おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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プロポーズ
2004年06月14日 (月)
昨夜は3時くらいから空模様が激変。5時くらいになると・・・・

台風きた〜!!!

って感じだった。大雨に大風。台風が来ると興奮してしまうおいらは、仕事をしつつもそわそわしてしまって駄目だった。

朝になって外の様子をみてみたら、木が倒れていたり、枝が折れていたり、段ボールが散らかっていたりとものすごいことになっていた。

春は初めての台風でかなりnerviosa(ソワソワ状態?)に。落ち着かないらしく、見えない何かにうなっていた。もしかしてトシオと遊んでいたのかもしれないが・・・。

昼くらいになり太陽がでてきたが、夕方くらいからまた台風。いつもは日本の台風とは微妙に異なるのだが、今回はまさに「台風」という感じだった。

天気が悪い日のValenciaは何もする気がなくなるので、家でTarragonaの旅絵巻を書いたりして時間をつぶす。3時過ぎに授業が終わったマリちゃんが遊びにきたので、仕事を中断して遊ぶ。とはいってもCafeに行くような天気でもないので、家でウダウダウダウダ。火祭りの時の動画やSemana Santaの時に撮った「pacion de manolo」(Manoloがキリスト役)の動画を見る。Manoloの許可が得られたらいずれアップしようと思う。


そういえば、昨夜ついに覚悟を決めて日本の親しい友人にサイトのアドレスを一気に教える。一部の友達にはいっていたのだが、日記等あまりにプライベートすぎて少々恥ずかしかったため、なかなか勇気がでず、できないでいた。でも、今後大きくするためには友人の力も必要だと考え直し、毒を喰らわば皿まで!!(なんか変な表現だが)ということで、開き直ることにした。

何人に送ったか定かじゃないが、一気に増えたし、BBSも少し賑やかになった。今後も続いてくれるといいのだが・・・。

何はともあれ、友人の力って偉大だ


今日の夕食は、先日作れなかった「スペシャル鮭炒飯」と「椎茸のお吸い物」を作る。久しぶりの中華鍋登場!やっぱ中華鍋って素敵だ〜!

残り物のご飯の残量が心細かったので、野菜を大量に切りまくったらえらいことになった。違った意味で「スペシャル」な炒飯になった。ごま油を少し垂らしたらSantiが「お〜!!中国の匂いがする!」と喜んでくれたと思ったら、「Veneno〜」(毒〜!)といつもの台詞。しつこいヤツだ。

ご飯を投入し重くなった鍋を一生懸命ふっていたおいらの隣でSantiがトマトとアンチョビとQueso(チーズ)のサラダを作っていた時のこと。


Santi「正樹・・・・」
正樹 「なに?」

Santi「俺・・・子供欲しいよ」(quiero un nin~oといった)

正樹 「は!!???」
(スペイン語じゃなくて動揺して日本語でいってしまった。)

マジで仰け反った。

明らかにシチュエーションと会話が噛み合ってない。こっちは必死で中華鍋と悪戦苦闘しているというのに・・・。中華鍋はないだろ・・・中華鍋は・・・。なんか複雑な味付けのソースを作っているときとか、べたにみそ汁作っている時にしてほしかった・・・と、そういう問題じゃない。

プロポーズはある日突然やってくるというが、まさにこういう感じなんだろうか?まぁ、プロポーズなわけはないので、冷静に聞き返す。

正樹 「え?ちょっとまって・・・どういうこと?」
Santi「俺、最近日本のことちょっとずつ分かってきたし、日本人好きだし・・・日本人の子供が欲しいよ。」

「欲しい」という意味がイマイチよくわからず、こんがらがる。こっちは中国の孤児に同情し養子にすることは日常的な光景だったりするので、日本人の子供を養子にしたいという意味なのか、ただ単に「見てみたい」というだけなのかがわからなかった。

正樹 「うちらにはトシオがいるじゃんか」(冗談か確かめてみるためのサグリ)
Santi「そうだけど、トシオはちょっと怖い・・・」
Santi「菊次郎(菊次郎の夏)みたいなのがいい」
Santi「若い日本人はもう何人もみたけど、日本人の子供は一度もみたことがないし・・・」
Santi「絶対面白いはず・・・とりあえず、見てみたい。」


Santiが何を情報源にしてこの話をしたのかわからないが、声のトーンは冗談をいうときのトーンじゃなくって、ぼそっ・・・と言い出した感じで、妙にリアリティーがあって正直怖かった(^_^;)。まぁ、おいらが頭の中で訳している日本語自体が重すぎるのかもしれない。もっと軽い意味でいっているのかも。

とにかく、Santiは日本人の子供をみてみたいらしい。

おいらからしたら、小学校を前にして妙な色気があったりするスペイン人の子供の方が全然かわいい気がするのが・・・。日本人の場合「ガキンチョ」というほうがしっくり来る。坊主頭で鼻垂らしているのは日本人の方が似合うはず。少々時代錯誤なイメージか・・・。


流石においらの年だと「菊次郎」くらいの年の子供がいる友達はいないので、Santiのその願いを叶えてあげることはできないが、いつか日本に来たときにでも紹介してあげようと思う。

それにしても・・・

冷や汗かいたよ。

そんなおいらの気もしらないで、Santiは今Salonでテレビをみながら大笑いしている・・・。ネタを作ってくれて感謝はするが・・・。

日本庭園のあるHorchateria
2004年06月13日 (日)
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起きたら2時45分だった。タカシ邸のソファーの上。タカシ君も寝ていたがテレビはつけっぱなしだった。

シンプソンズをしばらくぼ〜っとみていると、タカシ君が起きてくる。二日酔いではなかったらしいが、かなり疲れた顔をしていた。どうもさっちーも泊まっていったらしく、ちゃんと寝てないとのこと。

すまん・・・・ソファーを占領してしまって・・・。

4時頃タカシ邸を去る。

たっぷり寝た割りには疲れがとれていない。なんかけだるい。だのに、スペインの空はいつものような青空。まぶしすぎるほどの・・・。

Plz de Ayuntamientoを通ると、カップルが仲むつまじくベンチに座っている。怠惰な生活を送っている自分とは正反対でとても健全な気がして悔しくなる。

悔しさが抑えられず、負けじと隣にあるベンチに腰を下ろしてはみたものの、やはり今のおいらにはまぶしすぎる太陽で1分もたたないうちに席を立つ。サイト用のPlz de Ayuntamientoの写真はしっかり撮っておいた。

日記の更新をしなければ・・・と頭を悩ませつつ、今日の昼食は残り物の白米と鮭を使ってスペシャル鮭炒飯を作ろうなどと考えつつ、ひたすらテクテク歩く。首筋がじりじりしてきた。

玄関を開けるやいなや、SantiとManoloが口をそろえて

「Golfo!!!」(ごろつき?チンピラ?)

えりちゃんとたかし君(困ったことに、タカシ君と同性同名。ひらがなで書いて区別することにする)のカップルが遊びに来ていて、4人でFideuaを食べていた。

まだ残っていたので、スペシャル鮭炒飯はやめて、Fideuaをいただくことにする。エビの料理があったが、その横になぜか「ガリ」が。Santi・・・相当気に入ったみたいだ。今度母親に梅干しと一緒に頼もう。

食後、FangoriaのDVDを見ながらCafeを飲む。小一時間たったあと、HorchateriaにHorchataを飲みに行くことに。

Valenciaの名物の一つに「Horchata」(オルチャタ)という飲み物がある。日本で夏になると「冷やし中華始めました!!」の張り紙が貼られるようになるのと同じで、Valenciaは夏になると「Hay Horchata!」(オルチャタあります!)の張り紙がBarの入り口横に貼られるようになる。

Horchataの原料は「Chufa」(チュファ)という植物の根っこだか茎だか(正確にはわからないけど?)を絞ったものが使われる。辞書で引くと「カヤツリグサ」と書いてあるが、それが何かはみたことがない。チュファ畑は見たことがあるのだが・・・。

味は好き嫌いが別れそうな味だが、美味しいところは本当に美味しい。やみつきになる味で、去年の夏は毎日のように飲んでいた記憶がある。おいらには少々甘すぎるのが難点で、だいたい「Cafe Granizado」(カフェ・グラニサード)というコーヒー味で砕き氷状(フラッペ?)になった飲み物と混ぜて飲むことが多い。

Horchataはだいたい「Falton」(スペルには自信がなし)という甘いシロップのかかったパンを浸して食べることが多い。タダでさえ甘いHorchataに、甘いパンを浸すのはどうかとも思うが、実際美味しいので、甘いモノが嫌いなおいらもたまに頼むことがある。


うちらの間で「日本庭園のあるHorchateria」と呼ばれているHorchateriaがある。うちから歩いて5分くらいのところだ。今日はそこに6人(Mi Kyungが途中で帰ってきた)でいった。

日本庭園を眺めながら写真を撮ったり、とりとめのない話で盛り上がる。

うちらの席から見えるPISOの窓に大量のマリファナが栽培されているのを発見。あそこまで堂々としていると逆に気持ちが良い。当然写真を撮らせてもらう。

Horchateriaを後にし、粗大ゴミ探しの散歩に突入する。今おいらとManoloが欲しいのは「ちゃぶ台」みたいな低い机。普段もゴミ捨て場に大量の家具(椅子やらなんやら)が捨てられていることが多いのだが、特に今の時期は粗大ゴミが多いらしく、calle(通り)を練り歩く。

そのままAventura(冒険)になってしまい、普段あるかないzona(地域)を歩こうという目的でプラプラ散歩する。えりちゃんとたかし君は途中で帰ってしまったが、その後も2時間くらい冒険は続いた。おそらく全部で3時間以上歩いただろう。

ゴミの収穫はなかったが、冒険自体は楽しかった。一心流柔術の道場をみつけたり、なんだか怪しげなコロンビア人地区に迷い込んだり、質の良いVinoが安く買えるVino屋を見つけたり、不動産屋でPISOの値段を意味もなく調査したり(Manoloたちにとっては意味はあるが)・・・。

Vino屋で、おやじさんが薦めてくれたRiojaのワインを一本購入。2.98euros。おやじさん曰く「このワインは値段は安いが恐ろしくうまい!」とのこと。今、そのVinoを開けて飲んでみたが・・・

んまい!

まぁ、まずいと思うこと自体まずないので舌に自信はないが、んまい。ラベルが素敵なのも気に入っている。今度タカシ君と飲むときにでも買ってこようと思う。このVino屋にはこれまでみたこともないようなワインが多いので、たまに寄ってみるつもり。


明日からまた一週間が始まるというのに、なんか疲れ気味。

とりあえず、靴下は買いに行こう。

写真のタイトル『日本庭園にて』(笑)

靴下が買いたいだけなのに・・・。
2004年06月12日 (土)
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Discotecaから帰ってきて、ようやく布団に入れたのは8時半頃。なのに、10時半に一度起きる羽目になり、二度寝はしたものの1時には起床。

後から起きてきたManoloとSantiに「正樹!どうしたんだ!酒を飲んだ次の日はいつももっと遅いだろ!!大丈夫か!」と早起きしたときには必ず言われる台詞で心配される。

昼食の買い出しに出かける予定だったが、みな疲れ気味なのであり合わせの材料でArroz Negroを作る。天気が良かったのでTerrazaで食べる。

食後、家から20分くらいのところにある「El SALER」(ショッピングモールの名前)まで靴下を買いにいくことにする。

靴下は10足くらいもっているのだが、穴が空いていないのが一つもないという状態でここ2ヶ月くらい生活している。困ったことにスペインでの生活では靴を脱ぐことはそうないので、親指のところに穴が空いていても特に生活に支障をきたさないのだ。とはいえ、流石に自尊心(?)の方も限界に達し、人間として何かが欠落している気がしてきたので買い足す(穴が空いてるのもまだ使う予定)ことにした。

映画を見よう!というManoloの誘いを強硬に断り、El SALERに行く準備をしていると、「正樹!待て、うちらも行く!一人での行動はゆるさん!うちらはいつも一緒でないと駄目なんだ!」と彼らも付いてくることになった。

これが失敗だった・・・。

歩いて20分のEl SALERにたどり着いたのは、家をでてから1時間後になってしまった。

半分くらい歩いたところで公園を発見したManolo。「ちょっと遊んでいこうよ」と
誘われる。童心に返るのも悪くないので了承し遊ぶ。

滑り台で遊ぶManolo。縄で出来たジャングルジム(?)の弾力を利用して飛び跳ねまくるSanti。面白かった・・・。

20分くらい遊んだあと、再びEl SALERに向けて出発するが、再び公園を発見。しかも、さっき遊んだヤツよりも大きく、遊び道具も多かった。

「見ろ!!城があるぞ!!」

叫ぶManolo。

無視して歩こうとしたが

「正樹!Aventuraだ!」(※Aventura=アドベンチャー=冒険)

勢いに負けて公園で遊ぶ。

楽しそうに遊んでいた小さな子供と一緒に戯れるManolo。はたからみたなら「幼児誘拐」に見えて笑えた。おいらはブランコで遊んだが、やりすぎて酔った。

ここでも20分くらい遊んでしまう。

El SALERについて、急いで靴下を買おうとEl SALER内のスーパーに向かおうとすると、再びManoloが・・・

「どこに行く!正樹!」
「靴下を買う」
「ちょっと待って・・・Santiがシャツを買いたいらしいから、服を見ながら行こう」

まだ時間があったので付き合うことに。

が・・・気づくと約束の時間まで45分しかなくなっていた。

なんか今日は靴下を買ってはいけない日に思えてきたので、ManoloとSantiと別れて、bodegaへ向かうことにする。


本当は4人の日本人で飲む予定だったが、Tomokitoは風邪を引いたらしく、マリちゃんは家でご飯を食べることとなり、結局タカシ君と2人だけで飲むことになってしまった。

ということで、男トークが繰り広げられる。

しかし、「たまには・・・」と「花」が欲しくなり、片っ端から女友達に連絡するが・・・どれもアウト。2人で侘びしくVinoを空けつづけた。

3本目のVinoが空いた頃、先日会った観光客のサッチー(?)がサッカーの試合(ユーロカップ?)を見終えてやってきた。

このあたりからかなり記憶がおぼろげなので、端折って書く。酔っぱらったというよりは、眠くて眠くてしょうがなかった。本当は帰ればいいのだが、どうもスペイン人に似てきたらしく、「週末は遊ばなければ!」「週末に寝ていてはいかん!」と思ってしまい、引き続き遊ぶことに。

花探しの時に電話したなっちゃんがDiscoteca「Radio City」にいるということで、3人でタクシーに乗って向かう。

小一時間踊ったあと、Bar Olga(オルガという化粧の濃いおばさんの女店主がいる怪しげなBar。会員制ではないのだが、扉はいつもしまっていて、誰でも入れるというわけではない。)へ。

ここに入った時にはもう限界だった。ついてそうそう、ソファーに座ると爆睡。何時間そこにいたかもわからないし、店を出たのが何時か知らないが、気づいたらタカシ君となっちゃんに担がれていた。

夢うつつな状態で彼女たちの会話が聞こえてくる。
「良く歩いてるよね。私だったらあるけんわ」となっちゃん。

そりゃそうだ・・・酔っぱらってるわけじゃないもん。眠いだけだもん。でも、逆にそれだからこそたちが悪い。眠いんだったら家に帰れ!!という感じだ。

また迷惑かけてしまった。

cafe del duende(つづき)
2004年06月11日 (金)
今回のCafe del duendeは大当たりだった。恐ろしくかっこよく、そして、この世のものとは思えないほどGuapaなスペイン人を見ることができた。

Gitano(ジプシー)の浅黒い肌で、拳をつくり、眉間にしよせて、悲しそうな顔で、顔と年(たぶん20前半?)には似合わないあのフラメンコ独特の声で大熱唱されたら・・・誰だって・・・・震度8だ。おまけに、あひる口だし。

本気でやられた。だから、スペインは怖い。

誰かの髪がおいらの顔に当たった。真後ろで誰かが暴れてやがる・・・と思ったらその彼女だった。30cmくらいの距離でみたら、立ちくらみがした。あまりにすごいので勝手に「超越した美」とあだ名させたもらった。邪魔になるからと思ってカメラを持ってこなかったことが本当に悔やまれた。

びっくりすることに、ここでCoraとKristin(両方ともドイツ人)に遭遇。心臓が飛び出るほど驚いた。彼女たちはお互いの両親が遊びにきており、彼らと一緒に見に来たらしい。

ドイツ語「Lektion Acht」(レッスン8まで勉強した)の実力をみせてやる!と彼らに話しかけてみたものの・・・挨拶と名前と出身しかいえなかった。うなだれた。

Coraのお父さんはなぜか陽気で「君は日本人なのか!日本人なのか!そうか!日本人か!!あはははははっ!」と異常なテンションで大笑いしていた。しかも、そのあと写真を撮るときに「写真だ!写真だ!写真だぞ〜〜〜!!」と豪快に叫んでいた。対称的だったのがお母さん。そんなお父さんを横目に冷静に「タクシー呼んで・・・」と一言。

Cafe del duendeのあとはManoloたちと合流するためにPlz de la Reinaから少し行ったところにあるDiscoteca「C/Mar 52」に行く。Noruegos(ノルウェー人)3人とFrances(フランス人)2人も一緒だった。

常々思うことなのだが、ドイツ人とノルウェー人が踊ると恐ろしく迫力がある。男も女もだ。うまい表現が見あたらないが、とにかく全てが「でかい」のだ。知り合ったドイツ人の女の子でおいらより背の高い子なんて腐るほどいる。話すときに見上げて話すあの情けなさときたら・・・・。

しかも、ノルウェー人は酒に強い。度数の高いアルコールを何杯飲んでも大丈夫らしい。彼らにしたら水みたいなもんなのかもしれない。「流石バイキング!」と妙に納得した。

背は大きくないが、迫力のあるノルウェー人の子に質問をされる。
「『Soy una puta simpatica』は日本語でなんというんだ?」と。
putaとは娼婦のこと。simpaticaは「やさしい」という意味だ。

「なんで?」と聞いたら「自己紹介するときに使いたいの」という。ますます訳が分からない。

すでにManoloがputaをホステスと訳していたので、その単語を使ったのだが、「やさしい=ぼったくらない」と解釈して、「私はぼったくらないホステスだ」と意味が通るが、あり得ない表現の日本語を彼女に教える。本気でそれを暗唱する彼女。

Manoloに「ぼったくらない」はどういう意味だ?と聞かれたので「お金をたくさん取らない」という意味だ、つまり「安い」という意味だ、と教えたら、大爆笑して、「彼女は本当の意味の「やさしい」を教えてもらいたいみたいだ」という。

仕方がないので、「私はやさしいホステスだ」と教え直した。

なんか釈然としないが、喜んでくれたので良しとするしかない。


しばらくして河岸を変える。こっちにやってきたばかりの時にManoloにつれていってもらった有料のDiscoteca。最初の店で少々Ron con coka cola(ラムコーク?)を飲み過ぎたし、眠かったのであまり乗り気がしなかったが、久しぶりのDiscotecaなので入ることにする。

ここでいつものように突然後ろで踊っていたグループに話しかけられる。

「君はスウェーデン人?」
「は?」
「君はスウェーデン人?」
「・・・・」

隣にいたSantiが涙を流して大爆笑。

「冗談を言ってるの?」
「いや・・・本当に」
「どこからどうみても中国人の顔でしょう!!」(少々自虐気味に)
「あ、君は中国人なのか」
「い、いや・・・・日本人だけど・・・」
「日本人か!!よろしく!!」

意味わからじ。

「日本人ぽくはない」という表現はよく使われるが、直接「○○人?」と国名指定でいわれたのは初めてだ。しかも、北欧の人間に間違われるなんてどうかんがえてもありえない。酔っぱらっていたのだろう・・・。

朝の8時頃店を出て、フラフラしながら家まで帰る。

明日も飲む約束があるというのに・・・またやってしまった・・・。



fin de semana
2004年06月11日 (金)
早くも週末。一週間が早すぎる。

ManoloとSantiはnoruego(ノルウェー人の男の子)のDespedidaにいったため、今家には誰もいない。

ここぞとばかりに完全なる日本食を作ってやった。白米とみそ汁と鮭。鮭は当然醤油味。あとは付け合わせにほうれん草のバター醤油とオリジナルポテトサラダ。

食い過ぎた・・・。


昼間は仕事をたっぷりしていたので、これからフラメンコを見にCafe del duendeに行く。小さいがかなり渋いBarのステージでやる。どちらかというと観光客用ではなくて、通好みの店。ただ、いけないタバコを吸っている人が多すぎる。

その後、Manoloたちと合流して、朝までFiesta・・・。

さ〜て、暴れてくるか。

La Feria de Julio
2004年06月10日 (木)
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今年の6月、7月のLa Feria de Julio(7月祭り?)はものすごい有名どころがやってくるらしく、Santiが狂喜乱舞している。

6月22日には「BB king」「Raimundo Amador」が、7月16日にはおいらの大好きなグループ「Ojos de Brujo」が、そして、7月23日には「Paco de Lucia」が来てしまう。入場料は15euros〜17eurosなので、それほど「高い!」ってわけではないが、これだけ続くとなると、少々手痛い出費になりそうだ。


今日はなぜか9時前に目が覚める。3分後には机に向かってお仕事。前回同様Java Scriptの改造に手こずる。余計な小技を使わなければ良かったと後悔したが、まぁなんとか出来たので良しとする。

昨夜作ったイカの煮付け(白米が久しぶりに食べたくなったので作った。大根は中華食材店にしか売ってないので、肉じゃがっぽくした)をManoloが何を勘違いしたか全部食べてしまったので(ゆうに2人分はあったのだが)、久しぶりに肉を食べようと羊の肉を焼く。味付けは和風。本当に羊はうまい!

7時頃Santiから電話があり、先週と同じく「Banda」を聴きにRioに行く。cervezaと急いで作ったbocadillo de Jamonをもって。前回よりも満員御礼だった。おそらく外国人がたくさんいたからだろう。あっちこっちで英語やドイツ語が聞こえてきた。曲は前回よりも迫力があるものが多く、優雅な気持ちになれた。

その後、Barでcervezaを一杯やって、2時くらいに家に帰ってきた。

一日中仕事をしていて、Manoloたちとはあまり話してないので特にネタはなし。

あ、なんかManoloとSantiがBarrio de Asiaticos(アジア人地区?)を作るといっている。なぜか2人で勝手に盛り上がっている。その地区をアジアっぽくするらしい。そのためにはビルをまず買わないといけないらしい。

誰が金を払うんだ?

カトリック?
2004年06月09日 (水)
引き続き手紙が何通か届いた。

一通は先日同様Barcelonaで知り合った子から。通天閣がど〜ん!という絵はがき。おいらがどんな絵はがきを出したか忘れてしまった(多分、カタルーニャの伝統行事である人間で作る塔のやつだと思うが・・・)が、それに対抗して送ってきたらしい。笑えた。

もう一通は母親からの手紙。中にはいとこの結婚式の写真が入っていた。Manoloが早く開けて見せろ!というので見せたのだが・・・。

「正樹のいとこはカトリックなのか?」
「なんで?」
「だって、十字架だし、ドレスも・・・」
「あ〜。う〜ん・・・moda(流行?)だ、moda。これが今は普通なんだよ」
「やっぱ日本は変だ・・・狂ってる・・・こっちで結婚式を挙げたなら教会を使うのはわかるが、日本で・・・・。」

確かに、カトリック(全然敬虔ではないが)のManoloからすると、とても不思議にうつるのもわかる。無信仰な人間が多い国ならではという感じだ。

さらに、母親にも文句を言っていた。

「なぜ、正樹のお母さんは着物を着てない!他の2人は着物をきてるじゃないか!muy bien!」

だそうだ。

なんとも答えられないので「燃えた・・・」と答えておいた。

夕方、Incienso(お香)を買いに行く。こっちでもお香は簡単に手に入るのだが、東南アジア系のがほとんど。おいらにとっては少々どぎつくて苦手なので、日本のやつを探していたのだが、そうなるとなかなか見つからない。

「毎日香」はよく見かけるのだが、これはイメージ的に「本気モードのお線香」に思えてしまってなかなか買えなかったのだが、いろいろ種類があって「本気」じゃないのもあったので一つ購入してきた。いつも京都に行くと買ってる「堀河」に匂いがにている。あとはムスクの香りの安いヤツを一つ買ってきた。

帰りにサイトのコンテンツを整理するためにPlz Canovasの側の公園のベンチに座って黙々と考える。メインはコラム。メインページにする予定なのに、今だ「作成中」の文字が・・・。ゆゆしき問題なので、早急に手を打たなければならないのだが・・・どうにもこうにも。先日コラムのネタをいくつか書いたには書いたのだが、イマイチ面白みがない。文才のなさに嫌になる・・・。

夏になり南中高度が変わってきたので(表現あってるのか?)、部屋の模様替えをする。PCに直射日光が当たらないように。前より仕事場のオフィスっぽくなって来にいった。仕事をするにはいい環境だ。

机の移動に伴いスピーカーの片方を机から離しベッドの側に置いた。前よりも部屋全体における音響効果がよくなった。なんか、いい感じなので、一人部屋で小躍りする。

これからタカシ君がおいらが忘れていった小銭入れとMP3ウォークマンを届けに来てくれる。ありがたいこっちゃ。

で、書いてる最中にタカシ君が来た。一時中断。



仕事が増えた。探し物と一緒で、ネタは予期せぬところからやってくる。とはいえ、日本人にはおそらくどう頑張っても想像できないであろう。これはスペインに来たことがあるか、または滞在したことがある人間にしかわかってもらえないネタだと思う・・・。

先ほどあった出来事を正確に書き記すほどの文才はないので、とりあえず、会話方式で適当に書くことにする。

タカシ君が来て、とりあえず、昨夜の残り物のVinoで乾杯する。しばらくして、Manoloがやってきて3人でちょっとだけ会話する。

Vinoもなくなったので、河岸を変えることに。

「俺も行きたいけど、明日授業がある。楽しんでこい、”チンピラども”」といった感じでManoloに送り出される。

Mi Kyungには「一杯だけですぐ戻るから・・・」といったのだが「信じられない・・・」と返された。まぁ、実際一杯じゃなくて四杯飲んだけど・・・。


家から歩いて2分くらいのところに「Bar Gulliver」というBarがある。日本語で書くと「バル・ガリバー」。スペイン語で発音すると「バル・グジベル」になる。近くに子供用の巨大ガリバーがあるところからその名前が付いたんだと思う。

このBarはスペインでは珍しくほぼ24時間やっているBarで、Santi曰く「変なヤツが多い」とのこと。大通りに面しているからそんなに変な感じはしないのだが、マリファナを吸ってる人間がいたり、酔っぱらいがいたりするそうだ。今回は酔っぱらいこそいたけど、マリファナはいなかった。まぁ、その区別自体がおいらにとってはあやふやだけど・・・。

うちらはとりあえずcerveza(ビール)をグラスで二杯頼み、外に出されている席に
座ってくつろぎ、日本語で話し始める。

以下は、会話の羅列。むちゃくちゃなのでストーリー形式にはなっていないが、とりあえず残しておく。

「うちら、もう日本には住めないね」
「駄目やね。短い期間日本にいることはあっても、絶対に戻ってくるね」
「いつから、おいらの人生おかしくなったんだろう・・・」
「いや、日本の方がおかしいよ」
「だな」
「やろ」

隣に国籍不明の集団が座っていて、一人のおばさんがおいらにもらいタバコをしてくる。
「彼女は私の娘だ。だけど、馬鹿だ!馬鹿!」
明らかに顔の色が違う女性をさしてそう言ってくる。しかも、何故かドイツ語、フランス語、英語がごちゃ混ぜ。
「え〜ホント?嘘でしょ?」
「ホント、ホント」
「え〜〜〜」
「でも、彼女はguapa(かわいい)だ。」
「もちろんだ!」
「あなたはスペイン人?」
「何いってんだ!そうに決まってるだろ」
「ホント?」
「ホントだよ」

地元の人間にしては発音が聞き取り安すぎるので疑ったが、話している感じをみるとどうもスペイン人っぽい。

おばさんが娘と称した女性がトイレに席を立つ。戻ってきたときに質問をする。

「彼女の娘なの?」

頭を捕まれ、こめかみと頬にキスをされる。当然質問には答えず。

「・・・・」

何が起こったのかよくわからず。

後ろでは、白いあごひげを生やしたおじいさんが、まるでとび職人のように自転車の椅子に足を載せて大道芸。

かたや、人間よりもよっぽど意識があって、お利口な犬たち(シェパード系の犬とチワワみたいな犬)はcervezaで一杯やっているご主人を待っている。

外のカウンターで頼んだcerveza2杯は2.5eurosなのに、すぐ隣の入り口から入って店内で頼めば二杯で2euros。

これぞ、スペイン!

気温は22度弱。風は微風。隣ではおばさんの笑い声と客にからむ白髪のおじいさん。とてつもなく気持ちが良い。徐々に気分が良くなり、2杯目、3杯目・・・とcervezaが進み、4杯目に突入した。

あいかわらずのもらいタバコ。みるみるうちに減っていくおいらのタバコ。さっき買ったばかりなのに、もう半分もなくなっている。

2時間くらいいただろうか・・・帰り際に隣のグループに挨拶をする。

モロッコ人(?)の彼女(おばさんの娘という子。おばさん曰く24歳だというが、たぶんでたらめ)にも挨拶をしたらbesito(頬と頬を合わせる習慣)をする体勢に。

besitoをしにいったが、唇にされそうになり微妙によける。かなり危うかった。ちなみに彼女はかなり酔っぱらっている。

そして、最後のおばさんの一言。

「彼女はあんたに恋をしたらしい」
(※最初、「彼(おいら)はおまえ(自称娘)に恋したらしい」といわれたと思ったが、冷静に訳してみると逆だった・・・)

スペインってほんとたまらないし、わけが分からない。

このBar・・・やみつきになりそうだ。



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