おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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ついてない・・・
2004年06月05日 (土)
全員憤慨のアジア料理屋から帰ってきて、Manoloが買ってきたRequena-Utielのワインをまったり飲む。しばらくするとマリちゃんがDVD片手に遊びにくるが、DVDはむみることなく、家の近くのDiscotecaに繰り出す。

うちから5〜8分くらい歩くと、plz Canovas(カノバス広場)というところがあり、そのあたりはDiscotecaが乱立している場所。どちらかというと外国人向けではなくて、若いスペイン人がたまる場所。週末はものすごい数の若者(若者といっても、へたすると15歳くらいもいたりするから恐ろしい)で道は一杯になる。マリちゃんとSantiは実際に若いから良いが、おいらとManoloは少々恥ずかしくなるような場所だ。

一件目はCubata(クバタ:酒のこと)が3eurosと激安なDiscotecaに行くが、しばらくすると閉店となり閉め出される。他のところも徐々に閉まりはじめてしまったため、うちからちょっと離れた有料のDiscotecaへ。ワンドリンクで10eurosと正直たかかったのだが、しばらくひきこもっていたので、「まぁ、たまには・・」ということで中にはいる。

中で酔っぱらったスウェーデン人の子に話しかけられる。恐ろしく陽気で、やたらと乾杯をしたがってきた。おまけに、タバコを何本も奪われた。

彼氏らしい男に話しかける。

「スペイン人?」
「そう。Valencia出身だ」
「(彼女をさして)彼女?」
「う〜ん、違うかな。まだ友達だ。ここで知り合った。」
「なるほどね」
「だから、今度また違う場所であったとしても、違う子を連れてるから・・・わかるだろ?うひひひ」
「はいはい。わかるよ」
「(マリちゃんを指さし)彼女か?」
「いや、友達。語学学校の生徒」
「うひひひ。おまえもおれと同じだな・・・」
「(おいおいと思いつつ話を合わせるために)まぁ、そんなところだ。次あうときは違う子と一緒にいるよ。」
「おお〜同志!!」

こんな会話は日常茶飯事だ。

しばらくすると、ちょっとおとなしめのスペイン人(同じくValenciano)が話しかけてくる。彼は別に酔っぱらってるわけでもなく、ただ単に話しかけてきただけみたいだった。彼と話をしている最中に、ManoloとSantiは疲れて帰ってしまった。

起きたら7時をすぎていた。

急いでシャワーを浴びタカシ家に向けて家を出る。テクテク歩いてると、ドイツ人のCoraからメッセージが入る。夕食を一緒に食べようという誘いだった。

ついてなさすぎる・・・

前回の時も、約束をしていたにもかかわらず、少々落ち込み気味のTomokitoの相談にのるために断ざるを得ない状態になり、結局会うことはできなかった。

今回も、おいらにとってはかなり大切な男友達とのFiestaなので、「あ、ごめん。今日やっぱいけないや!」ということはできず、涙をのんで断った。ホントついてない。タイミングが悪すぎる。

今回のタカシ家でのFiestaは日本人のReunion(会合)っぽくなった。日本人が5人、インド人が1人というとても奇妙な組み合わせ。メンバーの一人は宿経営をしていて、その宿泊客を一人つれてきた。それ以外の4人はかなりの長期滞在者。一年のおいらはまだペイペイで、3年×2、4年、4年半・・・という蒼々たるメンバー。だから、日本人ばかりだというのに、会話がスペイン語でなされることに納得しつつも、すごい不思議な気分になった。もちろん、日本語でもたくさん話したが。

タカシ君のスペシャル料理を食したあと、Vino×3、cerveza×たくさんで酒盛りに。2時半頃インド人・日本人カップルの2人が別のFiestaに行かねばならない(海でイタリア人のdespedida(お別れパーティー)をやっていた)ということで、お開きに。

おいらとタカシ君も河岸をおいらの家に変えることにして家を出る。まだうちの近くで飲んでいるというCoraに電話してみたが、2時で閉店して追い出されたらしく、すでに家に帰っている最中だった。ついてなさすぎる・・・。

おいらの部屋でも飲み続ける。ストックしたあったVinoとチーズで乾杯。Catalun~aとNavarraの二本を開けたが、両方とも悪くなかった。やはりNavarraはジュースみたいで飲みやすい。

話の内容は、とにかくいろんな話。どちらかというと男トークだった。浪漫や気が遠くなるほど先の未来の話だった気がする。あとは、おいらの悩みについて聞いてもらう。こういうとき男がいると助かる。結構難解な悩みで、答えなんてでないし、どうしようもないことだし、自分で決めないといけないことなので、ただただ聞いてもらった。ある一つの選択肢を選ぶとおいらはタカシ君が崇めてもらえるらしいのだが、まぁ、その選択肢は無理な注文。だって、人間だもん。

なんだか、日に日にいい加減な人間になっていっている気がする。


追記
部屋に風鈴を取り付けた。なんか、雅になった気がする。

開拓
2004年06月04日 (金)
あいかわらずのひきこもり生活だが、今日は天気もよかたので気分を変えて家のことをやることにする。洗濯や部屋の掃除などなど。

掃除も終わり、椅子に座りサイトのネタを考えると、今日は授業が早く終わって家にいたManoloが、そんなおいらをみるやいなや「また、Otaku de Mierdaか!部屋ばかりにいるな!こっちにきて話すぞ!」と叫び、サロンに強制連行された。

学校にきた新しいJefa(女上司)のこと、日本食の店を開くこと(Sushi Tapas。半分本気らしいが・・・)、今日の晩にアジア料理屋に食べに行くことなどなどを話す。今学校が面白いことになっているらしい。その上司がかなりやり手らしく、派閥のバランスが崩れ始めているとかなんとか・・・。関係ないが、スペインといえども、やはり会社内の派閥はある。会社ではなく小さい語学学校だから、たいしたものではないが、仲良しグループがいくつかわかれるらしい。どこの世界も同じだ。

7時半にManoloが学校に行ったあと、Vinoを買いに買い出しにでる。いつもいつもMercadonaでVinoを買っていて、買えるレベルのものはすべて制覇してしまったため、開拓も兼ねて100mくらい先に最近出来たCapraboまでいってみることにした。

案の定、これまで見たことのないワインがずらりと並んでいたのはいいが、全体的に高級ワイン(5euros以上)のものとRIOJAが圧倒的に多くて、Vino売り場の前で立ち往生。できれば、Requena-Utielで飲んだことのないやつを飲みたかったのだが・・・何故かなかった。

適度な値段のものがないので、結局3eurosをちょっと越えるくらいのNavarraのワインを一本。2eurosくらいのこれまた同じくNavarraのワイン、そして、Valenciaでは買ったことがないCatalun~aのワイン(3euros弱)の計3本を購入。あと、queso de ObejaのCURADO(羊のチーズ。CURADOは味が中間?)を買う。合計11eurosくらい。

Navarraのワインはいつもラベルのデザインがいいのが多い。こだわっているのだろうか?味は女性向きな気がする。甘いというかフルーティーというか・・・。味はあまりよく分かっていないで、ただひたすら飲んでいるだけなのだが、口当たりは明らかにいいように思う。Catalun~aのワインは謎。先日Barcelonaで一本買って飲んだだけ。美味しいといいが・・・。

今日はManoloが帰ってきたら、アジア料理屋に行く予定だが、何故かSantiが帰ってきていない。学校のイベントかなんかでFiestaにいったのだろうか?2人だと高くつきそうだし・・・どうなることやら。Mi Kyungは仕事で帰ってこないし。

12時頃にマリちゃんが遊びに来る。DVDを買ったのは良いが、プレイヤーをもってないからうちでみさせてくれとのこと。何のDVDを買ったんだろう。持ってないヤツだといいが・・・。

ということで、小休止。ひきこもり生活のせいでのびにのびた無精髭を綺麗にそることにしよう。


日本食屋でのできごとを簡単に書く。

Santi・・・
「正樹!これはなんだ!!!」
「ガリだ!ガリ!」
「なんだそれは?」
「うちの冷蔵庫にあるだろ!いつもSantiがVeneno、Venenoといっているヤツだ!」
「まじで???うますぎるぞ!!コレ!!」
「でしょ??だからいったじゃん!スペイン人から変でもうまいんだって!」
「う〜ん、これはうまい!」

正直、寿司屋のガリは日本人でも苦手な人がいるのだが・・・・かくしておいた。

同じくSanti

「最近、ワサビがうまく感じるよ」
「じゃ、今大人になったんだよ。子供はワサビの味はわからないからね」
(Santi苦笑)
「辛いけど、辛さがすぐに消えるから悪くない!」
「だろ?これが日本の大人の味だ。大人になった証拠だ!通はワサビは醤油に溶かさないんだよ。こうやってワサビを直接刺身に載せて食べるんだ!でも、ほとんどの人は醤油に溶かすから、まぁ。SantiたちはそれでOKだ。」
「ちょっとずつ日本のことがわかってきたよ」

Santiは本当にういヤツだ。

それにしても、このアジア料理はは、una cacaだ。もう二度と来たくない。camareraが酷すぎる。前に来たときはそうでもなかったのに・・・。一人を覗いて、camareraは最悪だ。ある一人なんて、ニコリともしない。

帰り際に、SantiとManoloがあまりのひどさに、レストランの店長に苦情をいったくらいだ。味はともかくとして、あまりに酷すぎる。これが日本食屋(正確にはアジア料理)と思われては侵害だ。怒りを通りこして、寂しい気分になった。

Banda Municipal de Valencia
2004年06月03日 (木)
いろいろ調べものをしていて、昨夜(?)寝たのは昼の11時頃。起きたら5時半。

7時45分にSantiと待ち合わせて、valenciaのブラスバンド(?)の野外コンサートに行く約束をしていた。

布団から跳ね起きると、急いでシャワーを浴びて、Mercadoに買い出しにいって、Tabacosでタバコを買い、再び家に戻り、歩いて15分のレンタルビデオ屋にDVDを返しにいき、途中パン屋によってフランスパンを買い、bocadillo de Japon(オリジナルbocadillo)を作り、アルミホイルにつつみ、袋にいれて、時計をみると・・・。

7時45分!!

よしっ!ジャスト!スペイン時間でなら余裕で許される遅刻だ!!

待ち合わせ場所に行くと案の定まだSantiは来ていない。前日、本当に時間通りにつくことができるか、念を押しておいたのだが・・・。やはり無理か。

走ってでも間に合わせるといっていたSantiだが、8時5分をすぎてもまだ姿が見えない。明らかにおかしい・・・待ち合わせ場所を間違えてるのか?そう思って電話をかけると・・・

まだ、学校にいた。

「今学校だ!今すぐでる!!待ってろ!」

スペインでこんな心配したおいらが悪かった・・・。反省。


コンサート会場にはすでにたくさんのお客さんたちがいたが、心なしか「白」が目立つ。パッと見でも、若者の数は両手・・・いや片手で数えられるくらいしかいなかった。

やはり、演奏曲目がValenciaの伝統音楽ということだけあって、若者は興味がないのだろうか?

うちらもうちらで、片手にbocadillo、片手にビール、そしてだらしなく座る・・・という塩梅で、もちろん音楽を聴きにきたのはあるが、内容は実はどうでもよくて、野外で音楽を聴きながら、bocadilloを肴にビールを・・・という優雅な生活を楽しむためにきたようなもんだった。だから、逆に若者が多くて騒がしくなるよりは、年輩層に支配されていてよかったのかもしれない。

Santiが堂々とすでに慣れ親しんだ「いけないタバコ」を吸い始めた時には少々苦笑したが・・・・。(若者だけなら皆慣れているからいいが、年輩層から白い目でみられやしないかとヒヤヒヤ。全然問題なかったけど・・・)


ここんとこ椅子かベッドかという生活だったので、思う存分優雅な気分に浸ることができた。「これぞ!優雅!」といった感じだ。

こういうイベントが頻繁に、しかも無料で行われるというところは常々感心させられるし、それがまた歩いて何分という場所で開かれると思うと、日本では今まで一度も感じたことのない「国(または市)への感謝」の念が沸いてくる。

日本でもそうすればいいのに・・・と単純に思ったが、冷静に考えたら街の作りも違うし、人口も違う。仮に東京でそんなイベントがあったら、もうギュ〜ギューの通勤ラッシュ並の人混みで、しかも、歩いてはいくことは当然できないので、電車で30分とかいう感じになってしまうだろう。夏の花火が良い例だ。

おそらくスペインでValenciaほどおいらに合う街はないじゃないか・・・と最近よく思う。横浜で生まれ育っているので、正直、何もない田舎に住むことはおそらく不可能で、どちらかというと都会的な面の必要性を感じているのだが、東京レベルになってしまうと正直辟易してしまう。その点、Valenciaは恐ろしく適度だ。人口も少ないし、端から端までは歩くのは厳しいが、主要場所はすべて歩いていこうと思えばいけるし、飲み屋も一杯あるし、ものは揃うし、映画やコンサートなどもちゃんとやってくるしと・・・・まさに完璧だ。

家の目の前のPalau de la Musica(音楽堂)では、来月あたりから無料のJazz野外コンサートが開かれるし、8月から1ヶ月か2ヶ月ほどの期間、野外映画(有料だが、10回券が20eurosくらいなので、一回2eurosとタダみたいなもん)も始まるしとイベントが目白押しだ。大御所、Paco de Luciaのコンサートもあるみたいだし。

今から夏が楽しみだ。その前に仕事終わらせないとな・・・。


追記
久しぶりに大量買い出しにいったが・・・やはりスペインの物価の安さには驚かされる。たっぷり買って15euros。Vinoは2本買ったし、ビールも6本買ったというのに。タマネギなんて2kgで90centimos!!。駄菓子みたいだ。

いそいで家でたからカメラ忘れて写真は撮れず。

コンサートの曲目は全般はメルヘンな感じの曲だったが、後半は映画音楽(指輪物語みたいな感じ)みたいだった。すべて、Valenciaの伝統音楽らしいのだが・・・。火祭り時にFalleraと一緒に行列を組んでいるバンドと同じらしいが、曲はだいぶ違っていたような気がする。

息切れ・・・
2004年06月02日 (水)
全力疾走しすぎたせいで、すでに息切れ。もう机の前から離れたい思いで一杯。詰めすぎてもよくないので、ネタまとめとネタ探しのためしばし休憩することにした。ManoloとSantiも心配しはじめたし・・・っていうか、「Otaku de Mierda」といわれた(笑)

Manoloの妹Lauraがまた遊びにきた。相変わらずPerfectoなかわいさで、なんど見てもびびる。

キッチンで母親が送ってくれた「いかの焼き足」(?)を肴に日本酒を飲んでいると、Lauraが焼き足に興味を示す。

「なにこれ?」
「いかの足」
「見せて・・・」
「はい」
「うえ〜〜〜!!」
「うえ〜〜!!ってあんた。うまいってば!」
「いや、パス」
「食べてみなって!」
「見た目がだめ」
「カタツムリだって、おいらには見た目だめだよ」
「うん、私もだめ〜カタツムリ」

ということで、好きな子をいじめる小学生のようにしつこく焼き足を食べさせようとしたが、目を背けるだけで食べてくれなかった。途中からそれをわかっててやっていたのだが・・・。やっぱストレスたまりすぎてるかも。

ちなみに、Manoloも焼き足は食べたがあまり好きじゃないらしい。うまいのに・・・。


日記としては何もかくことはない。

夕食後タバコを買った帰りにSantiをビールを飲みに強制連行したくらい。

明日からは平常の生活に戻すことにする。

本末転倒
2004年06月01日 (火)
040601ventana.jpg 180×240 7K
久しぶりに徹夜をした。こっちに来て3度目くらいの徹夜だ。JavaScriptの改造がうまくいかなくて数時間も無駄にしてしまった。結局はたった1コード返ればいいだけだったということで解決してしまい、ふてくされて昼の12時くらいに寝た。

それにしても、「スペインひきこもり生活」を作り始めたら、本当に「ひきこもり生活」になってしまった。スペインではなく、部屋に缶詰状態。ここ数日で外にでるのはタバコを買いにでる5分くらいなもんだ。

というわけで、ストレスゲージがフルになってしまったの、「殴らせてくれ」とSantiの背中をたっぷり殴らせたもらった。

最近暑くなっていきたためと、作業中のたばこの本数が増えたため、机の前の窓を全開にしていることが多い。必死に作業をしていると突然前方から何かがとんでくる。ふと前をみるとSantiが「にや」と笑って「Golfo!」(辞書で引くと「ごろつき」になってしまうので、訳せない)といってくる。しかも、今日投げてきたのはフリスク系タブレットの空ケース。(※いつもは紙くずとかタバコの箱)

結構危ないかと・・・(^_^;)

痛がるふりをしたら慌ててとんできたので、投げ返してやった。


今日は、Elefant(日本だとエレファント:Elephantかと)という映画を見た。短かったからよかったが、面白いかつまらないのかよくわからない映画であった。

明日は息抜きに仕事は休んでちょっと外にでようと思う。
が、それもこのあとのやる気と進み具合による。

写真:我が部屋の窓から見たSantiの部屋の窓

Extranjero
2004年05月31日 (月)
朝起きてからほとんどず〜っとパソコンの前に座りっぱなし。肩が全くといっていいほどこらないのでいいが、流石に疲れる。

Santiに「登場人物」の写真を「これでいい?」と確認したとき、おいらの写真を見て「Que feo!」(直訳:なんて醜いんだ!)と言われた。履歴書や免許証などの写真においても「笑顔」の写真を貼る彼らには、今現在使ってるおいらの写真は「自己紹介」用ようの写真にするには変らしい。まぁ、確かに胡散臭い。久保にもそういわれたし、もしガイドを頼みたい人がいたとしても、あの写真じゃ確かに頼みたくなくなるかもしれない・・・。

しかし、自分のデジカメだからおいらの写真がほとんどない。たまにSantiがとってくれているが、そんなときはだいたいおいらが酔っぱらってて写りが酷いか、Santiが酔っぱらっててぼけているかのどっちかしかない。かといって、改めてプロフィール用の写真を撮るのはこっぱずかしいし、ばからしいし・・・。

とりあえず、探してみよう。

最近、Manoloは日本の本に凝っている。この前は「三島由紀夫」、そして今は「大江健三郎」。タイプは違うとはいえ、両方ともかなりどきついというか変わった作品。三島由紀夫が路上で割腹自殺をしたという情報にはさすがに驚いていたみたいだ。

というわけで、ますます質問が高度になってきている今日この頃。歴史に関することや、伝統的な記述が多いためか、ジャンルによってはかなり困る。当然、それらの本には説明がついているが、さらなる説明が欲しいらしくて、とにかく本をもってきては、すべての単語を質問してくる。良いことなのだが、WEB作成で疲れている今は結構しんどい。

「『ふすま』と『しょうじ』の違いは?」
「畳7枚ってどれくらいの広さだ?」
「踊り念仏って?」
「非業の死ってどんな死だ?」
「○○○(忘れたが、琉球の方言)の意味は?」
「女形って?」
「はっぴって?」

などなど。

また「○○は今でも普通なのか?」という質問が基本的に多い。○○はある伝統行事だったり、着物だったり、ものだったり、なんかしらの行為だったり・・・。

そして、たまに「慶応3年は何年だ!!?」「昭和8年は何年だ!?」と史学専攻のおいらを試す質問をしてきたりもする。専攻が江戸の中期〜幕末だったのもあって、なんとか答えられてるが、もっと遡られてしまうとかなりうろ覚えだ。時代くらいはわかるが、何年かまでは流石に正確にでてこない。Manoloは「枕草子」も好きみたいだから、結構危険だったりする。とにかく、質問されないことを祈ろう。もし間違えたら「正樹は日本のこと何も知らないな〜!」といわれるのは目に見えている・・・(つд`)゜・。

彼にとっては年末の「紅白歌合戦」の記述はかなり面白かったようだ。何故か大笑いしていた。こっちにも同じような歌合戦はあるのに・・・なんでなんだろう?


そんな中、またスペインと日本の文化の差というか考え方の違いに直面した。

スペイン語には「Extranjero」という単語がある。辞書を引くと「外国の」とか「外国人」という説明が当てられており、普段もその意味でつかっていたのだが・・・。ある状況になるとそれは正しくなくなってしまうようだ。とりあえず、その説明を書いておく。

おいらはスペインにおいて「Extranjero」だ。
おいらは日本においては「Extranjero」ではない。

Manoloはスペインにおいては「Extranjero」ではない。
Manoloは日本においては「Extranjero」だ。

日本にいる状態ではおいらにとってManoloは「Extranjero」だ。
スペインにいる状態でManoloにとっておいらは「Extranjero」だ

ここまでは大いに理解できるし、外国人という意味を当てはめれば意味が通るのだが・・・。


(場所にかかわりなく)おいらにとってManoloは「Extranjero」だ。
(場所にかかわりなく)Manoloにとっておいらは「Extranjero」だ。


この二つの文章は彼らにとって全く理解できないものらしい。

上の(場所にかかわりなく)というのは性質的な意味でいいたいのだが、その場合「Extranjero」という言葉を通用しないらしい。

Manoloはスペインにおいては外国人ではないが、おいらにとっては常に外国人という認識をしているし、言葉のニュアンス的にも日本では間違っていないと思う。それがグループ内にいようと、1人でいようと、Manoloはおいらにとっては常に「外国人」である。もちろんスペインにいてManoloを「外国人」ということはありえないが、Manoloは日本人ではなく「外国人」であると思って当然だと思っていた。

が、彼らはそういう考え方はしないらしい。彼らにとってそれらの考え方は、わかりやすく言えば「中華思想」のようにとれるらしい。中国がすべての真ん中で後は東夷・西戎・南蛮・北狄というアレだ。侮蔑している風にはとらないが、島国特有の共同体中心のの発想が元だとManoloは言う。

言葉の意味をしっかりとって考えてみたら、なんとなく納得できたので、合ってるかどうかわからないが、解釈を書いておく。

日本語の「外国人」という単語は「性質面」と「状態面」の両方で使えるが、スペイン語(ヨーロッパまたは他の地域も含めて)の「Extranjero」は性質面においては使わないようだ。
(※性質面というのは「日本人ではなく外国の人間」という意味。状態面というのは「日本ではない、他の国から来た人間」という意味。)

というのも「Extranjero」は「Extran~o」(変わったとか奇妙なの意)から派生しているからだ。スペインにおいては彼は決して「変わった人間」ではないから、誰にとっても、彼らは「Extranjero」でありうることはないのだ。他の国からきた人間は、髪の色が違ったり、瞳の色が違ったり、背の高さ、顔の色などなど「自分たちとは異なる(変わっている)」から「Extranjero」なのだ。

そいう考えると、これまで話してきた例文が全てしっくりくる。だから、うちらがスペインで仲間内で日本語を話しているときには「Manoloは外国人だ」とは言えるが、それをスペイン語に訳して「ManoloはExtranjeroだ」とは決していえない。そういってしまうと、「Manoloは外国から来た人間だ」といっていることになってしまい、「Manoloはうちらにとって日本人ではない外国の人間だ」という意味には決してならないのだ。

ちなみに、ヨーロッパ人がうちらが使う性質面でを相手を表現する場合は、直接「日本人」、「ドイツ人」、「アメリカ人」と使う。

あっ、なるほど、書いてて今納得したよ。

Manoloが言いたかったのは「日本」と「それ以外」というわけかたをして、「それ以外」の人間をひとくくりに全て「外国人」という表現をすることが面白いといっていたわけか!あ〜たしかに、面白いわ。やっぱりManoloの言うとおり「島国的」な発想なんだろうな〜。

それが分かっても、今更思考を変えるのは難しすぎるや。

日記書くだけなのに、かなり考え込んでしまった。さ、仕事に戻るかな。



ボロボロ・・・・
2004年05月30日 (日)
「個人ガイド」用のページを作り始めたのはいいが、あまりにやっつけ仕事でやったためもうボロボロ(つд`)゜・。しっかりどっかのBarとかで考えて、本気で作らなくては・・・。サイト自体も日に日に適当になっていく感じがする・・・。さらに、そんな状態にもかかわらず、サーチエンジンに登録しまくってしまった。

人間、慌てるのはよくないことがよ〜くわかった。

みればみるほど、だんだん恥ずかしくなってくるし・・・。写真はなくて、テキストばっかだし・・・中途半端にちゃんと書いてるし・・・。まぁ、今後に期待だな。思ったが吉日を実行しすぎただけということにしておこう。


話は飛ぶが、ManoloとSantiがどうも軽い喧嘩をしたようで、Mi Kyungがおびえ気味(^_^;)。おいらの部屋にやってきては、なにやら話しかけてくる。ジグソーパズルも投げ出したみたいだし。おいらがいくら「彼らの問題だから・・・」といっても、根っからのアジア人だからか、心配してしまうらしい。おいらはもう慣れてるからいいんだけど・・・。まぁ、いろいろ複雑だしな〜。仕方なし。

2人が喧嘩して話し込んでいる間、おいらはコレクションとして部屋の片隅に放りっぱなしだったワインの空瓶を部屋に飾ることにした。

部屋の入り口のところに、綺麗に並べたのだが・・・・。

ん〜〜、なんか醜い。

珍しくシンプルな部屋に住んでいたというのに、このサイトどうよう、ごちゃごちゃした部屋になってしまった。

それを見たManoloが「Que Maravilloso!」(なんて素晴らしいんだ!)と一言いってきたが、あきらかにニヤニヤしていたので、半分小馬鹿にしているとしか思えない。彼の美的センスからは考えられないことなのかもしれないが、おいらの美的センスでも同じ。

でも、100本のワインの空き瓶をそろえるまでは捨てるつもりはないので、邪魔にならないように飾るしかないのだ。現在空き瓶は30本ほど。残り70本。

まぁ、2ヶ月もあれば大丈夫だろう・・・。たぶん。



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