カテゴリー : La Vida(日常)

蟷螂拳

天気も良いし、全然相手してあげられてないSuper Esther号(スーペル エステル号。スペイン名なので、スーパーではない。)でTSUTAYAまで散歩に行くことにした。

階段下においてある彼女(la bisicletaなので女性なのだ)の元にいって、雨よけ用のカバーを外すと、何かしらちっこい動くものが目に入る。焦点を合わせると、そこには、ものすごいちんまりとした蟷螂(漢字で書くとかっこいい)がいた。オオカマキリの赤子だ。すんげ~かわいい。小さいくせに鎌はなんかしっかりあって、そのディテールのすごさに、思わず「dios mio!」と叫びたくなる。生命の神秘だね~。

あまりのかわいさに、しばらく戯れて遊ぶ。残念なことに一眼レフをもっていなかったため、いつもカバンに忍ばせているトイカメラのSQ28mで撮ったが、案の定失敗。マクロすぎたか・・・。奇跡の一枚的なのを狙って、あれやこれや撮る分にはいいが、ちゃんと撮りたい時はやはりSQ28mは向いてない。無念。

蟷螂拳!

オオカマキリの赤子。SQ28mで撮影。そして失敗。

たぶん、近くでタマゴが帰ったのだろう。うちの「おまけ」(愛猫)にやられてなければ、まだいっぱいいるはずなので、一眼レフもって、また探してみよう。

カマキリといえば、小学生にあがる前で、家の駐車場(車屋なので駐車場がでかい)がまだ原っぱみたいになっていて、秋になるとススキとか生えまくりだった頃、カマキリの卵を探しては、家のベランダ(自宅のベランダは無駄にでかかった。生活空間と同じくらい。決して家が広かったわけではない。ベランダが広すぎたのだ)に持って帰ってはコレクションをしていた。ほぼ毎日のように探してはとってきたので、ベランダの植木鉢の中には20個以上のカマキリの卵があったことだろう。あの噛んだら、サクサク音がしそうな卵をだ。

まぁ、ここまで書いたらおおかたの人は予想つくだろうが、ある日、その卵が一斉に孵ったのだ。もちろん、すべてではないが、ある程度時期を同じにして次々と孵っていったわけだが、もう、ベランダ中、子カマキリであふれかえる。

今回の、赤子カマキリもそうだったが、手を近づけると、鎌をもたげて一丁前に威嚇するのだ。「わしゃ~!わしゃ~!」と。逃げては「わしゃ~!」、手の上を這っては「わしゃ~!」と。かわいすぎるぞ、赤子カマキリ。

で、子供の頃の話に戻ると・・・、まぁ、当然怒られました。もう大目玉です。ママンに。あんた!なにやってるの!!カマキリくらいで動じる母親じゃないけど、うちには当時猫が4匹くらいいたもんだから、さぁ~大変。もう、ゴジラと逃げまとう人間みたいな惨劇に。子供ながらにカマキリを助けようと、手ですくうのだが、数が多すぎるわ、小さすぎるわ、逃げるわでもう大変。最終的に、母親がちりとりとほうきを使って、さっとすくって、二階(下が工場なので自宅は二階にある)から放り投げて事なきを得たような・・・そんな記憶がある。

赤子カマキリに「おまけにおそわれるなよ~!」と別れを告げ、TSUTAYAに向けて出発。

Super Esther号

Super Esther号。SQ28mで撮影。やっぱり失敗(^_^;)

BGMはもちろんこれ。

アイウォントゥ~~~~ライマイバイシ~~コ~~~!

うちからTSUTAYAまでの距離はGoogleMapによると1.4kmほど。ぶっちゃけたいした距離はない。歩いても20分くらいの距離なのだが、ちょっと・・・いや、かなり面倒くさい場所にあるのだ。

まず、家からものすごい長い坂を下りる。「ひゃ~~~!!」と下れるくらいの坂だ。で、大通りを渡ったあと、今度は結構な勾配のある坂を「ぬぉぉ~~!!!」と登る。これがまた長い。頂上まで登るとまた下り。こちらは勾配的には、最初の坂よりも「ひゃ~~~~~~~!」なスピードになる坂。で、そのまま、また登りに突入するのだが、途中に車道を挟む物だから、そのままの勢いで登ることができず、どうしてもブレーキを踏む羽目になってしまう。で、二番目の登り坂の途中に、そのTSUTAYAはある。

ということで、距離にすると下り坂(300m)→上り坂(400m)→下り坂(300m)→上り坂(200m)というルートになる。

以前、タイムをはかったのだが、うちから歩いて20分弱のTSUTAYAが、自転車でも15分程度かかるのだ。そして、その疲れ方といったら・・・・もう歩きの7.3倍!!!!(当社比)

運動不足も祟ってか、しばらく足がくがくするし、腿筋パンパンだし、汗ダクダクっぷりが尋常じゃないしし、炎天下の中必死にこいだせいか、熱中症みたいにフラフラになった。何も食べずに動いたのも悪かったのかもしれない。

今回でチャリンコTSUTAYAは2回目になるが・・・・

もう二度とこのTSUTAYAには自転車ではいかん!!

5分くらいTSUTAYAには入れず、階段にへたり込みアクエリアスで休憩。息整えるのに必死。Wii fitで1時間ジョギングしても、ここまでは疲れないし、汗もかかんから、もしかして、これ毎日やったら、かなりのペースで減量ができそうな気もするが、その前に心が折れそうな気がする。

本屋のコーナーで、畠中恵の新刊を発見。「つくもがみ貸します」というタイトル。しゃばけの続編かと思ったら、今調べたところどうも違うらしい。残念。しゃばけシリーズは、ほのぼのとしたコメディータッチで、朝の通勤や昼飯時に読むにはちょうど良い小説で、結構気に入っている。他の時代もの小説と違って、かなり読みやすいので、あっという間に読み終わってしまうところがなんだが。江戸時代にトリップできるのは、やはり藤沢周平か。古代中国なら、宮城谷さんだな。安能務もいいな~。隆慶一郎とか。昔はどうも苦手だった司馬遼太郎も、オトナになったのか、以前よりも全然楽しめるようになったしな。

昨日の呑み屋は、懐メロが流れる店だったのだが、そのときかかった渡辺美里に大興奮。うちらの世代だったら、絶対「うぉぉぉぉ!」となる。男子校でも絶対になる。当時なら「渡辺美里なんか聞いてるのかよ~!男は黙ってメタリカっしょ!」みたいなこというかもしれないが、今ならぜったい「やっぱ名曲だよね~」と小室も含めて賞賛するかと。おいらも、小学生のころにかった「misato ribbon」はまだ持っているのだが、段ボールにしまわれ、押入の奥底で眠っている。それを引っ張り出してくるのも億劫。

やっぱ夏といえば、美里でしょ!ということで、借りることにする。

J-POPの「わ」のコーナーですぐに見つかった。しかも、いまのおいらにおあつらえ向きなベストアルバムを発見。「M・Renaissance」とかいうやつ。『オフィシャルサイトに寄せられたファンからのリクエスト上位曲を、本人が想いを込めて選曲した、究極の3枚組ベスト盤。 』ということ。ぱっとみたところ、かなりの懐メロがはいっていて、満足な3枚組なのだが、おいらが結構好きな「虹をみたかい」が入っていないのだが不思議。なぜ?まぁ、いいけどさ。

キミワセンチメンタルカンガル~~~~~~♪

サマタイムブル~~~~~~~~~~~~~~ス♪

ってきたもんだ~。

やべ、なんか、目から・・・なんか液体が・・・・。おじさん遠い目しちゃうよ。ホント。

Tags: Super Esther号, 渡辺美里, 赤子カマキリ

きんぴらゴボウ

もともと、きんぴらゴボウは好きなのだが、今日むちゃくちゃおいしいきんぴらゴボウを食べた。普通、細切りのゴボウとにんじんなのだが、その店のは太いゴボウ。店主に聞いてみたら、彼のお母さんのきんぴらゴボウが太いらしい。本当は、ニンジンももっと太いらしいのだが、器に入れるのが大変なので細くしているという。例のごとく、出身を聞いてみたら、東京とのこと。だもんで、郷土料理というわけではなさそうだ。

ということで、おいらも旨いきんぴらゴボウが作れるようになりたいので、修行することにした。よく食べているわりには、作り方がわからない。ゴボウとニンジンを炒めて、醤油と砂糖と鷹の爪あたりか?

明日あたりゴボウを買ってきて作ってみることにしよう。

さて、日記。

今日も呑んだ。途中「誰かを呼ぼう!」ってことになったので、久保ちゃんとか、今は担当から外れてしまったプロジェクトのオヤビン(以後日記では「オヤビン」と呼ぶ)に電話してみたのだが、両方ともデート中とのことで断念。

その後、「デートとはなんぞや?」というテーマで盛り上がる。

おいらの場合は、デートといえば、強制的に連行する夜中のドライブとか、SAで一泊安上がりの旅あたりで、買い物につきあったりとかすることとかもあるが、基本的にオシャレに興味がないため、「あ~その辺で犬と戯れてるね~」となることが多い。べたなところでいうと「映画」か。うん、これはデートっぽい。手にはコーラとポップコーン。うん、うん。悪くない。

あと、よくあるのが本屋とかブックオフ巡り。プログラムの本探したりしたいからだ。女の子から「どんなデートするの?」と聞かれ、これを答えると「え”え”え”え”え”え”え”え”!彼女がかわいそう!」とか言われるが、そんなこた~しったこっちゃない。本屋にいけば、おもしろそうな本が見つかるし、旅の本なんかみてれば、現実逃避できるし、意外とutilな本がみつかることもある。それの何が悪い。図書館にいくのと同じじゃないか。図書館に行くのはデートじゃないのか?

とはいえ、まぁ、いわんとしていることもわからんでもない。だから、旅でしょ旅。突然、「善光寺いきたい!」といわれたら連れて行くし、「ざっぱ~んな日本海みたい」といわれれば、直江津でもいくぞ。うどん食べたければ、香川までいこうじゃないか。それでよくないか?

一般的なNoviosに聞きたいのだが、実際、デートって何するの?どこ行くの?毎週、どっかでかけるの?浅草とかいっちゃうの?スカイツリーとか登っちゃうの?家でのんべんだらりとしてたらデートにはならないのか?まぁ、これはデートじゃないな。呑みに行くのはデートなのか?その辺の定食屋で飯食べるのはデートなのか?それとも、普段会うのはデートじゃなくって、デートとはある種イベントで、月に一回どっかにいくのがデートなのか?プラプラ散歩するのは好きなのだが、これはデートにならないのか?ヨドバシカメラとかつきあってもらうのはデートになるのか否か?秋葉原にPCのパーツ買いに行くのをつきあってもらうのはデートじゃないけど、ららぽーとに服を買いに行くのはデートなのか?

難しいやね~。

まぁ、そんなことより、今はおいしい「きんぴらゴボウ」の作り方だな。いつでも仕事やめて、主夫になる準備をしておかなければ。天気の良い日の洗濯は大好きだぞ。太陽が二つあるスペイン限定だが。アイロンがけはパス。なんどやってもへたっぴで、むき~となるから、もうやらん。あれは。もしかして、スペインのアイロンがかけづらいのかもしれん。なにはともあれ、アイロンがけが上手い人は尊敬する。

さ~て、映画でもみるかね~。

Tags: きんぴらゴボウ, デート

若さが眩しいお年頃

あまり人に自慢できる特技がないおいらだが、「九州顔」を判別する能力は、他の人よりも長けていると思う。判別というか、自分が「おおっ!」って思う子が九州出身が多いってだけなんだけど、結構、utilな能力。といっても、「霊感がある!」といっている人程度と思ってほしいのだが・・・。(※霊感を否定しているわけではない。眉唾になりうることは理解しているといいただけ)

今回いったい呑み屋でも、店員に「この子絶対九州だ!!」と入った瞬間に思った子がいた。呑んでたメンバーに言ったものの、やはり「え~」と眉唾顔。
「九州でも、あの子は熊本だね。熊本顔だね」(※このあたりになると結構適当)
「まぁ、みていなさいって・・・・」

オーダーとりきたときに聞いてみた。

「どこ出身ですか?」(※おいらは結構な頻度でコレを聞く。出身はむちゃくちゃ大事なパラメータ)

すると、名札を指さしながら(※名前の下に出身地が書いてあった)

鹿児島です。

「ほら!ほら!ほら!やっぱ、この能力すごくねl?」
「いや、名札みてないみてない。ほんと、この子九州顔なんだってばさ!わかるんだってばさ」

もう、ほとんどセクハラオヤジである。

「鹿児島のどの辺なんですか?」
「・・・たぶん、いってもわからないと思いますよ」
「指宿!」
「違います。薩摩町ってところです。」
「うん。知らない。こう九州があったらどのへん?」
「この辺です」
「う~ん・・・そっか・・・」
「九州の方なんですか?」
「いやいや。全然東京です。神奈川です。でも、九州に住みたいと思っている男です。九州、いいところですもんね~!」

九州の人間がいるってだけで、もういきつけにしてしまいたいくらい。

ちなみに、男の九州顔も当てにかかるのだが、結構外れることが多い。この前、フットサルの合宿で新潟の十日町にいったのだが、そのとき、のび~の同僚の男の子がきていたのだが、その子の顔が九州顔に見えたので、「もしかして九州?」っていったら、「いえ・・・千葉です」っていわれた。なので、当たるも八卦、外れるも八卦な特殊能力だったりする。

その後も、オーダーにくるたびにチョットずつ話しかけてみる。

「やっぱ鹿児島だと焼酎をよく呑むの?」
「あ、いえ・・・呑まないです。」
「そうなんだ~。じゃぁ~何呑むの?」
「まだ、19才なんで・・・・お酒呑めないんですよ」
「ええええっ!!!」(あまりのまぶしさに手をかざす)

よくマンガとかの表現で、年齢聞いたさい、あまりの若さに「眩しい!」といった感じの表現をするコマがあるが、まさにそれ。おじさん、手をかざして、やっちまった感でいっぱいになる。なんか純なるものを汚してしまった気がしてしまったのだ。こんなのはこれまでで初めてのことなので、ちょっとびっくり。ただ、いいわけさせてもらうと、20才以下には見えない落ち着きと、丁寧さがあったのだ。なんか接客もなれてたし。

ただ、まだ一点気になるところがあった。彼女の話す微妙ななまりだ。方言だ。

「ちなみに・・・こっちきてどれくらい?」
「ちょうど半年くらいです」
(やはり!!!と心の中で手をかざす)
「な、なるほど・・・半年か~。なまりがいい感じだね~。」
「みんなには笑われるんですよ~」
「いやいや。そんなことない。お願いだから、東京弁とか話すようにならないようにね。」
「わかりました~」

最後までいやな顔一つせずつきあってくれた若人に感謝。

おいらは、かなりの方言フェチである。そのフェチはある種病的で、地方出身者でないと付き合えないほどで、最後に関東出身の子と付き合ったのは、遠い昔のことになってしまう。

屈託のない笑顔で「じゃ、失礼しますね~」といって去っていく「薩摩おごじょ」をみながら、後悔の念が押し寄せる。

「あ~19才か~。あ~半年か~。東京嫌いになっちゃわないかな~。薩摩おごじょなら大丈夫か。しかし、まぁ、誰彼かまわず話しかけるもんじゃないね~。会話に飢えてるからって・・・。まだ酔っぱらってないけど、単なる酔っぱらいのオヤジじゃん、これじゃ~。っていうか、自分が19才の頃ってなにやってた?え~っと・・・浪人してたや。必死に英語の勉強したてころか。それしても、方言いいな~。仏像みたときみたいに心が安らぐな~。スペイン語の響きみたいに、ゾクゾクするわ~。もう、ここまできたらアフィシオナンテだね。方言狂いだね。」

しばし、妄想タイム。

冗談抜きで、バレンシアに長期滞在できなくなってしまった今となっては(別に移住してもいいんだが・・・)、近場では住みたいと思っているのは圧倒的に九州。この前、九州言ったときも、道々不動産屋の物件を見て回ったくらいだし。どこに行くのにも便利な岐阜とか滋賀も捨てがたいのだが・・・。

一番好きなのは大分県。臼杵が気にいっているのと、国東半島が大好きだからだ。初めて富貴時大堂までドライブしたときの感動が忘れられん。なんもないとこだけど・・・。ただ、長いこと横浜暮らしをしているため、ある程度都会でないと厳しいと思うので(映画とか美術館の特別展とかがこないのはつらい)、福岡あたりが現実的だとは思っている。あとは熊本か?バレンシアに似て、街がこじんまりしているところがいい。さらに、九州はバスがかなり便利なので、週末には長崎でも佐賀でも熊本でもすぐにいける。車があれば、自由自在だ。九州のいいところは、神話の時代から幕末まで楽しめるところ。それぞれ風土と文化が違って、いろんな顔をみることができる。こんな地域、そうそうはない。

まだ未定だが、9月末の飛び石連休みたいなところで、九州に行こうかと計画中。前回いけなかった大分と鹿児島をメインに。レンタカーを借りて10年ぶりくらいに国東半島にも行きたい。最近、中高時代の友達で、海自で働いてる友達が佐世保に引っ越したので、そこを訪ねてもいいかもしれない。長崎の歴史博物館もゆっくりみれてないし・・・(あそこは2日間かけてもいいくらい楽しい)。あと、稲佐山!あそこの夜景は、日本国内だと、これまでで一番綺麗だと思う。

どっか旅したいな~。1ヶ月くらい。

それにしても、とりとめもない日記だな。

おまけ(吉野ヶ里遺跡にて)

Mi casa en 吉野ヶ里遺跡

たまに敵に攻められますが、いつでもアソビに来てくださいね。

Tags: 九州, 九州顔
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