ぼくのなつやすみ con スペインの想い出
- 2010年 8月 3日
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不可思議なことが。昨日の今日なのに、体重が+0.5kgだとさ。ウィーボ君につっこまれた。
「何デブっとんじゃぼけ~!理由はなんじゃい、こら~」
と。
心当たりがない。っていうか、Wiiボードの1つの欠点として、どうも本職じゃないからか、体重計が意外と適当。どれくらい適当かというと、スペインのTodo100(トドシエン。全部100ペセタ。つまり、百均。中国人がやっていることがほとんど)で買う体重計並にいいかげん。
そういえば、アルボラヤ一家の体重計がまさにそれで、-5kgくらい少なくなってしまう仕様だった。だから、体重計に乗るたびに「やせた~~!!」と住人は喜んでいたのだが、一名だけ「え、あたし変わらないよ・・・」という子がいて、みなで「・・・・」な状態になった想い出が。懐かしいな~。
脱線。
それに気づいたのが、一日で1.1kg増えた時があって、「ぜってぇ~ありえねぇ~」と再度調べたら、逆に減ったということがあり、それ以来Wiiボードの体重は信じていない。まぁ、記録がとれるだけでもありがたい。
「心当たりはない」みたいな選択肢を選んだら、さらにウィーボ君につっこまれる。
「本当に心当たりないんですか?」
と。
ちぃ~。のび太のくせに生意気だ。
ということで、この前の身体測定で体重がちゃんと減っていたのに気をよくして、最近またFlotador(浮き輪)ができてきているような気がする今日この頃。8月にはいってしまい、今年もあと5ヶ月。そこまでにスペイン時代に戻らなければ。先はまだまだ長い。
あと少しで夏休み。あ~~~~♪夏休み~~~~♪
一番避けたいのだが、「あした休みだがや~今日は夜更かししちょるけん」と、昼夜逆転し、気づいたらそのまま夏休み終わってた・・・みたいなやつ。それだけは、本当に避けたい。なので、とりあえずやりたいことを考えてみた。
海行きたい。灼きたい。moreno(色黒)になりたい。日本は「美白」な国でだし、年取ってからのことを考えたら灼かない方がいいのはわかるのだが、スペインでは色が白いと、不健康そうにみえる(スペイン人の目には)ので、決してもてない。本当にもてない。スペインで「色白いね~」というのは褒め言葉には決してならないのだ。だから、老若男女、夏になったらとにかく海海海。海に行けば、50才くらいのおばちゃんのトップレスヌードが拝める。いや、ホント。勘弁してほしいけど。
留学したばかりのころは、「そのボールとって~~!」とトップレスのままボールを取りに来るGuapaに赤面してうつむいてしまったが、1年も経てばもう立派なViejo verde(エロじじい)。もう、そんなボールがとんでこないか、うろうろうろうろ・・・というのは、まぁ嘘だが、当たり前の光景になってどうじなくなった。「麻痺」するってやつだね。違うな。解脱だな。悟りを開くんだな。ビーチに限らず、fiestaなんかでも女の子はすぐ脱ぐから、もう何がなんだか・・・。だから、わざわざミニスカートはいて、エスカレータで手で抑えている輩をみると、「じゃ~はくな!」となるのは、おいらだけではないはず。あまり関係ないか(^_^;)
ちなみに、トップレスをスペインに輸出したのはフランス人だとのこと。つい最近の内戦まで、スペインは日本と同じく、トップレスとかきわどいビキニをみたら「なんて破廉恥な!!」となっていたのだが(1930年代くらいの古い映画みるとわかる)、内戦が終わり、ヨーロッパの他の国の人たちが、スペインの太陽を求めに観光にやってくるようになってから、トップレスが普及してしまったらしい。でも、スペイン人の本質として、今でも「侘び寂び」みたいなのがあるので、実はちょっと恥ずかしいらしい。AlicanteやらMurciaの方に行くと、プライベートビーチ・・・またの名をヌーディストビーチが(Playa de Nudista)たくさんあって、全裸で泳いでる集団とかも見かける。あれはちょっと怖い。まぁ、いいけど・・・。
で、なんだっけ。あ~、なつやすみ。
夏なのでひまわりを育てたくなった。ちょうどうちの駐車場が雑草がすごいことになっているので、そこの草刈りをし一汗かき、スペイン時代に戻ろうキャンペーンの番外編とし、Vinoの空き瓶で花壇を作って、穴掘って、腐葉土入れて、ひまわりの種植えて・・・と考えたのだが、「8月くらいに咲くひまわりを今から植えてどうするんだ!」と気づき断念。とりあえず、来年に向けて準備くらいしておくかな。ひまわりの種は5月~6月くらいに植えるといいらしい。小学生のころ育てたな~。種を塩で炒めたら、日本のでも食べれるのかな?あれって特別なひまわりなのかな?
ついでに。
ひまわりといえば、スペイン、スペインといえばひまわり・・・と日本人はなる。おいらももちろんそうだった。そして、実際、夏に車でドライブしていたら、「すんげ~~~!!」ってくらいひまわりが咲いているのをみることができる。よく雑誌とかガイドとかに写ってるアレだ。日本でもみれるかとは思うが、あっちは山間とかにあって(LeonからBarcelonaの方に帰ったときに見た)、もうひたすらひまわり畑。圧巻。
でも、スペイン人に、「スペインのイメージはひまわりだね」というと、結構な割合で「なんで?」って言われる。「日本といったら桜だね!」といわれたら、「そうですとも~!」となるが、スペインではそうならないのだ。
ついでに書いておくと、スペインといったら、決まって「太陽の国」というが、あれはAndaluciaでしか通じない。あとvalenciaもいけるか。でも、北スペインあたりにいって「スペインっていったら太陽ですよね!」なんていったら、「喧嘩うっとんのか~」といわれかねない。Santiago de compostelaとか。極端にいってしまえば、東北だけいって「日本は雪国ですね」といってるようなもん。まぁ、おいら個人としては、スペインは太陽を2つもつ国だと思ってるけどね。
で、スペインでひまわりといったら、食用油か塩加減が絶妙な「ひまわりの種」で、もう食用というイメージのようだ。スペインにいったら駅や公園のベンチ下を見てもらいたい。ひまわりの種の殻が貝塚よろしく、こんもりと山となっている。映画といったらポップコーンだが、その代用としてもひまわりの種が使われる。止まらないんだ、これが。「ひまわりの種が片手で食べられないスペイン人は、スペイン人にあらず!」というくらい、彼らはプライドを持っていて、日本人のおいらが片手で器用に食べられなければ、「しょうがねぇ~な~、ほら、こうやるんだよ!」と鼻高々に教えてくれるし、逆に片手で食べれるようになれれば、「お、なかなかやるじゃん!あんた、スペイン長いね!」と認めてくれるくらい、スペイン人にとってはできなくてはいけない技なのだ。
ちなみに、「片手で食べる」とは、指でつまんで前歯でひまわりの種をタテに割り、小さい中身を旨いこと舌の上にのせる作業を言う。前歯でタテに割ったあと、両の手で爪を使って二つに分け、中をつまんで食べるのは通な食べ方ではないということだ。食べるのに手こずると「まだまだだな・・・masaquito」とか言われる。そして、自分の食べた種塚を指さし、得意げに「ほら、これを見ろ!」といってくる。悔しいが、やはり勝てない。
ついでのついでだが、ひまわりは、南米かどこかから16世紀初頭あたりにスペインに入ってきたらしい。大航海時代の頃のことで、ヨーロッパに入ってきた最初の国らしい。だから、スペイン=ひまわりというのもあながち間違いではないが、この話をしてくれたのは、駅のベンチで暇そうにしながら、ぼ~っとひまわりの種で「種塚」を作っていた、鳥打ち帽をかぶったおじいちゃんなので、どこまでホントかわからない。
またもや脱線。
今日、部署のカゴシマーナが下田の先にある「田牛」(たご)が結構面白いときいたので、車でぶいんといってみてもいいと考えているのだが、いかんせん距離の割には下田は遠い。車線が少ないから、前に遅い車がいたりして、とかく渋滞しがちなのだ。車もまだ入院中だからな~。身内の車だから、イマイチやる気がでないらしい。
あとは、そうだな~。温泉もいきたいね。夏だけど。夏なのに。で、旨い日本酒のみつつ・・・何しよう。軍人将棋?もっと侘び寂びあるのがいいな・・・読書?いや、それもなんだかな。ホラー映画か?ベタベタか。意外と思いつかないな。まぁ、いいや。
とにかく、貴重な夏休み。有意義に過ごしてやる。そして、morenoになって、もててやる。
撮ったはずのひまわり畑の写真・・・みつからなんだ。無念。
追記
ひまわりはスペイン語でGirasol。girar(回る、曲がる)sol(太陽)だから、日本と同じ感じ。
ひまわりの種はPipas。パイプのことも言う。スペインのおっちゃん、パイプ加えてること多いから。特に田舎町。