おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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コムニカシオン
2006年09月07日 (木)
昨夜は悪事を働きすぎたせいでかなりの夜更かし。それもこれも終電石積みのせいであり、おいらは全く悪くない。

さすがに疲れていたのか、久しぶりの寝坊。シャワー浴びたら、いつもの出発時間の4分前で、あわてて家をでる。おかげで朝食食べれず。コーヒーも一口しか呑めず。

以前(渡西以前)だったら一分でも寝ていたいので「朝食をとる」なんてことは論外だったのだが、今では朝食をとらないと目がさめなくなってきてしまっている。規則正しいといえばそうなのだが・・・このあたりも「オヤジ伝説」のプロローグなのかもしれない。

31才にして寂しい人生を送りたくないので、ここ最近またちょっとコミュニケーション戦に力を入れ始める。以前だったら、水滸伝があったので、磯辺ちくわをむさぼり喰い、Cafe de Crieで黙々と北方水滸伝な日々だったのだが、その北方水滸伝も終わってしまい、まだ放心の人なのだろう・・・タイミングがあえば、石積み場の人(同じ派遣石積み職人ではあるが)を誘って一緒に食事に行くようになった。

今日でかれこれ・・・10日目くらい(食べたのは7日くらい)。

そんなことがあって、最近、昨日の日記で書いたような「うわさ話」(独り言の話や、家族経営の話とか)を入手できるようになったわけだ。

エンゲル係数は高くなってしまったし、離していると1時間なんてあっというまにすぎてしまい、イマイチ休憩した気にはならないのだが、それでもやはり人と話すのは楽しい。石積み初めてからというもの、週末だけしか口使わなくなってたもんな〜。

普段はヘケットさんとクリシュナさんと3人で食べているのだが、今日は食後ケーキを食べに行くというので、おいらは辞退。ケーキ食べれんから・・・。

ってことで、ラクシュミ君を誘おうと思っていたのだが、おいらの石のキリがとても悪く、誘うタイミングがないまま、ラクシュミ君はそそくさと昼飯にいってしまった。ここで、普段のおいらなら大声で「あ〜ちょっと待って!」と呼び寄せて、またせるのだが、うちはそういう環境ではないので、それがなかなか難しい。

15分後、キリいいところまで来たので急いで外にでる。そして、6ヶ月前くらいに聞いた電話番号に電話する。

ラクシュミ君は吉野屋でご飯を食べているところだった。吉野屋じゃいまから合流してもどうしようもないので、Cafe de Crieで待ち合わせた。

う〜ん、なんか、おいら健気にがんばってるじゃないか・・・こう見ると・・・。

「ヨモツシコメさん・・・電話かけてくれたの初めてですね〜」とラクシュミ君。

「くれた」というあたりに、おじさん胸が熱くなったよ。

やはり、まだうちの石積み場の人は壊れていないんだ。自分からは来ないけど、行けばくるんだ・・・。

内容などないが、コムニカシオンと呼べるような会話をし、石積み場に戻る。

北方水滸伝もすごい息抜きになったが、コムニカシオンは、また違った癒しの力がある・・・なにがいいって、おいらの好奇心が充足してくれる。

ラクシュミ君はサッカーが好きなので、まだのび〜や吉野たちにはお伺いを立てていないけど、今度誘ってもいいか聞いてみよう。

が・・・なんとな〜く・・・ラクシュミ君はうちの石積み場をそう遠くないうちに辞める気がする。おいらよりはおそいかもしれないが・・・。

追記
昨日の続き
■意外とうれしかった話。
おいらの誕生日がチャップリンと一緒なのは知っていたが・・・今日こんなサイトをみつけた。これ

ヘンリーマンシーニと一緒だった!!!

全然おいらとは関係ない人だけど、ちょっとうれしかった。

だもんで、今日は一日ピンクパンサー。

テレッテレ〜ンテレッテレテレテレテレテレ〜〜〜〜〜テレレレレレレッ!

今、wikipediaで調べたら・・・4月26日になってる。ちょっとがっかり。どっちなんだ?

いろんな話
2006年09月06日 (水)
人生3度目の終電石積み。こればっかりは一生慣れない気がする。肉体的にではなく、精神的にえぐい。生きてるのがばからしくなるから。

おかげで、帰ってきて悪事を働く。せっせせっせと調べては悪事を働く。しかし、どうにもこうにもうまくいかず断念。ふて寝。あとから調べたら、根本的に不可能な事柄だったようだ。まぁ、そりゃそうか。世の中そんなに甘くない。

いろんな話。

■嘘のようで、本当の話。
例のごとく、セルフのうどん屋でうどんをすする。今日も磯辺ちくわの誘惑には勝てず、うどんにのせてしまった。なんどとなく「今日は絶対にのせん!」と思っていくのだが、目の前にするとなすすべもなくのせてしまう。最初の頃は「え?おいらって磯辺ちくわ、こんなに好きだったっけ?」と信じられなかったのだが、今では「石積み初めての新しい発見」という認識に変わった。なにがいって、あの「緑」がいいんだと思う。今のおいらに、磯辺ちくわの入ったお弁当を作ってきてくれる子がいたら、一瞬好きになるだろう。一瞬。

そんな話じゃない。

磯辺ちくわを頬張ってると、後ろからちょっとマダム系のあの低いんだか、甲高いだかよくわからない声が聞こえてくる。明らかに場違いな声。

無視して磯辺ちくわを頬張る。

マ「もぉ〜しわけございません。つかぬことをおたずねしますが・・・」

磯辺ちくわ、二口目。もう首っ丈。

マ「チュニジア大使館にはどういくざますか?」

瞬時にして後ろを振り返る。磯辺ちくは完敗。

「か・・・怪物くん???」

30年いきてて、漫画とかドラマ以外で、初めて「ざます」って使っている人にあった。

っていうか、文法的にあってるの?なんか、以前、大学の先生がウンチクを語るかのごとく、ざますは遊郭が起源の言葉・・・とかそんなような話はしていたのは覚えているのだが、あれって一種のギャグじゃないのか?

「ございます」が「ござ〜ます」になって、「ざます?」と勝手に推測はしていたのだが・・・。

じろじろ見ていたら、そのマダムと目があってしまい、偶然チュニジア大使館をしっていたおいらは道を教える。教えながらもそのマダムの発した「ざます」ばかりに頭がいってしまい、一本道間違えて教えてしまった。そのことに気づいたのは、昼飯を終わったあとの帰り道・・・。

「なんなんざますかっ!あの男は・・・嘘いったざますね!こんどあったら承知しないざますよ!」

一人勝手に想像して、ほくそ笑む。間違った道を教えたことなんてすぐに忘れた。


■日本人として大切な話。
PS2(プレステ2)がここにきてまた値下げされるらしい。2万円をきって18000円とかなんとか。さらには、小型のPS2もでるらしい。こちらも2万円いかない。

ゲームはPS1(なぜかうちには2台ある。買った記憶はないのだが・・・)がギリギリで、PS2はあまりやった記憶さえない。一時期、ドラクエやるために、にょろから奪ってやっていたことがあったが、ほとんど記憶なし。

が!やはりゲーム機器大国日本に生まれた人間としては、ここらでPS2を買っておかなければいけないような気がする。買ってもどうせやってる暇も気力もないだろうけど、あればもしかしてやっちゃったりするんじゃないか・・・とも考える。

ゲームを買うつもりなんてほとんどないが、運良く康雄夫妻はゲーマー夫婦(多少語弊があるが)で大量のPS2のゲームをもってるし、さらには最近引っ越して遊びにいきやすくなったし・・・。

買ってもどうせ埃がつもることになるかもしれないが、ここは日本人として・・・。じゃないと、スペインにいったとき、日本人としてのアイデンティティが・・・。


■信じたくないけど、現実な話
コミュニケーションの少ない我が「賽の河原」において、おいらはよく一人ごちる。これはおいらだけではなく、この手の石積みをしている人にはありがちな話しであるらしい。おいらのあとに正社員として入社した若いオーガ君は特に独り言が多いらしい。おいらはちょっと離れているので、まったく聞こえないのだが・・・もう一人の女性正社員のラミアさんがそういっていたらしい。

ちなみに、「らしい」ばかり書いてるが、コミュニケーションがないから、うわさ話のように人づてに伝わってくる。まるで伝言ゲーム。

ラミアさん曰く、最初のころは普通の独り言だったらしいのだが、うちの石積み場の環境プラス石積みに対するストレスが、かなり攻撃的な独り言で、ラミアさんはちょっとびびってるらしい。オーガ君は、見た目はとても温厚な人なので想像はつかないのだが・・・・まぁ、本当なんだろう。

その点、おいらの独り言は違う。

一番多いのは、スペインで気に入って使ってるうちに、口癖になってしまったJoder(ホデール)。でも、ただのJoderではない。超GuapaなLucia・・・いやLuisaだったか・・・がいっていたJoderだ。カタカナでかくと「ホ〜〜〜〜デ〜〜〜ル!」となる。おじいちゃん、おばあちゃんになると、Joderの丁寧版「ホ〜〜〜!」になる。Joderは英語でいうとFUCKなので、敬虔なカトリックなことが多いじいちゃんばあちゃんは、使うときは最後までいわないで「ホ〜」だけになる。スペインにいって、しばらくはそういう風にいってる人はきいたことがなかったが、Madridにいったとき、Santiのじいちゃんとばあちゃんにあったら、本当にそういっていた。なんかかわいかった。

余談だが、そのばあちゃんは、日本人というモノは肉をほとんど食べないと思っていたらしく、

「あんたら、なにくってるんじゃ?」
「いろいろですよ」
「肉も食べるのかい?」
「食べますよ」
「どんな肉じゃ」
「ブタ、牛、鶏・・・」
「ホ〜〜!」
「馬も食べるところもありますね」
「ホ〜〜!」
「羊はあまり食べませんね」
「ホ〜〜!」
「スペインでは食べるうさぎはまず食べませんね」
「なんであんなにうまいのにくわないんじゃ〜!」
「(びくっ)」
「パンは食べるのかえ?」
「食べますよ。朝食とかはパンのことが多いですよ」
「ホ〜〜!」
「米は食べるのか?」
「日本はお米の国ですから」
「Valenciaよりもか?」
「全然・・・」
「ホ〜〜!」

その後、体調不良でぶったおれているおじいちゃんまで参加してきて、質問攻めにあい、日本のことを根掘り葉掘り聞かれた。

彼らの世代にとっての「日本」は、日本がアフリカとか、インディアンにもっているようなイメージ(そういう教育しかうけていない)しかもっていないので、いうことなすこと驚かれた。

って、そんな話じゃない。

言葉っぽい独り言というと、デザインとか考えてるときに出る「あ〜どうしようかな〜」とか「ここは赤じゃないよな〜」とか「うわ〜なんじゃこりゃ・・・ふふふ」とかそれくらいで、大半は、擬音語ばかり。

「あう〜」とか「はわ〜」とか「うむ〜」とか「あわっ」とか「ほえ」とか「ぬ〜」とか、まぁいろいろ。

書いてると気が抜けるものばかりだな・・・。

で、今日は、本当に自分の口から発せられたとは思えない、本当だったら人にいいたくないような恥ずかしい独り言をいってしまった。

自分の口からでたのに、まるでどこからか聞こえてきたくらい他人行儀な独り言で、さらには、今までそんな言葉発したことないのに、どうしてそこででてきたのかが、自分自身でも謎な独り言だった。

それは、イラレファイルをアイコンの上にドラッグ&ドロップしたときに発せられた。

Macを使っているのでフリーズするなんて日常茶飯事。当然、ひとりごちるが、まぁ、よくある話なのでいちいち動じない。

が、今日は違った。

いつもなら、「ポンッ!」という音とともに、エラーメッセージがでてきて、右上のアイコンが点滅する。「強制終了しました」みたいなダイアログを消し、念のために再起動して・・・というのがいつものパターン。

だが、今日は違った。

イラレデータをアイコンの上にもっていって離したとたん、なんのメッセージもなしに突然画面が黒くなってMac君が落ちてしまったのだ。ホント一瞬の間に。

デザインの石を一生懸命積んでいる時の話で、セーブは癖でしているとはいっても、すでに起動しているイラレのファイルを開くだけだから、特に用心してなかった。っていうか、そのちょっと前には違うファイルを開いたばかりだったのだ。おそらく5分くらいはセーブしていない状態。デザインで5分の差はでかい。微妙な修正とかも含めたら、マジでがっかりする時間だ。

そんな5分の重みをかみしめたのか・・・自分の口から漏れた言葉は


がっび〜ん

いや〜〜〜〜〜〜〜〜穴があったら入りたい!!って、その前に、この独り言を聞かれたないか、あたりキョロキョロしてしまったさ。普段は独り言聞かれてもなんとも思わないのに・・・。

がっび〜んって、それこそ「ざます」なみに、漫画とかドラマの中での台詞でしょう。仲間由紀恵のトリックシリーズとかふんだんに使われていそうな「あえてギャグ」でしょ〜。

絶対ありえない。おいらが「がっび〜ん」なんていうなんて・・・。ご丁寧にちいさい「つ」までいれちゃってひとりごちてたよ。

くせになったらどうしよう。マジで。

人によっては「え?別に普通でしょ・・・」っていう人もいるだろうけど、おいらには「禁忌な言葉」なのだ。いうたらタブー。しばしば、古めかしい言葉ばかりつかって、「あんた何歳?」とか大人にいわれたり、「意味わからない」と若者にいわれたりすることはあるが、「がっび〜ん」は、そのどちらでもない、とてつもなく中途半端な位置にあるのだ。

たとえるなら、ちょっと前の女子高生が使ってた「チョベリバ」であり、おいらよりちょっと上の人たちが使っていた「ナウい」になる。

それを意識して使うにはいい。「あえて」使うのならば。だけど、自然にでてきてしまうのはアウト。

なにかが壊れ、崩れ落ちていく音が聞こえる。

ここからおいらの「オヤジ伝説」が始まってしまうのかもしれない・・・。

ナンマンダブナンマンダブ。

ホントショックだった・・・。

正直に言うのはいいんだけど・・・
2006年09月05日 (火)
実は私は既婚なんです。私のページを見て少し驚いたかな。
すぐに分かると思ったんですけど、隠してた、なんて思われたくないから
このメールで正直に言っておきます。

ページでも書いているように別居中です。
お互いの道を進もう、というのが前提なのでそれぞれの行動について
なんだかんだ言われることもなく、両親の手前少し時期を見ているところなんです。

誰でもいいわけじゃないし、かといって貴方の立場もあるから強制できないし、
だったらこういう場所を利用するのがイチバン良いのかなと思うようになりました。
http://www.○○○-land.com/■■■

貴方のことは気になっています。絶対秘密は守りますから。

>> Haruka <<
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日本に帰ってきてからというもの、信じられないくらいspamメールの数が増えた。スペインの時は来ても1、2通だったわけだから、30倍くらいに増えたといってもいい。

それにしても迷惑極まりない。今では、普通のメールよりもspamの方が多い。spam fighterというソフトを使っているから、自動的に振り分けてくれ、昔よりはウザさは軽減したが、「ゴミ箱から完全に削除」を3日置きくらいにしないといけないだけでもムカツク。

っていうか、ホント相手みて送ってくれ。おいらが、出会い系サイトやら出会い系掲示板の常連っていうんだったら理解できるが、そんなとこ一度もいったことないし、2ちゃんも見ないし、エロサイトだっていかない。普通にネットしてるだけなのに、なぜここまでspamが来る?

心当たりがあるとしたら・・・サイトの宣伝するために、あっちこっちの検索エンジンに登録したことだろう。っていうか、それしか原因が思い当たらない。

しかし、そうだったとしても、一つ気になるのが、英語を含んだ外国語と日本語のspamの割合は8:2で外国語の方が多いということだ。これは何を意味するのか?spamのために貴重な自分の時間をさいて解決法や原因を探すのはやるせないのだが、さすがにそうもいってられない気がしないでもない。それでも調べないのだが・・・。

一番多いのは、海賊版ソフト販売(英語)とバイアグラ(英語)とドイッチバンク(ドイツ語)のメール。ドイッチバンクのspamは最近ではあまりこなくなった。かわって徐々に増えつつあるのが、冒頭で載せたようなspam。

spamはほぼ9割がた自動的にゴミ箱(spam fighter用の)に移動されるのだが、たまに知り合いからのメールとか、メルマガとか、そこそこ重要なお知らせメールなどもそちらに移動してしまうことがあるから、見ないで即削除というわけにもいかず、たまったところで、ひととおりチェックはしなければいけない。これもまた面倒くさい。

なので、spamでも知り合いの名前とかと一緒だったりすると、「はっ」として中身をちゃんと読む羽目になることがあるのだが・・・。

まぁ、よく考えるわ。あの手この手と。一週間ほど前から、このHarukaなる輩にメールを送れているのだが、毎回文章が違う。そして、中身はいつもこんな感じ。独白系。

勝手にやってろ!

と思いつつも、この文面を考えているのが、男で、金のためとはいえ、あれやこれや考えて一生懸命書いたspamメールが、この恥ずかしさでは、おいらだったらもう表あるけないね。お天道様に顔向けできないよ。

いやいや、冗談抜きで、これなんとかしないと本当にクサクサしてきてしまう。

最近メールを変える羽目になったので、しばらくしたらspamともお別れできそうなのだが、まだメルアド移行中で、受信はしないといけない。落ち着いたら、旧メルアドを「一時停止」とかにして(できるならば)、ほとぼりが冷めたころに復活させたらspamは激減することだろう。希望的観測にすぎないのだが・・・。


追記
石積み。とりあえず、4つあるデザインの石のうち2つは終了したが、例のごとく、すでにネタがつき、知恵熱もでそうな感じ。頭は使うが単調なコーディングとは違って、デザインの石をもらうと昼飯時間とかもあれやこれや考えてしまうから、なかなか気が休まらない。外にコーヒー買いに行く道のりでさえ、あ〜でもない、こ〜でもないと考えてしまう。やはり、引き出しを増やすには、本屋にいって、高い金はらってパクリ用の参考書を買ってこないとダメなようだ。今月金はいったら、ちょっとまとめてパクリ本を買ってこよう。自分のサイトだったら、楽しく作れるんだけどな〜。って、それはそれで束縛されないからやらないんだけどさ。いつも思いついて、妄想して、ニヤニヤするだけで、企画倒れで終わってしまう。

追記2
日記の読者から純然たる感想メール(質問とかではない)が届き小躍り。「わかろううがわかるまいが知ったことか!」とお客にとって優しくない、しかも書き殴り日記ということをわかっていて書いてはいるが、やはり感想をもらうと喜んでしまう。まだまだ修行が足りない。そんな気持ち、7年くらい前に捨てたはずだったのだが・・・。気にし始めると、日記かけなくなるから。そんなおいらも、日記を書き始めて、そろそろ10年になる。日記形式の細かい走り書きをいれると・・・15年。サイトで公開していたのは・・・何年だ?スペインにいるあいだは、公開していない時期もあったから・・・飛び石で・・・8年?7年?まぁ、いいや。近々、ちゃんと計算して、日記に書こう。この日記の読者で、旧日記からの読書っているんだろうか?まさかね・・・。未だにサーバーに残ってて(調べモノするときに必要)、ネット上でみれてしまうんだけど・・・(笑)

賽の河原
2006年09月04日 (月)
うちの職場「賽の河原」には有給休暇というものが存在しないらしい。

派遣石積み職人なおいらは、派遣元から有給休暇がもらえるから関係ないのだが、最近それを知ったラクシュミ君は大いに憤慨していた。

社会に疎いヨモツシコメのおいらとしては「え?それって法律的にいいの?」という疑問しかでてこなかったのだが、存在する異常「アリ」なんだろう・・・。

「有給があってもとれない」という状態と一見同じようにも見えるが、「ある」か「ない」かの違いって、それを行使しようとしたときに大きな差がでてくると思う。賽の河原の場合は、一応言えば休ませてくれるが、「なし」なものを「あり」にしようと思うとかなり苦労しそうだ。限りなく0にちかい「なし」と、完全なる0でる「なし」では、気分的なものも違ってくると思う。

あの朗らかなクリシュナ君が叫ぶのも無理はない。

ついでにいってしまえば、賽の河原の上層部は「融通」というか「人間味」というかそういうのが足りない。派遣石積み職人では、システムのすべてを知るなんてことは不可能で、誰が、またどのような形で、会社の運営が決まっているのか知らないが、もうちょっと「自分の会社で使っている人間」に対して気を利かせてもいいと思う。

うちは隔週で土曜出社があるのだが、今月はその出社日が3連休にあたるらしい。つまり、彼らは2連休にしかならないわけだ。

零細企業なうちの会社(実家)は月に一回、第二土曜日だけ休みなのだが、連休になりそうな月はそれに合わせてずらしている。おいらとしては、それは「当然」なことのように思えてしまうのだが、世間一般ではそれは「普通」じゃないんだろうか?

大会社とかはしらんが、賽の河原は小さい会社なんだから、ちょっと回って聞いて、みながそれ(3連休)を望むなら、そうしてあげればいいと思うのだが・・・。

連休だろうがなんだろうが、働かざるを得ない人も腐るほどいるだろうが、それくらい変更してあげても・・・それほど変わらないと思うんだけどなぁ〜。なんでそうしないのか、とても謎だ。本当に謎だ。

謎といえば・・・ゴブリン君を含めたうちの正石積み職人。

平日は朝から終電まで働いて、隔週で土曜日まで働いて、いったいぜんたい、いつ遊んでるの?

月〜木まではまぁよしとしよう。でも、金曜日くらい早く帰ってもいいんでないの?月に四回、毎日金曜終電って、友達とはいつあってるの?呑む友達がいないということなのか?どうやって毒抜き・息抜きしてるの?賽の河原の正石積み人同士で呑みにいくことなんてまずありえないし、これまで聞いたことも、見たこともないわけだから、おそらく呑みにいったり、食事にいったり自体も滅多にないことなんだろう。

もう次から次へと知りたいことがでてくるのだが、いかんせんコミュニケーションのない賽の河原では、そんなことを質問できるように至るまでの道はとてつもなく遠い。その「遠い」は、限りなく可能性0に近い「遠い」ではなく、可能性0の「遠い」な気がする。

なんか、「不憫」を通り越して「哀れ」と思ってしまうのは、おいらのエゴなんだろうか・・・。きっとそうなんだろうな〜。


こういう石積み場ばかりだったら・・・と考えると、怖くて面接だけで正石積み職人になる勇気がでてこない。practicasのように一度ちゃんと中でバイトでも派遣でもいいから働いて、中を少しは知ってからでないと・・・。

世の中、こういう石積み場が普通に存在するの?それとも、異質なの?

願わくば、後者であって欲しい。頼むから後者であってくれ!

賽の河原の人自体、ホントみんないい人なのにな〜。

どうして会話があそこまで少ないんだろう・・・。

Pobre
2006年09月04日 (月)
スペインっぽく、今日はまったりしよう・・・と、映画を見ることに。

タイトルは今更ながらだが「チャーリーとチョコレート工場」

ってことで、感想。

【チャーリーとチョコレート工場】 4.0点(五点満点)

天の邪鬼なおいらは、周りが絶賛していたのもあってあまり期待していなかったのだが、素で面白かった。とてもティム・バートンらしい映画。

でだしから完全に引き込まれる。なににって・・・「貧乏」に。

ジャンルとしては感動モノになるのだろう。まるで「教訓ものおとぎ話」のようだ。「こぶとりじいさん」とか「したきり雀」とか「花咲じいさん」とか。

貧乏な少年が幸せになるという話。

貧乏好きな・・・貧乏なおいらが引き込まれるまでにそれほど時間がかからないのもうなずける。

もう、最初のチョコレートを買うシーンから、ワクワクしてしまったさ。

やっぱ「貧乏」ってのは夢がある。すんげ〜金持ちなら、それはそれでいいが、今みたいな小銭持ちは、中途半端に夢が減る。

もちろん、本気の「貧乏」はそれはそれでイヤで、そこから脱出しようと思うし、他の不幸が原因で「貧乏」はイヤだが、自分のせいで(働いてないとかの理由)「貧乏」なのは、意外と嫌いではなかったりする。

スペインでも留学当初は金持ちだったが、後半は恐ろしく貧乏で、10eurosあったら「これで何が買えてしまうんだろう!」ドキドキしたものだ。財布にはいつも多くて5euros。少なければ、煙草も買えないほどの金しかはいっていない。

その小銭を握りしめておいしいVinoを夢見たものだ・・・。

まぁ、本当の貧乏を知らないから言えることにすぎないのはわかっているが、自由になる金が少なくても楽しめるというわけだ。おいらは。それなりにつらいけど。

ということで、ストーリーどうこうというよりは、もう恐ろしく貧乏な主人公とその家族においらは心引かれた。味のあるおじいちゃんにも。

映画に関しては、見せ方がおいらの好みにあっていた。何がいいって、ウンパ・ルンパ族でしょう。ジョニーデップを喰っていたでしょう。彼は彼で、いい味だしていたけど、ウンパ・ルンパには勝てん。あとリス。あれにも勝てん。

諸々の事情で、ウンパ・ルンパの歌う歌詞がわからなかったので、彼らの歌うその歌詞のイロニコな部分はわからなくて残念だったが、あの世界観は好きだ。

最後も見事なほど簡潔でいい。あそこまでシンプルかつストレートかつあっけないと、先ほどのたとえである「おとぎ話」につっこむ人間がいないように、つっこみなんていれられるはずもない。

ウンパ・ルンパみるために、もう一度DVDを借りてきて見てもいいかもしれない。

それにしても、珍しくジョニーデップの存在感が薄かった気がする。他のは圧倒的な存在感を出すというのに・・・。すべてはウンパ・ルンパ・・・そして、リスのせいだろうな。

あと一つ・・・「お金を拾ったら交番に届けましょう」と習う日本人には、ちょっと「ん?」ってなるところがあるのは否めない。日本のおとぎ話的には、犬が骨が埋まってる穴を教えるような展開になるような気が・・・・。

ひきこもってる方に、家族で中の悪い方に、人を信じられない方に、貧乏な方に・・・おすすめでしょう。

いや〜、この映画のせいでまた「その日暮らし」がしたくなってしまった。映画の趣旨を無視して・・・。

だから、おいらは「ダメ人間」っていわれるんだろうな・・・。



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