2005年02月26日 (土) 今日はManoloの古くからの友達であるMariajo(マリアッホ:Maria Joseを短くした名前)の誕生日ということで、Fiestaに呼ばれいってきた。
まぁ、当然といえば当然なのだが・・・おいら以外は全員スペイン人。2年たった今でもスペイン人だけのFiestaはかなり緊張して、ガクガクブルブルになる。
日本人がいないからではない。仮にこれが全部、外国人留学生だったとしても特に問題はない。っていうか、そういうFiestaはよくある。じゃ、何がいかんかというと、スペイン語を母国語にしているから、怖いのだ。
武者修行としてはとてもいい環境であることには違いないのだが、地盤を作るまでが一苦労だったりする。
おいらがOKなのはぎりぎり3名まで。それ以上になるともう手も足もでない。彼らは親切なので、おいらのスペイン語がまだ完全じゃないということは百も承知してくれており、おいら個人に話すだけなら、しっかりとしたわかりやすい単語を選んで、または、わからないだろうな~と思う単語を説明付きで話してくれたりするのだが、これが5人以上のスペイン人の輪の中に入ると、もう何がなんだか・・・・おいら1人、en otro mundo~♪となる。
さらに、MariajoはValenciana(バレンシア人)なので、Valenciano(バレンシア語)を話す友達が多く、対Manoloファミリー同様、しっかり聞いているといつのまにかValencianoになっていて、これまたチンプンカンプンってことになる。
今回のFiestaでは、おいらの次に厳しそうなSanti(Madrid出身で、知ってる人がほとんどいない状態)を捕まえて、とりあえず様子を見る。Cocinaに堂々とおかれていたVino de Toroを二人で虎視眈々と狙ったり・・・などなど。
Fiestaはおいらを含めて全部で16名と中規模なもので、22時くらいから開始された。中にはおいらが知っている人間もいたのでちょっとほっとする。
昨夜のVinoがまだ微妙に残っていた状態だったが、とりあえずVinoを煽ってさっさと酔っぱらうことに。
飯を食べ終わったあたりでソファに陣取り、作戦を練る。
さ~て、誰を捕まえよう・・・
と思うや否や、たまたま近くにいたMarisol(マリソル)がおいらの隣に陣取る。
よし、Marisolでいこう
いろいろ話す。
M「いつこっちに帰ってきたのよ?」 お「う~ん、2週間くらい前かな」 M「何しに帰ったの?」 お「友達が結婚するから帰ったの」 M「で、戻ってきたと・・・」 お「そうそう」 M「どれくらいいたの?」 お「4ヶ月くらい・・」 M「え?4ヶ月も?」 お「うん・・・帰ったらお金無くなって・・・・働いてきた」 M「まだスペイン語わかる?」 お「少しね・・・だいぶ忘れたけど・・・」 M「日本での仕事は?」 お「う~ん・・・今回は本作る仕事。前はWEB職人」 M「へぇ~!どれくらい働くの」 お「9時間から10時間くらい?だいたい・・・」 M「10時間!!!!!!!!!?????」 お「え?え?え?うん・・・普通だよ・・・」 M「うそ~~!!」 お「でも、ちょっとまってよ・・・・Santiだって、9時間くらい働いてるでしょ?」 S「おれはそうだ・・・でも、普通じゃない・・・ほとんど奴隷だ、奴隷」 お「Manoloだってすごい働いてるじゃん・・・」 S「うちらはな・・・仕事が仕事だから・・・」 お「普通は何時間なの?スペインの労働時間って」 M「8時間くらい」 お「2時間しか違わないじゃんか~」 M「でも、ほかの日本人はもっと働いてるんでしょ?」 お「おいらの友達はそうだね~」 M「どれくらい?」 お「人によるけど・・・友達で、朝9時から会社いって帰ってくるのが12時過ぎってのも結構いるよ。でも、ホント人によるし、日によるけど・・・」 M「Joder!Madre Mia!」(Fuck oh my Godみたいな意味) お「まぁ、おいらはそういうことないんだけど・・・・」 M「じゃ、平日は自分たちのプライベートの時間ないの?」 お「う~ん、ないんじゃないかな~。だって帰ってきて寝るだけっていったし」 M「Hostia~!」
・・・・気づくとおいらの周りに輪ができていた・・・。Marisolが叫び過ぎたせいで、「なんだなんだ?」と寄ってきたようだ。
S「"終電"ってのがあるんだろ?」 お「うん・・・おいらは毎日終電だったよ」
全員大爆笑
こっちにも当然電車は走っているわけで、当然「終電」はあるわけだが、そういう単語というか概念がないようで、以前、おいらが「Ultimo tren」(最後の電車)という単語をいったらSantiとManoloにつかったら、このときも大爆笑された。
M「あと、日本電車はすごいんでしょ?」 S「電車の中に人を押す人とかいるんだろ?」 お「うん・・いるよ・・・電車はすし詰めだしね・・・」 S「横浜にもいるのか?その押す人・・・」 お「いるよ・・・うちの駅でも前はよく見たしね」
Santi大爆笑
その後、日本の仕事のシステムの話になったりなどして盛り上がる。
なるほど・・・スペイン人だけのFiestaでは話を聞こうとするからダメなんであって、自分が話せばいいわけか・・・ということにようやく気づく。場を支配しろと・・・・。
気をよくしたおいらは、Valencianoを習う代わりに、日本語をレクチャー。とりあえず、簡単な日本語を教えておいた。
しばらくして、Pacoがなにやらゲームをやるということになり、皆召集される。
皆で輪になり、歌を歌いながら踊る(?)というやつだ。男女交互になってやるスキンシップをとるためのゲームらしい。ゲームということで強制的密着させられるから、「まぁこれで仲良くなろうや~」みたいな意味合いらしい。
で、おいらが気に入ったのはその歌。
「カタクラウ カタクラウ クラウ クラウ クラウ アラケテ チュンビー チュンビー チュンビー アラケテ フラウディー フラウディー フラウディー 」
という至って単調なメロディーの歌なのだが、頭からはられなくなる。クラウの部分で足を間にだして歩き、チュンビーで腰を横に振る。で、フラウディーの部分で腰を前後に動かす。で、その多少卑猥な感じがする動きを体を密接させてやるというわけだ。
酔っぱらってきたおいらは、しばらく1人で「チュンビー」の部分だけを踊った。
しばらくして、もう一つゲーム。
全員に番号が書かれたシールを胸にはり、その番号宛にメッセージを書くというもの。メッセージには名前を書かないので、誰がそのメッセージを書いたかは、もらった本人はわからないという仕組みになっている。1人一枚ではなく、何枚書いてもいいらしい。
今回は誕生部の主役と言うこともあって、ほとんどMariajo宛のメッセージだった。
このゲーム・・・結構ドキドキする。
当然一枚もメッセージが来ない人もいるからだ。そして、まぁ、おいら宛には来ないだろう・・・とは思っていたのだが・・・
「13番・・・13番・・・」 「オレだ!オレだ!わ~い」 「なんだ・・・なんて書いてあるんだろう・・・」
手紙を開く。
「ワクワクワクワク・・・」
赤字で・・・・
GOLFO!(辞書ではごろつきの意)
期待したおいらがバカでした・・・・。
ちなみに、おいらはMarisolに日本語で書いた。喜んで丁寧に折りたたみ財布に入れていた(笑)
日本語はこういうとき便利。綺麗だもんな~。文字。
追記 Mariajo邸を出た後は、loco mateoをいうディスコに行き、5時くらいに家に帰ってきてそっこうベッドに入った。
追記2 Fnacで衝動買いをしてしまった。日本ではどこにいってもなかった「PIEDRAS」(靴に恋して)のサウンドトラック(イタリアとスペインにしかないと言われた)と、FLAMENCOJAZZの二枚目のアルバム。総額20euros。うぐむ~。
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