おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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ざじずぜぞ
2004年08月27日 (金)
今日は朝早起きして(といっても10時半だが)、Tomatinaの写真を現像に出してきた。

普段は朝飯はおろか、昼飯さえも食べないことが多いのだが、早起きという人間らしい行動をすると腹が減るらしく、Manoloたちが帰ってくるのに合わせて昼食を作ることにする。

メニューは先日tomokitoからRecetaを学んだナスの・・・なんだ?名前はしらないけど、ナスをカツオだしで煮たやつを作りパスタに絡めて食べることにした。

ただ、ちょっと改良。酒いれて、ごまいれて、ハルカさんにもらった鰹節をいれて・・・。

Manoloはどうも鰹節が好きらしい。鰹節を使うといったら「おおお!!鰹節だ!鰹節だ!」と喜んでいた。

出来たパスタの上に鰹節をふりかけると、たこ焼きとかお好み焼きの時とかもそうであるように鰹節が踊った。

「正樹!鰹節はまだ生きてるぞ!生きてるぞ!!」とManolo。

「踊りガツオ」がおもしろいのはどうも全世界共通なのかもしれない(笑)

「Manolo・・・それ「踊りガツオ」っていうんだよ」
「オ・ド・リ・ガ・ツ・オ?」
「そうだ」
「どういう意味だ?」
「踊りはBaileで、ガツオがカツオでAtunまたはBonitoだ。つまり、Baile de Atunって意味だ」
「あははは。踊ってるのか・・・」
「おもしろいだろ?」
「あ〜正樹!いいか!聞け!」
「ん?」

「ざ」
「じ」
「ず」
「ぜ」
「ぞ」

「おおお!!!完璧じゃないか!!ちゃんと言えてるぞ!」
「ものすごい練習をした。マリたちにコツを教えてもらった。でも、言えるようになって今分かったよ。正樹たち日本人の英語の発音がおかしいのが(笑)。THEをザと発音するからだ。英語が話せる日本人の発音でもTHEは変だ。」

「そうそう。うちらはTHEをザと発音する。空気が抜けるような発音ができてないんだと思う。だから、Manoloのは「ざじずぜぞ」はかなり完璧に近いけど、まだ空気が抜けてるよ。」

「もっと練習する!まだ、単語になると言えなくなる。み・ず・ほ・・・言えてるか?」

「言えてる言えてる。前の「みつほ」だと別人の名前になるからね(笑)」


ってことで、Manoloが「ざじずぜぞ」がさらにちゃんと言えるようになった。

(※スペインには日本で言うところの「ザ行」の発音が無い。ZAは舌を噛みながら「サ」と発音する。だから、人の名前、たとえば「MIZUHO」などは頑張っていっても「みつほ」になる。日本に住んだことがあるスペイン人でも厳しい場合があるから、言ったことのないManoloにはかなり難しいこと)


ナスのパスタはSantiにもManoloにも大好評だったが、作った自分が一番感動した。いや〜美味かった。簡単な癖して美味い。「顆粒カツオだし」は母親が送ってくれたが滅多に使うことがなかったのだが、今後いろいろ使いそうだ。これが主婦の技ってやつなんだろうな・・・。


3時半頃マリちゃんが遊びにきた。特にやることもないので、散歩がてらcafeでも飲みに行くことにする。仕事の中休みで、家に帰ってきたMi KyungはSalonでぼ〜っとテレビを見ながら休憩していた。最近彼女はストレスが溜まっているので、発散の意味もかねて誘ってみたら、案の定二つ返事で誘いにのってきた。


散歩にはカメラを持っていくことにする。サイトのアンケートで「写真をもっと」という項目が現在一位になっているからだ。項目は自分で作ったのだが、少々失敗している。「写真をもっと」っていったい何の写真が求められているのかよくわからないからだ。もっと細かく項目を設定するべきだった・・・旅行の写真なのかManoloたちの写真なのか、Valenciaの観光名所の写真なのか・・・。

まぁ、考えても仕方がないのでテーマを「日常の風景」と決めて、おいらが普段歩いてる通り、見てる物、食べてる物、飲んでる物、入ってる場所、休んでいる場所などなどを適当にとりまくることにした。

途中からどうでもいいものを写真におさめることがおもしろくなってきて、手当たり次第に取り巻くる。こんなもん見て誰が喜ぶんだ?と思いながら、とにかくくだらないものをとりまくった。結局、全部で100枚近くとってしまった。

やりすぎた・・・。

この日記には当然載せられないので、コラムの「旅絵巻」にアップすることにする。サーバーの容量の関係で画質はかなり粗くなってしまうが、まぁ仕方ないだろう。


夜、Filmotecaに映画を見に行こうと思っていたが、Manoloに半強制的に拉致されて、Manoloの部屋で飲むことに。酒が足りなかったので、秘蔵のVino de Toro「Bajoz」を蔵から出してくる。

話した内容は・・・昔の思い出話から裏話、ものすごいハードなネタなどなど。なので、ここでは書かない。っていうか、書けない。

5時過ぎ・・・酒も回ってきたころに皆寝た。


追記
Manoloにはすでに教えてしまったが「踊りガツオ」ってちゃんとした名称なんだろうか?なんか他に単語があった気がするんだけど・・・。思い出せない・・・


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しあわせのかたち
2004年08月26日 (木)
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今日は雑記。

中学校と高校時代(一環教育だった)のML(メーリングリスト)を見ていると「結婚」はおろそか「子供」という単語の混じったメールが届く。

ふと、自分が29才ということに気づく。

結婚か〜子供か〜。

おいらときたら、スペインにひきこもって、自分より年の若い子たちと遊び、本気でトマト投げて、Vino飲んだくれて・・・という生活。


自分の生活に満足してるし、別に結婚とか子供にあこがれているわけじゃないけど、「しあわせのかたち」って何なんだろう・・・としみじみ感じる。

おいらって、このままどこに向かうんだろう。

楽しみでもあり、不安でもある。あ・・・嘘。不安なんてないや。何も考えてないし。


Santiが冷蔵庫にしまってあったおにぎりを自慢げに見せてきた。サランラップを使った綺麗な丸形おにぎり。表面にはおいらが上げた「ノリカツオふりかけ」が振りかけてあった。

「Santi、また作ったの?」
「そうだ」
「中身は?」
「ツナとコチジャンだ」
「・・・・アジア人だね〜」
「まぁな」(不敵に笑うSanti)
「この前ハルカから梅干しもらったからそれ使っていいよ」
「げ〜Que asco!!(気持ち悪い!)」
「何言ってるんだ!バカ!梅干しだぞ!梅干し!1!」
「ははは・・・実はもう使った・・・黙って」
「え?」
「梅干し入れた」
「マジで?どうだったよ?」
「Cojonudoだったよ!(クソうめ〜!の意?)」

日々進化しているSanti。ついに梅干しを使えるようになった。喜ばしいことだ。


昼飯はLos Malaguen~osでマリちゃんと一緒に食べる。ここではいつもうっかり同じbocadilloを食べてしまうので、今日はメニューとにらめっこをして、いつもと違うやつを選ぶことにした。

とりあえず、肉系。だが、Lomo(豚肉)だといつもと一緒なので、Ternera(牛肉)のにすることにする。30種類以上あるbocadilloをつぶさに見ていく。名前はどういう根拠か知らないが、国名や楽器の名前を使った変な名前のが多い。その中にひときわ光る「Super Ternera」というbocadilloを発見。訳すと超牛肉ってところだろう。

Terneraを食べたかったおいらにはうってつけの名前だったので、少々値段は高かったが(4.5euros)、Superにひかれてそれに決定。

でてきたbocadilloは、Superだった。


晩飯はManoloがFilmotecaに映画を見に行くというのでSantiと2人でとることに。一緒にMercadonaにいったときに「今夜用」と買ってきたRibera del dueroのVinoを略奪され、Queso、Jamon、Saldina(鰯)、Orejas de cerdo(豚の耳)をつまみに飲むことに。Santiは豚の耳が好きで、一緒にMercadonaにいくたびに「正樹・・・耳喰うか?」と聞いてくる。おそろしく脂っこい食べ物なのだが、ビールのつまみにはもってこいなので、おいらもよく食べる。ただ・・本当に脂っこい。これ毎日くってたら確実に太ることうけあいだ。

仕事から帰ってきたMi KyungにBarに飲みに行こうと誘われる。正直眠くてそんな気分でもなかったのだが、Mi Kyungが仕事の後に飲みに行こうなんて誘うことは珍しく、なんか話したさそうな雰囲気だったので付き合うことにした。

Barは最近よく行くアイリッシュ・パブ。家の周りのほとんどの店がvacacionesをとる中、この見せだけ開いているため今週だけでも3回目。Cervezaを注文すると、案の定、話は仕事の話など愚痴話となった。健気に頑張っているが、やはり徐々にストレスがたまってきてるらしい。顔が真剣だった。


テレビでブラジルvsロシアの女子バレーを見た。前々から思っていたのだが、ブラジルのあの「カナリア色」のユニフォームというのは彼女ら(または彼ら)にぴったりだ。本当によく似合う。あの浅黒い顔と黄色、緑のコントラストが絶妙だ。もともと目鼻立ちがはっきりしていてかわいいブラジル人の顔がよりいっそう可愛く見える。

あの色はどうみても国旗を模しているんだろうけど、その国旗自体自分たちの容姿にあわせたのだろうか?謎だ。日本人があの色来たら・・・似合わないんだろうな〜。

自分がカナリア色の服を着たのを想像しただけで・・・笑える。


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la tomatina(トマト投げ祭り)
2004年08月25日 (水)
予定通り徹夜でTomatinaにいってきた。

今回で二度目の参戦で、状況やらコツやらは少しつかんでいたのだが・・・

今年のTomatinaは半端なかった。

というか、去年が緩かったのかも。

トマトが武器になることに初めて気づいた。

もう、痛いのなんのって・・・何人かの女の子なんて涙流してたし、途中から逃げてたし。

一部のやる気満々というか、侘び寂びの無い人間が手当たり次第に本気で固い(今年は青いのまであった)のを投げるので、端に避難していても被害は出まくっていた。おいらはいいとして、女の子は・・・かわいそうなくらい痛がっていた。

もちろん、トマトを使っての戦争なので、文句をいうくらいだったらいかなければいい・・・となるのだが、降伏(?)した人間に投げんでも・・・(笑)。

それにしても今年はマジで壮絶だった。

そして、トマトの数も去年に比べて半端無かった。

でも、むちゃくちゃ楽しい祭りであった。

デジカメではなく、使い捨てカメラを持っていったので、後日現像した写真をデジカメ(おいらのはマクロが自慢)で写し直してサイトにアップすることにする。コラムに明日あたり書ければ書きたい。

Tomatinaのあとの帰り道、1人でCervezaを2杯飲み、その後マリ邸に。tomokitoが夜飯を一緒に食べようというので帰るのが面倒くさくなったため。

去年のTomatinaはそれほど疲れてなかったが、今年は徹夜のままでいったので、壮絶な戦争となったので、マリ邸につくなり、彼女の小さいベッドを借りてそのまま爆睡。

起きたらtomokitoとJasonが来ていて料理を作っていた。

寝ぼけ頭への気付けにと「Tinto de verano」(ワインの炭酸割り)を一気に胃に流し込み、晩飯のお手伝い。

だが、まだ眠かった。ちょうどこれから深い眠りに入る・・・というところで起こされた、いや、起きねばならなかったので、腹は減っていたのでたくさん食べたが、Vinoは珍しくあまりすすまなかった。

それにしても、tomokitoの作る飯はうまい。なんかこなれてる料理という感じだ。ただ、Receta(レシピ)をきいても「う〜ん・・・適当。好みだね」になってしまうので、聞く方もだいたいの目分量で教えてもらうしかない。今日教えてもらったやつはManoloに近々作ってあげようと思う。

tomokitoたちはマリ邸から歩いて2分かかるかかからない距離なので帰っていったが、おいらはそのままマリ邸に泊まることに。

tomokitoからさりげなく奪った飲みかけのVino。

飲もうと思っていたが、結局眠気には勝てずすぐさままた深い眠りについた。


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なんとなく徹夜
2004年08月24日 (火)
ただいま6時31分・・・徹夜の真っ最中。あと1時間後の辛抱。

すでに今日になってしまっているが、1時間後には電車にのってTomatina(トマト投げ祭り)に行く。

もう10年以上前から、早起き徹夜かと聞かれれば、間髪入れずで「徹夜!!」と答えられる性質になってしまっているため、今回も徹夜。

だって。7時45分なんて・・・おいらにとっちゃ「真夜中」みたいなもんなんだもん。

こっちに来てから徹夜するのは珍しいので(サイト作ってからは多いが)、本当は寝ることも考えたのだけど、Tomatinaの件でtomokitoに電話したときに、なんとなく軽く一杯やることになったため、寝ることは諦めた。

11時頃家をでて、1時半頃家に帰宅。tomokitoとJasonと別れる前にOpenCorで明日用の「インスタントカメラ」を買ってきた。7.65euros・・・今のおいらには激高かったが、デジカメは恐ろしくてもっていけないので仕方がない。

時間はたっぷりあったのでcafeをいれてまったりし始めたが、危うくベッドに行きそうになってしまったので、おもむろにファミコンをやり始める。長い時間出来る方が都合がいいので、ナムコの「三国志II 覇者の大陸」を選択。

久しぶりのファミコンは思ったよりも楽しく、ついつい夢中に。

そんでもって、こんな時間。

いいところだったので、まだ続けたかったのだが、明日二日分の日記を書くのは嫌なので泣く泣く中断することに。

・・・それにしても、スペインまできておいらなにやってるんだろ_| ̄|○


今日も特に事件はなし。

一昨日くらいから微妙に天気が悪くうなだれ気味。洗濯する気にもなれん。「ま、まさか・・・もう秋?」とも思ったが、8月に秋なんてこられたらたまったもんじゃないので、すぐに打ち消す。ただ単に天候が崩れているだけだろう。


夕食の時、大声で「もののけ姫」の歌を歌う。マリちゃんが先日うちに来たときに歌っていたからうつってしまったようだ。何故か彼女、歌詞を全部しっていて最後まで歌えるっぽい。あまり考えたくないが・・・もしや・・・米良美一のファン??

まさかね〜。

で、歌っていると・・・Santiがいつものようにコピーをし始める。スペイン人にとって日本語をコピーすることは相当簡単らしい。あまりに早い日常会話は別として、歌を歌っているといつもSantiにコピーされる。前も夏木マリの曲を変な部分だけコピーしやがったし・・・。Santiって特別耳がいいんだろうか?

まず・・・

「張りつめた弓を〜♪」
「ハリツメタ〜ミヲ〜」
「Santi・・・ユミヲ〜!だ」
「ハリツメタ〜ユミヲ〜!」
「そうだ」
「で、どういう意味だ?」
「・・・・難しい。弓をこう!Tensionだ!」
「Tensar!」
「それそれ!って、まんまやな・・・動詞」


しばらくして・・・歌い続けるおいらの前にSanti

「ものの〜け〜たち〜だけ〜〜♪」(かなり米良氏っぽく歌う)
「モノノ〜ケ〜タチ〜ダケ〜〜♪」(Santiも真似して米良氏っぽく)
「お〜すごい・・・完璧だ」
「あたりいまえだ!おれは天才だ!」
「いいな〜すぐコピーできて・・・」
「で、どういう意味だ?」
「・・・・ぬ?」
「・・・・・」
「もののけは〜う〜ん・・・monstruo(怪物・モンスター)だけど・・・微妙にちょっと違う。千と千尋の神隠し見た?それか、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪本あげたでしょ?あれみたいなやつだ。Mas o menos・・・。スペイン語でいうと・・・los mononokes solos???」

自分でいっててよく分からなくなった・・・

その後・・・Santiにもうつったらしく、しばらく歌っていたが・・・どうもきいた直後じゃないとコピーできないっぽい。だんだんめちゃくちゃになってきてて笑えた。


追記
Manoloは小津安二郎の映画をだいぶ気に入ったようだ。うちらにはあたりまえの「床に座った視線」が彼らには珍しいらしい。黒沢明も北野武もその視点(カメラワーク)では映画を作ってないので、かなり興奮気味に話していた。おいらには普通なんだけど・・・。


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タオル湿ってるし・・・
2004年08月23日 (月)
珍しく小雨が降ったらしく、乾いたばかりだというのに、またタオルが湿ってしまった。

今日は一日、Valenciaっぽくない天気だったので、家でウダウダする。

ということで、書くことはなし。

夜、トモカちゃんとドイツ人の男の子、マリちゃんに誘われて、Filmoteca D'Estiuに今日も映画を見に行く。タイトルは「HUMAM,EL BAN~O TURCO」。意味は「フマン トルコ風呂」。1997年の作品で、イタリア、トルコ、スペインの合作映画っぽい。

突然だったので予習せずにいったが、それほど難しい映画ではなく、珍しくしっかり理解できた。おばさんの手紙の部分は字幕追いかけるのに必死だったけど。時間も94分と適度であった。

イマイチ感情的に理解できないところはあったが、おもしろかったと思う。外国にやってきて、感情が変化するというのは、いまのおいらにも当てはまるし、いろいろ共感はできる部分も多かった。点数にして3.0点(5点満点)ってところだろうか。

・・・ホント書くことないや。

寝よ。


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スペインで岩下志摩にはまる
2004年08月22日 (日)
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ただいま1時55分。

さっきまで小津安二郎の「秋刀魚の味」を見ていた。

この映画スペイン語タイトルだと「El Sabor del Sake」となっている。意味は「酒の味」となる。

ManoloとSantiにきいたところ「秋刀魚」じゃうちらには分からない・・・とのこと。映画を見る前だったから納得したが・・・映画後・・・映画全般の雰囲気を表現しているタイトルだっただけに、「やっぱり映画のタイトルは替えない方がベストだな」と思った。

なんともほのぼのしていい映画だった。そして、しんみりする。小津安二郎って日本では名前だけで、実際に彼の映画はみたことがなかったが、いや〜いい映画を作る。まさかスペインでそれを知ることになるとは。

この映画は笠智衆がかなり良い味をだしている。寅さんでの笠智衆しかおいらは知らなかったが・・・あの笑顔がたまらん。

そして、一番っくりしたのが、岩下志摩

Super Guapa!

正確には忘れたが、ごんぶと?かなんかのCMででていたくらいしかしらない。あとは極妻にでているらしいが、見たことはない。

この映画の時は何歳かわからないけど・・・かなり好みに近い。目と輪郭。

まさか、スペインで岩下志摩にはまるとは・・・・。

っくりだ。

そのほかには、岡田茉莉子の演技がなんか笑えたのと、岩下志摩(ミチコ)に縁談を進めるシーンがあるが、そのシーンをみて「やっぱり男ってバカだな〜」と思った。女心が分かってない。おれも当然わからんけど。

映画の点数は3.6点(5点満点)。またゆっくり見ても良い映画だ。


今日はかねてからの約束であった「姐御お料理教室」に行ってきた。1時くらいから作るというので、早起きしていった。寝る時間が遅いおいらにとっては11時前に起きるということは「早起き」になる。


家につき、Besosと挨拶をすますとCocinaへ。早速、姐御は姐御っぷりを披露して、「これが今日の材料!これで約6人前ね!」とチャキチャキチャキ!って感じだった。

もう、Receta(レシピ)を学びに来たおいらにとっては、完璧な下準備だった。さすがは姐御・・・と1人感心。

その後も、姐御ぷりは続く。

なんかそういう仕事でもやってたんじゃないか・・・というくらい、教える技を心得ている。説明が細かいのだ。おいらみたいに「う〜ん・・適当」とか「こんな感じ〜」というのではない。もちろん、慣れてきたらそうなってくるのだろうけど、最初に学ぶという状態ではこれ以上ない説明だった。言ってしまえば隙がない。

「温度は200度だけど、最初に暖めておいて・・・」
「30分は空けちゃだめ!ご飯が壊れるから」
「Masaki!こっちきて・・・写真、写真!写真とりなさい!」
とすでにメモ用紙代わりに写真を何枚か撮っていたおいらを呼んだり。

なんか、気持ちが良い。

姐御っていうか、ママン!って感じに思えてきた。そう年齢も変わらんから、失礼だけど(笑)

旦那のJuan Calrosの方も彼のほうで、おいらのコップのCervezaが無くなりそうになるまえに、必ずCervezaを注ぎにやってくる。そのタイミングが絶妙だったりする。スペイン人なのに・・・流石に日本滞在が長いだけある。彼のこの淀みのない攻撃(?)は帰るまで続いた。

とにかく、至れり尽くせり。完璧であった。

今回学びにきた「Arroz Horno」のRecetaは完璧にメモってきた(正確にはマリちゃんにメモってもらった。おいらは写真係)が、料理は実際に作ってみないと、コツまでは分からないので、今週中か来週中にでも作るつもり。問題は肉類をたっぷり使うので、Manoloが食べれない可能性があること。食べるときによけてもらえば食べられるのだろうか?それとも肉成分が入ってると駄目なんだろうか?

Vamos a ver・・・

できあがったArroz Hornoは激ウマだった。もう何度「うめ〜!」といったことか。いや、ホント美味かった。姐御曰く、「だし汁を多くしすぎた」とのことだけど、なんら問題はなかった。確かにBarのヤツとかはもうちょっとパサパサしている気はするが・・・ウマけりゃ何でも良し。

他にもEspinaca(ほうれん草)のtortillaや和風サラダなどもあり、さらにArroz Hornoもお代わりをしてしまったので、苦しいくらいになる。

なんか、珍しぶりにしこたま食べた気がする。

また体重戻るかな・・・。


旦那の淀みない攻撃のおかげで、おいらはCerveza・・・Vino(Bottela4本?)・・・ブランデー・・・と続き、6時半頃帰ったときには、いい気持ちだった。そして、猛烈に眠くなっていた。

約束があるというマリちゃんと一緒にバスで戻り、おいらは家へ。誰もいなかったので、そのまま布団で爆睡し、10時過ぎに再び起きる。

晩飯は・・・とてもじゃないけど食べれなかったので、Manoloが「これ喰うか?」と差し出してくれた、「エビ4匹」。

なんか猫みたいな気分で1人苦笑。

映画後、流石にちょっと小腹が減ったと思っていた時に、帰って来たMi Kyungがラーメンを作ってくれるというので、ちょっと分けてもらうことに。

韓国のラーメン。

当然、激辛(笑)

辛い物が好きなおいらは、汗だらだらでむさぼり喰った。

今日一日はなんかおいらのために地球が回っているんじゃないか・・・と思えるくらい、絶妙なタイミングでことが進んだ気がする。気持ち悪いくらい・・・。


皆に感謝・・・主の平和・・・アメン。


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案の定・・・どんより・・・
2004年08月21日 (土)
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なんか、どんよりしてて、日記を書く気になれないのだが・・・書かないといけないので書く。

何から書こう。

昨夜、トモカちゃんの誕生日会を兼ねた夕食をすませた後、2人はそのままうちに泊まることになった。というのも、まだ来たばかりのトモカちゃんには12時半とはいえ、夜の町中を歩くのは少々怖かったようだ。おいらなんて、3時とか4時とかでも堂々と歩いてしまう。

以前なら「大丈夫、大丈夫!」と言っていただろうが、時期が観光シーズンということと、ナイフ強盗に遭遇してしまったため、軽口を聞けなくなってしまった。自分のことは全く心配してないが、流石に人のことだとためらってしまう。

金曜日の夜ということもある、まだ寝るには早かった。マリちゃんたちに「Salonで映画を見よう」と誘われたが、そんな気分じゃなかったので、2人を放っておいて、おいらはベッドでVinoを飲みつつ、まったり「冷静と情熱のあいだ」の青を読みふける。

確かに青は赤よりはおもしろい。文章もちゃんと読む気になれる。が、どうも、おいらはこのストーリー自体が合わないようで、早く読み終わって次の本に移りたいという気持ちで必死で読んでいる感じだ。

1時間半後、寝起きのような顔で部屋に戻ってきた2人。

「何みたの?」
「菊次郎の夏」
「どうだった?」
「始まってすぐに寝ちゃった・・・もともと眠くて・・・」
「え?じゃ、いままでSalonで寝てたの?2人とも?」
「う、うん・・・・」

寝起きのような顔・・じゃなくて、本当に「寝起き」だった(^_^;)

トモカちゃんの寝床をつくるために、しまったばかりのベッドを引きずり出してきて、さらに、洗ったばかりのシーツと枕カバーも出してくる。

なんか、Pencion Masaquitoって感じだ。賑やかでいいけど(笑)

彼女たちには金曜日の夜ということは全く関係ないらしい。おいらは金曜日の夜は目がランランとして、肝臓は酒を欲する。dame mas!dame mas!(もっとくれ!もっとくれ!)と。

そんなおいらを無視して寝てしまう2人。

1人トボトボと冷蔵こにビールをとりに行く。Mi Kyungが夜食のラーメン(韓国の辛いヤツ)をすすりながら「からすぎ〜!からすぎ〜!」とわめいていた。

Cervezaを一本渡し、2人でまったり話ながら飲む。

「2人は?」
「もう寝た・・・」
「ははは、いつもと一緒だね。正樹は寝るのが遅いから・・・」
「だって、まだ2時だよ」
「もうね・・・」
「だって、金曜だし」
「正樹は今何してるの?」
「Vino飲みながら、本読んでる」
「それもいつもと一緒だね」
「・・・・おいらの生活はかわらないさ」
「ManoloとSanti?」
「今日はFiestaだよ。Inmaの・・・」
「正樹はいかなかったの?」
「おいらは誘われてないし、仲間内のFiestaらしい。よくしらないけど」
「いけばよかったじゃん・・・」
「Inmaとは外では仲はいいけど、なんていっていいかわからんけど・・・Fiestaに誘ったり、誘われたりするほどではない。仲いいんだけどね(笑)」
「なるほどね」
「Mi Kyungは寝ないの?明日も仕事でしょ?」
「そうよ・・・でも・・・なんか寝れなくて。オリンピックでも見るわ」
「そう・・・じゃ、おいらはVino飲みながら本の続きでも読むよ」


・・・金曜の夜には珍しい大人しい会話が続いた。

扉の前で別れ際Mi Kyungに「部屋に女の子が2人・・・いいわね」とにやつかれたので、「いいでしょ?」と苦笑混じりに答えておいた。

部屋に戻ると、2人は爆睡していた。2人の寝方の差に、性格の違いを見いだす。こじんまりと寝ているトモカちゃんに対して、マリちゃんは・・・もう・・・自分の家のように寝ている。

ここでも思わず苦笑。

ベッドに戻ると、先ほど同様Vinoを飲み、本を読み・・・。

適当に眠くなった頃に寝た。


治郎ちゃんのために設定しておいた目覚ましが8時半になり起こされる。

トモカちゃんは朝から学校のイベントがあったので、起きるなり帰っていった。帰り際、Manoloにみつかり、なにやら悲鳴を上げていた。なんでも「乱交!乱交!」といったらしい。

相変わらず変な日本語ばかり使いやがる。意味の強さを分かっていない・・・(笑)

そのまま、Manoloはおいらの部屋にきて、ベッドで寝ているおいらに覆い被さってくる。そして、酒臭い口でおいらを犯してきた。

「voy a meter al culo como bandera de Japon!」
(直訳:日本の旗のようにケツにいれてやる!※説明するまでもなし)
「Manolo〜勘弁してくれよ〜!酒くさいし〜!」
(無言で腰を動かすManolo)
「・・・っていうかさ〜なんでこんなに早く起きてるんだよ〜!」
「なにいってるんだ!今帰ってきたんだ!」
「え??playa(海岸)のFiestaから?」
「そうだ!!」
「正樹こそなんでこんな早くに起きてるんだ」
「目覚ましがなっちゃったからだ」
「寝ろ!起きるな!」
「寝るよ・・・だから、どいてくれってば!」
「そうだ・・明日、妹のLauraが来るぞ。ちゃんと準備しておけ」
「準備?」
「Lauraが来るときいつも正樹は寝起きでfeo(ぶさいく)だろ」
「・・・まぁ・・・そうだけど・・・明日は予定がある」
「何の予定だ!Lauraだぞ!Laura!」
「Arroz Hornoの作り方を学びにいくんだ」
「まぁいい・・・寝る・・・」
「寝てくれ・・・」

二度寝して起きたら、マリちゃんは消えていた。

キッチンにのそのそ行くと・・・Lauraがいた。寝起きの不細工顔でBesosを交わす。なんかいつもこのパターン。

「Manolo〜〜!!」
「なんだよ」
「明日っていったじゃんかよ!!!なんでいまLauraがいるんだよ!」
「寝る前だったから、おれにとっては明日は今だ」
「・・・言わんとしてることはわかるけどさ・・・」
「明日は明日だ」
「・・・また寝起きの不細工顔をLauraに見られちゃったじゃんか!」
「いつものことだ・・・」


買い物につきあってくれというマリちゃんが再びうちに遊びに来る。なんか、最近人の出入りが激しい。

結局、Lauraも含めて5人でArroz Negroを作ることになった。

サイトに今度Receta(レシピ)を載せ始めようと思っていたので、食材や途中経過の写真を撮りに撮りまくる。ただ、Arroz Negroって・・・黒いからあまり写真には美しくない。っていうか、何がなんだかよくわからない。

Lauraが徐々に日本に興味を持ってきているようなので、部屋の段ボールから「のり天わさび」という酒のつまみっぽいお菓子を盛ってきて食べさせる。

Lauraには前回「げその素焼き」(薫製?)を食べさせて嫌がられたことがある。まぁ、今回もワサビだし・・・嫌がられるだろう・・・と思って食べさせてみた。半分いじめっ子。

「何コレ?」
「食べてみればわかるよ」
「もぐもぐ・・・うわっ!!うわっ!!!から〜〜〜い!!!!何コレ!!」
「ははは。海苔とワサビだ」
「あ!!でも・・・これ悪くない!」
「え????マジで?」
「辛いけど、すぐに辛さ消えるし・・・日本のPAPAS(スナック菓子?)?」
「そう・・・そんなもん・・・でも大丈夫なの?」
「うん・・・もう一枚頂戴!」
「いいけど・・・」
「でも・・・あのイカ?あれはやっぱり嫌い。」

・・・いじめ失敗。何故か気に入られてしまった。


Arroz Negroを喰ったあと、carrefourに出かける。マリちゃんは水着と服。おいらは先日掃除屋(水槽を掃除する魚)と一匹の金魚が死んでしまい、水槽の中がなんとも寂しい状態になってしまったので金魚を買う予定でいた。あとは、自転車のパンクを直す修理道具などなど。

「Manolo・・・金魚飼ってくるけど・・・何匹くらいがいい?」
「正樹!4は駄目だぞ!4は!!4は死につながる!」
「・・・・死・・・ってあんた・・・」
「4匹にならなければ、何匹でもいい」
「9も日本では縁起が悪いよ」
「じゃ、9も駄目だ!」

おのれは日本人か!!


carrefourでは予定外のものを発見。

Gironaで見つけた4000ピース巨大アンティーク地図のジグソーパズル

先日いったおもちゃ屋でも発見したが、大きさと値段(それでも安いのだが)を考えて後日に回したが、この店はGironaや先日いった店よりも20eurosも安い29.9eurosで売っており、珍しく衝動買いしてしまう。

金魚はかわいいやつを4匹ほど購入。合計5匹だからこれで文句は言われまい。


家に帰ってきてジグソーパズルを組み立てる場所を探すが・・・流石にでかすぎる。いや、正確にはでかいわけではない。大きさが192cm×68cmという恐ろしく横に長く、縦に短いパズルで、結構厳しいのだ。それをわかっていて買ってきたんだが・・・案の定・・・。

おいらの部屋にはすでに一つ作り終わって、まだノリを塗っていない(日本に持って帰りたいから塗れない)古地図パズルが床においてあるし・・・。流石に部屋のど真ん中は歩くのに邪魔だし、誰か泊まりに来たときにベッドだせないし・・・。

今日から早速作り始めようと思ったが、後日改めて考えることにして、箱の蓋を閉め直した。


10時半頃、Filmoteca D'Estiu(野外映画)に向けて出発する。タイトルは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。スペイン語だと、「Bailar en la Oscuridad」になる。何故か、Bailarと動詞なのは謎。

この映画は日本でもみたことがある。あまりにも救いようのないストーリー(日本語が変な気がするが・・・つまらないという意味ではない)にどんよりしたが、好きな映画の一つで、とにかくBjorkがかわいかったイメージが強い。

今回も2時間20分という長さも辛さを感じることもなく、最後まで楽しんで見たが・・・

やっぱり・・・どんより

なんて、救いようのなさなんだ・・・。

それにもましても、Bjorkのあの存在感はなんなんだ!魅せられるってこういうことをいうんだろうか?もう釘付け。おいらが好きなのは列車の上のシーン。あのときのBjorkが一番かわいい。

スペイン語の勉強にもいい映画だった。ミュージカル部は台詞が流れるがの遅いので、しっかり読むことができたし、全般を通して難しい単語とか、内容はなかった。

けど、どんより

おいらの中ではこのダンサー・イン・ザ・ダークよりさらに上をいく「救いようのないストーリーの映画」がある。イランかイラクの映画「太陽は僕の瞳」

この映画・・・もう最強!

その日一日何もできないくらいどんよりできること受け合い。

この映画みて、ダメージうけない人がいたら見てみたいものだ。


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