ネコだまし3連発
- 2010年 7月 15日
- カテゴリー : La Vida(日常)
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今日はなかなかよく石積んだ。そして、頭も使った。Ya estoy agotado。
agotado・・・・自動販売機の「売り切れ」のときなどに、自動販売機に紙が貼り付けてあるが(このあたりもスペイン)、人間が使うと、「疲労困憊」的な意味。辞書で調べたわけじゃないけど、おいらはそう使っていた。たぶん「疲れ果てる」みたいな意味だと思う。
で、これを当時働いてないで、年柄年中呑んでいたおいらがいうと、スペイン人の同居人に「Que va!」と言われる。でも、なんか「売り切れ~!」てな感じがかわいく、気に入っていたので結構頻繁に使っていた。朝までDiscotecaコース(踊り狂うコース)の時に使ったら、まぁ許してくれたが・・・。
twitterでもつぶやいたが、今日の帰りの電車の話。
シルバーシートの前あたりに陣取って、藤沢周平の「竹光始末」を熟読。扇風機で髪があおられウザイのを気にしつつ必死で読みふける。目の前には、たぶん同世代くらいのサラリーマンが3人。一人はiPodかなんかで音楽を聞いて目をつむっている。一人は新聞を読んでいる。一人は壁側に寄りかかって熟睡中であった。
家まであと3駅というあたりで事件は起こった。
突然、パン!!・・・・パン!!!・・・・パン!!!とネコだましをする女性。びっくりして真横を見ると5才くらいの子供をつれた外国人の女性。おいらの脳は、これまでの経験小さじ一杯と、勝手なイメージ大さじ5杯でブラジル人と判断。
最初は、彼女の旦那かなんかを起こしたのかと思ったのだが、一人は新聞を読んでいるのでわざわざネコだましで起こす必要もないし、そもそも、3人旦那がいるのはおかしい。明らかに3人は無視していた。
「アナタタチ・・・コドモツカレテルヨ・・・ワカッテル?・・・オボエテオイテクダサイネ!」
と吐き捨てて、電車を降りるブラジル人女性(仮)と子供。
なおも無視するサラリーマン3人。
おいらは一人判定タイム。
[サラリーマン]
疲れてそう。
でも、若い。
でも、シルバーシート。
男で強い。
[ブラジル人+5才の女の子]
ママン曰く、疲れてるらしい。
でも、もっと若い。
でもって、シルバーシート。
女の子でか弱い。
藤沢周平うっちゃって、ひたすら悩む。シルバーシートじゃなかったら、ママンはネコだまししなかったのだろうか?そもそも、シルバーシートなんて必要あるのか?妊婦、怪我人、障害者じゃなくっても、席は譲るもんじゃないのか?もしかして、子供は高熱気味だったとか?いやいや、もう、サラリーマンはおいらよりも数十倍agotadoだったのかもしれない。上司に怒られてたかもしれない。会社が倒産しそうかもしれない。でも、もしかしたらブラジルにもシルバーシートがあって、子供のマークがついているのかも。その前に文化の違いがあるな。危険なときには、先にお年寄り、女子供を逃がすもんな・・・・。でも、今は別に危険じゃないし・・・。
悩んでいると隣の女の子二人。
「今の・・・子供だったよね?」、「うん。子供」、「じゃ~まぁ~」、「う~ん」
心の中で、必死にうなずくおいら。彼女たちもジャッジに悩んでいたようだが、判定は彼女たちに委ねて、江戸時代に逃げた。
ちなみに、同じように最近、シルバーシートで携帯電話でメールしている人に注意しているおじさんがいた。ものすごい大音量の舌打ちした、同世代くらいのサラリーマン。舌打ちがかっこわるすぎたので、判定は用意だったが、干渉したり、されたりがない東京で、まだまだいるもんだね~と、ちょっと驚きもした。
なんか、ものすごいもやもや~~とした一日の終わりだったが、さっき、お好み焼き屋で、日本酒呑んだらすっかり忘れた。
今日の日記は、昨日の日記で火がついたので、ひさしぶりにスペイン映画について書こうと思ったのだが、やっぱり日本酒のせいで、またの機会にするにする。
それにしても、今週は一週間が長い・・・。
Tags: シルバーシート, ブラジル人
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