2005年03月03日 (木)  | とるんじゃないわよ! と春
Cumplean~os Feliz~♪
Cumplean~os Feliz~♪
te deseamos todos~♪
Cumplean~os Feliz~♪
(ハッピバスデーのメロディーと同じで)
正確には誕生日ではないが、今日は春が我らがPISOにやって来た日。もらい猫で誕生日がわからないので、春は女の子だし、3月3日はひな祭りだし・・・・やってきた日だし・・・ということで、春の誕生日となった。
だから、今日はみんなからちやほやちやほや。
Mi Carin~o! (カリーニョ:ハニーみたいな意味?)
とか
Guapa! (グアッパ:う~ん、かわいいという意味だが・・・訳せない)
と呼ばれるはいいが、当の本人は意味もわからず、逃げ回っていた(笑)
なんとか、今日が特別な日ということを春に知らしめようと、母親が以前もってきてくれた、日本の猫缶モンプチ ~ビーフのテリーヌ仕立て~(笑)をあげることに。
「春~!豪勢なディナーだよ~!ディナー!日本食だぞ~日本食~!」
とManolo。
でも、おいらは心の中で
「日本食・・・かもしれないけど、名前はモンプチ。しかもテリーヌ・・・フランス料理っぽいな~」
とつぶやく。
普段はmercadonaの安物の(?)乾燥したキャットフードしか食べたことがなく、猫缶の存在なんて知らない春。
無理矢理、モンプチの前まで運ばされると
「なにこれ?」
とくんくんくんくん。
しばらくして、それが食べ物とわかったのか
「なめてみよう」
とぺろぺろぺろぺろ。
さらにしばらくして、味がわかったのか
「お、こ、これは!!!」
とがつがつがつがつ。
あまりのがっつき具合に
「Santi~~!!!春が・・・春が野生化したよ~~!!すごい勢いでたべてるよ~!」
とおいらはびっくり。
食べ終わった春は満足して顔を洗っていた。
「満腹のしっ」
よかったね~春。日本食?たべれて・・・。
もう次は永遠にないからね(笑)
日本食と言えば・・・・
仕事から帰ってきたSantiが興奮して入ってきた。
S「正樹!見ろ!新しい日本食屋だ!学校の近くにできたぞ!」
スペイン全土にはいくつもの日本食屋があるのだが、Valenciaには恐ろしく数が少ない。
最近、Carmenあたりにできたばかりで、おいらはまだみたことさえないのだが、「Harajuku」と、うちからそこそこ近いところにある、確か「タステム」、後は同じくCarmenにある寿司バー。
おいらの知る限りではこの3軒しかない。
Harajukuは料理人は日本人らしいので最も日本食屋といえるだろうが、みたこともないのでなんともいえない。
タステムはオーナーがかつて日本にいたスペイン人とのこと。料理人は日本人との話は聞いたが、ここもしらない。
寿司バーはドイツ人が経営しているらしい。味の方は高いけど、結構よかったというのが友達の評価。ただ、やはり何かが違うらしい。
ぶっちゃけいってしまえば、こちらで食べる日本食は「日本食であるようでいて、日本食ではない」。Madridの日本食屋で以前寿司とカツ丼を食べたが・・・・カツ丼はカツ丼に似て非なるものであた。
別に文句はまったくない。日本で食べれるPaellaだって、Paellaに似ているが、本場のPaellaとはだいぶ異なるに決まっているし、料理が国境を越えて渡ってくることには大賛成。で、オリジナル料理を作るのもOK。
場所によって集められる食材も違うし、同じ食材でも味が異なるわけだし、調味料だって、素材だってすべてを日本から輸入するわけにはいかないし・・・。
だが、友達に誘われでもしない限り、ネタというか、好奇心で行く以外は、「日本食を食べよう」という意味合いでいくことはまずない。自分で作った方がよっぽど自分が食べたい日本食を食べられるから。
とまぁ、それはいい。
で、上に上げた3軒以外にも「日本食屋」はたくさんある。一応。
だが、全員料理人やら店員さんが中国人なのだ。
Valenciaにも中国人は多い。だから、自ずと中華料理屋も増える。うちのそばだけでも、知ってるだけで10軒くらいの中華料理屋があるくらいなので、Valencia全体でいったいいくつの中華料理屋があるか計り知れない。
で、この中華料理屋・・・差異化を量るために名前を変えるわけだ。
「青山」 「さくら」 「大阪」 「東京」
他にもアジア料理屋とか韓国料理屋と名前を変える店もあったりする。 なぜなら、日本食と銘打てば倍以上の値段をとっても大丈夫・・・というわけだ。
何故か・・・。
それは日本食などを食べ慣れていないスペイン人にとって、中華料理も日本食も韓国料理もその違いがわからないからだ。
もちろん、それぞれはまったく別の料理。だけど、アジア料理とまずひとくくりされ、形や盛りつけを変え、多少味を日本食風に変えた物を出されれば彼らはそれを日本食と思う。
おいらがこれまでみてきた感じだと、味や盛りつけよりも重要なのが、店舗の雰囲気と食器・・・あとは寿司と刺身があればOK。
なんどか日本食屋と称する店(中華料理屋)にいったが、おいらは日本では当然たべたことのないものもあったし、薄目でみれば日本食だが、普通にみたら日本食じゃ全然なかった。
どちらがおいしい、まずいということをいいたいわけじゃない。
ママンの味も含めて、日本食を食べたいといって行くとえらい目にあう
ということがいいたい。
味はおいしいし、とても綺麗な料理もたくさんある。ただ、おいらにとって、それは日本風であって、日本食じゃないことは確か。
だから、Santiがもってきた情報ものっけから信用してなかった。
「たぶん・・・また中国人の料理人だよ・・・」
と。
チラシを手にとってみる。
「Restaurante japones YAGURA」
名前は・・・日本語やね・・・ふむふむ
なになに・・・45種類の料理があって・・・うんうん・・・ビュッフェ形式・・・・
ビ、ビュッフェ!!!
「Santi~これ違うよ~!たぶん違うよ~!」
続ける。
なになに・・・Marisco(魚)・・・carne(肉)・・・Sushi Makki・・・す、すしまっき?・・・手巻きか?・・・まぁそうだろ・・・OK・・・Pinchito・・・ピ、ピンチート?・・・日本食でピンチョってなんだろ?・・・まぁ、いいや・・・次・・・SIU MAI・・・・う~ん、この書き方中国人やな・・・XIA JIAU・・・????なんだこれ?しゃ・じゃう?・・・・おいておこう・・・で・・・ROLLITO VIETNAMITA・・・・ベトナム風春巻き・・
「Santi~!これ絶対違う~ベトナム風春巻き、ニホンリョウリジャア~リマセ~ン」
続ける・・・
ABIERTO TODOS LOS DIAS (年中無休)
Santi~~~!!!!もう確実!100%。これみて~!!!毎日やってるよ~この店
Santi、大爆笑しながら、「たしかに・・・これは中国人の店だ・・・」
彼らは休まない。年中無休で常に働く。クリスマスも正月も・・・。彼らの暦でのお休みはあるが・・・。
ということで、なんか言いたい放題書いたが、別に怒ってるわけではない。
ただ、何がいやかって・・・スペイン人だけでなく、いろんな国の人々に中華料理屋の日本食を食べて 「日本食まず~い」 「うわ~~!」 「生魚~!気持ち悪い」 「中華料理と一緒だったよ~」 とかいわれるのが嫌なの。
特に最近、流行ってるだけに・・・被害者続出。
間違ったイメージをもつのはしょうがない。離れてるし。
日本人も、たいていはスペイン=Paella、闘牛、フラメンコ、ひまわり、太陽、風車、ドンキホーテ・・・くらいだろうし、おいらももともとはそう。
でも、そんなイメージを聞かされ続けると・・・
腹も立つってもんでしょ?
追記 こっちの中華料理屋、かつては、おいらはかなり重宝してました。アジアの味を食べたくなったとき、安く食べたいとき(かなり安い)によくいってました。最近は自炊になったから、たまにしかいかないけど。あるととても助かります。
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