おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め
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Oceanografic
2004年06月19日 (土)
先週くらいのこと。
「正樹!Oceanograficにいかないか?」とManolo
「え?なんで?」
「俺が学校の企画でいかにゃならんのだ。ガイドだ、ガイド」
「う〜ん・・・」
Oceanograficとは去年か一昨年にできた鴨川シーワールドか八景島シーパラダイスみたいな場所。乗り物とかはないが、水族館があったり、植物園(?)があったり、iMAXシアターなどがある。おいらにとっては建築はかなり現代チックなのだが、企画自体は正直「う〜ん」って感じの場所だ。
「でも・・・あそこ高いからな〜」
「団体割引を使えるから11eurosだ!」
「え?あそこ20euros越えるよね?それが、半額!?」
「そうだ。」
(う〜ん・・・半額か・・・Valenciaに住んでるわけだし・・・話の種や聞かれたときのためにいっておくのもいいか・・・学校の生徒たくさんくるっぽいから友達作るのにも良さそうだしな)
「vale!(わかった)、いくよ」
「すばらしい!」
ということで、Oceanograficにいってきた。
「水族館ね〜・・・・」とぶつくさいっていたのだが、久しぶりの水族館は結構たのしかったりして。
「サメ、顔こえ〜!」
「イルカってかしこいの〜!」
「ペンギン、あいらしい〜!」
「マンボーだ〜!う〜!!マンボッ!」
「ジンベイザメ、いないぞ〜!」
「タラバガニと伊勢エビくいて〜!」
「サメが来たぞ〜!小魚たち逃げろ〜!」
あげくの果てには、子供と一緒に「NEMO」(ニモのこと)を探す始末。結局Findingされて見つけられなかった。
ニモ〜!
しっかり、楽しんでしまった・・・水族館・・・_| ̄|○
今回一緒にいったのは30人前後くらいだったが、流石にその人数でまとまって行動できるはずもなく、途中でManoloともはぐれてしまう。側にいたマリちゃん、Inka(インカ:ドイツ人♀)、Beatrix(ベアトリックス:ドイツ人♀)、Najma(ナジュマ:フランス人♀)というメンバーで回ることなったが、Najmaは放浪癖があるのか、1人行動が好きなのか、離れてはどこかでまた再会し・・・という感じだった。
ある地域でManoloを発見!1人でデジカメ片手に真剣に写真を撮っていた。後ろから驚かすことにする
「Manolo!!!」
「うわっ!中国人だ!中国人だ!本物の中国人だ!」
「うるさい!なにいってるんだ!おまえこそ、デジカメばかりとって日本人みたいじゃないか!!」(諸刃の剣ではあるが・・・)
普段は、日本人は写真ばっかりとってる!と言っている分、恥ずかしくて逃げようとするManolo。それを捕まえるおいら。そこにフランス人のOlivier(オリビエル♂)登場。パーティーが大きくなる。
・・・・あとは書いてもしょうがないことばかりだ・・・。
ノルウェー人3人もパーティーに加わってEl Salerで飯喰って、5時からiMAXをみた。
iMaxは以前アメリカ旅行をしたときにナイアガラの滝側で見たことがあった。とにかく両端が見えないくらいの巨大なスクリーンで臨場感や迫力はすごいある。Valencianoそれは、ナイアガラの時よりもプラネタリウムみたいに円形になっていたので、さらに臨場感はあったが・・・少々内容がつまらない。どちらかというと子供向けなので、すごい綺麗だとも思ったし、実際に海の中にいるような気分にはなったが・・・途中で眠くなって寝た。昨夜は寝たの5時で、起きたの8時だし・・・。
頭につける変な装置(なんかすこし未来っぽいの。スタートレックとかそういう感じ)を入るときに貸してくれる。「おっ、なんかSF!!もしや3Dとかになっちゃったりするのか?」と皆ですごい期待をしたのだが、単なるヘッドフォンでしかなかった。そうなってくると、逆にその形になってることがうざく思えてきて、腹立たしくなった。
このOceanograficはValenciaの魅力に付け加えようと思ったのだが、とてもじゃないけど無理そう。
11eurosなら良し!
だけど、
22euros払っていく必要は絶対にないと思われる
。
外観だけみていても十分楽しめるし、近くには公園なんかもありのんびりできるので、その地域にいくこと自体はお薦めだ。
9時頃、Noruego(ノルウェー人)たちが夕食を食べにうちに来る。Knut(クヌー♂)が明日帰ってしまうから、そのDespedida(お別れ会)だ。soy una puta simpaticaのIngrid(イングリッド♀)も一緒に来た。彼女も近々帰ってしまう。
こうしてこの時期は徐々に友達が帰ってしまう・・・。
1時頃、Noruegoたちが帰ったあと、Salonで男三人・・・
「なんか寂しいね」
「いつものことだ・・・」
「わかってるけど・・」
「うん・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「はぁ・・・」
Despedidaは本当に辛い。
黒目勝ちな完璧(パーフェクト)超人
2004年06月18日 (金)
♪Ay que calor! Ay que calor!♪
(今年の夏Discotecaで流行ると思われる歌)
暑すぎる・・・春じゃなくてもバテるわ、こりゃ。それにスペインの生活で毎日日記を書くのはやっぱりしんどい。もう3時だというのに・・・泣きながら日記を書いている。でも、仕方ない自分のためだ。
日記を書いていると突然Manoloが部屋に入ってきた。
「Masakito!!estoy deprimido!!」(正樹!俺は今落ち込んでるよ!)
「何?どうしたの?」
「これを見てくれ・・・」
なにやら紙を一枚見せられる。
「今日、歯医者に行ってきた」
「あ〜この前とれちゃった詰め物で?」
「そう」
「で、みろ・・・この値段・・・」
400eurosと書いてある。
「よ、400euros!!!!何コレ!歯医者?」
「そうだ」
「なんでなんで??詰め物だけでしょ?」
「そうなんだけど、その歯はもう駄目だから、差し歯にしようと思ってるんだけど、そのための費用がコレだ。歯一本でこれだ!」
「Hostia!」(なんてこったい!)
「明日からvacaciones(休暇)でウキウキ気分だったのに、これだ・・・これ・・・嗚呼〜〜!!!なんて人生だ!」
「Pobresito・・・」(かわいそうに)
「もう俺はViejo(年寄り)だ!!体にガタがきている〜!!!あ〜〜もうViejoだ!!!歯に、髪に、Flotador!!あ〜estoy deprimido!!嗚呼!!」
Flotadorとは浮き輪の意で、腰回りの贅肉を比喩してそういう。
「あ、そうだ・・・待ってろ・・・」
駆け足で部屋に戻り何かをとってきたManolo。後ろに隠している。
「ちあるみかも」
「え?どういう意味?」
「ちあるみかも・・・だ!おれが質問してるんだ!」
「なにそれ?日本語?(復活の呪文にしか聞こえない)」
「そうだ。人の名前だ、たぶん女の子だ」
「ちあるみかも??女の子?誰それ?」
「知らないのか!ちあるみかも・・・だぞ!」
「本当に知らないよ」
「このputo!(putaは娼婦でその男版の意味)おまえというやつは!また違う女に手を出して、しかも覚えてないのか!」
「だって・・・本当に知らないんだもん・・・」
「見ろ・・・」
絵はがきを手渡される。
差出人を見る。「Chiharu Mikamo」・・・・
「ちはる」じゃんか!!
スペインでは「H」は発音しないから仕方がないのだが・・・いい加減慣れろよ、Manolo・・・。
ちはるみかも・・・?申し訳ないが、名前を見ても思い出せない。中身を読む・・・そして、最後に感じでかかれた名前を見て
「あ〜〜〜!!!!!わかった!!」
自分の周りの友達ばかり考えていたのが悪かった。Tomokitoの友達で、以前遊びにきたときに皆と一緒に飲んだ子だった。アルファベットで書くと「みかも」は全然想像できない。やっぱり漢字って偉大だ。
彼女・・・なかなかお茶目な子だ。
宛名の名前はちゃんとあってるのに、なぜか手紙の出だしにかかれているおいらの名字は
「川田」
。前回のKawasakiに引き続き、またもや名字が変わった。まぁ、こっちで名字なんか呼ばれることないからしょうがないんだけど・・・。川田か・・・。川崎か・・・。う〜ん、casi!!(惜しい!)
再び日記を書いていると、後ろから突然驚かされる。Mi Kyungだ・・・ストレスでもたまってるんだろうか?集中してただけに、本気でびびった。勘弁してよ・・・昨夜の強盗でもう十分。
ManoloもMi Kyungも去り、1人で黙々日記を書いているとSantiが部屋に入ってきた。
「正樹、ちょっとPC貸してもらっていい?調べモノしたいんだ・・・」
「いいよ?何調べるの?」
「ManoloがGaliciaに行くだろ?その調べモノを頼まれたんだ」
「はいはい・・・どうぞ、ご自由に」
とはいったものの、いつもの指定席をとられてしまったので、居場所がなくて部屋の中をウロウロウロウロ。春と遊んでみたモノの、暑いからか触られるのを嫌がりすぐ逃げてしまう。
部屋に戻ると・・・すごい匂いが立ちこめていた。
Santiが
「いけないタバコ」
を吸いながら、おいらのかけていた日本の音楽で踊っている(写真参照)。
「Santi・・・俺の部屋を臭くするな〜!!」とはいったが、なしのつぶて・・・。すでに「Otro mundo」に旅だってしまったようだ・・・。
しかたがないので、買ってきたポストカードを壁に貼ったり、メジャーを使って部屋の広さを測ったりして遊ぶ。近々、ネタに自分の部屋の解剖図でも載せようと思ったからだ。まぁ、見て喜ぶ人間なんていないとは思うが・・・。
そういえば、マリちゃんが授業後、電話をくれた。
「estas bien?estas bien?」(大丈夫?大丈夫?)
心配の電話だった。
「え?何が?あ・・・強盗の件ね?全然、大丈夫だよ。でも、すごい貧乏・・・タバコも買えないし・・・あ〜Pobresito de mi(なんてかわいそうなヤツなんだ・・・おれって)」
その後、そんな貧乏なおいらにお金をかしにわざわざやってきてくれる。しかもタバコを二箱も買ってきてくれた。
ええ子や〜!ええ子や〜!
マリちゃんが帰った後に、カメラを返しにタカシ君がやってくる。かなりの二日酔いらしく、ものすごく辛そうな顔をしていた。二日酔いにならないって、酒飲みにとって鬼に金棒だ・・・。おいらが人に自慢できる才能といったらそれくらいしかないしな〜。
ということで、Cervezaではなく水を飲みながら話す。タカシ君が作った作品をみせてくれた。すごい綺麗な作品!売り物みたいだった。上に窪みがあって、ものすごく綺麗な赤い模様(シミ?)がついている。聞くと「お香たて」とのこと。
彼はお香は使わないと言うことで、それをプレゼントしてくれた・・・。むちゃくちゃ気に入った作品だっただけに、すごい感動。早速使わせてもらう。
ええ人や〜、ええ人や〜
Manoloもお金を50eurosも貸してくれたし・・・。なんかこういうのってええな〜。人の温かさを感じる。
10時半過ぎにManoloが帰ってきた。
「正樹!今日はMislata(ミスラタ)でFiestaがあるんだが、いくか?」
(※MislataはValenciaの中心から少し離れた場所にある地区で、Manoloが働いている移民用の学校がある)
「なんのFiesta?」
「移民たちのためのFiestaで、俺の働いている学校が主催しているやつだ。」
「じゃ、Manoloの生徒に会えるの?」
「たぶんいると思うぞ。そこで、軽く踊って、飲もう!」
「OK!どんなところか一度みてみたいしね」
11時頃家をでて、夕食にケバブをほおばる〜♪でもって、タクシーにのってMislataへ。6eurosほど。1人頭2eurosだ。やっぱりスペインのタクシーって安くていい!
タクシーを降りると、大音量でかかっている音楽が聞こえてくる。さすがはスペイン・・・12時近いというのに、この音量で、しかも住宅地の真ん中で・・・。
2分ほど歩くと、そこそこの大きさの広場(団地の公園みたいなの)に出た。みた最初の印象は・・・
「うわ〜〜黒人いっぱい!!」
だった。
こっちにくる移民は戦争や貧困の関係でやってくるアフリカ系移民と南米系移民(コロンビア、エクアドル、キューバなどどが多い)が多い。南米系移民は「褐色」という感じだが、アフリカ系は本当に「黒」だ。中にはロシア系(リトアニアとかラトビアとか)もいるし、パキスタンの人間もいる。
いつもと毛色が違うFiestaに少々面食らう。
Manoloの案内でいろいろな人を紹介してもらう。もちろん黒人も。黒人と話す機会はこれまであまりなかったが、間近でみるとさらに「弩迫力」だ。
会場には特設舞台がもうけられているが、全体的には町の「盆祭り」という雰囲気。それか文化祭という感じ。移民達はお金がないのでFiestaには当然いけないので、思い思いに楽しんでいるのだが、Fiesta自体にいったことがないので、舞台の上で歌い手が頑張って(下手なのだが)歌っている流行の曲は知らないらしく、イマイチ盛り上がらない。
だが、salsaの曲がCDでかかると、みな一斉に踊り出す。もう全員がsalsa!南米系の移民は流石と言うべきか、とても自然に踊る。なんかみてて楽しそうだった。
しばらくすると、腰に巻いた装飾品をチャラチャラと音させて5人の踊り子がやってくる。本当の「踊り子」だ。ベリーダンス系の踊り子というか、モンスーン・ウェディング系というか・・・とにかく「ダンサー」ではなく「踊り子」という言葉が似合う踊り子だ。
5人の中に2人ほど
「完璧超人」(パーフェクト超人)
を発見する。1人は黒目勝ち完璧超人でパワーにしたら、1億2000万パワーくらい。もう1人はエラ張り完璧超人で9000万パワーくらい。
これだからスペインって国は怖い。
Manoloに「puto!」と言われても否定できない。
黒目勝ち完璧超人をあっけにとられながら、ぼ〜っと見ていると、ふとした瞬間に目が合う。そして、ものすごい笑顔で微笑まれた。負けじと「微笑み返し」をする。
その後は当然「Otro mundo」(別世界)へ・・・。
スペイン・・・やっぱおいらの為にある国だ。そう改めて感じた蒸し暑い夜であった。
♪Ay que calor! Ay que calor!♪
(あ〜!なんて暑いんだ〜、あ〜!なんて暑いんだ〜!)
初強盗
2004年06月17日 (木)
ついに「強盗」に遭遇した。スペインひきこもり生活約1年半の中で初めてだし、海外旅行を含めても初めてだ。スリには2度ほどあったことがあるが・・・。
うちのZonaはどちらかというと物騒ではない場所なので正直驚いている。話をきいたManoloも超ビックリ。これが「いかにも」ってところだったら分かるのだが・・。
タカシ君とマリちゃんの3人でBar Gulliverで飲んだ帰りのこと。Vino2本にCervezaを大量に飲みかなり良い気分。テクテク(フラフラ?)歩いていると後ろから突然男が2人襲いかかってきて結構でかい
ナイフ
を突きつけてきた。
酒も入っていたのもあり、何が何だかよくわからなかったが、とりあえずその巨大なナイフが自分に突きつけられているのだけはよく分かった。
見た感じ若い男2人組で、財布くらいで殺されることはないとは思ったが、怪我して病院のお世話になりたくないので、抵抗せず、黙ってポケットの中を探らせたままにする。でもって、小銭入れとタバコとライター(帰ったら無かったのでとられたようだ)を持って行かれる。
右側のポケットには携帯が入っていたのだが、それはなぜか無事。よくわからじ。携帯とられたら結構ショックだっただろう。帰っちゃった友達とかの連絡先とかが残ってるから・・・。
何があってもいいように、小銭入れにはその日使うくらいのお金しかいれてないし、大量に飲んだあとだから大して残ってないからいいのだが、銀行のカードとクレジットカードを再発行するのがものすごい面倒。気が滅入る・・・。
他の2人は鞄をもっていたが、それは無事だった。良かった良かった。あれとられてたら洒落になってなかったかと・・・。タカシ君においらのデジカメ貸したばかりだったし・・・。menos mal!
強盗で思い出したが・・・
春が若い身空でぐれてしまった。
「正樹!知ってるか!!!春がGolfa(スケバン?古いか・・・)になっちまった!」
「え?元々Golfaじゃん」
「違う!金を盗んだんだ!」
「え??どういうこと?春が??」
「そうだ!俺が携帯用においておいた20eurosをとったんだ!」
「見てたの?」
「いや、見てないけど、その後Mi Kyungの部屋に持っていって毛布の下に隠してるのをMi Kyungが発見した」
「でもお金でしょ?すごい珍しい・・うちの猫はしないよ」
「たぶん、Mi Kyungが調教したんだ!Manoloの金を持ってこいって!」
「ははは」
「正樹も気をつけろよ!ヤツは今Muy Golfaだ!」
「わかったわかった」
その後、春に話しかけるManolo
「春・・・なんてヤツだ・・・おまえは!」
「俺は貧乏なんだから、金を取らないでくれよ。頼むから」
「とるなら正樹のをとれ。ヤツは日本人だから金を持ってるぞ」
「わかったか?」
なにいっとんじゃわれ〜!!
Yo tambien soy un pobre・・・(俺も貧乏だよ・・・)
っていうか、今現在は文字通り一文無しだ・・・。金借りないと・・・。
天気が良いので陽の光を浴びながらTerrazaで久しぶりに勉強をすることにする。USOのElemental(基礎)を最初からやる。これが結構楽しかったりしてビックリ。何がいいって、初歩中の初歩から始めたもんだから問題といても全問正解!自分がすごい優等生になった気分。1人鼻高々。誰かに褒めてもらいたくて、寂しいらしく一緒にTerrazaに来て寝転がっていた春に自慢する。
「春!見ろ!!全問正解だ!」
しかし、Golfaになった春は冷たかった。しっぽをぱたっと動かしただけ。
おまえにいった俺が悪かったよ・・・。
その後、30分もしないうちにTerrazaから出る。
暑すぎ
。タンクトップなのに、汗がにじむにじむ。
気を取り直して部屋で勉強を続けた。
6時頃(?)、デジカメを貸してくれとタカシ君が遊びに来る。Cervezaの1L瓶2本を貢ぎ物として・・・。わかってるやね。
FeriaとEmbutida(フェリア・エンブティダ。酒とつまみの祭りで、毎年Valencia州のあっちこっちで開かれる)の話で盛り上がる。もうVinoの話になると2人とも恐ろしいくらいノリノリのウキウキになる。とりあえず、今月末くらいにサイトのネタも含めて
「Vinoの旅」
をすることになる。日程的にお互い小忙しくて厳しいのだが、なんとか調整しようと思う。問題は金だ、金。クレジットカードないと車借りれないし・・・う〜ん。
9時頃、マリちゃんも呼んで、うちの側にあって前々から行ってみたかったbodegaに下見も兼ねていってみることにしたが・・・店じまいの雰囲気。何時までやってるのか訪ねてみたら、10時までとのこと。は、はやすぎる・・・。ますます期待してしまう。次回は7時くらいにくることにしよう。でも、7時ってまだ全然明るいんだよな〜。
bodegaが駄目だったので、同じく前々からいってみたかったうちの目の前にる「IRUN~A」(イルーニャ)という店に行ってみる。店はとてつもなく小さくて、ニンニクのわっかが飾られているいかにも「通好み!」という感じの店。おそらく地元の人しかこない場所なのだろう。ManoloとSantiは以前いったことがあるらしく「うまいけど、高い!」といっていた。
Terraza席に座る。この時期のTerrazaは本当に気持ちが良い。酒飲みにはたまらないものがある。注文しに中に入る。カウンターにはみたことのないTapas(つまみ)が並んでいた。その中でうまそうな二品(鶏肉みたいなのと、チョリソ)を注文。Vinoは8eurosのものを頼む。普段2eurosとか3eurosのワインを飲んでいるおいらからすると8eurosのワインというのは激高い部類にはいるのだが、外なのでしかたがない。味は・・・うまかった。うまかった。味わい深かった。Riojaだけはある。やはりRiojaにまず失敗はないようだ。
Vinoを二本開けて良い感じになったころ、前回タカシ君といったBar Gulliverに向かう。ここは行きつけの店にする予定だが・・・また強盗にあったらとちょっと不安にもなってしまった。まぁ、大丈夫だろうけど。今度行くときは小銭入れはもっていかないことにしよう。
最初は3人で関西のネタで盛り上がる。そして、奈良の話へ突入。タカシ君はひたすら奈良の良さについて語っていた。和歌山は・・・まぁ、和歌山だ。おいらは好きだけど。和歌山城。あそこの庭園はいい!東照宮とか。
しばらくすると、前回あったあのおばさんと再会。CervezaがJarra(デカンタ?)で4杯目に突入したころ、あのMarroqui(モロッコ人らしき女性。実際は知らないが)の子も来る。
彼女はおいらの隣に椅子を持ってくると、突然顔を引き寄せ、羽交い締めにするとおでこやら頭にキスされまくる。酔っぱらっているから抵抗できず。なんなんだ、この子・・・。
おばさん登場。
「その子はあんたのこと好きなんだよ。」
「でも、そっちの子も彼が好きらしい」(マリちゃんを指さしてMarroquiに言う)
あれよあれよとおばさん、
Otro mundo
(別世界)へ。勝手に話を作っては喜んでいる。っていうか、なぜ俺をターゲットにする?
「ちょっと待て!突然なにいっとんじゃ!おぬし!あることないこというな!」
すでに、「Usted」(あなた?)ではなく「Tu」(きみ?)を使う。
Marroqui、何を血迷ったかおいらとマリちゃんの手をつながせ始める。
完全に彼女たちにペースを持ってかれる。おいらはCervezaの飲み過ぎで酔っぱらい、眠くなり、さらには気持ち悪くなってきたため帰ることに。かなり意識朦朧だったため、はっきりは覚えてないが朝の6時くらいだったかと。
そのあと・・・冒頭に戻る・・・・。
Gironaで買ったベタなライター(Gironaと書いたお土産用。100円くらいのやつ)を失った悲しみで、しばらく落ち込むことだろう・・・嗚呼
「Gracias」
2004年06月16日 (水)
10時に電話の音で目が覚めてしまう。目が覚めてしまったものはしょうがないので起きる。が、なんかけだるい。明らかに疲れがとれてない。こんなこといままでない。これが29歳の体ってやつなのか。
1時頃再び眠くなったので布団に寝転がる。そのまま4時半まで爆睡。
でも、疲れがとれてない。というか、とれたとれない以前の問題で、すでにものすごく疲れてる。明らかにおかしい。もしかして体調を崩す前触れなのか??
でも、天気がいいので光合成をしにTuria(rio)へ。プラプラ歩き、日がそれほどあたらないベンチを選らんで寝転がる。でんぷん作りまくる。ん?光合成→でんぷんだったか?まぁ、いいや。
Oceano Grafic(まだできたばかりの水族館)のお金を払いに(学校の企画に参加していくため)学校へ行く。Santiに会う。
「8時に一緒に帰ろうよ。Giocondaで試合を見て待ってるから」
「帰る?なにいってるんだ、cervecita(ビール)だろ!!・・・(ニヤ!)」
「あ〜はいはい。おいらはいいよ」
「muy bien!(素晴らしい!)」
学校のpausa(休憩時間)によくいったGioconda(スペインではモナリザをこういう。ジョコンダ説から来てるかと)にいって、スペイン vs ギリシャの試合を見る。スペインがかなり攻めまくっていたので見ていて楽しかったが、結局前半にスペインが1点を先制したものの、後半戦で入れられてしまった1−1の引き分け。ポルトガルもその後の試合で勝ったので、現在ギリシャ 4、スペイン 4 ポルトガル 3
ロシア 0という順位でかなり白熱してしまった・・・。むむむ。
8時に仕事が終わったSantiと合流して、帰り道適当なBarに入って一杯やる。
ここのBarはお気に入りの一つになりそうだ。Cervezaを一杯頼むと、Tapas(おつまみ)が無料でついてくる。一杯目はは落花生、二杯目はオリーブとにんじんのつけものみたいなの。つまみだけあって、あるとCervezaがかなりうまくなるし、タダというほどうれしいことはない・・・。
マドリッド周辺やアンダルシア地方の方のBarではそういうBarばかりなのだが、Valenciaではそんなに見たことがない。Santiに聞いたところ、「Barによるけどな!」とのこと。まぁ、確かに。Valenciaでも何回かはある。
Barでは友達と話す為とか、何か特別な理由がない限りカウンターに座るようにしている。小さいバルなら小さいバルなほど好ましい。なぜなら、カウンターにいるおじちゃんやおばちゃん、または店員と仲良くなれることが多いからだ。
こっちから話しかける場合もたま〜にあるが、基本的には向こうが話してきてくれる。コツとしてはテレビを見てわかっているような
フリ
をしたり、新聞よ読んで理解できてるような
フリ
をしたり、隣の客(オヤジたちが望ましい)が冗談をいって笑ったときに、「別に聞くつもりじゃなかったけど風」を装って、一緒にさりげなく笑えばOK。
そういうオーラを出していれば、彼らは「おまえはスペイン語が話せるのか?」とか「どこから来たんだ?」とか「おまえもそう思うだろ?」とか何か話しかけてくる。というか、そんなことをしなくても、ものすごい早口で勝手に話しかけてくることの方が多いが・・・。
今日のきかっけは落花生だった。
Santiが新聞を読んでいて暇だったので、目の前にある落花生をニコニコ(これ大事)しながらむさぼり喰う。もう夢中で食べる。
それを見ていた女店主が話しかけてくる。
「もうちょっと欲しい?」とウインクしながら言ってくる。
「う、うん」照れながらうなずく
「すごいうまいだろ!それ!Valenciaのやつだよ」
「うまいうまい」
「それなんて言うか知ってるか?」
「Cacahuete(カカウエテ)でしょ」
「おっ、よくそんな単語知ってるね〜」
「もう一年住んでるから・・」
その後も、新聞に熱中するSantiをよそ目に、そのduen~a(女店主)とブラブラブラブラと話す。
おいらの場合は別にスペイン語の勉強ということが目的でこんなことをやってるわけではない、なんとなく「馴染みの店」にあこがれてるのだ。おいらの考える「馴染みの店」とは「何度もいったことがある」という意味だけでなく、「そこの誰かと知り合い」という要素もが重要。そうなると、いつもと違った経験ができることが多い。それに居心地もよりいっそうよくなる。
分からないが、おそらく顔を覚えられたはずなので、これから何度か行けば馴染みの店になるだろう。楽しみだ・・・。
そういえば、今日愕然とする事実が判明してしまった。
一年半もスペインにいるというのに、さらに、ほぼ毎日使っているというのに
「Gracias」
(ありがとう)が正しく言えてなかった!!
Graciasすら!!!
なんか、こうなってくると「Hola!」(オラ!)でさえ不安に思えてくる。
日本人がスペイン語の文法を勉強する際にぶち当たる壁がいくつかある。
・冠詞(El とか Laとか Un とか Una とか。英語のTheとかaにあたる。日本はないに)
・名詞の性別(これもない。ロマンチックだけど、覚えるのが面倒)
・RとLの発音(Rは巻き舌を使う。これはまず確実にネタにされる)
などがいい例。でもって、他の人は知らないが「C」と「S」と「Z」の発音の違いもおいらにはず〜っとわからなかった。そういえば、日本の文法書で発音の口の形をみた気がするが、そんなのほとんどとばしたようなもんで、覚えてるはずもない。学校での授業でも発音の仕方を説明された気がするけど・・・覚えてなかった。
「Zumeria」の発音を直された時に、その疑問を思い出し、Santiに聞いてみる。
「”Ci”の発音して」・・・「”Si”の発音して」・・・・「”Zi”の発音して」
なるほど・・・
CiとZiは舌を歯で噛んで空気を出して発音している。ぶっちゃけいってしまえば「スィ〜」だ。でも、Siはそのまま日本の「シ」と同じ。
つまり・・・
Graciasは発音を超無理矢理強調すると
グラシアス
ではなくて
グ
ル
ラシィ〜アス
になるということだ。
関係ないがイタリア人が言うと
グ
ル
ラララララッシィア〜〜〜ス
になる。
その発音でGraciasをいうと、Santiが大喜び。
「正樹!!今おまえは完璧なスペイン人になった!」
「すごいじゃないか!完璧だ!」
「正樹もう一回言ってみろ!」
「正樹もう一回だ!」
「ほれ、正樹もう一回!」
「正樹もう一回!」
「正樹もう一回!」
「あははは!すげ〜完璧だ〜〜〜!!」
すごい何度もGraciasを言わされ、女店主と交代した旦那らしき店主も大笑い。
おれは、初めて言葉を発した赤子でおまえはパパか!!!
でも、Graciasの発音が分かったことはとても嬉しい。
今度からは、鼻高々でいってやる。
追記
ManoloとMi Kyungはお仕事でかなりお疲れ気味。Manoloは大分・・・。
春は暑いのか、床の冷たい部分を探しては家中を歩き回ってる。
一見素晴らしい一日
2004年06月15日 (火)
今日は恐ろしく長い一日だったわりには、恐ろしくネタがない一日となった。全てを書くと長くなりそうだから、箇条書きでさくっと書くことにする。
昨夜寝たのは6時半頃。
一杯のCafeを賭けていたので、11時に目覚ましをかけたて起きるつもりだったが起きたのは10時。謎。
台風一過でかしらないが天気がよいのでカメラをもって出かけることに。
Plz de la Reinaを通りすぎ、Plz de Virgenに。ここでサイト用の写真を撮る。
お気に入りのポストカードがおいてある店で、母親の誕生日用のカードを購入。
だけのつもりが、調子にのって自分用にも5枚ほど購入してしまう。
Valenciaでもっとも大好きな場所 La RonjaのPatio(中庭)に向かう。
とても小さくて、とても静かで、とても人が少ない・・・そんな場所。
本さえあえればおそらく3時間はいられるだろう。(写真)
が、今日は改修工事の音で少々うるさく1時間ほどぼ〜っとしてPatioをでる。
小腹が空いたので目の前の立ち食いPaella屋でPaella valenciana(ウサギ肉使用)を食べる。何度食べてもうまい。
午前中に起きないとなかなか見学できないMercado Centralもついでに寄っていく。
今はnispero(ビワ)の季節らしく、すべての果物屋でみることができた。
nisperoがValencia特有の果物だと思っていた(他のヨーロッパの都市にはないとかいっていたが・・・本当か?)Manoloの話を思い出して苦笑する。
nisperoは日本にもたくさんある、といったらManoloは怒っていた(笑)
Fnacにいって、スペイン語学習のための本を二冊購入する。
ライバルができたので、マジで勉強してやるつもり。まずは・・・初級から。いまさらかよ・・・と自分でも思う。もっと話せるようにならなくてはいかん。
駅裏の中国雑貨店で中国製のキッコーマンの醤油を購入。
味は日本のよりもしょっぱい。主に料理用に使っている。(日本製は海苔巻きとか、日本食の時とかに使用)
3時間半も歩き続けたので少々疲れておうちに帰る。
音楽を聴きながらしばし休憩。
Mi Kyungの作品を持ってタカシ君がやってくる。
作品のお披露目会をする。
7時半頃、ドイツ人のCora邸へサッカーの試合を見に向かう。
夕食が食べれないっぽいので、いそいでbocadillo de Jamonを作って歩きながら食べる。
歩いていこうと思ったが、なんか疲れてるので地下鉄を使うことにする。
お土産用のCerveza(1L瓶)を二本購入。MarcaはAmstel。
誘われた時、なにやら気合いが入っていたのでさぞかし大量のドイツ人がいると思いドイツ語の本をもっていったのだが、KristinとNilsとCoraの三人だけ。あとはスペイン人のToni。あの檄文並のメールはなんだったんだろうか・・・。
試合はユーロカップで、Alemania vs Holandaの(ドイツvsオランダ)の予選。
前半にドイツが一点入れてあとは退屈な運び。眠くなる。
が、後半終了間際にオランダが一点を返して、結局同点。
なんとも言えない試合結果となってしまった。
関係内が、オリバー・カーンはドイツでも人間には見られないらしい。
Kristinが「un animal!jajaja」(直訳:動物!あはは)と笑っていた。
11時頃、Coraが学校の友達とのFiestaに誘ってくれたので一緒について行くことにする。
Tranvia(路面電車)を使っていこうと思ったが、なかなかこなく結局途中までここでも歩く羽目になる。
ちょっと高そうなbodegaに到着。
いたのは、ドイツ人の女の子(20歳)、オーストラリア人の女の子(21歳)、イギリス人の男の子(32歳)の3人。
名前はおいらには珍しい名前だったため、すべて忘れた。金曜日にも遊ぼうとさそわれたので、そのときにまた聞かなくてはいけない・・・どうしよう。
久しぶりに自分より年上がいて正直嬉しかった。
いつもManoloとSantiと話していて「何で一年たつのにこんなに話せないし、わからないことがたくさんあるんだろう」と泣きたい気持ちになるのだが、留学生との会話はほとんど理解できるので、とても嬉しい。一種の自信につながる。とにかく、単語や構文が簡単でよろしい!!コミュニケーションってこういうことをいうんだろうな〜としみじみ思う。
会話の内容はうちらからみたスペインの変なところ・・・といった感じ。
関係ないが、ドイツ人の女の子は珍しく可愛かった。
(※おいらの好みの顔がドイツ人にはこれまで滅多にいなかった)
その子は日本のことを何にも知らないので、学校でのディスカッションみたいに日本について説明する。漢字が30000字くらいあるといったら、大爆笑していた。大抵彼らは、日本が3つの文字+アルファベットを使うことを話すと驚く。彼女にいたっては、うちらがアルファベットを読めないと思っていた。こっちがびっくり。
bodegaでVinoをグラスで一杯飲んだあと、すぐ近くのAsezino(Bar)に向かう。
Futbolin(フッボリン:ヨーロッパにはたくさんある原始的なサッカーゲーム。選手の人形がついた棒を手で回して遊ぶ)で二組に分かれて対決。
シンプルだが、毎回ものすごく盛り上がるゲーム。
Coraがバイオハザードやパズルボブル、よっし〜(恐竜?)を知っていて驚かされる。しかも、大好きらしい・・・。ドイツ、日本とかわらん。
2時頃お開き。
家が少し近いということで、オーストラリア人の子を送っていく感じになってしまう。
近いといっても、20分くらいかかる。ぶっちゃけかなり面倒くさかった。
CoraをJardin Real(王室庭園?)まで送っていくついでもあったので、結局彼女も家の前まで送っていくことに。
そして、3時に帰宅。
なんか今日一日だけでValenciano街をすべて歩き尽くした気がする。まるで観光客。
そして、一見素晴らしい一日のようにも思えたが、29歳の男子が本来送る生活ではないことに気づいてしまい、さっき少しうなだれた_| ̄|○
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