おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
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英雄
2004年09月01日 (水)
おいらの愛車
「Kristin号」
がパンクしてから約2週間。さすがにかわいそうに思えてきたし、無用の長物になりかねないので、Santiに頼んで直すことにした(Santiの家にパンクを直す工具が全部祖揃っているため)。
8時にSantiと待ち合わせて、まず学校側のBar de viejos(おじいさんばかりが何故か集まので、そう命名した)で軽く一杯。その後Santi邸へ向かう。
Santi邸へ行くのは実は今日が初めて。一年半もいるのに、その機会が何故か無かった。
Santi邸にはたくさんの人がいた。当然スペイン人ばかり。Santiは5人兄弟の上から二番目。下から二番目のEnriqueと、一番上のMartinは良く会うので仲がいいのだが、他の2人に会うのは今日が初めてだった。もしかして仲が悪いのか・・・と思っていたが、全然仲良かった。う〜ん、謎だ。何でうちに遊びにこないんだろ?
うちらを除いて全部で5人のスペイン人がいたのだが・・・そのうち2人は超日本オタクだった。正確にはそのうちの1人の弟が日本のアニメオタクらしく、お姉さんの彼女も影響を受けたらしい。
そして、何故かスペインの家庭で、おそらく今でもジャンプで連載していると思われる「ナルト」のアニメと同じく連載中だと思われるマガジンの「Getbackers」を見せられる。
この二つのアニメは日本のアニメを録画したものに、スペイン人のファン・・・いってしまえば
超Superオタク
がPCを駆使してスペイン語字幕をつけたもの。日本語の会話と字幕を見比べてみたが・・・ほぼ完璧でびっくり。昨夜みた「秋日和」の字幕はかなり間違えというか、無理矢理な翻訳が多かったのに・・・。
スペイン人のオタク・・・おそるべし
というわけで、日本語が話せ、アニメを知り(おいら自身は見ないのだが、漫画は見る)、漢字が書けるおいらは、その家で
英雄
になる。
ちやほやされるのって
悪くない
。
というのも、二年目にもなると、長いこといるせいで、周りのスペイン人にちやほやされることはなくなった。「おまえはもうスペイン人だ」とか「スペイン人と結婚するんだろ?」とか「仕事探せ」とか「一生住むんだろ?」などなど・・・。もっと来た時みたいに、かわいがってくれてもいいんだけどな〜。
気をよくしていたおいらにSantiが・・・
「正樹・・・仕事だ!仕事!!!」
「何?」
「ドラえもんを歌を歌いながら書け!」
「え〜〜〜!!絵描き歌???」
「そうだ」
皆の視線がおいらに集まる。
なんか、ちやほやじゃなくって、いじめられている気がしてきた。
マ〜ルカイテチョン、マ〜ルカイテチョン・・・ごにょごにょごにょ・・・
ドラえもんの顔だけ描いて
「はい!書いたよ!」
「正樹!全部だ全部!それにちゃんと歌え!!!」
・・・・ぐすん・・・分かったよ。
結局全部書かされた。
できたドラえもんはfatal(超下手クソ)だったのだが、何故か「か〜〜わ〜〜い〜〜〜い〜〜〜!」と大好評。
天才画家になった気がして、再び気をよくするおいら。
その後、Estefaniaという名前を漢字で書かされる。
恵須手富阿二愛
・・・む、無理がある・・・っていうか、また暴走族の落書き(^_^;)
少しでもいい意味の漢字を探して、最後は愛を使ってみたが・・・二を使ったのは失敗だった。
彼女の彼氏もいたというのに、
「二つの愛」
・・・周りは大爆笑していた。
「ほかの漢字も使えるよ!!」と慌てていったが、どうも「二つの愛」が気に入ったらしく、そのままとなった。
そして、彼女は嬉しそうに「絶対弟が羨ましがるわ!!」と言っていた。
漢字書いただけでうらやましがるのか〜。
もしかして、金とれるんじゃないの?漢字書くだけで。
カテドラルの前とかで中国人と混じって、漢字書き職人でもやろうかね〜。
硯とかもって、それらしくして(笑)
夜、Filmotecaに映画CHICAGOを見に行こうと思ったが、小雨が降ってきたの諦めた。
今日はそんなところ。
あ、うっかり。
Kristin号は完全復活した。また明日からおいらの愛車だ。
どこにいこうかな〜。
追記
彼らはアニメを日本の芸術としてみるからいいのだが、おいらにとってアニメは子供がみるものというイメージがどうしても強いので・・・「流石正樹!何でも知ってるな!!」と言われてちょっとだけ恥ずかしかった。おいらが知ってるのは漫画の方であって、アニメの方じゃないのだが・・・まぁ、同じことか(^_^;)
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Valenciaにどら焼き上陸!!
2004年08月31日 (火)
昨夜のJasonのDespedidaはなんとも不思議な感じのDespedidaであった。
tomokitoのご飯が食べられる!ってことで、お腹を減らしていくも、まだ料理中でしばらく待つことに。口寂しさからか、できあがるまでに何杯ものSangriaを飲んでしまう。無くなってはこっそり冷蔵庫を空けてVazo(コップ)に注ぎ足し、無くなっては注ぎ足し・・・おそらく7杯くらい飲んでしまったと思われる。
これが後々後悔の原因になるとは、この時当然知るよしもない。
食事は例の如く激ウマだった。一体tomokitoはいくつのレパートリーをもっているんだろうか。聞いたところ、オリジナルで適当に作っているというが・・・とてもじゃないけど、おいらには真似できない味であった。さらっと作っているように見えるが、かなり手が込んでいる。弟子入りしたいくらいだ。
Despedidaはホント内輪だけで、主役のJason、tomokito、Vivian(台湾人)、マリちゃん、おいらの5人。その後、仕事が終わったMi Kyungが1時くらいにやってきて計6名となった。
Jasonはフランス人だが、生まれたのは香港で顔はアジアの顔。さらに今日まで知らなかったのだが、広東語が話せるとのこと。生まれてすぐフランスに行ったといってたから話せないものばかりだと思っていた。
それぞれ国籍は違うが、顔は全員アジア顔の6人がスペイン語で会話する光景は何とも面白かった。面白いというか、すごい不思議・・・・ぶっちゃけていってしまえば
「異様な光景」
であった。
おそらく、日本人のおいらからみても変なのだら、うちらの顔が全部同じに見えるスペイン人やその他の外国の人間が見たら、びっくりを通り越して
「恐怖」
さえ覚えるのではないだろうか。絶対逃げ出すはず。
料理はクスクスにトマトと野菜を煮込んだソースとtomokitoオリジナルのリブの煮込み。このリブの煮込みが半端なく美味く、これがあったらおそらくご飯何杯いけるかわからない程だ。うちでも作ってみたいけど・・・Manolo・・・肉食えないしな〜。いないときに作るってもんだな。
クスクスの方は・・・
「Jasonは目を離したら危ない」
と言っていたtomokitoがまさにちょっと目を離したすきに、一箱で十分5人をカバーできるクスクスを二箱鍋につっこむJason。
おいらはそれを真横で見ていて、2箱目を開けているところも見ていたのだが・・
「え???Jason!!!!二箱入れるの??」
と言ったときには時すでに遅し。
サラサラのクスクスはあっという間に鍋に飛び込んでしまっていた。
鍋から溢れんばかりのクスクス。
やってきたtomokitoは苦笑するも、彼を思って何も言わず。すねるから(笑)。
「tomokito・・・さっき目を離したら危ないといってた理由が分かったよ(笑)」
再び苦笑のtomokito。
結局鍋を替えることによって鍋からあふれ出ることは防げたが、全部食べきるためには、1人あたり約二人前以上食べなくてはいけないことが確定した。
で、Jasonの言い分・・・・
「正樹〜!正樹のために2箱いれたんだ!さっき、すごい腹減ったっていってただろ。だから、最後にいれた一箱分は正樹のためだ。最初の一箱はうちら4人の分だ。な、ちょうどいいだろ?」
だそうだ。
”見事な”言い訳、もうどうでもよくなった・・・。
待ち合わせ場所はいつもBodega(Vino居酒屋)だったtomokito、Jason、おいらが揃ってVinoが進まないわけもなく、あっというまに3本のVinoが空く。おいらはその前にも十分危険なSangria(飲みやすいからジュースみたいに飲んでしまうのだ)を飲んでしまっていたので、3本空けた時点で大分眠くなっていた。
だが、いつも遊んでいたJasonが帰ってしまうと言うことで、tomokitoは酔っぱらいたいのか、また新しいVinoを出してきた。
それが、なんと・・・・
Estolaの1994年 Gran Reserva
La Manchaのワインなのだが、2.5eurosのヤツでも十分美味く、以前はついつい買ってしまう銘柄の一つだった。だから、うちには空き瓶がたくさんある。
今回のそれは、Gran Reservaだから格が違う。Mercadonaでも7euros近くする一品。
tomokito〜〜〜!!なんで最後にそんな良いVinoだしてくるんだよ〜〜!!!最初に飲もうよ!そういう美味いVinoは!味が分かって飲んでるうちにさ・・・
と心の中で叫ぶ。
すんごい飲みたかった。もうもんのすごく飲みたかった。
が、Jasonももうアウトで、Mi Kyungも仕事で疲れていてそれ以上飲める感じではなかった。
おいらに泣きつくように「正樹は飲むよね〜」と言ってくる酔っぱらいたいtomokito。
「おれは別に大丈夫だけど・・・2人で一本は今の感じでは多くない?」
と珍しくひよった返事を返すおいら。
本当は量的な問題ではなく、そんないいVinoをこんな眠くて、酔っぱらっていて、味もよくわからない状態で飲みのがもったいなく思ってしまったのだ。
シュンとするtomokito・・・Pobresita・・・。
Despedidaの後半、Vivianは帰り、マリちゃんはソファーでいつものように爆睡。
他の4人で話をしたのだが・・・なんか
「スペインにおけるアジア人」
というテーマのシンポジウムみたいになった(笑)。Despedidaじゃなくて、ほとんど秘密Reunion。
Mi Kyungの聞いた話しをもとに、スペインにおける中国人社会について盛り上がる。
この話し自体、おいらは以前もMi Kyungにきいた話だったので、tomokitoが貸してくれるという「韓国語の文法書」でひたすら勉強する。
「ア・・・ヤ・・・オ・・・ヨ・・・オ・・・ヨ・・・ウ・・・ユ・・・ウ・・・イ」
「ア・・・ヤ・・・オ・・・ヨ・・・オ・・・ヨ・・・ウ・・・ユ・・・ウ・・・イ」
「ア・・・ヤ・・・オ・・・ヨ・・・オ・・・ヨ・・・ウ・・・ユ・・・ウ・・・イ」
ひたすら韓国語の母音を発音するおいら。
その隣で話しているMi Kyungは苦笑している。
「全然違う!なってない!」と半分いらだっていたのだろうが、話を切ることもできないので、特につっこんではこない。
それがわかっても、めげないおいら。
「ア・・・ヤ・・・オ・・・ヨ・・・オ・・・ヨ・・・ウ・・・ユ・・・ウ・・・イ」
「ア・・・ヤ・・・オ・・・ヨ・・・オ・・・ヨ・・・ウ・・・ユ・・・ウ・・・イ」
「ア・・・ヤ・・・オ・・・ヨ・・・オ・・・ヨ・・・ウ・・・ユ・・・ウ・・・イ」
ひたすら連発。
当然、全然発音は間違っていたと思われる。カタカナ表記で書くと同じ発音ばかりに見えるが、当然全部違う。その違いをカタカナだけで使い分けるのは不可能だった。CDが付属しているのでそれを使わないと駄目っぽい。
おそらく、韓国語の発音はおいらには不可能と思われる。SantiもManoloはちゃんと発音できるのだが、いつもおいらだけMi Kyungに「違う〜!」と笑われている。Mi Kyungが言うのにしっかり耳を傾けて発音しても「違う〜!」と言われるのだ。どこがどう違うのかおいらには全然分からない。全く同じにコピーして発音しているつもりなのだが・・・。つまり、聞き取れてないのだ。だから、おいらの苦手な発音なのだろう。わからんが・・・。
やたらとでてくる「シムニダ」でさえ言えない。Mi Kyung曰く、たいていの日本人は発音できてないようだ。書くと「ム」だが、「ム」といってはいけない。どちらかというと口を真一文字に締めて「ン」という感じっぽい。
だが、文法の方は、良く言われている通り、日本語と恐ろしく酷似している。単語も似ていたり、連想しやすいのが多いのが特徴なのが、文法書をパラパラみてるだけでもわかった。
ドイツ語に続いて、韓国語にも興味を持ち始める。ちょうど家に先生(Mi Kyung)もいることだし、またちょっと浮気してみようと思う。
今日からMi Kyungへの挨拶は全部韓国語でいこうと思う。
隣で韓国語の勉強をしているのはどうも邪魔っぽかったので、ソファーにいって横になる。
そして・・・そのまま爆睡し・・・起きたら朝10時だった。
体の上には毛布が掛けてあった。そして、マリちゃんも寝たままであった。
置き手紙を残してマリ邸に引き上げた。
授業前にマリちゃんと「Lorno」(チェーンのパン屋さん?)で軽い昼食をとる。おいらはJamon Yorkのパイみたいのと、cervesitaではなく、珍しくcafe con lecheを注文。
会計の時、ふとレジの横をみると、なにやら見慣れた食べ物が・・・
ど、どらやき????
「まさか〜」と思いつつも、どからからどう見ても「どらやき」にしかみえなかった。どら焼きが大好物(?)のSantiにお土産に買っていこうと思って早速店員に話しかけてみる。
「すいません・・・これ一ついくら?」
「え〜っと・・・ごめんなさい・・・休みあけで値段思い出せないわ」
「あははは」
「ちょっと待っててね」
「ええ」
「一つ50centimoね」(70円弱)
「中には何がはいってるの?」
「チョコレートよ。他の味もあるんだけど、今日はチョコレートだけ」
「(さすがにあんこじゃないか・・・)」
「じゃ、それを二つください。」
「あなた達は日本人?」
「そうです」
「今ね、このお菓子はValenciaではここ(Lorno)しかないのよ。社長が機械を日本から買ってきたのよ」
「へぇ〜」
「じゃ、1eurosね。」
「どうも。Hasta Luego〜!(じゃ、また)」
勝手な憶測だが、おそらく今もやっているBarcelonaのフォーラムの影響かもしれない。前にテレビで、フォーラムのあるブースでドラえもんの焼き印をいれたどら焼きを作っていたのを見た。
もともとどら焼きはドラえもんの影響で、知っている人は知っている謎の食べ物で、Santiも「ドラえもん」からこの不思議な食べ物への夢を膨らますことになったわけだ。だから、友達に頼んで持ってきてもらったときには、ホント目を輝かせながら、嬉しそうに、それはそれは大事にどら焼きを食べていた。ナイフで半分に切って、これは今日の分・・・半分は明日のだ・・・と。その様子はホントかわいらしかった。
中があんこじゃないので、「本物」ではないが、今後Santiは頻繁に買うと思われる。
学校に到着すると、運良くSantiとManoloに会えた。
「Manolo、Santi〜!お土産もて来たよ!」
「何!Santiにはやらなくていい。おれにだけよこせ!」とManolo
「がっつくな。ちゃんと二つ買ってきたから。pausa(休憩)の時にでも食べて」
「で、何?」とSanti
「食べ物・・・お菓子だ」
袋の上から中身を当てようとするSanti
「ま・・・まさか・・・・どら焼き!!!!」
さすがはSanti。形状だけでわかったらしい。
「今ね、Lornoでどら焼き売ってるんだよ。」
「マジか!!」とManolo
「どら焼き〜どら焼き〜」
と目を輝かせるばかりで話を聞いてないSanti
「でも、中身はチョコレートで、あんこじゃないよ」
「俺は本物のどら焼きを食べたことがあるぞ!」
と相変わらず話を聞かず、日本人のヒロシ君に自慢気に話すSanti。
そして、そのまま「どら焼き〜どら焼き〜」と口ずさみながら仕事に戻っていった。
学校に誰もいなくなったので、トボトボ帰る。
夏も終わり秋が近づいてきたと思っていたが・・・甘かった。温度計をみたら39度もありがった。まだまだ夏だ。
家に帰ってきてからは、サイトの仕事に精を出す。前々から考えていたmailを使ったアンケートフォーム。ただ、この手のアンケートフォームはそうとうのことがない限り、面倒くさくて誰も手を出さないので(おいらもそうだし)、何か物でつる予定(笑)。ちょうど一時帰国が近いから、
Paellera プレゼント!
とでも書けばみなやってくれるだろうか?それとも
ひきこもり印おもちゃの缶詰
とか・・・。そんなん、うれしかないか・・・(^_^;)
仕事から帰ってきたSantiと一緒に買いだしに行く(どら焼きを食べたからなのか、猫の鳴き声を真似しながら帰ってきた)。いつものVerdureriaはvacacionesでお休みなので、違うVerdureriaを探して徘徊。思ったより近所に二軒発見した。
ナスをみたSantiが突然・・
「今日の晩飯は、あのナスのやつにしよう!できるか?」
「いいけど・・・気に入ったの、あれ?」
「Cojonudoだ!」(クソ美味かった!)
というので、気をよくして、急遽作ることにした。ただ、パスタではなく、今回はご飯にする。ご飯との方が絶対美味いはず。
Verdureriaの帰り、Mercadonaによって今夜用のVinoを購入。ちょっと奮発して、3.58eurosのVino。なぜなら、昨夜飲みそびれたEstolaを思い出したから。
今回はUtiel-RequenaのReservaで
Hoya de Cadenas
というやつ。直訳すると、「鎖の穴」??。いやきっと違うんだろうな・・・今、Santiに聞いたところ、たぶん「田舎町の名前だ。で、山間にある田舎町なんだろう・・・たぶん」とのこと。納得。なにはともあれ、初めて買うVinoなので、今夜は楽しみだ。
夕食の時、おいらとSantiが買ってきた桃をManoloが嫌がったことから食べ物の話で盛り上がる。
「昼は良いけど、朝と夜に桃は食べたくない」とManolo
「そうなんだ・・・。ところで、Manoloは何の果物が一番好き?」
「バナナだろ・・・スイカ・・・リンゴ・・・」
「一個だけだ、一個だけ。これが好き!ってやつを一つ」
「え〜だって、好きだし、時によるよ〜!」
「でも一個だ!バナナね。バナナに決定!」
「Santiは?」
「俺は・・・ブドウだな」
「あ〜〜〜!ブドウもおれ好きだ!」
「Manolo!!!一個だっていっただろ!一個だって!」
「え〜・・・だって・・・ブドウもすごい好きなんだもん」
「わがままなやつだ!」
もう半分だだっこ状態のManolo。なにやらこのテーマの質問が気に入ったらしく、「野菜では?」「肉では?」「魚では?」とやたら質問してきた。皆ルールを守ってい一つだけしかいわないのに、わがままなManoloは、おいらが「ナスが一番好きだけど・・・タマネギも捨てがたい・・・けど、ナス!」というと「あ〜〜!俺もタマネギも好きだ!」と、次から次へと足していく。
ちなみに、Manoloは意外なことに赤ピーマンがあまり好きじゃないらしい。少しは使うが、たくさんは嫌らしい。
その後も話は食べ物で、韓国と日本の料理の話になる。蟹味噌やら豚の脳みその話を聞いたManoloはブルブル震えていた。予想外なところでわがままをいった天罰が下った感じだ(笑)
その後、小津安二郎の「秋日和」を見るが、イマイチ。テーマが「さんまの味」に似ていた上に、「さんまの味」よりは面白くなかった。そして、長すぎた。もう少し短くまとまっていたら、面白かったかも。面白いシーンもいくつかあったし。
たとえば、親父達の今なら「セクハラ」と呼ばれそうな会話も最初は面白かったのだが、少々しつこい。あと、やはり、女性が結婚することを「片づける」と表現する時代の話なので、ちょっとだけ感情移入が難しい。その面では百合子(岡田茉莉子)の言い分には納得。
何作かみて気づいた、彼の映画は毎回同じ俳優たちを使うので、ちょっと頭がごっちゃになってしまう。主役はかわるものの、脇役がほとんど同じだったりする。さらに、舞台も全く同じ物を使っているのか、「あ〜〜同じ会社だ〜とか、同じ家だ〜!」となる。時代的にしょうがないのだろうか?
点数にして、2.3点(5点満点)ってところだ。
岩下志麻がおそらく脇ででていたっぽいが誰だか全く気づかなかった。一体どの役だったんだ?
それにしても・・・ぬぬぬ〜もう9月か・・・・カウントダウンが始まってしまった模様(;´Д⊂
追記
添乗員時代のtomokitoは恐ろしく激やせだった。最初、誰だかわからなかった。tomokitoは今の方が見た目がおこちゃま。
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指令は下〜さ〜れ〜た〜♪
2004年08月30日 (月)
ひょんなことから、槇原敬之の「もう恋なんてしない」と「SPY」を聞くことになったのだが・・・
(※関係ないが、「ひょんなことから」という表現はおいらの好きなものの一つ。なんか「ぬらりひょん」を連想させるからドキドキする。)
いや〜素敵だ・・・素敵すぎる・・・この曲。けど、両方とも痛い・・・痛すぎる・・・。マッキーってこの手の曲書く天才かもしれん。なんとなく納得できるが。
この二曲についてはちょっとした想い出がある。
槇原敬之の曲は流行っていた時には全く聞いたことがなかったのだが、5年程前に友人2人とアメリカ半横断ドライブ旅行に行ったときに、ラスベガスまでの真っ暗な高速だったか、赤茶けた大地が広がるモニュメントバレーか「バグダッド・カフェ」を探してルート66を徘徊したときか忘れたが、3人で大熱唱した記憶がある。もう、それはそれは大声で。そして、皆で
「うお〜マッキ〜!!痛いぞ!痛すぎるぞ〜〜!!」
と叫びながら。
あれから5年・・・おいらも少しは人生経験値が増えたのか・・・あのときよりももっと痛い気がする。
洒落んな〜んないよ!な〜んないよ!
ホント、素晴らしい歌詞だ。
近々、Santiの前でさりげなく歌って、コピーさせる予定。
きっと笑えるだろうな〜。ふふふっ。
Manoloが小津安二郎の映画「お早よう」(スペイン語タイトル「Buenos dias」)をみてから
「やかん」
に恋い焦がれてしまったようだ。
やかんと同じ機能を持つものが、スペインにないわけではないが、うちにはないし、あるのはどちらかというとModerna(今風?)なやつで、日本の侘び寂びを感じさせるようなものではない。
で、Manolo。
「正樹・・・正樹のお母さんにやかんを頼めるか??」
「や、やかん???やかんですか?」
「そうだ・・・無理か?」
「う〜ん・・・軽いけど、ちょっとかさばりすぎるよ」
「そうか・・・(;´Д⊂」
「まぁ、母親には頼めないけど、おいらが一時帰国のしたときに買ってきて持って帰ってくるよ。それでいいでしょ?」
「おお!そうか・・・でも、高いのか?」
「いや、高くないと思うよ。たぶん。」
「じゃ、それを頼むよ」
「でも、Manoloが欲しいのは最新式のやかん・・・たとえば湯が沸くと音がなるやつとかじゃないでしょ?日本独特のやかんでしょ?」
「うん、それの方がいい」
「たぶん、金物屋にあると思うから探してくるよ」
ってことで、予定外の大きな荷物が増えてしまった。片手にノートPC・・・もう片方にやかん・・・。空港で止められるだろうか?やかんをみたことない外人に「ちょっとちょっと・・・なんだねコレは!」とかいって、事情聴取とかうけさせられないだろうか?まぁ、今日本はmoda(流行)だから大丈夫か・・・いや、そういう問題でもないか・・・
本当に持ってこれるか心配。まぁ、8人前のPaellera(パエリア鍋?)を日本に持って帰ってきたくらいだから何とかなるだろう。
昼食は何となく食欲がなかったので、久しぶりにtortillaを作ることにする。
ただ、マッキーの歌を歌いながら調子にのってジャガイモを切っていたら、ものすごい量になってしまった。
洒落になってなんないくらい
。
さらに、今うちのフライパンは傷が付いてしまって、小さいヤツ以外はすぐにくっついてしまうことを忘れていたため、Super Gordita(超おデブさん)のtortillaになってしまった。
ぶ、ぶ厚すぎる・・・
食後、最新兵器「掃除機」を使って部屋の掃除やベッドメーキングをして過ごす。なんでこんなにすぐ部屋が汚れるんだろう。きっと部屋にいすぎるからなんだろう・・・。タバコ臭いし。
今日の夜はJasonのDespedida(お別れ会)がある。その前にマリちゃんと学校で待ち合わせをして、プレゼント(?)を買いに行く。
ということで、今日はまだ6時前だが日記を書いている。
あとは明日の日記で書こう。
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部屋とYシャツと私・・・
2004年08月29日 (日)
ひょんなことから、平松愛理の「部屋とYシャツと私」を聞くことになったのだが・・・
(※関係ないが、「ひょんなことから」という表現はおいらの好きなものの一つ。なんか「ぬらりひょん」を連想させるからドキドキする。)
いや〜怖い・・・怖すぎる・・・この曲。関白宣言の女性版といっていいのか知らないけど・・・おいらは駄目だ。駄目すぎる。もう、部屋で1人ガクガクブルブル。
知恵を絞った毒入りスープ
で死にたくありません。
スペインは同じMachista(男性優位?)の国だけど、絶対この歌詞、スペイン人には理解できないと思う。こんな怖い発想するのは日本人独特な気がする。
今日は一日中眠い日で、一日中寝ていた。ホント一日中。
2時半頃起きて、Arroz Negro喰って、その後また寝て、起きたら夕食の時間で・・・。
喰っちゃ寝、喰っちゃ寝の一日だった。
昼食はイタリア人のSerena(♀)が遊びにきていたので一緒に食べた。
夕食はスイス人のSaskia(♀)が遊びにきていたので一緒に食べた。
なんか人の出入りが未だに激しいのは何故?
明日からSaskiaが一週間か二週間ほどうちに滞在することとなった。
しばらく慌ただしくなりそうだ・・・。どうなることやら。
夕食後、FilmotecaにTim Burtonの「BIG FISH」を見に行った。Manolo、Santi、Saskia、マリちゃん、おいらの5人で。
映画は結構おもしろかったが・・・アメリカの映画のわりには少々難しかった。内容が難しいわけではなく、字幕の長さが長すぎて、スペイン語レベルの低いおいらには目が追いつかなかったのと、単語が少し難しかった。台詞とかはだいたいわかるのだが、モノローグの部分が・・・ちょっと。
神話とか伝説とかそういう類の話は大好きなので、この映画のお父さんの話す話はとても興味が持てた。そして、それを信じられない息子の気持ちもよくわかる。
「真実は小説より奇なり」を具現化したような映画だった。
全体として映像がよかった。普通だったら嫌みに見えるかもしれないが、半分ファンタジーとしてみれば全然問題ない。
内容とは関係ないが、スティーブ・ブシェミがでていたのが嬉しかった。
総括としては・・・
「このお父さんみたいな愉快な人生を歩みたいものだ」
点数は3.0点(5点満点)。日本語でみたら上がるか、下がるか・・・どっちだろう。
明日はJasonmのDespedida・・・また友達が居なくなってしまう・・・。
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Trixy 最後の日
2004年08月28日 (土)
Yahooのおかげで、サイトに遊びに来る人が急増したが、同時にメールでの質問の数も急激に増えた。正直、ちょっとビックリ。中にはValenciaに遊びくる予定の人や、留学を考えている人などもいて、Valencia好きとしては喜ばしいことであり、サイトを作った甲斐があったというもの。復興委員会会長だし。
さて、今日の出来事。
起きたらManoloとSantiはいなかった。そういえば、Albuferaに行くって言っていたことを思い出して1人納得。
なんか寂しいので、春を追いかけ回して遊ぶ。
3時頃、予定がぽしゃったマリちゃんが遊びに来る。
おいらは昨日撮った写真のアップ作業や日記の更新などに熱中していたので、そのまま放っておいたら、いつものように勉強をし始めた。相変わらず勉強好きなヤツだ。
一段落ついた時
「何勉強してるの?宿題?作文?」
「違う」
「自習?」
「じ、自習って・・・」
「自習やん!」
のぞき見ると、辞書を使ってテーマごとに単語をノートに書いていた。
動物・・・方位・・・病名・・・病院・・・分数・・・倍数・・・
なんか変なテーマばかりだった。
あれだけ話せるのに今更「方位かい!」とも思ったが、言わないでおいた。
勉強に飽きたのか、邪魔されたからか知らないが、突然・・・
「あたし、クワガタ描くのうまいよ」
「描いてみろよ」
(※上部写真一番左参照)
「・・・・・・・マリちゃん・・・昆虫ってさ・・・足は6本だって知ってる?それに・・・なんでしっぽがあるの?」
「あっ、そっか」
気を取り直してマリちゃん
「あたし、カブトムシ描くのうまいよ」
「描いてみろよ」
描き始めた直後はカブトムシではなくテントウムシを描いているかのように見える。
(※上部写真左から二番目参照)
「・・・・しつこいようだけど、足6本だってば・・・それに・・・なんで立ってるんだよ!!それにさ・・・そもそもカブトムシでもっとも重要な角がないのは変ジャンか」(写真にはあるが角を書き忘れていた)
めげずにマリちゃん
「あたし、シマウマ描くのうまいよ」
「描いてみろよ」(何で突然動物やねん!)
(※上部写真左から三番目参照)
「・・・・まぁ・・・わかるけどさ・・・わかるけどさ・・・なんていうの?キリン?いや・・・珍獣?しま中途半端やし」
しつこくマリちゃん
「あたし、カメ描くのうまいよ。知ってるでしょ?ホントホント」
「描いてみろよ」
(※上部写真一番右参照)
「うん、カメだ」(つっこめなくてちょっとガッカリ)
その後もなにやらゾウやらにんじんやらいろいろ描いていたが、つっこむのに疲れたので仕事に戻った。
夜、明日ドイツに帰ってしまうBeatrix(通称Trixy)に会う。彼女のcompan~era(女の同居人)も一緒に来た。
彼女はSALSAを踊るのが好きらしく、特に行く場所を決めていなかったのもあり、彼女のいきつけのSALSAのDiscotecaに行くことになった。
Discotecaでは、Trixyはたくさん声をかけられるのに、マリちゃんは声をかけてもらえず「何であたしには誰も・・・」とちょっとしょげていた。
まぁ、理由は火を見るより明らかだったが、言わないでおいた。
SALSAのDiscotecaだけあって、皆踊りがうまい。おいらも最初は彼らの見よう見まねで踊っていたが、とてもじゃないけど経験値もリズム感も違うので、途中から我流の踊りにチェンジ。
Beatrixと彼女のCompan~eraに盆踊りとドジョウすくいの踊りをレクチャーする。
2人が真顔でドジョウすくいを踊っているのはとても愉快だった。
ちなみに、盆踊りの振り付けはスペインでは(おいらの周りでは)何故か人気がある。理由はよくわからじ。
2時半頃、眠くなってきたのもありおうちに帰ることにする。Beatrixと別れの熱い抱擁を交わし別れる。
で・・・Discotecaを出て5秒後・・・・突然上から何かが降ってきた。ものすごい音がした。
足に何かが当たり、濡れていた。
卵だった・・・
Discotecaの上に住んでいる住人が、Discotecaのうるささに辟易して、苦情の言葉の替わりに投げたものだ。以前、ドイツ人のKristinの頭に当たったのを目撃したことがあるが、まさか自分たちが狙われるとは・・・。
運良く頭には当たらなかったが、コントロールは抜群すぎ、おいらとマリちゃんの足には卵の殻が少々と白味が少々・・・。
まぁ、嫌なのはわかるけどさ・・・・卵はやめようよ・・・卵は・・・。
っていうか、Discotecaのオーナーにいってくれよ。おいらたちはタダの客だって〜の。
帰ってすぐBAN~O(風呂場兼トイレ)で足を洗う。
白味が乾いてカビカビだった(;´Д⊂
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