おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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ひかる〜うみ♪
2006年03月12日 (日)
じゃないや。

「浮いたお金で今日タクシー」

っていってるのかあれ?


日本の進歩についていくために、我が家は光回線にした。FTTHってやつだ。

スペイン行く前はPCなんて全然使ってなかった我が家族だが、ちょっと教えたら、亀の歩みではあるが、徐々に使いこなすようになってきて、母親にいたっては自分のCDをMP3にできるようにさえなってしまった。

そして、とても小さい会社なのに、仕事でPC(インターネット)を使う必要性がでてきてしまったため、うちの会社(自営業)に3台目のPCが導入されることになった。もちろんおいらが母親におろしたやつを、またさらにおろすという形でだ。

それによって、会社3台、我が家3台と計6台のPCをたかだか8MBくらいの回線につなぐことになってしまった。

実際問題、普通にネットをするには問題もなく、実際、乗り換え案内とか、ちょっとしたデータの送信くらいしかしない両親には、まったくもって光に変える意味を理解していないのだが、以前は拓也と2台でしかつかっていなかったのもあって、如実に回線速度が落ちてきていることが不満であった。

まぁ、普通にネットする分にはおいらも困ってなかったのだが・・・まぁ、たまに困るのだ。

FTTHはまだ値段が高いと聞いていたのだが、おいらからするとそれほど高いとは思えない。おそらくスペインで320kb回線に対して40eurosくらい払っていたからだろう。毎月5000円で320kbps・・・そりゃ、安いと感じるか・・・。まぁ、実際にはONO(回線業者)の手違いで、おいらは後半の2年は無料でインターネットをやっていたわけだが、その前は毎月結構な額を払っていた。

それに比べると、FTTHは安いといえよう。しかも、キャンペーンとかで9ヶ月半額とかいうし、知らない間に、今の8MB回線に対する支払いが2000円前後と恐ろしく安くなっていたのもあり、これを機に変えてしまおう!そして、どうせ変えるなら速いやつを試してみたい。100MB占有独り占め〜!してみたい・・・と、独断で計画したわけだ。

おいらにしてみりゃ、正規の値段の半額である三千なんぼを払っても安い。


で、午前中に回線工事にきたのだが・・・あいにくの強風。台風みたいに吹き荒れていたため、工事をしにきた二人の男性はさぞかし作業が大変だったと思われる。田疇に上りながら「すげ〜〜〜風つえ〜〜〜!」と叫んでいたし・・・。

まぁ、回線工事のことをあまり書いてもしょうがないからここでは省こう。

結構みていて「へ〜」「ふ〜ん」「ほほう!」ものだったので、金魚の糞のように後ろをついて回っていた。

で、光を使った感想。

ぶっちゃけ、Yahooやgoogleで検索するくらいだと、たいして差はない。差はあるのだが、8MBと100MBほどの差はない。

早速スピードテストをいくつかのサイトでやってみる。結果はサイトによってマチマチだが、下りで75MB〜80MBといったところ。MTUをいじったら、さらに少しだけ速くなった。数値的にはだが。

せっかく100MBなのに・・・と、なにか重いファイルをDLしてみることにする。ぱっと思いついたのが、リネージュというオンラインゲームのクライアントだったので、それを落としてみた。ファイルサイズは約1GB。

で・・・やってみたところ・・・

は・・・速い・・・

以前落とした時は、なんだかんだで1時間くらいかかった気がするが(あるいは30分とかだったかもしれないが)、3分もかからず落とせてしまった。

おいらはまだあまり利用したことないのだが、Gyaoなんかで、この光の恩恵は受けれることであろう。ストリーミング系の動画(おいらショックウェーブのミニ映画が好き)は8MBだとたまに読み込んで中断することもあるし・・・。

Quesoじゃないが、ここまで速いと6台でつないでわざわざ回線速度を落としたくなくなる。両親なんて、おそらく320KBでも満足するに違いない・・・という邪念が頭をもたげたりもする。

文字通り「100MB占有一人じめ〜♪」をしたくなったわけだ。

とはいえ、実際あまり家にいないし、100MBの恩恵を受けるのはまだまだ先になりそう。

いけないことをするときくらいだろうな・・・。いけないことを・・・。


ちなみに母親は、ひかりの説明をすると、必ず「ひかる〜うみ!ひかる〜おおぞら!ひ〜〜か〜〜るだい〜〜ち〜〜!」と歌う。さすがはエイトナン世代だ・・・。耳から離れないらしい。おいらとしては曲はともかくとして、あのSMAPの歌はひどすぎる。音痴すぎる。人変えようよ・・・。

お久しぶり・・・
2006年03月11日 (土)
久しぶりに土曜日に家にいる気がした。

朝から精力的に動く。じゃないと、昨日のGulliverでの一夜が走馬燈にように・・・。大人だから。

って、違う。

明日のタメに部屋の掃除をしたり、事務所にもっていくPCを組み立て、OSをいれたり、セッティングしたり、たまに漫画呼んだり、kaelaちゃんの歌でノリノリになってみたり、壁に貼ってある懐かしい写真を眺めてみたり、呑む訳じゃないけど、Vinoの瓶を手に取ってみたり・・・。

日記を書こうと思ったがやめた。時期尚早。

スペインでの思い出のジグソーパズルを作って飾ろうと思ったが、こちらもやめた。時期尚早。

一段落したので、北方水滸伝を探しにBookoffへ。リベンジとばかりに母親がまたついてきた。昼間なので、夜のドライブにはなるはずもなく、快諾する。

未だ微妙にスペインモードであったため、偶然見つけた、アルモドバルのバチあたり修道院の最後を1650円で衝動買い。お安い!!!!はず・・・。Manoloからさんざんこの映画の話は聞いたが、まだ見ていない。あちらに滞在中、だいぶスペイン映画はみた。アルモドバルの映画もいっぱいみた。が、この映画はまだみてない。

・・・なんか、さっきの日記がまだうつってる・・・。

うぐむ。

北方水滸伝は結局なかった。おいらが欲しい四巻だけが嫌がらせのように見事に抜けていた。むかついたので、5巻以降をまとめて買ってきてやった。それでも悔しいので、トルコから帰ってくるマリちゃんに読ませようと、塩野七生の「コンスタンティノープル陥落」を購入。おいらの大好きな本だ。ロマンだ!ロマン!男のロマン!作者は女性だけど・・・。それにしても、105円のプレゼント。お安い!!!確実に!こういうときって、ちゃんと本屋で新刊を買うってもんなんだろうな〜。まだまだだ・・・おいら。

夕食は近所で摘んできたという、ヨモギと菜の花を天ぷらにして蕎麦を食べる。そして、ヨモギのうまさにびっくり・・・ヨモギまんじゅうのイメージが強いのだが・・・これまで感動したことないってことは、まともなヨモギを食べたことがなかったんだろうか・・・。

おかげで食べ過ぎて、胸焼けした。

ヨモギといえども、天ぷらは天ぷらだった。

大人だから・・・
2006年03月10日 (金)
今日はなにやらValenciaの人間交差点・・・Bar Gulliverの人間になったような、どう説明したらいいのかわからないような一日だった。

淫らというか、不毛というか、うだるというか、ねっとりというか、しっぽりというか、表裏一体というか、かけひきというか、大正ロマンというか、耽美というか、酩酊というか、男女というか、蜘蛛の巣、ぬらりひょんというか、裸電球というか、天狗湯というか、ねじ式というか、金瓶梅というか・・・なんか、大人の世界だったの。

だから、因果関係や、具体的な固有名詞はいっさい排除して記録する。おいらだけがわかればいいし、わかる人にはわかってもいいようなそんな記録。なぜって、大人だから・・・。


スペインQueso(チーズ)を受け取る約束になっていた。そんでもって3人で呑むことになっていた。が、とある心の友にも酒を誘われたため、そちらとも合流することになった。

メンツはAでもBでもCでも、甲でも、乙でも、丙でもいいが、ひょんなことから10人くらいになっていた。中には3年ぶりくらいのヤツもいたし、卒業依頼あっていない人間も混じっていた。

ややこしいことになるので、うちら3人は別席で酒を飲む。真後ろにいたのでたまに参加しながら・・・。

安いデカンタVinoを呑んだくらいでこれといって特になし。

お「え!もう終電???!!帰らないと!っていうか、やばい!おいらこんなところで滅多に呑まないから終電が読めない!」
女「え〜〜〜もう呑まないの!!??」
お「あほ!あんたはすぐそこのホテルだからいいけど、おいらは遠いの!一時間くらいかかるの!」
女「呑もうよ〜!」
お「(完全に酔っぱらってるな・・・こりゃ)」
お「とにかく、おいらはやることあるから、帰るったら帰る!」
女「え〜〜〜〜!!」
お「はいはい!もうマジやばいから会計会計!そっちは?」
男「うちらも帰るよ〜!」
女「え〜〜〜!帰るの〜〜!まだあまり呑んでないよ〜!」

(しばし考える)

お「・・・わ〜たわ〜た!Quesoの恩がある!二つも買ってきてくれたしな・・・」
お「はい!じゃ、これから朝まで呑んでもいい人!」
男「別にいいけど・・・明日朝用事あるけど・・・」
お「うし!すばらしい!連行!」
お「姉さんは?」
姉「私は宿題がたっぷりあるから・・・」
女「え〜宿題なんて大丈夫だよ〜!」
姉「この英語の本を一冊読んでくれるなら考えるよ」
女「大丈夫、大丈夫・・・できるよできる」
姉「・・・・」

とりあえず外に出る。

姉さんは暗闇の中に消えていく。

残される3人。

女のホテルで呑むことにする。

安上がりだから。そして、大人だから。

コンビニでVino2本とCerveza2本購入。

イタリアとフランス。

女、ホテルにはいるときビクビクする。

「ホスト二人つれてきた」と言えばいいと説得。

大人だから。

うちら当たり前のように堂々と入る。

大人だから。

部屋はものすごい狭かった。びっくりするくらい狭かった。ビジネスホテルってこういうもんとのことだが、それにしてもせまかった。

プリングルスの懐中電灯で遊ぶ。プリングルスおじさんが浮き出るやつだ。

なかなか楽しく大いに遊ぶ。

大人だから。

聞かれたのでおいらがある女の子の話をする。

女、泣く。

なんで泣く?

オロオロオロオロ。

男たち、二人でオロオロオロオロ。

「何で泣いてるの?」

「感動した・・・」

意味わからん。

音楽かける。

イヤホンから流れる小さな音だけど。

薄暗い部屋。

電話がなる。

ヘッドハンティングの電話。

怒る。

怒鳴る。

叫ぶ。

そして、笑って誤魔化す。

大人だから。

女、悩んでいる。

二人の間で悩む。

女、酒の勢いで話す。

話して話して話しまくる。

どちらも選べない。

答えはない。

おいら、難しいので眠くなる。

靴はいたまま。

不自然な格好で。

大人だから。

ひそひそ声を子守歌に眠る。

そして、狸寝入りもする。

大人だから。

朝、良い天気。

まぶしすぎるくらいの天気。

溶けそうなくらいの天気。

「お天道様に顔向けできない」という言葉がぐるぐるぐるぐる回る。

ただ、酒呑んで寝ただけなのだが。

Gulliverからの帰り道と似ている。

なにもないのに、世の中関係ないところで回ってる気がした。

自分の意志とは関係なく。

太陽がまぶしい。

女、「昨日何話した?」

男、「いろいろ話してたよ」

女、「どんな話?」

男、「いろんな話」

女、「いろんな話って?」

男、「○○のこと・・・話してたね」

女、「なんていってた?わたし」

男、「●●っていってたね〜。」

女、「ほかには?」

男、「××の話もしてたかな」

女、「なんだって?」

男、「まったく覚えてないの?」

女、「覚えてない」

男、「安酒呑みすぎだな・・・デカンタ安ワインはいけるからね・・・」

女、「あれか・・・やっぱり・・・」

男、「悩み相談してたね〜」

女、「なんていってた?」

男、「いや、寝てたからしらないよ。」

女、「そういえば、姉からメールが」

男、「深酒したってね〜結局」

女、「くればよかったのに・・・」

男、「まぁ、そんなもんだよ。無理無理。」

女、「で、ほかには何話してた?」

男、「だから、寝てたからしらないってばさ。おいらに聞かないで・・・」


我が家に無事戻る。

おまけに話しかける。

「今日Gulliver行ってきた!」

そして、抱きしめる。

ものすごいイヤな顔される。

小腹が・・・いや、大腹がはっている。

そういえば、あたり目とプリングルス少々しか食べてない。

チキンラーメンを食べることにする。

お湯を沸かす。

袋を開ける。

どんぶりに入れる。

冷蔵庫を開ける。

卵を探す。

卵見つからず。

卵なしチキンラーメンを食す。

大人だから。

昨日もらったQuesoのことを本気で考える。

いつ食べよう。

誰と食べよう。

何で食べよう。

独り占めしたい気分におそわれる。

子供だから・・・。

やっぱり焼き鳥
2006年03月09日 (木)
今日は朝から恐ろしく疲れていた。呑みすぎということではなく、寝不足。週末に回復できなかった分、そのあおりを食らっている感じ。

あまりにローテンションで、マジで仮病使って石積みをさぼってやろうかと思ったくらいだが、さすがに、石積み始めたばかりで信用を落としたくないので、気張っていく。

最近、浮き沈みが激しい気がしないでもない。

昼くらいになれば、復活するだろう・・・と呼んでいたが、結局今日は一日疲れっぱなしで、自分の尻を鞭で叩きながら仕事をする羽目になった。

ついでにいうと、あたりめを食べ過ぎて、口の中傷だらけ。ゆっくりよくかんで食べればいいのに、一気に口の中にいれてかむものだから、あたりめの角が上あごとか、歯茎に刺さりまくって、歯を磨いたあとのグジュグジュペッのとき、血まみれ。ものすごい量の血だった。

あまりのことに、あたりめの存在を忘れて、「も、もしかして、おいら石積み過ぎなんじゃないだろうか?日本で一番石積んでしまってるんではないか!でもって、このまま死んでしまうんじゃないだろうか!」とさえ思った。

3秒後にはあたりめを思い出して事なきを得たが・・・得てないか・・・。


明日から卒業旅行でトルコに行くというマリメッコにデジカメを貸すべく渋谷へ。Aunque 猛烈に疲れてたけど。

飯食べる場所なんて考えたくもないので、フラフラと例の焼き鳥屋へ。二日連続でも気にしない。後ろ前でも気にしない。マシマロは関係ない。

が、マリちゃんには「またそこなの〜」っていわれた。

うまいし、安いし・・・だからいいじゃん。

彼女は昨日まで実家に帰っていたのだが、そこで母親とものすごい喧嘩をしたらしく(Aunque2日しかいなかったが)、まずのっけからその愚痴から始まった。3時間くらい続いた喧嘩とかいってたくせに、夕食食べ終えたら仲直りしたらしい。マリちゃんらしいといえば、マリちゃんらしい。

和歌山から帰ってきたから、那智黒あたりのおみやげを期待していたのだが、なぜかういろう

お「Espera!なぜ、ういろう!」
マ「だって、みな(会社の)に配るやつ買うの忘れてて、名古屋で急いで買った!」
お「余り物かい・・・(うぐむ・・・箱でかいけど、中ほとんど空やん!)」
マ「だって〜。鯨はおうちにある」
お「まぁ、鯨があるならいいや。あれすげ〜うまいし」

那智黒のこと聞くの忘れた。

そういえば、今日焼き鳥屋で、前々から狙っていたある一品を注文。

焼き鳥丼!!!!!

いや〜見た目も恐ろしくうまそうなのだが、味もすこぶるよい。

ご飯に焼き鳥のたれがかかっていて、その上には刻みのりが大量にかかっており、さらにその上に3本の焼き鳥が!!!!!!

見た目は貧乏くさい感じがしなくもないが、おそろしくうまい。そして、値段は870円!!!!お安いわ!!!奥さん!


ただでさえ安い焼き鳥屋なのだが、この焼き鳥丼で腹をふくれさせ、あとはつまみながら420円の純米酒を呑んでいればかなり安上がりになると見た。

純米酒はちゃんと升からこぼしてくれるくらい大量に注いでくれるし・・・。

昨日いった茶水の焼鳥屋は、うまいのだが、そして酒は安いのだが・・・日本酒の入れ方を知らないらしく、コップからこぼしてはいおしまい!って感じ。

あまりにひどいので文句をつけたら

「一杯目はそれで、二杯目からは・・・」

とかわけのわからないこといわれて、

「あの、これ二杯目なんですけど・・・」

とさらに文句をつけたら

「お注ぎします!」

って注いでくれたのだが、やっぱり根本的にわかってないらしく・・・コップからこぼせばいいと思っていたらしく、継ぎ足してくれても、まったく意味がなかった。あまりに情けないので、それ以上文句をいうのはやめた。

今日いった焼き鳥屋なんて、閉店間際になると、おっちゃんが酒瓶抱えて「ついでやろうか?」とかやってくるというのに・・・。しかも、サービスで。


明日出発だというのに、彼女はまだ何もパッキングをしていないということもあり、10時前には解散。おいらも3秒で落ちれるくらい疲れていたし・・・。

でも家に帰ってくると遊んじゃうんだよね〜。今日は絶対2時には寝てやる。

あと2時間!

何して遊ぼう。

まずは、カエラちゃんの曲を聴こう。

そうしよう。


追記
4月末に行く・・・社会人の間では「シマツ」というらしい。昨日おぐりが使っていたので「シマツ?なにそれ?」っていったら、みなに苦笑された。世の中では普通に使うらしい。たしか、以前誰かが「クマツ」って単語を使っていたのを聞いたことがあるような気がしないでもない。11月は、ジュウイチマツというんだろうか?ジュウシマツみたいだ・・・とひ〜すけがいっていたが、おいらもそう思う。ジュウニマツ・・・・っていったら、それは年末というらしい。社会人の使う単語で・・・やっぱりどっか変だと思うのだが、それはおいらがガキだからだろうか・・・。


追記2
今日上司にいわれた・・・「今週と来週はものすごく忙しいので協力してください!」と。もう残業人生まっしぐら、猫まっしぐらになってしまうらしい。明日はとりあえず嘘ついてでも帰らないといけない。Quesoのために。だけど・・・来週か〜。5日で2週間分くらい石積んじゃうんだろうな〜。エッフェル塔とかじゃなくて、東京タワーの高さ抜いちゃうんじゃないのかね〜。もう、賽の河原のモニュメント化したりして・・・あ、妄想してるわ・・・おいら。金持ちになってやる。

胸に光るは・・・
2006年03月08日 (水)
大きな樽はBodegaの象徴。その真ん中に光る葡萄はいうまでもなくVinoがたっぷりと詰まっていることを意味する。

今日は朝からとてもいい天気で、誇らしげにcalleを歩くおいらの胸元で、Bodegaのマークが燦然と輝く。

そう、今日のおいらは、石積み人足ではなかったのだ。Bodega Pascualの一員であった。

今は亡き、おいらの安住の地、そしておいらやタカシ君ににとっては、Santiago de Compostelaよりも重要な聖地でもあり、妄想嫁であるEstherとの通い婚の地・・・Bodega Pascual Garciaのウニフォルメ。番頭Manoloが帰国前においらにプレゼントしてくれたものだ。

天気がよく暖かかったので今日は薄着ででることにして、選びだした。

袖を通した瞬間・・・なにか熱いものが胸にこみ上げてくる。

昨日までくさくさ感はいとも簡単に消滅し、朝からるんるん気分。面倒くさい仕事だったが、このウニフォルメのおかげで、さくさくさくさく仕事が片づく。

ただ、トイレの鏡で見るたびに思う。

う〜ん・・・この色合いの服って日本じゃまずみないよな〜!色は緑なんだけど、淡い緑ではなく、濃い緑。でも、深緑ではない。おいらは服は黙っても緑のものを選んでしまうのだが、さすがにこの緑はもっていない。原色というか・・・仕事でデザインしていても使わなさそうな緑。

そして、どこからどう見ても普通の服ではなく、店員のウニフォルメ。おしゃれに着こなす・・・なんてことはまず不可能な代物。たとえ、かっこよく着こなしたとしても、おそらく周りの人間には全くわからないだろう・・・そう思うとわくわくしてしまう。

で・・・ぶっちゃけ・・・あまり似合ってるとも思えないのだが、そこは気にしない。胸のロゴだけでもうおなかいっぱい。

人に自慢してくてしてくてしょうがない。

そんなとき、のび〜から連絡が入る。

しょ〜しゅ〜〜!

って。

よしゃ!!!!!

とうきうき気分でメールを開くと・・・

「消臭じゃないよ!」などと相変わらずのオヤジ逆・・・デッパツシンコ〜!(出発進行)並に泣けてきた。きっとお嬢もメールみて職場でがっかりしているに違いない。

ということで、仕事そっちのけで茶水の焼鳥屋へ行く。今月は恐ろしく忙しいらしいのだが、データ待ちという状態になってくれたため、どさくさに紛れてほぼ定時に帰ってきた。

メンバーはのび〜、おぐり、ひ〜すけ、むん、吉野、おいらの6名。

メールに服のことを書いたので、のび〜が「あ〜その服か・・・」と注目して、そこから話が盛り上がると思ったが、やはり、彼らにとってはなんの価値もないようで・・・その台詞だけで・・・本当にそのたった一言だけで、服に関する話は終わってしまった。

お「日本にはない感じの服だよね」
の「うん。ないね」

こんなやりとりもあったかも・・・。


この服のおかげで、気分がよく、水曜日だというのに、日本酒呑みすぎた・・・。おまけに終電の目測を誤って、鷺沼までの電車しかない。ついでに、今日はうっかり携帯忘れてしまったため、長尾あたりに迎えてきて〜ともいえない。

働いているから金は一応ある・・・やはり・・・ここは潔くタクシーか!!いや、いかん!そんな無駄金使いたくない!でも、誰の電話番号もわからないから、誰かのうちに泊まりにいくこともできない。っていうか、30年間東京近郊に住んでいながら、地下鉄に関してはかなり疎い。大手町からどこにいけるかもよくわからない。というか、調べる気にもなれない。

迷いに迷って・・・公衆電話からパパン(自宅)に電話。起きていてくれることを祈りながら・・・・。

そして、パパンの車で無事帰宅。

5000円くらいが浮いたので、パパンに缶コーヒーでもどう?(かなりせこいが夜中だし・・・)といってみたが、さっき呑んだからいらないといわれた。

社会人として・・・石積み人足として・・・いや違った・・・今日はBodega Pascualの一員として・・・大人の態度を見せたかったのに。

酔っぱらって終電逃している時点で大人じゃない・・・などという侘び寂びのないことはいわせない。


追記
以前ガイドをやったCちゃんがスペインにいくというので、お金を払うのでスペインQuesoを買ってきてくれるように頼んだのだが・・・その話を今日みなにしたら、前回のおいらが買ってきたQuesoで味を占めたのび〜とおぐりが、すごい虎視眈々と狙っていることが判明。
おいしいVino買ってきて、一人でこっそり食べようと思ってたのに・・・企画になりかねない勢いだった。お嬢も狙ってるっぽいし・・・。
というか、明後日そのCちゃんにあうことになっているのだが・・・覚えていてくれるだろうか・・・買う時間はあっただろうか・・・ものすごい緊張する。

スペインではこう指折り数えるのさっ
2006年03月07日 (火)
かなりの危機に瀕している。これがなかったらおいらは仕事に確実に耐えれない。それをしに石積み場にいっているといっても過言ではないというくらい大事なもの。

北方謙三の水滸伝

おいらとこの本に関して歴史は話すと長いから省く。それどころではない。

ってことで、仕事から帰ってきたのは10時少し前だったが、ご飯を急いで平らげ(おいらの好物である無印のグリーンカレーだったため、汗だくになった)Book Offへ。

出がけに母親に「Book Offいってくる!」っていったら、母親も欲しい本があるということで一緒にいくことになる。

母親とZでいくのか・・・う〜ん・・・なんかイヤだな・・・ドライブみたいじゃないか・・・・母親の赤軽にするってもんか・・・煙草吸えないし、音楽聞けないし・・・たまにはぶい〜んと車飛ばしたいし・・・

10秒間目まぐるしく考え、結局Zでいくことにする。手にしていたkaelaちゃんのCD(キットカットについてきたやつ)は玄関において、Viva la VitaのCDに変更する。kaelaちゃんの歌を歌える雰囲気でもなさそうなので。

回送バスにじゃまされながらも町田街道、鶴川街道と抜け20分後くらい聖蹟桜ヶ丘そばにある、そこそこでかいBook Offに到着。

このBook Offは滅多にくる場所ではない。普段だったら町田の巨大Book Offで事足りるのだが、おいらが探し求めている北方水滸伝の四巻は、町田にも地元そばのにもなかったため、ここに来たわけだ。

日曜に町田と地元のにいった時はまだ今週くらいなら(三巻が)何とかもちそうだ・・・と思っていたのだが、帰りの電車でも読みふけってしまったため、明日には確実に読み終えてしまう。

日々の楽しみなので、できるだけチョットずつチョットずつ、ほかの本(雑誌や漫画)にもウワキしながら読んでいるのだが、あまりにも面白く、あまりにも熱いので、ついつい浮気相手を無視して読んでしまったのだ。

駐車場に止めるべく右折する・・・・

ん???なんかちょっと薄暗くないか??しかも、第一駐車場とやらはしまっているではないk!!!しかし、まだ電気はついている、いける!!

と、地下にある第二駐車場に下りていく・・・

シャッターしまってるやん!

第一駐車場は車止めみたいなので入れないようにしてるのに、なぜUターンができない第二駐車場にはおかない!!!!

やり場のない怒りを感じる。

地元そばのBook Offは23時半まであいているので、たぶん大丈夫だろうと思っていたが・・・甘かった。

図らずも、母親と夜のドライブなぞという、オサレなことをしてしまった・・・。

おいらの貴重なプライベート時間を返せ!1時間返せ!

マジでショックだ。

このままではあまりにも不毛なドライブとなってしまうので、おまけ(猫)の缶詰をセブンイレブンで買うことで正当化した。

うん。そう。水滸伝買いに来たんじゃなくって、おまけのご飯を買いに来たんだ。

そう無理矢理思いこますことにする。


さて、話を移す。

日本に帰ってきて早4ヶ月???おいらの体に染みついていたスペイン習慣はだいぶ洗い落とされてしまった。帰ってきたばかりの時はマジで恥ずかしかった、人とぶつかったときの「Ay!Perdon!」(あ!ごめんなさい)も、最近ではそうとうなことがないと口からでてこなくなったし、変なところで忘れていた日本語も最近ではスラスラ言えるようになり、身も心も日本人となりはじめた今日この頃。あとは、メンタルの部分だけだ・・・なんて思っていたのだが・・・。

日記には"まだ"書いてないが、先日、新大久保の韓国料理屋で、朋美嬢(スペインガイドつながり)、ユカちゃん(同左)、一江ちゃん(スペインガイドつながりの人間の友達)、ひ〜ちゃん(バルデミ)、吉野(バルデミ)というメンバーで飲み食いしたのだが、そのときのこと。
(※吉野をのぞけばかなり平均年齢が高い呑み。しかも、女性陣3人は、おいらが本気でかかっても勝てない面々ばかり、女帝クラスが勢揃い。一人でもすごいというのに3人になると、もう大変。おいらもひ〜すけも吉野も手のひらで転がされまくり。3人だから×3という単純計算ではなく、三乗になるようだ。素人には・・・女子供にはたぶん無理・・そんな呑み)

注文時に、ユカちゃんに笑われながらつっこまれる。

「はい!じゃ、注文ね!プルコギでしょ・・・サラダでしょ・・・味噌なんとかでしょ!キムチでしょ・・・」

と指折り数えるおいらをみて、ユカちゃんが一言。

「なんか数え方が男の子らしいよね!グ〜〜ッ!って感じでさ〜。イエ〜イ!!!」

もう完全に身に付いてしまっているため、まったく気づかなかったのだが、おいらの指を折っての数え方は完全にスペインのそれ。

日本ならば、人差し指から1、中指2・・・となり、5にきて初めて親指がでてくるという数え方なのだが、スペインではその逆になる。

グーにした状態から、親指から1、人差し指2、中指3・・・となり、小指の5で終わる。慣れないと・・・また手の作りによっては、ができなくて困る人もいる。

ユカちゃんが「ぐ〜〜っ!」とか「イエ〜イッ!」といったのは、最初の1がそのゼスチャーに似ているからいったものだ。

スペインで日本式の数え方をすると、スペイン人から笑われるだけではなく、相手に正確な数を伝えられずに困ることが多い。店に入って人数を伝えるとき、切符を買うときなどなど。普段生活で数を伝えることはかなり多いので、これが自然とでてこないと、なにかと不便なのだ。まぁ、口でいうのもありだが、うるさい店とか、自分で数を勘定しながら相手に伝えるときは、どうしても指の動きが必要となる。

で、どう間違われるかというと・・・

まず、人差し指を突き出す1。これがスペイン人にはに見えるのだ。

どう考えても一本しか指はたっていないのだで、なにをどう間違えているかわからないが、先ほど書いたとおり、スペイン版指折りだと、人差し指がでてくるのはなのだ。彼らはでている指の本数で見ているわけではなく、でている指の種類で見るのだ。

「そんな馬鹿な!」って思う人は、今すぐスペインにいってやってごらんなさい!といいたい。

電車のチケットを買うとき、人差し指を突き出して1!と。口で「UNO!」といってもいい。それでも「DOS?」って聞き返してくるから。

ちなみに、スペインでは人差し指をたてるゼスチャーもある。相手に「ちょっと待って!」と制止するときなどだ。このゼスチャーはかなり便利で、相手の口をふさぐ時にも使えるし、意味は少し違うが店員を呼ぶとき、あとは、これは以外かもしれないが、「○○食べたい人〜手〜あげて〜」とか「××行く人、挙手!」ってときにも使われる。日本では手のひらをあげるが、スペインでは人差し指をたてて上に上げるのだ。

どうでもいいといえばいいが、このスペインにおける人差し指ゼスチャーはかっこよくやるコツがある。おいらが8年前(スペイン滞在前)にPamplonaで知り合った「陽気なジェームス・ディーン」(Barの店員)のやっていたそれだ。

あまりにかっこよかったので、日本に帰ってきてしばらくやっていたが、所詮は1ヶ月ちょっとの旅での付け焼き刃。そのときは身に付かなかったが、おそらく今は、気づかずやっているはずだ。ゼスチャーなんてものはつっこまれないと気づかないので、実際どうだかわからんが。

あっ、で、どうやるとかっこいいかというと、日本の「1」をやるときのように、ほかの4つの指をしっかり握るようにやるのではなく、4つの指を使ってふんわりとした円を作るようにするのが、粋であり、侘び寂びなのだ。

とりあえず、人差し指と親指をつけて、「OK」のゼスチャーを作ってみる。ふんわりとだ。その人差し指の代わりに中指を親指にくっつけて、人差し指は少々だらしなく曲がって見えるが、ちゃんとまっすぐたてている状態で一本だけだす。

そして、その状態で相手の目の前にその指たちを持って行き、こういうのだ。

「Espera!」(待て)

と。

もうちょっと通ぶりたい場合は

「Un Poquito」(ちょっとだけ・・・)

といってもいい。

スペイン旅行でも留学でもこのゼスチャー(スペイン語ではGesto(ヘスト)という)を覚えておくと便利。

わからないときとか、相手がせかすときとか・・・スペイン語だけではなく、この指ゼスチャーもつけるのだ。

これをやると、そうまるでパブロフの犬のように、条件反射で黙る・・・そして、止まるのだ。「だるまさんが転んだ」並といってもいい。

スペイン人は基本的におしゃべりなので、スペイン語が上手にはなせないと自分が口を出すタイミングがいつまでたってもやってこないなんてのは日常茶飯事。

そんなときもこれを使うと、自分が話せる。おいらはManolo相手に、何度これを試したことか・・・。

今スペインにいる人、これから行く人・・・チャンスがあったら是非使って欲しい。そして、心の中で「うわ〜〜パブロフの犬だ〜」と思って欲しい。

あ、そうそう。さっきも書いたが、口でいくら叫んでもこない店員も、このゼスチャーを空高く掲げるだけで、やってくる。わんわんわん!って。

いや、ホントなんだってばさ。


で、この数え方はフランスでもそうだった。たまたまかもしれないが、おいらはスペイン滞在前にいったフランスでこの指折りを知った。このフランスも1ヶ月程度だったので、しばらく日本にいたらまた元の数え方に戻ったが、おそらくこの数え方は死ぬまで戻らないと思われる。

そんな説明をユカちゃんにすると、

「中指から出したらやばいよね・・・おりゃ〜〜!」

だって。

やっぱ勝てないよ。類友なのか、朋美嬢は涙を流して笑っていた・・・。


長くなったが・・・なぜこの話をしたこというと・・・場所は変わって、いきつけのCafe de Crie。

今日の昼は、ローテーションの一つである呉で讃岐うどんを食べたので、Cafeでの注文はアイスコーヒーだけにしたのだが・・・

お「え〜っと、アイスカフェ一つ」
店「え?お二つですか?」

どう見てもおいら一人なのに・・・この時点ですでに何かが間違っているのだが・・・いずれ書くが、このCafe de Crieは問題が山積みの店なのだ。

お「いえ、一つです!」

と、癖で親指を突き出したわけさ。

すると、素人店員(実際は長いっぽいのだが。根暗君と勝手に呼んでいる)の彼は、相当そのインパクトが強かったのか、動揺しながら、おいらに向かって、おいらと同じゼスチャーをしながら

店「失礼しました。お一つですね!」

とスペイン式の1をやったのだ。

その後、「あ、やってしまった!」という顔をしていたのをみて、もうおいらは笑いが堪えられなくなってしまい、うつむいて、声を殺し笑わなければいけなくなってしまった。そのニヘラ顔を、コーヒーをとるとき、違う女性店員(声が声優みたいな声してる)にくすっと笑われてしまう、今度はこちらが恥ずかしい思いをしてしまった。

まぁ、なにはともあれ、このゼスチャーを日本でもはやらせたいもの。

日本スペイン化計画の一環として・・・。


追記
昨日、日記書きながら食べていた「あたりめ」の袋口があいており、部屋にはいったときに何ともいえぬにおいが充満していた。ショック!

追記2
石積み場においてついに「デザイナー」とか「プロ」とかいう単語を使われてしまった。デザイナーは百歩譲って、「もどき」をやっているとしても、たかだか2ヶ月働いただけでプロとは呼べないだろう。デザイナーっていう単語もそうだが、プロって、もっと重い意味を持つ単語だと思うのだが・・・。最近、仕事募集とかでもよく見かけるが、WEBデザイナーって単語をよく耳にするが、どれくらいできるか知らないけど、働きはじめてすぐに「デザイナー」とか「プロ」とか使う人間が信じられん。「WEBのデザインやってる」とはいえるが、「あ、おれ、WEBデザイナー!」なんて口が裂けてもいえん。おいらとしては「WEB職人」という単語を使いたいのだが、場合によっては「職人」の方がデザイナーより上のような気がしてしまうので、たまに使ってしまうが、たまに自分の仕事をなんていうか悩んでしまう。なんかいいのないもんかね〜。いままで通り「WEB作る人」といえばいいのだろうか・・・。

TO DO
2006年03月06日 (月)
ふぬ・・・木曜から日記書けてないのか・・・。やっぱ週末は無理っぽい。遊びまくっているから書くことはいっぱいあるのだが、書く隙がない。しばらくは無理しないでこのペースで行こう。

週末に遊びすぎると月曜日に応える体になってしまった。たが、体力的な問題よりも精神的な方が原因っぽい。やりたいことと、それに没頭するための時間のバランスがすこぶる悪い。

スペインひきこもり時代は、一日一本のVinoという慎ましい生活を送っていたのだが、やはり人間とは欲深いものらしく、金を稼ぐようになってから、おいらも人並みに物欲というものを持つようになってしまった。その物欲の最初となる証が、先日買ったばかりのOrdenador nuevo・・・愛称Estherだろう。

最近ではさらにありえないことに、「服を買わなくては・・・」とも思い始めてしまっている。これもスペインひきこもり時代には、スペイン人と自分を比べることなんてまずなかったし、仮に外見的な部分で比べることはあっても「おいらは日本人だし・・・」と都合よく解釈してしまえば、身なりが多少ひどくても・・・周りと違っていてもいくらでも良いわけができるのだが、日本にいる今となってはそうもいかないらしく、先日も関西人のなっちゃんやらお嬢やらのびやらマリちゃんと呑んだときにいろいろと質問し、いろいろとつっこまれた。

やはり、ジーンズは2着以上もっていないといけならしい。

まぁ、おいらもそう思っていることにはいるのだが、一本でなんとかなってしまうのでは・・・というずぼらなおいらもいるわけだ。

スペインにいるときは、良いところでも、悪いところでも「おいらは日本人」と様々な場面で思わされたものだが、その場合は民族やら集合体としての「日本人」を意識することになる。だけど、日本にいればそんな大きな範疇ではなく、「個」の単位で「日本人」を意識せざるを得なくなる。

スペインに行く前は「ほかの日本人とは違う」というところを躍起になって探していたような気がするが、今はそれが面倒くさく感じることが多くなってきている。

いや、正確には日本でそうることが面倒くさいわけではなく、スペインにいるときの自分のポジションがあちらでの生活同様、恐ろしく楽だったんだと思う。あちらでは逆に「スペイン人」であること(あちらでの文化や風習になれるというの意で)が必要であることもあったが、それにすぐ慣れてしまうくらい自分の気質はあちら側に似ているようだ。

で、何がいいたいかというと・・・やらなければいけないことが、やりたいことが、やった方がいいことが多すぎるのだ。

システム手帳とかPCのフリーソフトとかPDAとか会社のディスプレにはってある付箋とかでよく「TO DO」ってのを見かける。もちろん、石積み場に就職する前にもその言葉は知っているが、この年までそんなもの書いたことはない。まぁ、似たようなものはあるが、なんとな〜く、最近思う「TO DO」とはなんか違うのだ。

TO DO・・・スペイン語だとPARA HACERになるんだろう・・・おいらはそんな遠回しじゃなく、やぶとったノートに「trabajo!!」と書いておいた。意味はまぁ、「仕事」って感じで使っていた。

仕事をしてないことによる、あこがれから使っていたのか、はたまた、「仕事」とかかないとさぼっちゃうからなのかは、自分でもよくわからないが、とにかくスペイン語でも日本語でも「仕事」といっていた。

日記を書くのも仕事、趣味のガイドも仕事、サイト用のスペイン散歩も仕事・・・なんでも感でも仕事だ。唯一、Vinoを呑み行くことだけは「仕事」とはいわなかった。

スペインに関する質問メールやら、コスタの手続き代行のメール、友達との連絡メールでもこの手の作業を「仕事」と書くもんだから、相手に「スペインでお仕事なさってるんですね〜すごいですね〜!」などという返事をもらってしまい、慌てて訂正することなんかもよくあった。

それが今や・・・本当に「仕事」してるんだから面白い。まぁ、当たり前のことなんだろうけど・・・不思議な感覚にとらわれてしまうのだからしょうがない。

って、なんか最近、女々しいというか、愚痴っぽいというか、言い訳がましい日記が多いな・・・。

で、なんだっけ・・・まぁ、いいや忘れた。備忘録に移ろう。


あいかわらず、Cafe de Crieで「ふわふわ卵サンド」と食べながら「Bocadillo〜〜〜〜!」と叫び過ごす日々を送っている。

相手が見事につかんだのか、はたまた、おいらが藪をつついて蛇だして・・・つかませてしまったのかわからないが、四方八方から矢のように仕事の依頼が飛んでくる。

おかげで入った当初は暇で暇で逆に退屈疲れしていたのだが、今では仕事が次の日まで余裕で残るほどの仕事があてがわれている。おいらも成長したもんだ。

新しい人間が次から次へとはいってくるかわりに、知らない間にいなくなっている人間も多い。

うちは、まったくもってコミュニケーションがない石積み場なのだ。

仕事がら、みなホント黙々と仕事をする。お昼も当然別々。仕事関連以外の会話はない。話したとしても一言二言。

以前いた石積み場がみな一緒にテーブルに座ってご飯を食べるところだっただけに、経験のないおいらは初日から周章狼狽。

12時・・・
「あれ?みんなご飯食べないのかな?チャイムもならんね〜」
「まぁ、10時からの会社だから一時なのかな?」
「おいらも腹減ってないし別にいいけど・・・」

1時・・・
「ぬ〜ん・・・みんな忙しいのかな?」
「おなか減ってないのかな?」
「っていうか、喫煙場所どこなんだろ?」
「隣の人は名前なんていうんだろ?」
「ぬ〜ん・・・うぐむ・・・」
「こりゃ、聞いた方が良さそうだけど・・・」
「仕事全くしてないのに、飯だけ食べいくのもなんかイヤだしなぁ〜」
「まぁ、もうしばし遊ぶか・・・」

2時・・・
「おいおい・・・この石積み場・・・断食でもしてるのか???」

2時半・・・
「ぬおっ!!!!コンビニ弁当買ってきた人がいる!!!」

隣の人に聞いてみる
お「す・・すいません・・・食事って各個人でとるんですか?時間はどれくらいに?」
相「あ〜そ〜だよ。その辺のコンビニとか、ラーメン屋とかで・・・」

ここでようやく自分の馬鹿さ加減に気づく。

「そうだよ!別に昼飯ってみなで食べるものとは限らないじゃないか!」

そそくさ、上着をきてご飯を食べに行く。

一階まで降りて自動ドアの前まできて、ふと気づく・・・

「あ・・・おいらここの扉の開け方しらんやん!」

引き返して聞きにいく。

なんか、不親切なRPGみたいな気がしてきたが、大人の社会っていうのはこういうもんなんだろう・・・と納得しつつも、「自己紹介する時間」くらいくれてもいいじゃないか・・・とも少々憤る。

結局、自己紹介ができ、さらに一緒に働いている人の名前を知ったのは2週間後の締め日のこと。それまでおいらは誰かが誰かを呼ぶ名前をこっそり聞いて一人、名前を覚える。

「直接ききゃ〜いいじゃん・・・」と思うかもしれないが、そういう雰囲気ではないのだ。年末ということもあってか、恐ろしくみながかけずり回っているし、ディスプレイとにらめっこしている。図々しいとかなれなれしいとかいわれるおいらでさえ、「あの〜お名前は・・・」などと聞けない雰囲気なのだ。

というわけで、就職してからしばらくは、いろんな友達に

「ねぇねぇ、○○の石積み場は一緒にご飯食べる?」

「ねぇねぇ、××の石積み場は、朝入ってきたら挨拶する?朝挨拶してるのおいらだけなんですけど・・・」

「ねぇねぇ、△△の石積み場は、会話ある?くだらない話とか週末の話とかする?」

などをあっちこっちでしていた。

で、周りの意見としては・・・

「その手の仕事なら挨拶しない場合もあるよ」(A氏談)
「え〜〜〜〜!!!!!人として最低限だと思うんだけど!スペインじゃエレベーターで会っただけでも挨拶するよ。たった数秒しか一緒にいなくても・・・」

「東京の石積み場ってそんなところばっからしいよ!冷たいよね〜」(寒い国のT嬢談)
「関西人がよくそういうのがよくわかったよ!」

「ご飯を一緒に食べなきゃいけないっての、結構つらいよ〜」(誰か忘れた)
「うぬ〜!おいらは・・・一日全く口を動かせないのがつらい・・・天性のおしゃべりだから・・・ただ、まぁ、そういう考え方もあるか・・・」


ってことで、マジで最初は入ったばかりの石積み場に不満であった。

挨拶もそうだが、自己紹介もないなんて・・・人として何か間違っている気がした。そして、会話が全くないのがおいらにはつらかった。つらくてつらくて死にそうだった。ウサギみたいに寂しくて死んでしまうのではないかとさえ思った。実際、ウサギが寂しくて本当に死ぬのかどうかは知らないが・・・。

が、「慣れ」っていうのは恐ろしいもんで・・・帰ってこない挨拶の返事も最近では気にならなくなってしまった。ただ人として返事がなかろうが、「お疲れ様〜」と「おはようございます」はいうようにしている。ちなみに、さすがに対面でいえば返事はかえってくる。

一人の食事も慣れた。それだけではなく、その時間が楽しい時間にもなりつつある。本が読めるのが楽しい。ふわふわ卵サンドとCafeでま〜ったり読書。もう最高。

楽しみといえば、思い出した・・・

自己紹介や自動ドアの開け方も教えてくれない石積み場なのだが、「喫煙所」なんてものは教えてくれるはずもなく、「仕事まったくしてないのに・・・」と、食事の時と同じ理由で聞けないまま2日ほどすぎた。

しばらく観察を続けるうちにどこが喫煙場所かわかったのだが(ベランダだった(笑))、その頃までには、コーヒー買いにに行くついでに、外で吸う習慣が付いていた。Aunque 千代田区だけど。灰皿があるところがあるのだ。

愛煙家といえども、仕事を中断してまで外に煙草を吸いにいくのはいかんせん面倒くさい。おかげで、喫煙量は激減。以前は暇な日などは一日一箱以上すっていたのだが、就職してから一日半箱前後。どうがんばっても一箱いかなくなった。

そのため、喫煙所の場所を知っている今でも、石積み場の喫煙所では煙草を吸っていない。そこを自分に許可すると、また煙草量が増えるから・・・。おいらは、とてつもなく自分に甘い男なのだ。

で、楽しみというのは・・・愛煙家なら知っているとは思うが、数時間ぶりに煙草を吸うと・・・ものすごいクラクラするのだ。飛行機での長旅で16時間ぶりに煙草を吸ったときのアレが簡単に体験できるのだ。スペインでいうたら、チョコラテかマリアの効力に近い。

4時間ぶりに煙草をすって、フラフラしながら石積み場に戻る・・・それが読書とならぶ、最近のおいらの楽しみだ。

話がそれまくった。

相変わらず会話はないが、かれこれ2ヶ月ほど顔を合わせてきたので、ちょっとした時にちょっとした会話はするようになった。マリちゃんからもらったディズニーランドのチョコレートを餌にしてまで会話していたころを考えると、まぁ、マシにはなった。

ちなみに、そのチョコレート・・・楕円形の缶に入ったチョコレートなのだが・・・隣の若い男の子に「チョコ好きですか?食べます?」というと、「それ・・・むちゃくちゃうまいヤツじゃないですか・・・」というもじもじした返事が返ってきた。

彼らが・・・といっても一人にあげただけだが「あ・・・別に冷たい人たちじゃないんだ・・・」ということがわかっただけでも、このチョコレートは大いに役立った。Aunque チョコレートは好きじゃないけど。おいらはこの出来事を、「チョコレートの変」と名付け、今も大切な思い出にしている。

ただ、どうも悪循環をしている気がしてならない・・・うちの石積み場。どっかでテコ入れしないとダメな気もするが、派遣なので余計なことはしないでおく。個人的にがんばりはするが・・・。スペインに全員強制連行すれば、もうそれはそれは立派な「無駄話戦隊」に育つと思うのだが・・・。

もう、仕事そっちのけで、自分の生い立ちから、地元の自慢、最近あったおいらにはまったくどうでもいい出来事・・・そいうことを語る人間・・・おいらはそういうのが大好きだ。


TO DOの話を書こうと思ったのに・・・全然違うこと書いて疲れてしまった。

書きたかったことだけ書いておこう。

スペイン生活のおかげでFiestaの最大許容人数は増えたが、逆に許容できるtrabajo(TO DO)の数は激減しまくってしまった。

もう、ものすごい叫びたい気分。

むきっ〜〜〜〜〜〜っ!

って。

車でどっか遠出したい気分。

ぶい〜〜〜〜〜ん!

って。

ということで、本気で今月、滋賀と大阪に週末いこうかと画策中。

あ、そういえば、母親と4月末に奈良に行くことになった。岐阜、大分と合わせておいらが日本でもっとも好きな県の一つだ。

ただ、問題は母親に合わせてツアーということ。しかも、花巡りらしい。

正直、花より団子、団子より仏像なのだが、親孝行するために日本に帰ってきたので、一緒に行って欲しそうな母親につきあうことにした。たまにはそういう自分じゃ企画しないような旅行に便乗するのも楽しそうだし・・・。



それにしても・・・みんなはどうやってプライベートにおけるtrabajoをこなしてるんだろう。時間足りなくないのか?なんかコツがあるのか?教えて欲しいものだ・・・。


追記
今日も残業で、西遊記みれなかった。もうどうでもよくなってきた。



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