おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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La Feria de Julio
2004年06月10日 (木)
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今年の6月、7月のLa Feria de Julio(7月祭り?)はものすごい有名どころがやってくるらしく、Santiが狂喜乱舞している。

6月22日には「BB king」「Raimundo Amador」が、7月16日にはおいらの大好きなグループ「Ojos de Brujo」が、そして、7月23日には「Paco de Lucia」が来てしまう。入場料は15euros〜17eurosなので、それほど「高い!」ってわけではないが、これだけ続くとなると、少々手痛い出費になりそうだ。


今日はなぜか9時前に目が覚める。3分後には机に向かってお仕事。前回同様Java Scriptの改造に手こずる。余計な小技を使わなければ良かったと後悔したが、まぁなんとか出来たので良しとする。

昨夜作ったイカの煮付け(白米が久しぶりに食べたくなったので作った。大根は中華食材店にしか売ってないので、肉じゃがっぽくした)をManoloが何を勘違いしたか全部食べてしまったので(ゆうに2人分はあったのだが)、久しぶりに肉を食べようと羊の肉を焼く。味付けは和風。本当に羊はうまい!

7時頃Santiから電話があり、先週と同じく「Banda」を聴きにRioに行く。cervezaと急いで作ったbocadillo de Jamonをもって。前回よりも満員御礼だった。おそらく外国人がたくさんいたからだろう。あっちこっちで英語やドイツ語が聞こえてきた。曲は前回よりも迫力があるものが多く、優雅な気持ちになれた。

その後、Barでcervezaを一杯やって、2時くらいに家に帰ってきた。

一日中仕事をしていて、Manoloたちとはあまり話してないので特にネタはなし。

あ、なんかManoloとSantiがBarrio de Asiaticos(アジア人地区?)を作るといっている。なぜか2人で勝手に盛り上がっている。その地区をアジアっぽくするらしい。そのためにはビルをまず買わないといけないらしい。

誰が金を払うんだ?

カトリック?
2004年06月09日 (水)
引き続き手紙が何通か届いた。

一通は先日同様Barcelonaで知り合った子から。通天閣がど〜ん!という絵はがき。おいらがどんな絵はがきを出したか忘れてしまった(多分、カタルーニャの伝統行事である人間で作る塔のやつだと思うが・・・)が、それに対抗して送ってきたらしい。笑えた。

もう一通は母親からの手紙。中にはいとこの結婚式の写真が入っていた。Manoloが早く開けて見せろ!というので見せたのだが・・・。

「正樹のいとこはカトリックなのか?」
「なんで?」
「だって、十字架だし、ドレスも・・・」
「あ〜。う〜ん・・・moda(流行?)だ、moda。これが今は普通なんだよ」
「やっぱ日本は変だ・・・狂ってる・・・こっちで結婚式を挙げたなら教会を使うのはわかるが、日本で・・・・。」

確かに、カトリック(全然敬虔ではないが)のManoloからすると、とても不思議にうつるのもわかる。無信仰な人間が多い国ならではという感じだ。

さらに、母親にも文句を言っていた。

「なぜ、正樹のお母さんは着物を着てない!他の2人は着物をきてるじゃないか!muy bien!」

だそうだ。

なんとも答えられないので「燃えた・・・」と答えておいた。

夕方、Incienso(お香)を買いに行く。こっちでもお香は簡単に手に入るのだが、東南アジア系のがほとんど。おいらにとっては少々どぎつくて苦手なので、日本のやつを探していたのだが、そうなるとなかなか見つからない。

「毎日香」はよく見かけるのだが、これはイメージ的に「本気モードのお線香」に思えてしまってなかなか買えなかったのだが、いろいろ種類があって「本気」じゃないのもあったので一つ購入してきた。いつも京都に行くと買ってる「堀河」に匂いがにている。あとはムスクの香りの安いヤツを一つ買ってきた。

帰りにサイトのコンテンツを整理するためにPlz Canovasの側の公園のベンチに座って黙々と考える。メインはコラム。メインページにする予定なのに、今だ「作成中」の文字が・・・。ゆゆしき問題なので、早急に手を打たなければならないのだが・・・どうにもこうにも。先日コラムのネタをいくつか書いたには書いたのだが、イマイチ面白みがない。文才のなさに嫌になる・・・。

夏になり南中高度が変わってきたので(表現あってるのか?)、部屋の模様替えをする。PCに直射日光が当たらないように。前より仕事場のオフィスっぽくなって来にいった。仕事をするにはいい環境だ。

机の移動に伴いスピーカーの片方を机から離しベッドの側に置いた。前よりも部屋全体における音響効果がよくなった。なんか、いい感じなので、一人部屋で小躍りする。

これからタカシ君がおいらが忘れていった小銭入れとMP3ウォークマンを届けに来てくれる。ありがたいこっちゃ。

で、書いてる最中にタカシ君が来た。一時中断。



仕事が増えた。探し物と一緒で、ネタは予期せぬところからやってくる。とはいえ、日本人にはおそらくどう頑張っても想像できないであろう。これはスペインに来たことがあるか、または滞在したことがある人間にしかわかってもらえないネタだと思う・・・。

先ほどあった出来事を正確に書き記すほどの文才はないので、とりあえず、会話方式で適当に書くことにする。

タカシ君が来て、とりあえず、昨夜の残り物のVinoで乾杯する。しばらくして、Manoloがやってきて3人でちょっとだけ会話する。

Vinoもなくなったので、河岸を変えることに。

「俺も行きたいけど、明日授業がある。楽しんでこい、”チンピラども”」といった感じでManoloに送り出される。

Mi Kyungには「一杯だけですぐ戻るから・・・」といったのだが「信じられない・・・」と返された。まぁ、実際一杯じゃなくて四杯飲んだけど・・・。


家から歩いて2分くらいのところに「Bar Gulliver」というBarがある。日本語で書くと「バル・ガリバー」。スペイン語で発音すると「バル・グジベル」になる。近くに子供用の巨大ガリバーがあるところからその名前が付いたんだと思う。

このBarはスペインでは珍しくほぼ24時間やっているBarで、Santi曰く「変なヤツが多い」とのこと。大通りに面しているからそんなに変な感じはしないのだが、マリファナを吸ってる人間がいたり、酔っぱらいがいたりするそうだ。今回は酔っぱらいこそいたけど、マリファナはいなかった。まぁ、その区別自体がおいらにとってはあやふやだけど・・・。

うちらはとりあえずcerveza(ビール)をグラスで二杯頼み、外に出されている席に
座ってくつろぎ、日本語で話し始める。

以下は、会話の羅列。むちゃくちゃなのでストーリー形式にはなっていないが、とりあえず残しておく。

「うちら、もう日本には住めないね」
「駄目やね。短い期間日本にいることはあっても、絶対に戻ってくるね」
「いつから、おいらの人生おかしくなったんだろう・・・」
「いや、日本の方がおかしいよ」
「だな」
「やろ」

隣に国籍不明の集団が座っていて、一人のおばさんがおいらにもらいタバコをしてくる。
「彼女は私の娘だ。だけど、馬鹿だ!馬鹿!」
明らかに顔の色が違う女性をさしてそう言ってくる。しかも、何故かドイツ語、フランス語、英語がごちゃ混ぜ。
「え〜ホント?嘘でしょ?」
「ホント、ホント」
「え〜〜〜」
「でも、彼女はguapa(かわいい)だ。」
「もちろんだ!」
「あなたはスペイン人?」
「何いってんだ!そうに決まってるだろ」
「ホント?」
「ホントだよ」

地元の人間にしては発音が聞き取り安すぎるので疑ったが、話している感じをみるとどうもスペイン人っぽい。

おばさんが娘と称した女性がトイレに席を立つ。戻ってきたときに質問をする。

「彼女の娘なの?」

頭を捕まれ、こめかみと頬にキスをされる。当然質問には答えず。

「・・・・」

何が起こったのかよくわからず。

後ろでは、白いあごひげを生やしたおじいさんが、まるでとび職人のように自転車の椅子に足を載せて大道芸。

かたや、人間よりもよっぽど意識があって、お利口な犬たち(シェパード系の犬とチワワみたいな犬)はcervezaで一杯やっているご主人を待っている。

外のカウンターで頼んだcerveza2杯は2.5eurosなのに、すぐ隣の入り口から入って店内で頼めば二杯で2euros。

これぞ、スペイン!

気温は22度弱。風は微風。隣ではおばさんの笑い声と客にからむ白髪のおじいさん。とてつもなく気持ちが良い。徐々に気分が良くなり、2杯目、3杯目・・・とcervezaが進み、4杯目に突入した。

あいかわらずのもらいタバコ。みるみるうちに減っていくおいらのタバコ。さっき買ったばかりなのに、もう半分もなくなっている。

2時間くらいいただろうか・・・帰り際に隣のグループに挨拶をする。

モロッコ人(?)の彼女(おばさんの娘という子。おばさん曰く24歳だというが、たぶんでたらめ)にも挨拶をしたらbesito(頬と頬を合わせる習慣)をする体勢に。

besitoをしにいったが、唇にされそうになり微妙によける。かなり危うかった。ちなみに彼女はかなり酔っぱらっている。

そして、最後のおばさんの一言。

「彼女はあんたに恋をしたらしい」
(※最初、「彼(おいら)はおまえ(自称娘)に恋したらしい」といわれたと思ったが、冷静に訳してみると逆だった・・・)

スペインってほんとたまらないし、わけが分からない。

このBar・・・やみつきになりそうだ。

不都合
2004年06月08日 (火)
なかなか寝付けず、ようやく眠りについたと思ったら悪夢。9時ちょっとすぎに目覚める。Manolo、Santi、Mi Kyungの三人が揃って「どうしたんだ!正樹!大丈夫か!」とビックリしていた。

せっかく早起きしたので、郵便局に用事をすませに行く。

その後、本を読むためと疲れをとるためにRioに行くが、あまりの暑さに背中から湯気がでた。

ちょっと早い気がしたが、去年買ったミニ扇風機を押入から出してきた。

日本語では「友達と会っていた」とい曖昧な表現ができるが、スペイン語では「Amigo」(男友達)と「Amiga」(女友達)という単語を使わざるをえず、あまり日本的ではなく不都合を感じた。

突発的に旅行に行くことにした。目的地はサラマンカ、アヴィラ、セゴビア、レオン、バジャドリッドあたり。期間は約2週間の予定。財布と相談。観光ではなくのんびりするための旅行。また絵はがきでも書こうと思う。あと、豚の丸焼きを絶対煮食べてやる。

夜中、「Open Corに遠足に行こう!」というManoloの提案により、夜の課外授業にでる。4人でボディービルダーの雑誌をみて大爆笑。気持ち悪すぎ。

チュッパチャップスのリンゴ味を購入。買うたびに「「チュッパチャップス」はスペインが原産地だ!だから「チュパチュプス」と言え!」といわれる。チュッパチャップスはチュッパチャップスだ。

同じくOpen Corで「日本にはチュッパチャップスの歌が確かあった気がする・・・」とSantiに話をしたら、「正樹、歌え!」とその場で歌わされそうになる。しかも、おいらの発言を聞いていたレジのお姉さんまで「聞きたい、歌って!」とおいらが歌い出すのを待つ始末。うっかり変なことをいってしまったと後悔。たしか、CMソングがあったはずだけど・・・サッポロ一番のCMソングとごっちゃになってしまい、思い出せない。

確かあったはずなのだが・・・・。

西班牙渡航日誌
2004年06月07日 (月)
昨夜(今朝)寝たのは8時をすぎていたが、生活を戻したいので目覚ましを11時にセットして布団にはいる。

当然、目覚ましを止めてから微睡んでいたので布団から出たのは12時くらい。十分お寝坊さんにも関わらず、授業が4時からで家にいたManoloの「どうしたんだ、正樹。こんなに早く起きて・・・」と言われた。褒められているんだか、嫌みをいわれたんだか正直よくわからなかった。

今日は朝から気分が良かったので、cafetelaでちゃんとコーヒーをいれて、WEBをチャクチャクチャクと更新する。天気もいいし、風鈴の音が雅だし(風がちょとあってうるさすぎという話も)とますますご機嫌になる。

1年ぶりくらいのWEB制作なので、小技を忘れてしまっており、昔の自分のサイトを眺めながら、小技を思い出すこと。すると、以前作った「西班牙渡航日誌」を発見。

スペインに来る前の記録として、またおいらの後に留学する人のことを考えて作っていたページだ。約2年前のこと。

自分で書いたものなのに、すでに1年滞在しているおいらにとってはかなり面白いことばかり。思わずくすくす笑ってしまった。

Santiからもメールが来ていたらしいし、PC用のセキュリティーグッズなんて未だに開封されてなくて、無用の長物になってるし、PISOでの共同生活についてもドキドキしてるし・・・。なんか若い自分がそこにはいた。

「初心忘るるべからず!」とはよく言うが、なんだか新鮮な気持ちにさせられた。時間を無駄にしてはいかんな〜。

今は夕方の5時。夜出かけそうなので、かけるところまで日記を書いている。続きは夜にまた書く。

とりあえず、シャワーを浴びて、もう切れてしまったVinoのストックを買いにいくことにする。

一昨日くらいまで4本はあったはずなんだけど・・・・う〜ん。


ポストを開けたらポルとカードが入ってた。差出人はBarcelonaの宿で知り合った子たちの一人。

名前を見る・・・

「Masaki Kawasaki」

う〜ん、casi!casi!!(惜しい!惜しい!)でも、韻をふんでいるので許す。おまけに、Kawasakiはスペインでもバイクでそこそこ有名なので、よく間違えられるし、というか、確信犯的に「覚えやすいから」という理由だけで、そういってくる輩もいるから、それよりも全然よろしい。


『今日の春』
正樹の部屋はタバコ臭くて嫌いだが、寝床を作ってくれたようなので寝てあげた。
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プライベートな時間
2004年06月06日 (日)
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週末の金・土・日(特に土日)は家にいる限り、ほぼプライベートな時間はない。良い意味でも悪い意味でも。

やることや考え事がない時というのは、mucho gusto!(意訳:大歓迎)という感じなのだが、やることがたまっていたり、考え事したいときなんかは大変だったりする。別に断ることもできるが、「もしよかったら・・・」という表現ではなくて「正樹!そんなん後に回してこっち来い!」と強制か「一緒に映画見ようよ〜!」とお誘いか「salonにきなよ〜!」と懇願かという表現方法なので、断るに断りづらい。

だいたい日曜日は次の日のことをかんがえてRelajar(リラックス)な日となることが多いが、今日も映画を3本もみることになる。眠いのをおして・・・。

タイトルは
「Jovencito Frankenstein」(Young Frankenstein)
(1975 米)

「Spider」(スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする)
(2002 フランス・カナダ・イギリスの合作)
http://www.movies.co.jp/spider/index02.html

「Italiano para Principantes」(幸せになるためのイタリア講座)
(2000 デンマーク)
http://www.zaziefilms.com/italian/

の3本。簡単に感想を残しておく。

Frankensteinはコメディーなのだが、その笑いがドリフ的で悪くなかった。スペイン語の字幕追っかけるのもつらくなかったし。古い映画で白黒なのも妙に味があった。せむし男のキャラが強すぎて、フランケンシュタインの影が微妙にうすくなっていた感じはした。点数でいうと3.2点

Spiderは・・・寝た。つまらなくて寝たわけじゃなくて、眠さの限界だったから寝てしまった。どんなつまらない映画でも最後まで見ないと気の済まないタイプなのだが・・・ある意味初めてかも。寝たのは。最初の20分くらいしかみてないので何も言えない。サスペンスだとか何とか。

Italiano〜は今調べた邦題に大爆笑。決して間違ってないけど・・・なんていうか、かんというか・・・。公式サイトのイメージカラーもイマイチ映画にあってない気がするんだけど、気のせいだろうか。
タイトル通り、イタリア語での会話が頻繁にでてくるのだが、なんとなく理解できてしまうのが面白い。スペイン語とイタリア語が兄弟っていうことを改めて実感した。メインとなる恋愛関係はともかくとして、イタリア語の発音をしたくてたまらなくなった。やっぱイタリア語は歌だ、歌。あの抑揚はたまらんものがある。男に話されるとどうかしらんが、女の子が話しているのを聞くと、関東人が関西弁を聞いて「くらっ」と来てしまうのに似ているかも。特に、こっちでみるイタリア人は8割方恐ろしくかわいいし・・・。ある意味犯罪だ。映画としての点数は2.7点。なんとなくけだるかった時間もあったが、最後までみれたので良しとする。

日記を書く。

タカシ君が帰ったのが8時。で、すぐに布団に入って爆睡するが、12時半にはManoloとSantiに起こされる。彼らのやり口はこう。

Manoloに思い切り揺すられる。

Santiに「今日の昼はfideua(パエリアのパスタ版)だぞ〜うまいぞ〜!」と耳元でささやかれる。

Manoloが「mejillonesまであるぞ〜!今日のは特別だぞ〜!」(実際激旨だった)

Santiが目覚まし時計をいじり始めるが、電池がなくて動いてないのを知ると「Mierda!」(くそっ!)と一言。

Santiはおいらの携帯を探し始める。そして「いまからおれが正樹の携帯に電話をかけるから、それで起きろ!」という。目覚まし作戦が失敗したため苦肉の策に出始める。→携帯をタカシの家に忘れたと嘘をついて逃げる

諦めきれないSantiは「正樹の好きなFangoriaをかけてやるから、それで起きろ!」とおいらのPCをいじり始める。「CDはどこだ?」ときかれ、うっかり「そこにあるでしょ!」と答えてしまった自分に反省する。

Fangoriaの「Retorciendo Palabras」が大音量でかかる。

SantiとManoloがいつものように踊り始める。

布団をはがれる。

窓を開けられる。(夏になりおいらも部屋も昼時はものすごい日差しが差し込むようになってしまった)

タバコをあてがわれる。そして「ほら、これ吸って起きろ!」と言われる。→うつぶせになって拒否。

もう抵抗しても無駄と言うことをしり、5分だけという約束で部屋から追い出す。そして、5分後には本当に起きた。

昼飯はfideua(パエリアのパスタ版)とmejillones(ムール貝)。mejillonesは正確ではなく、この時期になると売り出されるムール貝の小さい版でValenciaでしか食べられないらしい(もちろん、食べれるところもあるだろうが)。名前は・・・Valenciano(バレンシア語)で、クロ・・・なんとか。何度も聞いたが忘れてしまった。クロアチアっぽい名前だった気がする。貝自体の大きさは小さいのだが、身が締まっていて、激旨だった。びっくり。味付けはいつもと異なり、ニンニクをたっぷり使っていた。今度作り方を聞くことにしよう。

で、映画を見る。最初は二本。

夕方か夜、Coraに電話すると約束をしていたが、そんな気力もなく結局電話しなかった。自分の駄目さに反省する。

Spiderで寝てしまい、そのまま8時半までソファで爆睡。

起きてcocina(キッチン)に行くと、SantiとManoloが海苔巻きを作っていた。金曜日にManoloが「俺はいま猛烈に海苔巻きが作りたい!日曜に作るぞ!」といっていたから、そのためであろう。

ご飯を見てくれというので、鍋を空けると・・・・

鍋からあふれ出んばかりの米が。しかも、酢飯にするには柔らかすぎるほど炊けて(煮えて?)しまっていた。彼らは日本のように米を炊かない。煮るのだ。「赤子泣いても蓋とるな!」なんて昔ながらの格言なぞ通用せず、鍋に米をいれて、大量の水をいれて、かき混ぜながら煮て白米を作る。

どうも今回は、おいらの炊き方を真似してやったみたいなのだが、明らかに水の分量が多すぎる。炊き方は日本方式ではあったが、水の分量はスペイン方式にしてしまったため、酢飯には合わない飯が炊けてしまった。

「Manolo・・・これ柔らかすぎるよ・・・」
「何をいってるんだ!完璧だろ!完璧だと言え!」

自分でも失敗だとわかっているらしいが、認めたくないらしい(笑)

「Santi・・・これで酢飯作ったらべちょべちょになるよ」
「No Jodas!」(訳不能。意訳だと「ブツブツ言うな!」という感じ)

まぁ、作ってしまったものはしょうがないので、その米で酢飯を作ったが、案の定ものすごいベタベタな酢飯ができてしまい、ぱりぱりの海苔がみるみるうちに湿る湿る。

なにはともあれ、大量の海苔巻きができあがった。3人ではとても食べきれないほどの海苔巻きだ。

「作りすぎたね・・・」
「来週は毎日海苔巻きだ!今度から日曜日にその週の食事を全部つくることにするぞ!」

・・・・もうどうでもよくなったので、「わかったわかった・・・」と答えておく。

食後、日記を書いていると「映画を見ようよ〜」と懇願される。Italiano〜だ。

いつものことだが、最後まで見たのはおいら一人で、SantiとManoloは寝てしまった。

見終わると、2人をたたき起こして部屋へ促す。

そして、ワインを飲みながら今日の日記を書いている。

プライベートって何?

明日は考え事をする日にしよう。

ついてない・・・
2004年06月05日 (土)
全員憤慨のアジア料理屋から帰ってきて、Manoloが買ってきたRequena-Utielのワインをまったり飲む。しばらくするとマリちゃんがDVD片手に遊びにくるが、DVDはむみることなく、家の近くのDiscotecaに繰り出す。

うちから5〜8分くらい歩くと、plz Canovas(カノバス広場)というところがあり、そのあたりはDiscotecaが乱立している場所。どちらかというと外国人向けではなくて、若いスペイン人がたまる場所。週末はものすごい数の若者(若者といっても、へたすると15歳くらいもいたりするから恐ろしい)で道は一杯になる。マリちゃんとSantiは実際に若いから良いが、おいらとManoloは少々恥ずかしくなるような場所だ。

一件目はCubata(クバタ:酒のこと)が3eurosと激安なDiscotecaに行くが、しばらくすると閉店となり閉め出される。他のところも徐々に閉まりはじめてしまったため、うちからちょっと離れた有料のDiscotecaへ。ワンドリンクで10eurosと正直たかかったのだが、しばらくひきこもっていたので、「まぁ、たまには・・」ということで中にはいる。

中で酔っぱらったスウェーデン人の子に話しかけられる。恐ろしく陽気で、やたらと乾杯をしたがってきた。おまけに、タバコを何本も奪われた。

彼氏らしい男に話しかける。

「スペイン人?」
「そう。Valencia出身だ」
「(彼女をさして)彼女?」
「う〜ん、違うかな。まだ友達だ。ここで知り合った。」
「なるほどね」
「だから、今度また違う場所であったとしても、違う子を連れてるから・・・わかるだろ?うひひひ」
「はいはい。わかるよ」
「(マリちゃんを指さし)彼女か?」
「いや、友達。語学学校の生徒」
「うひひひ。おまえもおれと同じだな・・・」
「(おいおいと思いつつ話を合わせるために)まぁ、そんなところだ。次あうときは違う子と一緒にいるよ。」
「おお〜同志!!」

こんな会話は日常茶飯事だ。

しばらくすると、ちょっとおとなしめのスペイン人(同じくValenciano)が話しかけてくる。彼は別に酔っぱらってるわけでもなく、ただ単に話しかけてきただけみたいだった。彼と話をしている最中に、ManoloとSantiは疲れて帰ってしまった。

起きたら7時をすぎていた。

急いでシャワーを浴びタカシ家に向けて家を出る。テクテク歩いてると、ドイツ人のCoraからメッセージが入る。夕食を一緒に食べようという誘いだった。

ついてなさすぎる・・・

前回の時も、約束をしていたにもかかわらず、少々落ち込み気味のTomokitoの相談にのるために断ざるを得ない状態になり、結局会うことはできなかった。

今回も、おいらにとってはかなり大切な男友達とのFiestaなので、「あ、ごめん。今日やっぱいけないや!」ということはできず、涙をのんで断った。ホントついてない。タイミングが悪すぎる。

今回のタカシ家でのFiestaは日本人のReunion(会合)っぽくなった。日本人が5人、インド人が1人というとても奇妙な組み合わせ。メンバーの一人は宿経営をしていて、その宿泊客を一人つれてきた。それ以外の4人はかなりの長期滞在者。一年のおいらはまだペイペイで、3年×2、4年、4年半・・・という蒼々たるメンバー。だから、日本人ばかりだというのに、会話がスペイン語でなされることに納得しつつも、すごい不思議な気分になった。もちろん、日本語でもたくさん話したが。

タカシ君のスペシャル料理を食したあと、Vino×3、cerveza×たくさんで酒盛りに。2時半頃インド人・日本人カップルの2人が別のFiestaに行かねばならない(海でイタリア人のdespedida(お別れパーティー)をやっていた)ということで、お開きに。

おいらとタカシ君も河岸をおいらの家に変えることにして家を出る。まだうちの近くで飲んでいるというCoraに電話してみたが、2時で閉店して追い出されたらしく、すでに家に帰っている最中だった。ついてなさすぎる・・・。

おいらの部屋でも飲み続ける。ストックしたあったVinoとチーズで乾杯。Catalun~aとNavarraの二本を開けたが、両方とも悪くなかった。やはりNavarraはジュースみたいで飲みやすい。

話の内容は、とにかくいろんな話。どちらかというと男トークだった。浪漫や気が遠くなるほど先の未来の話だった気がする。あとは、おいらの悩みについて聞いてもらう。こういうとき男がいると助かる。結構難解な悩みで、答えなんてでないし、どうしようもないことだし、自分で決めないといけないことなので、ただただ聞いてもらった。ある一つの選択肢を選ぶとおいらはタカシ君が崇めてもらえるらしいのだが、まぁ、その選択肢は無理な注文。だって、人間だもん。

なんだか、日に日にいい加減な人間になっていっている気がする。


追記
部屋に風鈴を取り付けた。なんか、雅になった気がする。

開拓
2004年06月04日 (金)
あいかわらずのひきこもり生活だが、今日は天気もよかたので気分を変えて家のことをやることにする。洗濯や部屋の掃除などなど。

掃除も終わり、椅子に座りサイトのネタを考えると、今日は授業が早く終わって家にいたManoloが、そんなおいらをみるやいなや「また、Otaku de Mierdaか!部屋ばかりにいるな!こっちにきて話すぞ!」と叫び、サロンに強制連行された。

学校にきた新しいJefa(女上司)のこと、日本食の店を開くこと(Sushi Tapas。半分本気らしいが・・・)、今日の晩にアジア料理屋に食べに行くことなどなどを話す。今学校が面白いことになっているらしい。その上司がかなりやり手らしく、派閥のバランスが崩れ始めているとかなんとか・・・。関係ないが、スペインといえども、やはり会社内の派閥はある。会社ではなく小さい語学学校だから、たいしたものではないが、仲良しグループがいくつかわかれるらしい。どこの世界も同じだ。

7時半にManoloが学校に行ったあと、Vinoを買いに買い出しにでる。いつもいつもMercadonaでVinoを買っていて、買えるレベルのものはすべて制覇してしまったため、開拓も兼ねて100mくらい先に最近出来たCapraboまでいってみることにした。

案の定、これまで見たことのないワインがずらりと並んでいたのはいいが、全体的に高級ワイン(5euros以上)のものとRIOJAが圧倒的に多くて、Vino売り場の前で立ち往生。できれば、Requena-Utielで飲んだことのないやつを飲みたかったのだが・・・何故かなかった。

適度な値段のものがないので、結局3eurosをちょっと越えるくらいのNavarraのワインを一本。2eurosくらいのこれまた同じくNavarraのワイン、そして、Valenciaでは買ったことがないCatalun~aのワイン(3euros弱)の計3本を購入。あと、queso de ObejaのCURADO(羊のチーズ。CURADOは味が中間?)を買う。合計11eurosくらい。

Navarraのワインはいつもラベルのデザインがいいのが多い。こだわっているのだろうか?味は女性向きな気がする。甘いというかフルーティーというか・・・。味はあまりよく分かっていないで、ただひたすら飲んでいるだけなのだが、口当たりは明らかにいいように思う。Catalun~aのワインは謎。先日Barcelonaで一本買って飲んだだけ。美味しいといいが・・・。

今日はManoloが帰ってきたら、アジア料理屋に行く予定だが、何故かSantiが帰ってきていない。学校のイベントかなんかでFiestaにいったのだろうか?2人だと高くつきそうだし・・・どうなることやら。Mi Kyungは仕事で帰ってこないし。

12時頃にマリちゃんが遊びに来る。DVDを買ったのは良いが、プレイヤーをもってないからうちでみさせてくれとのこと。何のDVDを買ったんだろう。持ってないヤツだといいが・・・。

ということで、小休止。ひきこもり生活のせいでのびにのびた無精髭を綺麗にそることにしよう。


日本食屋でのできごとを簡単に書く。

Santi・・・
「正樹!これはなんだ!!!」
「ガリだ!ガリ!」
「なんだそれは?」
「うちの冷蔵庫にあるだろ!いつもSantiがVeneno、Venenoといっているヤツだ!」
「まじで???うますぎるぞ!!コレ!!」
「でしょ??だからいったじゃん!スペイン人から変でもうまいんだって!」
「う〜ん、これはうまい!」

正直、寿司屋のガリは日本人でも苦手な人がいるのだが・・・・かくしておいた。

同じくSanti

「最近、ワサビがうまく感じるよ」
「じゃ、今大人になったんだよ。子供はワサビの味はわからないからね」
(Santi苦笑)
「辛いけど、辛さがすぐに消えるから悪くない!」
「だろ?これが日本の大人の味だ。大人になった証拠だ!通はワサビは醤油に溶かさないんだよ。こうやってワサビを直接刺身に載せて食べるんだ!でも、ほとんどの人は醤油に溶かすから、まぁ。SantiたちはそれでOKだ。」
「ちょっとずつ日本のことがわかってきたよ」

Santiは本当にういヤツだ。

それにしても、このアジア料理はは、una cacaだ。もう二度と来たくない。camareraが酷すぎる。前に来たときはそうでもなかったのに・・・。一人を覗いて、camareraは最悪だ。ある一人なんて、ニコリともしない。

帰り際に、SantiとManoloがあまりのひどさに、レストランの店長に苦情をいったくらいだ。味はともかくとして、あまりに酷すぎる。これが日本食屋(正確にはアジア料理)と思われては侵害だ。怒りを通りこして、寂しい気分になった。



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