おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

日記.用語集 日記一覧 画像タイプ カレンダータイプ 画像カレンダータイプ 日記検索

春眠暁を覚えず〜スペイン映画を見よう!〜
2006年06月03日 (土)
なんか、一日中眠い日だった@マリ邸。

散歩に前に、おいらがもっていった「罰当たり修道院の最後」を見てからにしようということになった。

まずは映画の感想。

【罰当たり修道院の最後】3.2点(5点満点)
(1983年:スペイン映画)

スペインの巨匠、アルモドバルの作品。日本ではレンタルさえもできない「Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montón」(1980)よりは新しいが、「神経衰弱ぎりぎりの女たち」、「アタメ」よりも数年古い。

Bookoffで1650円で売っていたので衝動買いしたみた。Manoloがものすごいすすめていたからだ。

で、感想なのだが・・・ストーリーに関しては凡人のおいらではあまりうまく説明ができない。ぶっちゃけ、わからないといえばわからないからだ。

アルモバルの映画は最近になってとてもわかりやすいものになってきているが、スペインでみた前出のPepi、Luci、Bom〜などは、面白いが、難解・・・というのが常。なのに、なんかついつい見てしまう。ついつい惹かれてしまう・・・という不思議な映画なのだ。

この映画もそう。人間関係もストーリーも自分で半分想像しながらでないとついていけない。もうすでにそこにあるもので、いちいち説明しない。「見て理解しろ!」って感じ。たとえていいのかわからんが、自分の日記も含めて誰かのBlogを途中から読んだのと似ている。

彼の映画ではよくあることだが、導入部はとくにその傾向が強くて、メインの部分にもっていくまで、いちいち詳しく描写しない。「こうなったからこうなの!だから、そう思え!」という感じで、舞台が「修道院」にいくつくところまで話が進んでいく。

その部分を軽く書いておくと、ある歌手の女性が、麻薬で恋人に突然死なれて、麻薬所持ということも含めて警察に追われそうだから、たまたまファンとして知り合った尼さんがくれた名刺に書かれていた「駆け込み寺」(この訳が抜群だ)に半分逃げ込むように行く・・・

というところからストーリーは始まる。

この修道院にいる尼たちはどれも一癖も二癖もあるような尼たちで、あだ名も堕落尼とかどぶネズミ尼とか肥だめ尼とか、とにかくすごい名前が多い。日本語で書くとちょっと変になってしまうが、まぁ小学生がつけるあだ名みたいなもんだ。

官能小説を書く尼、LSDで飛ぶ尼、レズな尼、トラを飼っている尼・・・と、日常生活もおかしいのだが、そんな尼たちの住む「駆け込み寺」へ、歌手のヨランダはいって、そこでしばらく生活することになる。

彼の映画をみていて常々思うことだが、彼の書くキャラクターは変わり者ばかりといえばそうなのだが、とても人間臭いところがいい。変に綺麗なところは省くもんだから、よりいっそう人間臭く思えるのだ。

演じる女優たちも、流石はスペイン人というべきか、日常とあまりかわらないからかしらないが、これまたうまい!

日本のドラマなんかにでてくる女優、男優がかっこつけた演技をするのはいいが、あれはどうも嘘っぽくみえてしまい、いぶし銀が演じるなんとも人間臭い演技が好きなおいらとしては、わけがわからなくても、ついついのめり込んでしまう。

この映画・・・「是非見て!」と言えるほど、しっかり理解して、楽しんだわけではないが、アルモドバルの映画を是非見て欲しいし、日本で借りることのできる彼の作品もあまり多くない(無難なものは多いが・・・)ので、そういった意味では是非見て欲しい。時代を追って見るならば、この映画から初めて、「マタドール」、「神経衰弱〜」、「アタメ」、「ハイヒール」、「キカ」、「私の秘密の花」、「トーク・トゥ・ハー」と見ていくといいかもしれない。

アルモドバルは気に入った女優を何度も何度も使うので、この映画を見ていれば前半部の映画ならば、同じ女優がでていることが多い。

今回だと、今ではスペインの大女優になっているCARMEN MAURAもでているし、Marisa Paredesもでている。

無難にいくなら、「神経衰弱〜」、「キカ」、「アタメ」あたりかな〜。

2007年には、最近スペインでも上映された「volver」が上映される。カンヌで脚本賞(?)をとり、主演の5人が主演女優賞(?)をとったそうな。その5人の中には、喧嘩別れしたといわれる、この映画にもでているCARMEN MAURAと、ハリウッドにでるまえまでおいらが好きだった(今も好きなのだが)Penelopeが入っているらしい。

スペイン映画は、たしかにコアなものが多く、日本で言うと北野武みたな感じでとられるが(暴力、セックス、麻薬なんかがでてくる映画がなぜか多い)、一度はまるとやめられない魅力がある。

最初の映画でアルモドバルはどうかという気がしなくもないが、TSUTAYAにいってもなぜかあまりないスペイン映画なので、きっかけがあったら是非とも見て欲しい。

日本で借りられて、簡単に入れそうなやつだとすると、「El Dia de la bestia」(邦題:ビースト・・・なんたら)、「La Comunidad」(邦題:たぶん「みんなのしあわせ」)、「Piedras」(邦題:「靴に恋して」)あたりはおすすめ。

El Dia〜は、黙示録を信じた神父さんが、彼の計算によって算出された悪魔が復活される日が数日後ということを信じて、Madridまでやってきて悪魔を呼び出すために、小さな悪事を繰り返し・・・そして・・・って話。

La Comunidadは、不動産会社につとめているとある女性。最近あまりうまくいってない。とある日、あるマンションで、偶然にも3億pts(ペセタ)を発見(円でいうと、0.75がけくらいだが当時はわからん)。それを独り占めしようとするのだが、その3億ペセタの存在はほかの住人も知っていて・・・というどたばた劇。面白い。

Piedrasは、上の二つと違ってヒューマンもの。音楽がとてもいい。でてくる女優たちが最高!演技力がすごい!いくつかのストーリーがかみ合っているので、ここでは説明は省く。

いま急に思い出したけど、バニラ・スカイのオリジナルである「オプン・ユア・アイズ」でもいいかも。トム・クルーズはでてないが、ペネロペは同じ役ででている。ハリウッド化されたバニラ・スカイをみたあとで、どちらが好きか嫌いかは好みによるところだが、バニラ・スカイほど派手さは当然ないが、オリジナルのおもしろさはある。

エロいのがみたい人は、やはりPenelopeの「JamonJamon」(ハモン・ハモン)だろう。やりまくりの映画である。Penelopeのロリコン時代がみたいなら「ベル・エポック」。ただし、これはフランス映画。スペインとの合作だったかもしれないが、こちらもやりまくり。ハーレムのような映画。この映画は偶然とはいえ、ある意味男の夢かもしれない。

「Mala Educacion」(バッド・エドゥケーション)はおいらは微妙。というのも、男からだと痛すぎる。スペインで、しかも大画面でみてしまったため、よりいっそうおしりのあたりが痛かった。女の子はいいかもしれないが・・・。ガエル好きにはたまらんみたいだけど。これもアルモドバルの映画。

ほかには・・・ぱっと思いつかんから、時間があったらまとめておこう。時間があったら・・・。

嗚呼・・・今なら多少金あるし、スペインいったら大量にDVD買ってくるんだけどな〜Torrenteとか1.2.3と全部そろえたいさ〜。

明日はまた「ウ必山水魚」に行ってくる。すんげ〜楽しみ。今回こそは「サザエさん」ゲットする予定。

大いなる休暇
2006年06月02日 (金)
a ver...

今日は、数ヶ月ぶりに「呑まない」金曜日にしてみた。いつもなら、「誰かと呑まなくては!!」と駆け回るのだが、今日はなぜかそれをしなかった。なんでか自分でもわからんけど、健康体になって、クサクサ感がとれたかもしれない。まぁ、酒呑んでた方がおいは健康な気がするんだけど・・・。

ヤフオクに出品していたものが6000円で売れた。買値は6250円だったので、かなりびっくり。

売ったのはノートPC用のCD/DVDドライブ。スペインで酷使しつづけてしまったからか、うんともすんとも言わなくなってしまったのだ。それが先日、どういうわけか、ノートPCのリカバリーCDを読み込んだもんだから、「これは!もしや!」と思って、再インストールを始めたのはいいが、2枚目のCD(リカバリーディスクは全部で4枚ある)になって、また読み込まなくなり、再インストールを断念。

これによって、ノートPC(通称penelope)も立ち上がらなくなってしまったのだ。

すでに4年間フルに使っていたノートなので、そろそろ買い換えてもいいころなのかもしれないが、まだ十分使えるし、スペック的にもあまり困るようなことはない。それに、このsharpのノート(MURAMASA)のキータッチは、おいらととても相性がいいらしく、長時間打ち込んでいてもあまり疲れないのだ。そして、愛着もある。

なんとか復帰させたくて秋葉原にて、新品バルクのUJDA770を買ってきた。今ついているのは同じパナソニックのUJDA720だったし、お店の人も「まぁ、たぶん大丈夫だと思いますよ・・・」というので、ダメもとで買ってきたのだが・・・

相性合わず

次の日慌てて、ダイソーで細かい作業ができそうなピンセット、虫眼鏡、キッチン用アルミホイル(粘着方)を買ってきて、米粒に般若心経を書くようなものすごいみみっち〜〜〜くて、うぎゃ〜〜〜ってなるような作業で、なんとかそのUJDA770を認識させようと思ったのだが、なんどやっても認識してくれない。認識はしてくれるのだが、CDブートができない。

おいらのショートさせる腕がダメなのか、それとももともと相性的に物理的に無理なのか・・・ネットであちらこちら調べて結果・・・

おいらと同じノートで、同じUJDA770を換装しようとしてダメだった人を2人も発見

このままでは6250円をどぶに捨てたようになってしまうので(これが改造が趣味というなら別だが、おいらは別にマニアではない)、ちょうどうちの会社(自宅)がヤフオクをやっているので、従業員のアサイ君に頼んで売ってもらうことにしたのだ。

半額で売れれば御の字・・・と思って3000円からスタートしたのだが、最終的に6000円。

う〜ん・・・なんか買った人に申し訳ない。

買った方はどうも江戸川区の人らしいのだが、送料混みで6500円。秋葉原で買えば6250円。

う〜ん。まぁ、いいか。ヤフオクってそんなもんだろうな。

ってことで、今度はその6000円を元にもう一度秋葉原にいって、確実に大丈夫だと思われるドライブを買いにいく。ちょうど徐々に鉄ちゃんになりつつあるマリちゃんに筑波山の散歩に誘われたので、その帰りあたりに行く予定。おそらく次ぎに買うのは1万2000円くらいのヤツになると思われる。コレでPenelopeが復活しなかったことを考えると・・・ちょっと怖い。

次ぎ。

スペインに行く前の話だが、リネージュというオンラインゲームをやっていたことがある。オンラインゲームは三国志onlineが初めてで、それは身近な友達(むんとかのびとかひ〜とか)を集めて数人でやっていた。

ゲームは基本的に一人でやるものだとは思っているのだが、三国志なんかの国盗りシュミレーションは序盤は盛り上がるが、後半は自分が強すぎて、そしてコンピューターが馬鹿すぎて、ほとんど消化試合になってしまうのが、とにかく寂しかった。

中学生のころ三国志IIを友達数人でやったことはあるのだが、自分がプレイしているときは、相手は後ろをみておいてもらったり、逆に相手がプレイしているときは自分が後ろを向いていなくてはいけなかったり、また後半は長考になるため、待ち時間に漫画が読めてしまうほどだったりするなの、いろいろと面倒なこともあったのだが、オンラインで、しかもリアルタイムだと、気分が全く違ってくる。

人相手の同盟も「こいつ裏切る気では・・・」ということも考えなくてはいけないのだ。とはいっても、うちらの中で裏切るのはおいらくらいだったが・・・あとは、みな心優しいから、ゲームの中でも裏切らない。一度同盟したら、一蓮托生(笑)。

ほかにも、勝てるはずもない強行突破を試みようとする同盟仲間を必至で引き留めたり、自分がおとりになったり、作戦を考えたり・・・とにかく、ヒリつくことができるゲームだった。ただ、やっているメンバーは全員知り合いというものだった。

そのころβ版で無料でできるというリネージュというゲームをみつけた。これは三国とは違って、RPGになる。わかりやすいかどうかわからないが、ドラクエでいうなら、自分と同じような勇者がたくさんいるわけだ。ただ、ドラクエと違って、目的は一つではなく、自分で考えて設定できるので、竜王(古いか・・・)を倒せば終わり・・・といった部類ではない。一応ストーリはあるのだが。

まぁ、そんなことはいいや。

とにかく、そのリネージュでおいらは、ベルセルクのガッツよろしく、つっこんでいっては敵をなぎ倒し、またつっこんでいっては死んで・・・ということを繰り返していたのだが、スペインに行くことになってリネージュからは離れた。そして、離れたまんま4年くらいがすぎた。

で、一昨日、そのリネージュを運営しているゲーム会社からメールが来た。

「かつてリネージュをやられていて、今はやっていない方を対象に2000円分(※一ヶ月分に当たる)のビットキャッシュをプレゼントするキャンペーンで、あなたは見事当選されました」

とのこと。

この手のメールは、最近とても多いので、「うさんくせぇ〜。なんで4年も前なのにいまさら・・・」と思って、公式サイトをみにいったら、本当にその2000円分プレゼントキャンペーンをやっていた。

もらえるもんはもらっておこう・・・と、そのメールに返信すると、早くも今日それが送られてきた。

もらったはいいのだが、結構悩むところでもあったりする。普段それほどゲームはやらないが、一度やり始めたら簡単にはまるタイプである。煙草は吸い始めてからやめたことはないが、おそらくやめてもまたなにかのきっかけですぐに吸い始めるタイプなのだ。おいらは。

しかも、今おいらはコミュニケーションに飢えている。実際に合って話す会話ではないが、スペイン時代、チャットで日本にいる友達をも話してきているおいらにとっては、チャットでも十分コミュニケーションだったりする。おいらの場合、そこにVinoやら、日本酒やらが必要なので、どうしても合って話すことの方が多くなるが、与太話するだけだったら、メールでもチャットでも別に問題ない。

あっちの世界にいけば、おいらの知っている人はもうほとんどいないといっていいが、一人だけ確実に残っている人がいる。久しぶりにその人と話をしてみようか・・・という気にもなっている。いや、2000円分もらった今、もう確実に一ヶ月は復帰するつもりでいるのだが・・・まだやらなければいけないことがたくさんあるのに、ゲームなんて始めたら、さらに時間がなくなること必至である。

2000円はうれしいが、まったくもって余計なことをしてくれたよ。NC JAPANよ。悔しいが、おまえたちの策略には乗らざるを得ないようだ・・・。

ということで、数年ぶりに我がKnight(名前はBarbarossa)が復帰する。もしかしなくても日記にそのゲームプレビューが書かれるだろう。そして、ゲーム日記になったりして・・・。

で、今日は酒も呑んでないことだし、久しぶりに映画をみることにする。タイトルは「大いなる休暇」

vamos a ver

【大いなる休暇】2.8点(5点満点)
公式サイトはこちら

噂によるとカナダの映画。2003年。でも、カナダの孤島の話で、台詞は全部フランス語。

見終わったあと、最初にもっと感想としては、「なんか読み切り漫画か本編にあわせた番外編みたいな映画だった」って感じ。

面白くないわけではない。おそらくみて「つまらなかった〜!」って人はあまりいないんじゃないかと思う。ただ、別にこれといって面白かったわけじゃない。

なんかこう、ストーリーを練りあげて作ったと言うよりは、テーマが一つあって、それに合わせて小さなストーリを組み合わせていっただけな感じ。

簡単に話を書いておくと、あるカナダの小さな島が工場を誘致したいのだが、その工場が条件としてあげていて「医者」がこの小さな島にはいない。漁師の町だが、すでに8年前から仕事がなく、保護手当だけで生きている。島民が生き残るためには工場が必要で、そのためには医者が必要。ひょんなことがきっかけで医者が島にやってきた。その医者にこの島を気に入ってもらおう!で、島民みんな一致団結でがんばるが・・・

てな話。

まぁ、いうたらDr.コトーの島民版みたいな感じ?あの漫画読んだことないけど。

ほのぼのするシーンや笑えるシーンはあるんだけど、なんか一つ一つがとても軽い。最初と最後が決まってて、間にいろいろなエピソードをつめこんでいっただけ。だもんだから、キャラクターの描写が一部を除いてとてつもなく軽いし、相関図もイマイチ。とくに、あのGuapaとしてでてきたと思われる女性・・・。なんだったんだ、あいつは。

映画と映画の合間のちょっとした箸休めに見るならいいが(3本も連続でみる人がいればだが)、あれ一本だけだとパンチが足りない。あまり映画をみた感じがしない。

とにかく軽い。導入も軽ければ、結末も軽い。ホント、読み切り漫画。

あと一つ気になったのが、字幕の訳。フランス語だから基本的にはなにいってるかさっぱりわからんのだが、たまにわかるやつもある。スペイン語に似ていたり、英語に近くなっていたりしたりして。それ以前に、字幕だけでみても、なんか違和感は感じたのだが、「ここでその単語とっちゃダメだろ〜」とか「その訳はなんかいまひとつ」とか思うところが何カ所もあった。

別においらは英語もわからんし、ましてはフランス語なんてまったく×なので、スペイン映画の日本語訳、または日本映画のスペイン語訳以外で、ケチをつけたことは一度もないのだが、普通にみていて気になった。もしかしたら、字幕つけた人がまだ新米さんだったのかもしれない。

ぼ〜っと見るならいいが、「今日は映画が見たい!」って日に借りない方がいいと思う。そんな映画だった。2.8点とちょっと高すぎる気がしないでもないが、登場人物が、おいらの好きないぶし銀系が多かったのでポイントアップしてみた。

関係ないが、うっかり感想書き忘れてそのままになっているが、先日(といってもかなり前だが)みた「ナイン・クイーンズ」(Nueve Reinas:2000年:アルゼンチン映画)はとてもおいら好みの映画だった。スペイン語の映画ってことでかなり贔屓目にはなっているのだが、なかなかよかった。点数だと4点くらい。

この映画みると、やっぱり「スリ」には気をつけよう・・・って思わされる。

おすすめ。
060603pelicula_.jpg 176×250 11K

癒着
2006年06月01日 (木)
筋トレ始めたばかりなのだが、急激な変化が見られた。

体は次の日には筋肉痛になり、煙草の煙にむせてちょっと咳き込んだだけでも腹筋に響くというのに、体の調子がすこぶる良い。なんというか、体がご機嫌なのだ。

帰国してから早半年。おそらく・・・いや、確実にたっている時間よりも座っていたり、寝ていたりする時間の方が多い生活になっている。

そのためか・・・なんていえばいいんだろ・・・体の細胞が重力に負け下へ下へとぎっしり詰まっていき、その間には見事に隙間がなくなり、すべてが癒着しているような状態であったのかもしれない。

それがたった3日くらいの筋トレで、すべてではないだろうけど、ベリベリベリ〜とはがれた感じ。

体は痛いが、軽く、そして適度な疲労感。夜もしっかり寝れそうな感じ。そして、今ならどこへでも歩いていけそうな気分。

おいらの周りの30才前後の友人が「ジムいって汗かくだけで、なんかむちゃくちゃ気持ちいい」とかいうのをたまに聞くが、なるほど納得・・・こういうことだったのか。

今の状態に、まだ実現できていない帰宅後のムクの散歩を混ぜたら、スペイン時代の体の動きに戻るんではないだろうか。ついでに、酒もひかえたら・・・。

ちょっとやる気出てきた。

今日はマリちゃんに誘われ代々木へ。昔はしばしば利用していたJRも、最近ではまったくのご無沙汰で、先日吉祥寺に呑みに言ったときと、お茶の水に呑みにいったときに使ったくらいで、今のおいらの活動範囲はもっぱら地下鉄になってしまっている。しかも、総武線なんて、あまり利用したことがなく、中央線とどのあたりが違うのか・・・ということも実はあまりよくわかってない。総武線が急行になると中央線になるってことくらい。途中から別れるらしいが、そっち方面はそれほどいかないのでどうでもよかったりもする。

代々木駅の前にはバスクや北スペインの名物であるピンチョス(Pintxos)を食べさせる店があった。たしか、Buenaだか、Buenoだか、そんな名前。そして、それがおそらくねねちんが代々木にあるといっていた「おされかふぇ〜」のことだと思う。

調査もかねて、軒先におかれていたメニューをチラ見してきたが・・・まったくもって入る気がなくなるようなPintxosばかりだった。食べないでいうのもなんだが、見た目的にもあまりうまそうじゃない。

何でもかんでも楊枝をぶっさせばPinxosってわけじゃないだろうに。いや、語源的にはそうなんだろうけど、触手はまったく動かなかった。

一番気になったのは値段。一つ120円とかならいいが、240円とかはないだろ〜。約2eurosやん!!そして、値段の割には恐ろしく小さい。なんというか・・・結婚式に出席して最初にでてくるオードブルみたいな感じ。

贅沢いわせてもらえば、日本でだとしても「え!これで80centimo!」と驚かせるくらいのやつがいい。

そういった意味では、パンにこそ刺さっていないが、「焼き鳥」は日本のPinxosなような気がしないでもない。うむ・・・ちょっと遠のいた気がしないでもないが、そういっておこう。

マリちゃんおすすめの大戸屋みたいな店で夕食を食べ、例のごとくbookoffにいって、マリちゃん調査によって確実にあることがわかっていた水滸伝の10巻と11巻を買い、プラプラ渋谷まで散歩。

途中、原宿を通る。どうでもいいが、原宿をローマ字で書くとHARAJUKU。それをスペイン語の発音で読むと、Hは読まないし、Jは破裂音のハ行になるので、アラフ(ッ)クとなる。なんか面白いので、帰国後はそう呼んでいる。ホントどうでもいいのだが・・・。

アラフクのbookoffもでかいので当然立ち寄る。しかも、かなりの期待をして・・・。しかし・・・1.2.3巻しかおいてなかった。あと9巻と13巻でコンプリートだというのに。

数年前とはだいぶ変わっていたアラフクだけど、イメージ的にはなんとな〜くだが「方向性を間違ってしまったbarcelona」みたいな感じ。そこにMadrid風味を少々足したというかなんというか・・・裏原宿あたりとか。

最近ではメディア的に秋葉原に負けてしまっているが(そもそも勝負なんぞしてないだろうが・・・)、あいかわらず不思議な格好をした人間が多い。通り過ぎるたびに、後ろを振り返ってしまう。

歩いた時間帯が9時ちょっと前だっというのもあり、店も閉店、または閉店準備状態で、人通りこそ少なかったが、あの雑然とした作りは相変わらず健在だった。

あ、そうそう・・・なんかオダギリジョーみたいな髪型した人間がやたらと多かった気がする。

はやっているのだろうか?

マリちゃんにその話をしたら、「あれはオダギリジョーがやるからいいんだよ」となんのひねりもない月並みな返事が返ってきた。

ちなみに、おいらは最近まではオダギリジョーに対して、好悪はもっていなかったのだが、ある筋の人たちがこぞって「性格悪すぎ!」というのを聞いて、ちょっとイヤになった。皆最初はインタビューでもオダギリジョーにあえると聞いてルンルン気分でいくらしいのだが、帰ってくるとむちゃくちゃ腹を立てながら帰ってくるらしい。とてもじゃないけど、インタビューにならないらしい。

その話もマリちゃんにしたのだが、「かっこいいからいいの!カエラちゃんだってそうかもしれないでしょ?」とこれまた、おもしろみのない返事が返ってきた。

カエラちゃんはいいやつなのだ。なぜかというと、朋美嬢がいいヤツだといっていたからだ。Aunqueあったことないとしてもだ。


話は戻るが、今日は昼飯後はまったく石がなく、暇疲れをした。自主的に石を探してやっていたものの、派遣石積み職人程度じゃ、いじれるような石はたかがしれていたため、またすぐに暇疲れせざるを得ない感じとなる。

おいらに石を持ってくるゴブリン君もどうも緊急の石がないらしく、机の上を掃除していた。それをみてあきらめたおいらは、こっそり自分のサイト用のデザインを考えたり、それに関する勉強をし始めたのだが、あからさまにディスプレイに自分のサイト画面を出すのははばかれたので、ものすごい小さい画面でみるか、HTMLタグの画面で、こそこそと改造して遊んだ。

石もなく、残業もないという状態なのだが、あいかわらず人は増え続けているし、探し続けているようだ。先日は突然スリランカ人(たぶん)がアルバイトとしてやってきて周りを驚かせた。日本語は結構はなせるのでコミュニケーションには困らないが、うちの石積み場のコミュニケーションスタイルに彼がなじめるかどうかがとても不安。

彼にもいまあだ名を付けようと思ったが、スリランカ人に、ヒンドゥ系の名前つけたら、なんか笑えないので、しっかり考えてからつけようと思う。ただし、一ヶ月後とかに残っていればの話だが。

その彼の前にもう一人派遣で入ってきた子は結構面白い。階が違うので、まともに話したことはないのだが、先日エレベーターで一緒になったとき、突然「あ!おせんべ食べます!??」と、今さっきコンビニで買ってきたばかりのおせんべの袋を急いであけて、二つほどおいらにくれた。

きっと彼女もコミュニケーションをとるのに必死なんだろう。おいらも入ったばかりのころ、ゴブリン君にディズニーランドのチョコレートで釣ろうとしたし・・・。

考えることは皆同じか。なんか不憫だ・・・うちら。

いろいろ考えてみて一つの結論が出た。どうもうちの石積み場・・・石積みを合理的に細分化しようともくろんでいる模様。

今までだと、手が空いている人が、その仕事に慣れていようが慣れていまいが、担当させていたが、効率を考えて、A君はαを担当、B君はβを担当・・・といった感じにしていこうとしているようだ。

今後のためにいろいろ勉強がしたいおいらとしては、その合理化には少々反対なのだが、石積み場としては、今更とは思いつつも、そうした方がいいのは当然だ。

ちょっと前だったら、おいらはPerlとかその辺のことはチンプンカンプンだが、場合によっては、そんな石がヘルプという形ではあるが回ってきていたのだが、今はその専門(スリランカ人はプログラマーなので、その辺が担当)が常に当たるようになっている。

おいらはデザイン+コーディング班の一人で、時には一人、時にはチームという感じで落ち着きつつある。

あとこれは自分の宛にならない直感なのだが、なんとな〜く、次回の更新はないような気もしている。おいらは3ヶ月更新なので、次の更新日は7月の中旬だ。

もしかして今は年を通して少々暇な時期なのかもしれないが、今日もそうなように、石がなくなってきている。合理化により皆、石を片づけるのが早くなってきているからなのだが、そうなってくると人数が多いような気がする。特に正石積み員が3ヶ月ほど前から急に増え、彼らも慣れ始めてきたころだったりもする。

もし、もし、もし・・・更新がなかったら・・・ホント危険だ。

7月といったら夏真っ盛りな時期。次の石積み場を探すまでの一ヶ月くらいスペインにいってしまってもいいんではないだろうか・・・という考えにいきつくのは必至である。

しかも、今のおいらにはコスタに仕事の関係でいかなければいけないという大義名分まであっちゃったりするから、もう120%間違いないだろう。

学校に頼めば一ヶ月くらいPISOも契約できてしまう。

今、おいらの頭の中ではそのことで一杯だ。

切られるか、持ちこたえるか・・・持ち堪えた方がいい気もするが、本心は切られることを望んでいるような気がする。だって不可抗力だから、ここでもまた立派に言い訳できてしまうし・・・。

ただ、この件自体、クーフーリンさんににおわされたわけでもなんでもなく、ホントアテにならないおいらの直感というか、希望的観測というか、妄想というか・・・。

だから何事もなかったように、今の石積み場で7月も石積んでいる可能性もある。

現実的に考えたら、石積んでるんだろうな〜。


そういえば、年末年始あたりにパキスタンに行く話も持ち上がったりなんかして、おいらをちょっとワクワクさせている。

まだ本決まりではないが、日本で働いているパキスタン人の友人が本国で家を買ったらしい。一千万とかなんとか・・・。そんで、そこに招待したいらしく、うちのパパンとママン、ついでにおいらも誘ってきている。

もう5年前とかになるが、ママンと一緒にそのパキスタン人、ナーセルのおうちにお邪魔したことがある。そのときはSP付きではあったが、とても楽し思い出がいっぱい(イスラマバードでのbombaと、VIPフライトの遭遇はイヤな思い出だが)で、帰国したら、もう一度くらいは行きたいと思っていたところだったのだ。

1月になればそれなりに金も貯まってるころだろうし、もし本当にいけるのなら、本気でプランを立てなくては・・・。

とはいえ、まだまだ先の話。

しばらくは水滸伝がおいらの生き甲斐なんだろうな〜。

おもひでぼろぼろ
2006年05月31日 (水)
行脚した。

どこから書こう・・・a ver...。

残業がダメならもう残業なんてしてやらん!と、いつもよりもハイペースで石積みをすすめる。以前よりも我が石積み場のシステム慣れただけでなく、正確さも増してきたため、あれよあれよと石が片づく。

以前・・・フォルダの場所とか更新用作成素材の場所、LANディスクの中身なんかが全くわからない状態の時・・・なら半日から一日かかった石積みも今なら2時間もかからずできるようになっている。誰かと話して生き抜きするとか、こっそりさぼるとかはもうさっさとあきらめて、まるで自分一人だけかのごとく、石を黙々と積む。

石がなくなると、ゴブリン君に「石くれ〜〜〜!」とせっつき、また黙々と石積んで、またゴブリン君に「また石くれ〜〜〜」。それの繰り返し。

今日の石は自分がデザインしたところだったのもあり、もらった瞬間に片づけてしまうような形で、ゴブリン君も困り果て、少々フライング気味の石をおいらにあてがうが、「そんなことしったことか〜!残業しないんだからさっさと終わらせちゃる〜!
」とその石もとっとと片づける。

ゴブリン君、タネ切れ。

6時を前にして、な〜んも石がなくなる。

本当だったら、今日の予定としては昼飯前に初の担当となる仕事をなんとか片づけ、昼飯後からは、その前にもらった以前やったことのある石を片づけて終えようと思っていたのだが、やさしいゴブリン君は、おいらが初の担当となる石だったため、後半のための石をほかの人に回してくれちゃったのだ。その結果が「タネ切れ」となったわけだ。

石がなくなったわけだが、定時一時間前に新しく石をもらうのもアホらしいので、こっそり隠れながら、bookoffの店舗探しに精を出す。

今日は石積み後、桜新町のbookoffに行ってみようと思っていたので、その住所を調べようと検索すると、なにやら面白い検索項目をみつけた。

絞り込み検索にあった「インターチェンジ検索」ってやつ。

県とか市とか区ならわかるが、インターチェンジとは面白い。

ためしに、家の近くにあるインターを手当たり次第入れてみる。

川崎・・・横浜青葉・・・横浜町田・・・・。

すると、あるわあるわ・・・bookoff。

横浜青葉のあたりは暇をみてはいっていたので、いったことがある場所が多かったのだが、川崎インター付近は、なんか知らないが群雄割拠・・・とはいはないか・・・とにかく、すぐ近くに数件あったりして、画面に表示された地図の中や、ちょっと外にうじゃうじゃとbookoffがあった。

こりゃ、車で回ればbookoffはしごできちゃうんじゃないの?

真剣に考え出す。

7時ぴったりにAdiosしたとして、桜新町につくのが・・・たぶん7時半くらい。で、10分くらい目的の本(北方水滸伝)を探して、さっさとおうちにかえると8時ちょっと過ぎくらい。で、すぐ飯食って、9時前に家をでれば、閉店までの11時には結構まわれるのではないか・・・問題はここだ、ここ!ほかは11時だけど、大型店舗とかかれているここは、ちょっと離れているくせに閉まるのが10時と来ている。500円キャンペーンをやってる可能性があるから、見つけた先で先走って1000円とかで買うのももったいない。1000円でも半額だから全然安いが、500円にはさすがに負ける。う〜ん、どうするか・・・まずは遠くから攻めるか・・・・それだと、ルート的にうまく循環できない。同じ路を戻るしかなくなる・・・ドライブ的にもそれはつまらん。まてよ・・・目的の本はもう決まってるのだから、一つのbookoffには10分といる必要はない。「時代小説コーナー」にいってさっとみるだけだ。いや、まて・・・500円キャンペーンやっていたら、ほかの歴史小説も探したくなるのが史学科の悲しき性・・・そうすると20分とかかかってしまうかもしれない・・・いやいや、今は金欠。先日も大量に歴史小説を買ったからまだ数ヶ月は持つ。ここはがまんして、とりあえずはしごする数を増やして、水滸伝が見つかる可能性を増やした方がいい・・・うん、そうしよう。そうなると・・・問題は・・・またマリちゃんに「bookoff臭い」とかいわれることだけか・・・やつもその恩恵を享受しているというのに、ホントわがままなヤツだ・・・。まぁ、そんなことしったこっちゃない。今のおいらの平日の楽しみは「昼休みと通石積み電車の中での読書」だけなのだから・・・(この間約60秒)

ということで、今日は一日で計6軒のbookoffを行脚してきた。これはすごい記録だと思う。自慢したところで誰もきいちゃくれないと思うが、そうできることではないのではないだろうか。今日からおいらのことをスペインの清水国明と呼んもらってもかまわない。姉ちゃん、バイトから社長だぞ!平成に羽柴秀吉といってもいいだろう。いまいち地味感はぬぐえないが・・・。

というわけで、7時と同時にダッシュ帰宅しようと思ったが、なぜかファックスの銚子が悪く、10分ほど足止めくらい、のっけから予定が少し狂う。

で、桜新町。降り立った途端、走馬燈のように様々な思い出が流れていった。というのも、約10年前にほぼ毎日のように寄り道した駅だったからだ。サザエさん通りももうお手のもん・・・と思っていたのだが、10年ぶりの桜新町は・・・全然変わっていた。なんか少し切なくなる。

ここのbookoffはとても小さく、目当ての本は、持っている巻しかない・・・とかではなく、一冊もなかったため、5分くらいで退散。これじゃなんのために、わざわざこの駅でおりたかわからないので、散歩でもして帰ろうかと思ったが、あとに影響するので、あきらめて電車に乗り込む。

桜新町にはたいしていなかったのに、電車の接続がとても悪く、帰宅したのは8時半を少し回ったところだった。予定よりも20分から30分ほど遅れていた。

なぜかサラダがメインディッシュだった夕食をさっさと平らげ、9時ちょっと過ぎには車に乗って出発。

行脚二カ所目は「あざみ野店」。15分とたたずに到着。この店は2階建てで広いには広いが、無駄なスペースが多く、見た目ほどたいした量はなかった。そして、水滸伝もなかった・・・だぶったのはあったが・・・。ここも10分といなかった。まぁ、ある意味予定通り。

行脚三カ所目は「たまプラーザ店」。このあたりもかつては庭のような場所なので、すぐに見つかると思ったのだが、以外と辺鄙なところにあったため少々迷う。タイムロスしたわりには、小さい店舗でがっかり。でもって、ここにもなかった。

今もっとも必要なのは水滸伝の9、10、11巻あたり。おそらく今週中には8巻を読み終えてしまうので、とにかくこのあたりは急いで必要なのだ。

行脚四カ所目は「美しが丘店」。地図でみただけでも、大通りからは少々離れた場所にあるようだったので、ナビを使用。それを見越していたおいらは、あらかじめ石積み場で調べた時の情報を自分の携帯にメールしておいたので、住所はすぐに入力することができた。

この「美しが丘店」は、情報欄に「大型店舗」と書かれていたし、場所も土地がありそうな場所だったので、かなり期待していったのだが、はたして、本当にでかかった。あまりゆっくりみれてはいないのだが、歴史小説はかなりの量があったので、またゆっくり来てみてもいいかもしれない。漫画の量も半端なかった。住宅地だけあって、売りに来る人が多いんだろうか。

ここでようやく持っていない水滸伝を発見したのだが、16〜18巻の3冊。これで、14
〜19巻+読本がそろい、後半の心配はする必要はなくなったのだが・・・まぁ、見つかっただけでもよしとするしかない。ただ、この店は500円キャンペーンはやっていなかった。本がだぶついても、収納スペースがあるところは、キャンペーンをやっていないのかもしれない。この店に来る前の2店舗もキャンペーンはやっていなかった。

行脚五カ所目は「長沢店」とかいうところ。場所は生田の方とだいぶ離れてしまうので、ここまで行く予定はなかったのだが、なかなか良いペースだったし、ナビもあるのでついでとばかりに足を伸ばしてみる。

話は飛ぶが、ここにくるまでにも、桜新町同様、おもひでがぼろぼろと落ちてきた。中学、高校が鷺沼だったのもあり、たまプラあたりには友達も多く、車で走っていると、かつては何度となく通った場所ということを思い出すこと数度。

「ここ・・・たけしの家やん!」とか「あ、ここは、飯田の家だ・・・」、「ここちょっと行くと野添の家だし・・・」、「こっち行くと藤井の家だし・・・」。

家を思い出すと同時に、その当時のことが芋づる式ででてくるわ、でてくるわ。BGMにはこれまた偶然だが8年前くらいにはまりにはまった坂本龍一の曲をかけていたもんだから、もうそりゃ大変。

一気に高校時代にトリップする。

そして、追い打ちをかけるように、生田高校!!!バスケの公式戦で会場となったことがあり、二度ほど遠征したことがあるのだが・・・この高校で、おそらく生涯最初で最後となるであろう、ファンレターなるものをもらったことがある。バスケの試合の日だ。その子は生田の生徒ではなく、某カタカナ女子高の生徒だった。

今日この高校を見るまで、そんな出来事すっかり忘れてた。男同士で呑むとたまにある「過去の栄光談義」でだしたことさえない。今度出そ。

高校二年生の時の自分・・・さわやかかりし頃の自分・・・お懐かしゅうございます。そして、今の無惨な自分よ、こんにちは。かなしみよ、こんにちは。これからもよろしく。

長沢店には水滸伝はなかったが、「アトランティス大陸」をテーマにした漫画「イリヤッド」を発見したので、それを二冊購入。金欠なのはわかっていたが、半分ヤケ。なんか成果ださないと・・・と思って買ってしまった。


行脚最終地は「川崎インター店」。この近辺は家庭教師のバイトでよく来ていたので、迷わずつく予定だったのだが、ナビを信じたおいらがバカだった・・・無駄に住宅地通され、ぐにゃぐにゃ走らされて、行き止まりにぶちあたり・・・なぜかあり得ない場所からでてきた。

「さっきのところからまっすぐくりゃ〜いいじゃねぇ〜か〜!」と叫んだところで、ナビは我関せず。

「目的地に近づきましたのでナビを終了します」

だとさ。やれやれ。

つぎからつぎへとでてくるおもひで。

この川崎インターから3分ほどいったところで、二年ほど家庭教師をやっていた。中学校からず〜っとやっていた生徒の幼なじみの女の子が家庭教師を欲しいということで紹介してもらい通うようになった。

おいらの専門は中学受験だった。自分が受験して6年間通った某男子校が、おいらの時代よりも恐ろしく偏差値があがってしまったという棚からぼた餅効果と、家庭教師歴が結構長いこともあり、中学受験ということだと、ある界隈のマダムには好評であった。

が、今回紹介された子は、初の女の子であり、しかも高校受験をひかえた生徒だった。それまで高校受験を教えたことがないわけではなかったが、その場合、基本的には家庭教師という存在は「勉強を教える」のではなく、「勉強をさせる」というのが目的になることが多い。中学受験の場合、なぜ楽かというと、変に洗脳されてたりするもんだから(日能研でも学樹舎とか母親とかによって)、宿題だせばちゃんとやるし、普段塾通いしているもんだから、わからないところもたくさんでてくるし、教えることもでてくる。でもって、生徒だけでなく、ママンも洗脳されてるもんだから・・・最初に設定される時給が恐ろしく良かったりする。希望校に受からせた日にゃ〜〜それはもう。と、日数は少ないながらも、本当に
おいしいバイトであった。

話が飛びすぎた。

で、その中三の女の子・・・。おそろしいことに、上に書いた小学生みたいに勉強をする子だった。これが男だったら、なんだかんだと宿題やってこなかった言い訳するわ、授業そっちのけで違う話にもっていこうとするわ、ドタキャンあるわ、仮病使うわで大変なのだが・・・その子は恐ろしいほど優等生であった。

あまりに勉強するので、ある日訪ねてみた。ありがちな質問だとは思ったが・・・。

お「将来何になりたいの?」
生「弁護士です!
お「・・・・」

当時、おいらは21か22才であったが、その時点ですでに、おいらにはまぶしすぎた。

ちなみに、顔は内田有紀に似ている。おそらく学校でもてるに違いなかった。おいらにとっては「闇」がなさすぎて、ある意味つらかったのだが・・・。でもって、スポーツも万能で毎日部活で剣道をやっていて、さらにそっちの方の成績もよい。マラソン大会でも上位入賞とかなんとか。パパンはSonyエンターテイメント(当時は違う名前だったような・・・)で、ママンはピアノの先生。

こんな家庭があっていいのかっ!

となんど思ったことか。

その子は無事、志望校に合格したが、その後も家庭教師はしばらく続いた。このあたりから、かなり怪しくなってきた。

それ以前も、あまりに教えることがなかった。というのも、問題とかせても全問正解するし、たまにわからないことがあっても、ちょっと教えればすぐにマスターしやがる。

そして、あれよあれよと時はすぎ、おいらの学力は追い越された。

英語は浪人時代腐るほどやったので、英文法の機微みたいのはまだ教えられたが、中学・高校でもっとも苦手だった数学はもうおいらにはどうしようもなかった。

生「先生・・・これわからないですけど・・・」
お「ん?どれどれ?え〜ちょっとまって・・・解いてみるから、その間にこっちの問題やってて・・・」
生「はい」
お「う〜ん」
お「う〜ん」
お「う〜ん」
お「できた・・・けど・・・あってるのか?これ?こんな数字になるのか?解答は?」
生「これです」
お「・・・・間違ってるやん!おいら
生「(笑)」
お「あ〜時間もったいないから、これ家でといてきて、来週教えるよ」

そんな風に、家でなぜか数学の問題とにらめっこになる日が徐々に増えていき、そしておいらは教えることがなくなってしまった。あるにはあるが、自分の存在意義がまったくもってわからなくなってきた。

そこででてきたのが、彼女の妹。妹は当時まだ小学生で算数のドリルなんかが宿題に出されていた。ママン曰く、姉と妹は全然タイプが違うらしく、それはみてすぐわかった。妹は・・・ボケボケなのだ。姉と違って、自然にゆだねるタイプで、間違っても「弁護士!」とかいうようなタイプではなく、どちらかというと「お嫁さん!」とか、あるいは「リカちゃん!」とかいいそうなタイプの子だった。彼女たちのママンは教育ママとかいうにはかけ離れているタイプで、ほとんど子供に干渉しないタイプだった。「娘がやりたいっていってるからやらせている」という感じ。勉強ができてもできなくてもいいらしいが、さすがにドリルについていけない妹のことは、心配していたらいい。

はたして、おいらは・・・ドリル担当になった。

一応姉がメインなのでそちらを教えるのだが、数学の問題とかは一つ一つが時間がかかるし、英語も長文になったりすると、おいらがやることがない時間もでてくる。しかも、教えてもたいしたこと教えられないし・・・。サービスというかお詫びのつもりで、妹の勉強も教えることになった。

左に姉。右に妹。間においら。なんか異様な光景。左に難しい問題をとかせている間に、右ではドリル。分数とか。

もう、頭の中ごっちゃ。でもって、たまに「先生の取り合い」になる。

妹「あたしが今先生に教えてもらってるんだから、待ってよ!」
姉「もともとあたしの先生でしょ!」
お「あいあい・・・あいあい・・・ちょい待ちなさい。ちゃんとやるから・・・」

このとき初めて、姉の人間らしい部分を見た気がする。小学生の妹と喧嘩するんだ〜とちょっとほっとした。

この家庭教師先もいろいろとおいしかったのだが、大学二年くらいのころから、休みのたびに旅、旅、旅・・・となってしまい、姉のほうも、勉強にプラスして、高校に入っても続けていた剣道なんかで忙しくなり、家庭教師の時間が合わなくなり・・・夏休みが終わったあたりで、自然消滅のような形で終了してしまった。

おいらとはたしか、7才か8才くらいの差だった気がするから・・・そうなると、姉は24才くらいで、妹は20才くらい!!!うげ〜〜〜!!どんなになってるんだろ〜。

侘び寂びのある女性になってくれていることを祈る・・・が、あの感じじゃ、まだ弁護士の卵とかになってるんだろうな〜。

「妥当です!」

って・・・彼女、もしや・・・マリちゃんと同い年くらい?

なんかショック・・・。立ち直れないくらいショック。

思い出話って楽しいかも。

閑話休題。

川崎インターのbookoffでも水滸伝はみつからなかったので、むかついて陳舜臣の「チンギス・ハーンハーンの一族」をまとめて購入。1巻だけあったので、4巻まで3冊。

おもひでついでに帰りは、今はなき母校の前を通って帰ってみた。噂にはきいていたのだが・・・・

みごとに更地になってやがった。

聖者ドン・ボスコ、我らが父よ〜♪もいなくなっていた。

学校の形を生かして老後施設に利用するとかなんとかいって、何年もほったらかしだったが、ここにきて急に開発を進めることになったようだ。

もう、だだっ広い広場の状態。残っていたのは、おいらの嫌いだった6.8kmコース(通称「ロッパチ」)のスタート地点だった、校舎の間を通っていた細い路地だけ。まだショベルカーがあるところをみると、掘削している最中のようだ。

母校がなくなってもう何年もたつが、さすがにここまで跡形もなくなると、もう悲しみを通り越して、痛い。

先日見に行った新校舎は、広くなったし、綺麗になったし、Modernoになったしと、まぁ、悪くはないのだが、自分の学校のような気はまったくしなかった。

あまりに胸のあたりが痛かったので、もう一軒bookoffにいってやろうと、適当に車を走らせてみたはいいが、あれよあれよとあらぬ方向にいってしまい、危うく川崎駅方面にいってしまいそうになる。

こりゃいかん!と切り返し、左折左折で元に戻ろうとして、入り込んだのが、梶が谷というなの、独竜岡(ドクリュウコウ)。

眼下に246をぶんぶん飛ばす車がみえるのだが、いっこうに下りられる気配がない。突然の行き止まり、車両禁止の路地にぶちあたりまくり、結局もときた道を戻る羽目に。

その後無事246にのったのはいいが、目の前のトラックが明かに居眠り運転しているようで、ヒヤヒヤしながら、横を通り抜けて帰ってくる。

二度目の帰宅は11時ちょっと過ぎ。約2時間のドライブ。


悪くないドライブであった。

次回は、鶴間あたりをブイブイいわせてやろう。


追記
最近明らかに独り言が多くなってきている。会話がないからなのだろうか・・・。

冷静と情熱の間
2006年05月30日 (火)
muku.jpg 320×240 40Ka ver...

まず、最近思ってること。

いったいいつb>「あたり」ってやつは消えてしまったんだろう。

毎日毎日毎日、自販で何本ものコーヒーを買っていてふと思った。

昔は「あたり付き」の自動販売機が結構たくさんあった。ダーツみたいな絵のやつやら、野球盤を模したものから、ルーレットみたいなやつとか、まぁ、種類はいろいろ。

あたれば当然もう一本買える。

駄菓子もそうだ。昔は「あたり付き」だった駄菓子も、今は「あたりなし」で売られている。「昔ながらの駄菓子屋」とか銘打った店で買うよっちゃんいかにはあたりがついているが、スーパーで買うよっちゃんいかにはあたりがついていなかったような気がする。もしかしたら、よっちゃんいかはついてるのかもしれない。

十円ガムも、どんどん焼きも、とにかく「あたり」につられて駄菓子を買っていたような気がする。

いまだにたまに思うのが、アイスの「ピノ」。普段アイスは買わないが、カエラちゃんがかわいいので、目にとまり先日買ってみたのだが・・・これも昔はプラスチックの下に「あたり」が隠されていたのだが、今はめくったところで何もでない。

そう思いながら、いろいろなもの調べてみたら、今の主流は「たくさん集めて応募して当てよう!」ってのらしい。

せこい。せこすぎる!

そんなんより、一本の缶コーヒーとか、ピノとかよっちゃんいかとか、十円ガムの方がどれだけ子供心をくすぐることか。

あっ!ガリガリ君ももうあたりないんじゃないか?

今の日本は「あたり」を必要としているんだと思う。たぶん。おそらく。しらんけど。


残業がほぼなくなってきて、石積みあとの時間が増えたのは大変喜ばしいのだが、前より仕事がやりづらくなった。どういう流れで「残業時間短縮」になったかわからないが、石積みの「キリ」ではなく、時間制限により「キリ」がこれほどやりづらいとは思わなかった。遊ぶ予定がたてやすいが、そう年がら年中呑んでいるわけでもない。逆に呑んでないときの方が多いわけだから、このストレスは少しずつたまっていくような気がする。もちろん「キリのいいところまでやらせてください」といえば「ダメ!」とは言わないが、定時の7時近くになって、まだ石が残っていると、少々慌てる。だもんで、煙草吸うのも、5分くらいの自主休憩をいれるのも忘れてしまう。

結局はこちらが慣れればいいだけなんだろう。6時すぎた残った石は「Para Man~ana」にしてしまえばいいだけだ。明日からはそうしよう。


なんかいろいろあって、石積み初めてから初の金欠。以前は旅する以外どうしていいかよくわからなかった金の使い道も、日本に住んでいるうちに徐々にわかってきたのはいいが、突然はじけたのか、散財しすぎた。金もってないときに使っていた「散財」とは全く質が違う、文字通りの「散財」。

たとえば、以前は欲しいVinoがあったとして、それをしばらく悩んで、「え〜〜〜い買ってしまえ!」というのがおいらにとっては「散財」であった。もっと平たくいってしまうと「金を使う」=「散財」だったのだ。それくらい逼迫していた。

が、今の「散財」は「欲しいと思った時、使おうと思った時に使う」ってやつ。それでも貧乏性なおいらの使う金額なんぞたかがしれているとは思うのだが、金欠は金欠。

来月からはスペイン時代の緊縮財政をに立ち返り、厳しくやっていこうと思う。というか、ちょっと人におごり過ぎ・・・。まったく頓着なさすぎて、今思い返すと・・・最近もっとも欲しい大型(21とか22インチ)のディスプレイ買えるじゃん!ってことに気づいて愕然とした。そういうことは正社員になってからやるべきことなんだろう。


先日「ウ必山水魚」にいった時の自分の写真をみてびっくり。そこにいたのは一匹のブタだった。そっちのほうもせっぱつまってきた感がある。未だに何がいかんかわからんが、まぁ、きっと酒の飲み過ぎなんだろうけど、それだけじゃ片づかない何かがある。

ちょうど「ウ必山水魚」に行った日のことを思い出した。あの日は朝5時に起きて、一日中遊びまくり、夜の11時にはものすごい睡魔に襲われてそのまま落ちたのだが、帰国してからこんな状況になったのは初のこと。スペイン時代は何レンチャンかで徹夜していて、もうダメ・・・と一日丸々寝るなんてことはよくあったが、今の生活ではそんなことは望むべくもなし。

もともと体力だけは結構あるため、普通に石積んでいても体力的にはまったくもって疲れていない。口でいう「今日は疲れた」というのは、精神的80%、体力的20%くらいの状態のことで、石積みから解放されてしばらくすると俄然元気がでてきてしまう。体力が80%も残っているからだ。なのに、次の日のことを考えて寝なければならない。寝たくないのに、寝るのだ。おいらにとってこれほどつらいことはない。

しかも、困ったことになぜか2時半をすぎないと眠りにつくことができない。体力と睡眠はつながっているようにみえて、実はおいらの中では半分しかつながっていない。おいらの中というか、みんなそうな気がする。疲れてないし、天気のいい昼間でもRioにいったら昼寝したくなるってのは、たぶんそういうことなんだろう。

バリバリ忙しければいいが、石積みが中途半端に退屈で楽なときは、寝不足でいくと、もう気持ちよくて船をこぎたくなる。それはさすがに石積み職人としていけないこと・・・なのだと思うので、できればそれは避けたいわけで・・・だから、ちゃんと寝るわけで・・・少しは大人としての自覚がでてきたわけで・・・。

とにかく、今日は帰ってしっかり寝てやる!と思っても、2時半すぎないと絶対に寝れない。中途半端に本など読み始めた日にゃ、4時くらいまで寝れない。

そこで思い立ったのが筋トレ。浪人時代は習慣づけて毎日やっていたら気持ち悪い体になってしまった、あれだ。風呂はいる前にたっぷりやれば疲れて寝れるのではないか・・・とさっきやってみたのが、疲れる以前に、デブになりつつあるおいら、以前に比べたら泣きたくなるくらいできなかった。特に腕立て。20回を3セットでばてた。体があがらなくなった。本当にもう手がプルプル。ユカにはいつくばるなんて久しぶりだ。腹筋はぶよぶよの腹の割にはなぜか問題なかった。30回を3セット+おまけの10回でもまだ余裕があった。なぜなんだろう・・・。まぁ、最初に張り切りすぎると続かないので、徐々に増やしていこう。

筋トレやるとなると、酒は多少断たなくてはいけない。多くて週2、最低週1というとおろで妥協しておこう。0にすると、本末転倒になるおそれがあるし・・・。


あとなんか書くことあったけかな・・・。

あ、タイトルに関連して、「ウ必山水魚」の日のことを写真付きで書こうと思ってたんだ・・・。

う〜ん、どうしよう。いいや、ダイジェストは明日に回そう。

あと書いておくことは・・・

そういえば、また北方水滸伝が危なくなってきている。9巻以降がなかなか見つからないので、ネットで調べては、いったことのないBookoff巡りをしているのだが、それでもなかなか見つからない。もう、そろそろ読み終わるというのに・・・。

だが、ラッキーなこともあった。5月は「日頃のご愛顧を・・・」と称して、単行本500円、文庫本105円キャンペーンをやっているらしく、偶然それにでくわしたおいらは、9巻ではないが、水滸伝の12巻と18巻を500円と格安で購入。さらには、おいらの大好きな宮城谷昌光の本も大量にあったりなんかして、津本陽の「水滸伝」と合わせて大量購入してしまった。陳舜臣なんかもあったのだが、安いといっても買いすぎるとさすがに痛いので、ぐっと我慢した。でも、もし「チンギス・ハーンの一族」とかあったりしちゃったら・・・買ってしまうかも。明日は石積み後、サザエさん通りのある桜新町のbookOffに行ってみる予定。9巻がありますように・・・。


あ、そうだ。ムク

最近とてもおとなしくなって、母親も大助かりのようだが、甘えん坊なのは変わらないらしく、毎日毎日飽きることなく「遊んでビーム」を出しているらしい。

一昨日、うちの駐車場で「ウ必山水魚」から帰ってきたあとやったBBQにはムクも参加したので、写真をとったので、ここに公開して、今日の日記はしめることにしよう。

あ、また思い出した。もう書いたかもしれないが・・・

ムク・・・・「まて」ができるほどお利口な犬だったのだ。

ももとこももはそんな教育というか調教していないので、投げたものを自分のところにまで運んでくる芸当なんてできなく、その時点でムクはおいらを驚かせたのだが、「まて」という芸は、その数倍おいらを驚かせた。

「なんで!なんで!おまえには「まて」の意味がわかるのだ!!!」

と叫んでしまった。

目の前に餌をもってきて「待て」というと食べないでじ〜っと見てるだけ。で、「よし」というと、食べるのだ。なんどやっても、ちゃんということを聞く。

鼻のあたまに小さい餌をおいて「待て」とやってから、「よし!」というと、器用にパクッ!と食べる。

なんなんだ!!!こいつは!

自分が「待て」されたことを想像してみた。

目の前にUtiel-Requenaでも、Ribera del dueroでもなんでもいいが、botellaをおかれて「待て!」。

・・・・

どうしても一つの答えしか思いつかない。

「うるせ〜ぼけっ〜!何が待てじゃ〜〜!」

と、もうキュキュキュとコルクをあけるに違いない。

おいらよりもムクの方がしっかりしてるとしか思えない。

飼い犬にも負けるのか、おいらは・・・。



3年分
2006年05月24日 (水)
今日は昼を過ぎた時点ですでに石積みが早く終わりそうな予感がしていた。でもって、久しぶりの良い天気。こりゃ、寄り道して帰ろう!と思ったのもつかのま、夕方から突然春雷蠢く。

あり得ないくらいの大雨と、あり得ないくらいの雷。

一人で家にいたら興奮して、雨乞いの踊りでもしているところだが、あいにく石積み場。悪意に満ちてるぞ、日本。知らない間に地球の軸がさらに傾き、梅雨が早くなったのか?(関係あるかしらんが・・・)

ここ数週間だけで、Valencia生活3年分と同じくらいの雨をみた気がする。

しかたないので、おとなしく帰ってきてムクと遊ぶ。タオルの次ぎは、段ボールを引き裂いていて、以前は綺麗だった事務所も最近では毎日台風が通りすぎたあとのようになっている。

事務所にはパパンの仕事仲間である加藤さんがいた。帰宅後、事務所に行くのが最近の日課になっているのだが、毎日加藤さんがいるところをみると、彼は毎日仕事でかなんでかしらないが毎日来ているようだ。そして今日はさらにもう一人、釣り師の・・・名前忘れたさん・・・がいた。

GW中にやったパパン主催のBBQでは、Mexicanoのおじさんとも盛り上がったが、この加藤さんと釣り師さんとも仲良くなった。

BBQで食べたのは、加藤さんとその奥さん(伊豆出身)が「ウ必山水魚」したサザエやらエビだったのだが、取れたてだったからか、BBQで食ったからかわからないが、むちゃくちゃうまかったのだ。

その話で盛り上がりまくり、最終的にパパン軍団(なぜか若者に好かれるため、親分と子分のような組織ができあがっている。ちなみに見た目もやくざみたい。エジプト人みたい)で舞鶴に「ウ必山水魚」と釣りをしにいくという企画がもちあがった。

その決行日は4日後の日曜日。当然おいらもそれに参加することになった。

もしアワビをとったら加藤さんがおいらに土下座をしてくれるそうだ。そして、今日の話によるとトコブシ五匹でも土下座するとなぜか条件を下げてきた。

おいらは素潜りでサザエとかアワビを探したことなんかないが、トコブシならなんとかとれるんじゃないか・・・という気がする。アワビはかなり厳しいらしいが。

「ウ必山水魚」という行為がどれくらい悪いことなのかは知らないが、伊豆出身の加藤さんの奥さんがいうには、個人が楽しんでとって、食べるぶんには問題ないとか。もし見つかって怒られてもちゃんと謝れば向こうも、それ以上なにもしてこないらしい。問題なのは、とったものを売ったりする常習犯的に日々やってくる人間や、極端に大量のサザエやアワビをもっていく人間らしい。いうたら漁師じゃないけど、プロフェッショナルってやつ。大量ってどれくらいで大量なんだろう・・・10個?30個?100個?尺度がわからん。軍団でいくわけだから、それなりに数集まりそうな感じがするのだが・・・。

まぁ、どちらにせよ、おいらは何もわからない丁稚みたいな感じでついていくので、とれようがとれまいが楽しんでこようと思う。

ただ・・・日曜日・・・どうやららしい。

久しぶりに楽しそうな企画なのに・・・うぐむ。


追記
今日は多少サボル隙があったので、以前石積み場で暇すぎたときに作ったサイト用の「占い」の続きを作る。数ヶ月も前のことなのですっかり忘れていた。占いといっても、なんら根拠のないおみくじみ形式のもの。Javascriptを使ってランダムにメッセージがでるってやつ。とりあえず、100個のおみくじができたら、世に出そうと思う。それが今日のおいらの生き甲斐であった。

「食べる?」「うん!」
2006年05月23日 (火)
今日は特にネタがない。いや、今日もと書くべきか。

石積み場に慣れようが慣れまいが、相変わらず会話はない。ここ数日は一応チームらしいものを組んで石積みしているのだが、届くのは無味乾燥なメールだけ。「お疲れ様です」から始まり、「では、よろしくお願いします」で終わるメール。

ひからびる。唇が・・・。

基本的に人をネタにして日記を書いている身としては、かなりつらいのだが、そのために、せっかく慣れてきた石積み場をやめるのもイヤなので、ギリギリまで粘るつもり。

口が寂しいので、家につくとそのままムクのいる事務所へ行く。

なぜ事務所にいるかというと、あまりにわがままになってしまったため、昼夜問わずふんふんふんふんと甘ったるい声・・・を出すため、軟禁されているのだ。というか、自分がそこがいいといったらしい。

顔はかわいいのだが、おそろしく天上天下唯我独尊なわんこなのだ。

ちょうど良い、ムクの生い立ちを書いておこう。といってもあまり詳しいことはしらない。聞いたままここに書いておく。

ムクは推定3才、口伝5才の成犬。雄犬。なんかチャウチャウ、チャウチャウチャウネンチャウチャウヤネン(書いてて意味不明)が混じっているらしく、毛がふさふさ。でも、体型や顔つきはそのへんの雑種。とても顔がかわいく、散歩の最中にも道行く人に「かわいいわね〜」と言われるくらい、美形な犬なのだ。かっこいいじゃなくって、かわいい方。だけど、唯我独尊な犬。

で、ここまで野良犬で育っていたところを、うちらが拾ったというわけではない。前の飼い主がいるのだが、そいつがマジで鬼畜。いろいろ事情があるのかもしれないけど、まったくの他人なので鬼畜と言わせてもらう。

その飼い主は、引っ越すことになり犬が飼えなくなったということで、ムクは捨てられたのだ。

その捨てられたムクがどのように拾われたのかはよくわからない。その鬼畜の知り合いの方で、素敵な人がムクを引き取ったとか、全然関係ない人がたまたま拾ったとか、まぁ、いろいろ話が流れてきててよくわからんのだ。

とりあえず、「かわいそう」って思った方によって拾われたムクだったが、その拾った人もず〜っと飼うために拾ったわけではなく、誰かもらい手を探すために拾ったようで、その後ムクはあちらこちらを点々とすることになる。

長いと一ヶ月とか、短ければ2週間、場合によっては1日だけ・・・とまぁ、ムクの飼い主は次々と変わっていったわけだ。

預かった人が、自分たちのツテを使ってなんとかムクのもらい手を探そうとしていたようで、最終的に母親かなんかの知り合いのところに回ってきたところで、うちにお声がかかったという次第。

母親からこの話を聞いたとき、母親はまだ迷っていた。以前の我が家は犬2匹、猫8匹とかいて、近所ではムツゴロウ王国よろしく、捨て犬やら捨て猫(猫屋敷といわれていたから、捨て猫が圧倒的に多い)がたまる梁山泊のような性質の家だったのだが、おいらがスペインに行っている間、徐々に猫も犬も亡くなってしまっていて、残すところ、わがまま放題の「おまけ」(雄猫)を残すのみとなっていた。

さらに、両親とももうだいぶ年をとってきたし、老後に自分のことをやろうと思いはじめたのか、猫も犬もおまけで最後というのが暗黙の了解になっていた。

ちなみに、おいらだけは「猫!猫!猫!」と叫んでいるのだが、実際一番面倒みるのがどうしても母親になってしまうため、押し切れずにいた。

おいらからみて、そんな話を聞いてしまった時点で母親の負けだと思っていた。でもって、話を聞いた次の日にその子(ムク)に会いに行くとかなんとか。

その時点で100%うちにくるな・・・ということはわかっていた。

そんでもって、おいらがあっちをフラフラ、こっちをフラフラ・・・遊び歩いておうちに帰ると・・・ムクがいた。名前もすでに決まって・・・。

ムクがどういうふうに育てられたかわからないのだが、おそらくたらい回しにしたためか、猜疑心が強いにもかかわらず、その反面、おそろしく愛情に飢えていた。だから、数日もたたないうちに、彼のそばに一度よってしまうと、彼の気が済むまで面倒をみなくてはいけないという、とにかく手間のかかる犬ということがわかった。もし、そばを離れようものなら、あの犬が甘えるときにあの独特の「くぅ〜〜〜ん!くぅう〜〜〜ん!」というのが一晩中響き渡る羽目になる。そして、それでもダメだと、その辺にあるものを手当たり次第に噛み破るのだ。すでにうちにやってきて数枚のタオルが無惨にも切り裂かれた。

ムクにとって、たらい回しにされるのと、一所に留まるのとではどちらが幸せなのかしらないが、うちは自営業で、共働きなので、一日中面倒をみることなどはできないのもあって、とりあえず、うちの・・・特に母親のペースを知ってもらわなくてはいけない・・・ということもあり、事務所軟禁となった。というか、ムク自身、二階の犬小屋(以前ももとこももがいた場所)だと、くさくさしてくるらしく、事務所がいいと言い出したらしい。

事務所での生活はおそらくムクにとっては楽しいに違いない。常に誰かがいるし、しょっちゅうお客さんがきてはかまってくれるので、意外と早く我が家には慣れた模様。ただ、夜は寂しいのか、たまに「くぅ〜ぅん、くぅ〜ぅん」が聞こえる。

まぁ、そんなわけで、おいらも早く顔を覚えられようと、また名前を呼んだら振り向いてもらえるようになろうと、珍しく事務所に顔をだしてみた。

ママンの旅行中、おいらが散歩していた成果か、扉を開けて入るなり、しっぽをものすごい勢いでフリフリしたムクが走り寄ってきた。なんかうれしい。

小腹が減っていたので、ムクはひとまずほおっておいて、お客さんの誰かが飼ってきてくれたのか、京都のお菓子がおいてあった。初めてみたお菓子なのでよくわからんが・・・「茶」と「禅」と「味」という感じが書いてある。読み順がわからん。真ん中には「日」?「伯」?という字と、「路」と書いてある。屋号は田丸なんとか。なんども京都いってるが初めてみた。まぁ、それはいい。

で、それをぼりぼり食べていると、ムクがものすごい勢いで近くによってきた。

「もしや、おまえ、これの味知ってるのか?おいらも知らないのに、おまえは知ってるのか?お客の誰かがくれたのか?それとも前の飼い主が京都人だったりしたのか?eh?」

とムクに話しながらもぐもぐ食べる。

一心においらを見つめるムク。

「欲しいのか?これ・・・」
「うん!」(コクン)
「???」(目を疑う)
「ムク!これ欲しいのか?」
「うん!」(コクン)
「!!??」
「これか!これが欲しいのか!」
「うん!」(コクン)
「!!!」
「パパン!パパン!ムクが!ムクが!!!人語を解するよ!!!」
「なにいってるんだ・・・」
「いや、まじでまじで、ちょいみてみぃ〜。」

「ほら、ムク!Venga!これ欲しいのか?うなずけうなずけ」
「・・・・」
「うなずかないじゃん」
「ばか、ドリフみたいなことするな、ムク!うなずくんだよ!」
「ムク!これ、欲しいか?」
「うん」(コクン)
「ほら、今のみた?みた?」
「みたけど、それくしゃみじゃないのか?なんか今日くしゃみばかりしてるし」
「違うって!『欲しいか?』っていうと、うなずくんやもん!」

誰も信じてくれないが、おいらはその後も、ムクをひたすらうなずかせて楽しむ。おかげで、自分はほとんど食べれなかったが・・・。

ついでに、遊び半分で、その京都銘菓を宙に放り投げてみたのだが・・・意外なことに、ムクは器用にそれをジャンプして食べる。

「お、おい・・・・おまえ・・・なんかえらいたいそうなことができるんだな〜。ももとかこももはその手の芸はせんかったぞ。お手とお座りくらいで・・・」

その後、何度か投げ食べをさせてみたが、10回に7回くらいはしっかり食べる。ちゃんと弧を描いて投げたやつは100%の確率で口にいれる。

う〜ん・・・もしかしてムクは以前かなり遊んでもらっていたのではないだろうか・・・その鬼畜かどうかは知らないが、あのおいら並の『遊んで遊んで光線』や、今回のうなずきといい、投げ食べ(正式名称しらん)といい・・・。

ムクに関しては謎が深まるばかりだ。


最後に雑多なことを少々書いておこう。

石積み場のすぐそばにある、スペインの国旗を入り口のところにど〜〜〜んと貼ってあるお店が「Rakli」という名前であることが判明。その瞬間、この店が「スペイン料理屋」ではないことに気づいてしまってちょっとがっかり。

だが、「まだわからん!!もしかして、カタランとかバスク語かもしれん!」とネットで検索してみたのだが・・・やっぱりスペイン料理屋じゃないっぽい。

どうやら、男性にはもってこいの量が売りのお店らしい。Paellaはあるらしいのだが、行った人のBlogなんかを見てると、ハンバーグ、ビーフシチュー、パスタ・・・という単語がしばしば目にはいってきた。スペインにハンバーグやシチューやパスタがないわけではないが、もしメニューに訳ではなく、メインとして「ハンバーグ」、「ビーフシチュー」と書かれたいたならおしまいだ・・・。

でも、スペインの国旗が貼ってあるくらいだから、もしかしたらスペイン好きかもしれない。とりあえず、ダメもとで近いうちにいってみよう。その前に、渋谷のお店に行く。さらにその前に、恵比寿にあるというお店にいくかもしれない。まだわからんが。


スペインへの思いがようやく良い感じで落ち着いてきたため、久しぶりにmixiに入る。数ヶ月ぶり。帰国前に拓也(弟)に紹介されはいってみて、とにかく手当たり次第にスペイン関係の人間を紹介しまくったのだが、散らかすだけ散らかして、帰国後はmixi経由のメールがたまに来たときくらいしか、入らないという状態だった。

で、どうなってるもんだろ〜と、自分が作ったコミュニティーをみてみたところ・・・びっくりすることに「スペインのひきこもり方」の参加者が200人を超えていた。

う〜ん、親が居なくても子は育つのね。

怠けてばかりのおいらの代わりに、ほかのスペインに詳しい方々が、質問には答えていてくださったようで、書き込み数こそ少ないが、存続していた。いや、おいらが消さなきゃいつまでも存続するのか・・・。

申し訳なかったのが、おいらの代行手続きでコスタへ入った子が書き込みしていてくれたこと。3ヶ月前くらい。お返事せず。メールだったらすぐに返すのだが、mixiではまったくもって返事はしていない。

というわけで、昨日からmixiをちゃんとチェックし、迷えるスペイン好きを正しく導こう(笑)と思っているのだが、一体全体いつまで続くことやら。

先日長尾と話したが、おいらの人生はカスタマイズしすぎたため、もうノルマルには戻れないらしい。カスタマイズ一度してしまうと、たとえそれが保証期間内であっても返品がきかないのだ。というわけで、カスタマイズしてしまった人は、カスタマイズしつづけなくてはいけないのだ。

そういうことらしい。

なんか、犯罪者のようないわれようだが、間違ってないような気がしないでもない。

血迷ったあげく、アイルランドに英語の勉強でもしにいこうか・・・ということを思いつく。

スペイン人の次ぎは、ケルト人に自分をカスタマイズ。

今度日本を離れるときは、石積み探しだろうな〜。どっかにコネクション落ちてないかね〜。



一覧 / 検索