・・店を出る。プラハは観光地なのだが、意外とその夜は短い。いや、それが普通なのだろうが、スペインでの時間感覚を引きずっていると、いろんな国で夕食時間や呑み時間に困ることになる。日本同様7時くらいからみな飲み始めるのかもしれない。てなわけで、特別な店をのぞいては11時〜11時半くらいにはしまってしまう。もちろん空いている店もそれなりにあるのだろうが、街全体は11時半には暗くなってしまう。たまたまおいらの行動範囲がそうなだけだったかもしれないが・・・。

明日からパリと言っていたので、ここでお開き・・・と思いきや「呑み足りない」と彼女たちはのたまう。Vino1本にPivo一杯じゃ当然おいらも呑み足りないので、「いざ、ゆかん!」と3時過ぎまでやっている店にいくことに。心の中でピヴォに謝る。すまん・・・おいらにとって「会話ができる」という状況に勝るものはないんだよ・・・。

二件目の店でチェコ人がなぜか葉巻をくれた。吸い口がガラムみたいな味のする葉巻。お礼にうちらが注文したVinoを勧めたのだが、彼は一人でまったり呑みたかったのか、しばらくして帰ってしまった。

酒がすすみにつれて、徐々にファライさんとナアスさんの関係がわかってきた。その関係はおいらと康雄の関係に何となく似ていた。ファライさんの方がナアスさんよりも年長だが、ぐいぐい引っ張っていくのはナアスさんの方。英語を話すというのもあるが、積極的に動くのは彼女の方だった。ファライさんの方は、行動的にはナアスさんに助けられつつも、精神的な方ではナアスさんを助けているといった感じに見えた。ムードメーカーというべきか?二件目に入った時も「じゃ〜マサキとナアスで注文おねが〜い!私はこの席を見張っておくから〜♪」てな感じ。店内はガラガラだったのだが・・・。

そんな感じなもんだから、賑やかにしたい夜にはうってつけの2人であった。ここ数日間の無会話の日々の苦悩(会話があっても意味が通じないも含め)をすべて帳消しにしてくれた。そういえば、日本人では珍しい写真の撮らされ方もした。

ナ「ねぇ〜カメラ持ってないの?観光客でしょ〜?」
お「え?持ってるけど・・・店内暗いから撮ってもね〜」
フ「違う!私たちを撮りなさいよ〜!」
お「・・・・はい」

ってことで、Vinoのグラスを小道具に、各自ポーズをとった写真を数枚撮らさせていただいたが、フラッシュがきつかったのか、満足していただけなかった・・・。とはいえ、ず〜っと風景ばかりとってきたので、人の写っている貴重な写真になった。

この店では閉店までVinoを3本ほどあけた。まだ話は続いていたのだが(途中、ファライさんの方はかなり眠そうであったが)、追い出されるような形で店を後にする。

そろそろお開きするか・・・と思いきや、まだ呑むとのたまう。「もう半分寝てるやん!」と思いながらも、呑んだくれるのは吝かではないので、当然OKする。しかし、時間はもう4時近い。やっている店もあるのかもしれないが、不案内な土地では、それがどこにあるかわからなかった。とりあえず、やっていそうな店を探すために、15分ほど近くをふらつくが、どこも見事にしまっていた。

お「空いてる店ないよ・・・」
フ「ないね〜」
お「宿に戻ればビールが2本ほど残ってるけど・・・それじゃ〜全然足りないし」
フ「じゃ〜宿いって、お酒買ってくれば。」
お「おいらは自分の宿だから、それはそれでいいけど・・・明日朝早いんでしょ?」
フ「お昼くらいの便だから大丈夫。」
お「そっちが良ければいいけど・・・」

ってことで、おいらの部屋で呑むことになる。広い部屋だから10人来ても問題ないが、酒がないのがいただけない。こんなことなら、集合前に無理してVino買っておくべきだった・・・と後悔した。

とりあえず、部屋に2人を連れて行き、ビールを出したあと、おいらは買い出しにでかける。かなり期待は薄かったが、ダメもとで夜中のプラハを練り歩く。人通りは見事になく、街は静まり帰っていた。前日に将軍ロベルトに連れられていったようなカジノを見つけて、「ワインをボトルで売ってくれ」と頼んだが、そういう売り方はしてないのか見事に断られる。アテもなく旧市街を練り歩くもやはりみつからない。もしかしたら、初日に散策したドナウ川付近だったらやってるかも・・・ディスコテカに行列ができていたし・・・と思い行ってみたが、ココも見事に静まり帰っていた。やはり4時過ぎに酒を探し求めること自体間違いなのだろう。

40分ぐらい酒を探し歩いただろうか・・・あきらめて宿に戻ることにした。

部屋の前の扉を開けた時、異変に気づく。話声が聞こえない・・・なんだか嫌な予感がする・・・もしかしたら・・・と思って部屋の扉を開ける・・・

二人とも爆睡

「な、なんだなんだ・・・この危機感のなさは・・・緊張感のなさは・・・」

酒を買えなかったというむなしさにプラスして、もしかしたら、おいら・・・男としての何か欠落しているんじゃないか?という切なさもこみ上げてきた。嗚呼、不甲斐ない。少しぬるくなったピヴォを呑みながら、ぼ〜っと考える。

二人とも膝くらいまであるブーツを履いたまま爆睡していた。おいらの部屋じゃないが、シーツを汚すのもなんなので脱がすことにしたのだが・・・一生懸命引っ張ってもぬげない。二人とも脱げない。どうやって脱がすんだ!あれこれいじって起きられでもして、あらぬ誤解を受けるのもイヤなので諦める。嗚呼、不甲斐ない。

酒を探し歩いたおかげで、酔いはすっかり覚めていた。もう会話する人もいない。ぬるくなったPivo以外もう酒もない。眠くもない。

しょうがないので、読みかけの本の続きを読んで過ごした。。

次の日の朝、タクシーが拾える場所まで連れて行き、あわただしく別れた。別れ際にファライさんに尋ねる。

お「ねぇねぇ・・・そのブーツ・・・どうやって脱がすの?」
フ「え??内側にファスナーがあったでしょ?」
お「・・・・」

嗚呼、不甲斐なし。

ウガチャカウガウガ♪
2007年05月30日 (水)
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ウガチャカウガウガ♪ウガチャカウガウガ♪

Reservoir Dogsの曲が頭から離れなくなってしまったため、今日は一日中、レザボアのサントラをかけていたら、余計頭から離れなくなってしまった。

昨夜・・・というか、今朝は結局もう一本映画を見た。

【Coffee and Cigarettes】(コーヒー&シガレッツ)

【点数】3.8点(5点満点) 

【制作年】2003年 【制作国】アメリカ 【監督】ジム・ジャームッシュ 【公式サイト】こちら
【キャスト】ロベルト・ベニーニ+スティヴン・ライト/ジョイ・リー+サンキ・リー+スティーブ・ブシェミ/イギー・ポップ+トム・ウェイツ/ジョー・リガーーノ+ヴィニー・ヴェラ/ルネ・フレンチ+E・J・ロドリゲス/アレックス・デスカス+イザック・デ・バンコレ/ケイト・ブランシェット/メグ・ホワイト+ジャック・ホワイト/アルフレッド・モリーナ+スティヴ・クーガン/GZA+RZA+ビル・マーレイ/ビル・ライス+テイラー・ミード

【感想】
詳しく調べてないので正確ではないのだが、ジム・ジャームッシュが1986年に作った短編(ロベルト・ベニーニとスティヴン・ライトの二人だけっぽい?)を作ったようで、そんな短編のショートコント(?)を11本作ってまとめたもののようだ。

タイトルからわかるとおり、コーヒーとシガレッツという両方をこよなく愛す人間なら「不動」ともいえる組み合わせを、おしゃれな感じで短編として作っている作品。コーヒーとシガレッツはあくまでも小道具なのだが、必要な人間にはなくてはならない存在。その辺を絶妙に描いている。

DVDにおまけ映像でいろいろ説明しているのだが、ジム・ジャームッシュが「組み合わせたら面白そうだな〜」と思う人間に出演依頼をし(だいたい二人or三人一組で)、台本を書いたという。

映像と日常のようで、あまり日常にはないような会話を楽しむ映画で、あらすじとかそういう類のものはない。ただただぼ〜〜〜っと1話ずつ見ていけばよい。深く考える必要などまったくない。

もちろん、タバコが好きな人、コーヒーが好きな人は、この映画をみながらタバコとコーヒーという黄金の組み合わせを楽しむべき。よりいっそう楽しめるから。イギー・ポップとトム・ウェイツの一話では、ほんとうにうまそうにタバコを吸う。悔しいくらい。

笑えるシーンは多いのだが、会話がはずまなく、なんとなく気まずいシーンが多かったため、見ているこっちが「そわそわ」してしまった・・・ほかの人はしらんが、おいらはそう・・・ので、ちょと点数は下げた。

キャストはジム・ジャームッシュが厳選しただけあって、面白い組み合わせが多い。彼らを知らなければ、その点を理解するのは難しいかも。個人的に「おじいちゃん映画」は大好きなのだが、彼らを白黒映像で撮るもんだから、味わい深し!おいらも早く白黒が似合う男になりたいものだ・・・最後のビル・ライスとテイラー・ミードの話は・・・もうなんというか・・・いい!!

あ、そうだ・・・この映画にもスティーブ・ブシェミがでていて大興奮。あの顔で、あの声で・・・まくし立てるように話す時の彼が一番かっこいい気がする。

どうでもいいが、おいらがすっているタバコは「CAMEL」ラクダとピラミッドの絵柄のタバコだ。今の三種類(メンソールが再販されたので今は4種)はパッケージデザインがかわってしまい、かなり劣ってしまったのだが、おいらがこのCAMELを吸い始めたのは、コーヒーに似合うから。当時もっていたデジカメで、ドトールのコーヒーと組み合わせて一生懸命撮った想い出がある。昔のCAMELはラクダの横に柱が二本経っていたし、いまみたいに「喫煙は、あなたにとって・・・」という「大きなお世話な一文」がついてないので、本当にかっこよかった。

禁煙ブームの昨今に、このようなこと書くと石投げられそうだが、「少しくらい、脱ヘルシー〜人間だもの〜♪」(By奥田民生)ということで書かせてもらう。吸っている人間も「百害あって一利なし」なのはわかっているのよ。周りに迷惑かけてまで吸うな!と目くじらたてる人の気持ちもよ〜〜〜くわかる。おいらも大学2年生まではそうだったから。でもね・・・でもね・・・。

ほんと、何で「煙」がうまいんだろうね〜。不思議。

ということで、タバコとコーヒーが好きな人は是非是非みてください。タバコとコーヒーがキライな人も、彼らをみたら・・・なんか変わるかも。見てみてくださいな。嫌煙者と愛煙家のやりとりもあるから。ハリウッド映画に飽きてきた人にもいいかな〜。

たぶん、今日からはトム・ウェイツのCDがヘビーローテーションになりそうだ。「Closing Time」。かなり秀逸なアルバムです。あと、「フィッシング ウィズ ジョーン」にもトム・ウェイツはでてます。こちらも「釣り」にいくだけの話だけど面白いです。おいらは釣りはしないけど・・・。



見る映画も切れたので、夜中にマリ邸にDVDを借りに行く。「Mujires al borde de un ataque de nervios」(神経衰弱ギリギリの女たち)。アルモドバルの映画。前に二回見ているので、今回で三回目。まぁ、細かくは見てから書こう。

先日の日記で日の出は4時半と書いたが、車に乗ってわかったが・・・3時48分にはすでに空は白茶けていた。なんたるっちゃ!やっぱり何かが狂ってる。

車通りはほとんどないのだが、やたらバイクが多い。なにごとだ・・・と思ったら新聞配達のバイク。ご苦労様です。

4時前には動きだしてるのか・・・この時間帯ならおいらにもできそうな気がする。小学校3年生のとき、なぜか九州で一日だけ新聞配達をやったことがある。話すと長くなるので書かないが、とにかく新聞配達をやったのだ。手伝ったのだ。公営団地みたいなところの階段を何往復もし、賃金は1500円いかなかった気がする。働くって大変・・・って思った。だから、いま働いてないのか・・・いや、関係ないな。


話は飛ぶが、スペインには新聞配達がない。新聞は配達するものではなく、売店で買う物だからだ。だから、「この洗剤と野球チケットにプラスしてディズニーランドのチケットもあげちゃいますから、新聞とってくださいよ〜!」(これはバブルの時代の話か?)なんて勧誘はない。

じゃ〜どうやってスペインの新聞は購買部数を伸ばしているかというと、おまけをつけるのだ。おいらがスペインにいたときだと映画のDVD。土曜日と日曜日の新聞についているDVD割引券を切り取ってもっていけば、DVDが日曜日なら5euros前後、土曜日なら2.5eurosくらいで帰るのだ。今のレートだとそれほど安い気がしないかもしれないが(800円or400円くらい)しまうが、当時は500円と250円くらいででDVDが買えるということで、必死に集めていた。おいらではなく、Santiがだが・・・。なぜなら、おいらはスペイン語の新聞はとてもじゃないが読めない(写真付きor三面記事程度)から、新聞を買ってもしょうがなかったのだ。


職権乱用というわけではないが、Barにおいてある新聞なんかは必ず、その割引券が切り取られている。客がいない時なんかは、目の前でハサミでちょきちょき切り取っている。それがBarの店主のものになるのか、バイトのものになるのかわからないが、切り取っている彼らの姿をみて、いつもうらやましく思ったものだ。

その割安で買えるDVDは、当然ほとんどがスペインの映画(ヒッチコックなんかもある)なのだが、日本では手に入らないDVDばかりで、さらにはかなり有名所のDVDもあったりするから嬉しい。ある程度特集を組んでいたり(アルモドバル特集とか)、市販されているDVDみたいにカラフルなデザインのDVDジャケットになっているわけではないが、ちゃんと巻数がついているので、コレクションするにもちょうどいい。まぁ、この巻数がついているおかげで「あ〜〜〜!4巻買い忘れた〜!」と忸怩たる思いをすることもあるのだが・・・。

日本の場合、このシステムにしたらどうなんだろう・・・。利害がからんで、そんなことになるわけもないのだが・・・。


日記に戻る。

寝たのは6時ちょっと過ぎ。ようやく寝れる・・・と思ったのもつかのも、ものすごい音で目が覚める。

「おいおい・・・何時だよ・・・なんか下にパパンとママンの声が聞こえるじゃん・・・」

時計を見ると8時ちょっとすぎ。

いまおいらの部屋の真裏でマンション(3階建てくらいらしいが)の工事をやっていて、その鉄パイプを打ち込んでいる音であった。

意地でも寝てやろうと思ったが、音が高音なので、耳に響き、とてもじゃないけどねていられない。つい最近までは掘削作業、またはコンクリを破壊する工事なので、重低音の音で、体が揺れるくらいで、余裕で寝ていられたのだが・・・。

しょうがないので、もっそり起きて、朝食をとり、それからひたすら今デザイン中の・・・といっても、全く進んでいないのだが・・・MTのデザインを考える。デザインといっても、特にデザインするようなものは何もないのだが、最初にある程度大きく見ておかないと、改築がしづらくなるので、ここは慎重に。

今書いている日記も、そちらにきちんとコピペしているので、2週間もすれば、MTでの日記の見え方がわかるかと思われる。あともうちょっとの辛抱だ。


そういえば、今日、おいらが登録している派遣会社の担当から直接電話があった。なんか、旅前に働いていた会社・・・つまり旧石積み場である「賽の河原」が、「もしおいらが帰ってきたら、またうちで働いてくれるかどうか聞いてください」といっていたという。

「ごめん・・・それは無理だわ。」

必要とされるのは勿論とても嬉しいが・・・会話命な人間なのです。もう二度と、あんなせっぱ詰まった「金曜日」は味わいたくありません。


追記
明日は、昨日の日記の続きと、余裕があったらスペインのタバコ事情について書く。



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