おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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空から卵が・・・
2004年06月29日 (火)
昨夜の続きから書く。

こっちで友達と待ち合わせをするとき、「何時に待ち合わせ場所に行けばいいか」で結構悩む。

イタリア人やスペイン人と待ち合わせをするときに時間通りにいったら損をするのはこっちなので20〜30分くらい遅らせていくとちょうど良かったりする。フランス人の場合は5分〜15分の遅れくらい。ドイツ人はまじめな人が多いのでぴったりかちょっと前に行くといった感じだ。しかし、当然この枠に収まらず、ちゃんと時間ぴったりに来るスペイン人もいたりするので、まだよく知らない人と待ち合わせをするときは大抵悩む。

まぁ、小心者なので基本的に時間通りかちょっと前に着くように家をでるのだが・・・。

今回はドイツ人との待ち合わせだったのでちょっと前に着くように家をでた。パッキング作業で忙しいCoraも「9時にちゃんといくから!」といっていたのでそれを信じて・・・。

しかし、9時30分になってもいっこうに誰も来ない。何が悲しゅうて1人Barで侘びしくcervezaを飲まないかんのだ!しかもDespedidaだというのに・・・。

文句いってもしょうがないので、開き直って来るまでにできあがってやるつもりでcervezaを飲みまくった。

9時35分・・・Kristin到着。10時00分・・・JuliaとSaraが到着。10時15分・・・Toni到着、10時30分・・・CoraとFran到着・・・。

9時にきたおいらは一体なんなんだ・・・。ドイツ人だからといって今度から信じないことにする。

今回のメンバーはドイツ人4人にスペイン人2人に日本人1人という感じだったのだが、おいら以外の人間は全員ドイツ語を話した

もちろんドイツ語よりもスペイン語ではなしている時間の方が長いのだが、結構ごちゃまぜで話に入れないことも多々あった。KristinとCoraは気を利かせて、おいらに話しかけてきたが・・・。勉強ついでと一生懸命ドイツ語を聞いていたが、数字がでてきたとき以外はほとんどわからじ。まだまだドイツへの道は遠い。

ちなみに、おいら自身別に分からない言葉で話されても別段嫌じゃない。どちらかというと当然というか、どうしようもないことだと思うから。おいらも皆で一緒に話しているときは日本人同士でもスペイン語で話すが、マンツーで話すときは日本語になることが多い。日本人同士でスペイン語で話すというのは「勉強の為に」いいのは分かっているが、なんか奇妙というかまどろっこしくてあまり好きではない。自然にスペイン語で話しているときもあるが、意識するともう駄目。日本語。

CoraのDespedidaは結局4時過ぎまで続いたが、最後にいったDiscotecaで事件が起こる。

なんと空の上から卵が落ちてきて、見事にKristinの頭に命中。どうも、Discotecaの真上に住む住人があまりのうるささに(Discoteca内がクソ暑すぎて、店の前に大量の人間がたむろってくっちゃべっていたため)、それに抗議するために卵を投げたようだ。

その卵が来たばかりで、とりわけ騒いでいるわけでないKristinの頭にぶつかってしまったのだ・・・。

Kristinは皆をおいてドンドン早足でDiscotecaから遠ざかっていく。CoraもToniも見あたらない。流石に放っておくことは出来ず追いかける。

頭は黄身と白身でべっちょり。卵の殻もご丁寧についていた。そしてKristinの目には涙・・・。

酔っぱらってスペイン語で友達に愚痴ったことはあるが、スペイン語で誰かを慰めたことなんて一度もなく正直困った。しかし、泣かれるのはもっと困る。困りまくる。苦手すぎる。しかも、卵が上から降ってきて頭に当たるなんて、あまりに未曾有の出来事すぎて、かける言葉が見つからない。

とりあえず、頭の殻をとりながら

「運が悪かったね・・・」(慰めになってない・・・)
「良いネタができたね!!」(男に対する慰めか、これじゃ・・・)
「(髪に潤いが・・・)」(これは言わなかった。いや、言えなかった。)

といって慰めたが、自分でもあまり慰めになってない気がして自分が滅入る。そして、「pasa nada!」(大丈夫!)を連発している自分に気づく。やっぱスペイン語じゃ無理だわ・・・。こっちでしばしば「女の子を褒めるのが下手すぎる」といわれるが、「慰める」のも下手らしい_| ̄|○

もうどうしていいか分からないので「とりあえず、泣かないでくれ〜!泣きやんで〜!」と懇願する。彼女自身もわかっているらしく、「何で泣いているのかわからない・・・」という。

う〜ん、おいらもわからないが、どうも恥ずかしさと腹立たしさから泣いているらしかった。背はおいらより高いが、泣くと女の子なんだな〜と状況違いなことを思ってしまった。


結局Kristinは泣きやんだものの、帰るまで目には涙がたまっていた。

Kristinは家が近いのもあり歩いて帰り、ToniとCoraは車で帰った。おいらも誘われたが、反対方面だったので遠慮してテクテク歩いて帰ってきた。途中ゴミ捨て場で座り心地の良さそうな椅子を発見し、もって帰ってきた。これで4つ目の椅子ゲット!椅子だらけだ・・・。

次の日Coraを見送りに空港までいこうと思ったが、「別れはあまり好きじゃないの、ごめんね」といわれ、おいらも「もっともだ・・・」と思いやめる。そういえば、お土産に「さるぼぼ」をあげた。おそらくあの侘び寂びある愛らしさは分かってくれないとは思うが、大事にはしてくれることだろう。もうストックがなくなってしまった・・・さるぼぼ。また買ってこないと(つд`)゜・。


ようやく今日の日記か・・・。

今日はすこぶる機嫌が悪かった。いや、機嫌が悪いんじゃない。無気力な日だった。珍しく気づくとため息ばかりしていた。うだる暑さのせいで、頭の思考能力は完全に停止していて、何も考える気が起きない。昼飯を作る日にもならない。

気分をさっぱりさせるために大好きな「天気の良い日の洗濯」をする。少しはマシになったが、1時間後くらいにはまたため息が始まる。

Santiはどうやら風邪をひいたらしくいつもの勢いがない。Manoloもvacaciones明けだからか元気がない。今の我が家はかなり停滞している感じだ。春も暑くてうだ〜となっているし・・・。

Cafeでマリちゃんと旅行のプランを練る。タカシ君はどうも厳しくなってしまいこれなくなってしまったが、代わりにちょうど同じ日にToledoに出発するKristinが一緒にいけるような感じになった。

思考能力が完全に停止しているので、全然ガイドを開く気にもなれなく、ぼ〜っとcervezaを飲む。マリちゃんに「考えてくれ・・・そのあと、おいらが見るから・・・」と頼むが、「あたしこういうの苦手なんよ〜」といわれ、仕方なくおいらがやることに。適当にシミュレーションをしながら都市を書き込んでいったら、うまい具合に日程があってしまい完成。思わず自画自賛。マリちゃんに「そういうこと自分でいうか?」とつっこまれた。

今回の旅行は彼女のSalamanca視察について行く感じだ。レンタカーを1人で借りると痛いが、2人〜3人なら全然安くつくし宿も格安になる。前回のCatalunyaのように一人旅も楽しいが、複数でいく旅もRequenaの時みたいに楽しい。つまり、どっちにしろ旅は楽しい。今からわくわくだ。

プランニングをした時点で一つ問題があった。それは使えないクレジットカード。これについては今日マドリッドの海外営業部に連絡したら謎が解けたので、問題解消。わざわざ今日はクソ暑いなか昼間から銀行巡り(機械がおかしい!と思ったので)したのに・・・。最初から電話しておけばよかった。ため息損だ、ホント。

ただ単に「上限額を超えてしまった」だけの話だった。日本ではカードなんてまず使うことはないし、こっちでもスーパーの買い物やたまに買う洋服、旅先での宿くらいだったので、一ヶ月で上限の10万を越えることはいままで一度たりともなかったので気づくはずもなし。だが、今月はこっちの銀行の残高が怪しくなってきたため、使ったお金のほとんどはカードからだった。

上限額をあげるか、来月の12日まで待つかのどちらかしか対処法はないのだが、来月の12日までこの貧乏生活は流石に周りにも迷惑がかかるし、物理的に生活が不可能なので、上限額を明日あげる予定。日本時間の9時〜17時らしいので、今日は夜中の3時くらいまで起きていないといけない。


なんか、どうでもいいことばかり書いてる気がする・・・。


こっちにやってきて、なんだか「料理修行に来た」感じがしているのだが、魚をさばいているとますますその感が強くなる。

こっちは日本での家の近くのスーパーのように切り身やすでに開いた状態で魚はうっていない。サーモンやメルルーサ、カジキなどでかい魚は切り売りしているが、「ただ切っただけ!」って感じで、鱗の掃除なんかはしないといけない。Mejillones(ムール貝)の掃除なんて完全に肉体労働だ。

今日買ってきたのは鰯なのだが、もうそのまんま丸ごとで買わないといけないので、調理する前に鱗を掃除したり、内臓とったり、頭を取り除いたりしなければいけない。

自慢じゃないが、日本では魚なんてさばいたことはない。バーベキューにいったときにブスッ!と串をさしたことがあるくらいだ。こっちにきてようやくさばける(正確には掃除?)ようになった。三枚におろせ!といわれたら、今でもおそらく困ると思うが・・・。

鰯君達の目をみつつ、包丁の背で鱗をとりのぞき、腹に包丁ブスッ!をさして割き、指をつっこみ内臓をグニュッ押し出す・・・そして、首からグビッ!!!と頭をもぎ取る。たまにスプラッターみたいに血がブシュッ〜!と飛び出たり出なかったり・・・そして、傍らにみるみる積み重なっていく鰯の頭と内臓。

こりゃ、怖がるというかできない女の子がいても不思議じゃないと納得。

おいらも思わず死んだ魚に「すまんの〜これも生きるためだ・・・許してくれ」とついついいってしまう。

どうか今のおいらが今日さばいたような死んだ魚の目をしていませんように。

追記
それにしても、なんか心ここにあらず。いつもは賑やかな夕食も3人とも撃沈気味でお通夜みたいだった。いつもは誰かが話をしてるのに・・・。今日買ってきた祝いのVino(まだ祝えないが)でも飲んで、酔っぱらって寝るとしよう。


うだるような暑さ・・・
2004年06月28日 (月)
現在18時8分。
気温38度。
残高42centimos(約60円)

ちょいと早いが日記を書くことにする。夜用事があって帰還が何時になるかわからないから。

昨日はたっぷり休養したおかげか、朝はすっきり目覚めることができた。

2時半頃帰ってきたSantiからAir mailを受け取る。恋いこがれていた「クレジットカード」と二通の絵はがき。両方とも母親からだった。誕生日カードに対する返事。

強盗の件、あまりにあっさり書いてしまったが母親からしたら言葉を失うほどびっくりしたらしい。まぁ、確かにそうか・・・。想像できないのも無理はない。今更ながら思慮が足りなかったと反省。

文面にこんな台詞があった。
「貴方のことは近くにいてウロウロされるより遠くにいて良くわかんないので、この方がいいと思ってます」

だそうだ・・・。

喜ぶべきなのだろうか?悲しむべきなのだろうか?

っていうか、誕生日カードの返事に書く文章じゃない気がしないでもない。こんなおいらにしたのはすべて彼女のこの気質なんだな〜としみじみと思った。

クレジットカードが手に入ったので、借金をすぐに返そう!と思い近くの銀行にお金をおろしに行ったが・・・何故かおろせない。暗証番号も間違ってないはずなのに・・・。何度か試した駄目だった。

シャワーを浴びたばかりだというのに、すでに汗だく。伸びるのにまかせっぱなしの髪のおかげでおでこにも汗。そんでもって、お金もおろせない・・・。

なんてこったい!


こっちに来てから良く日本の曲を聴くようになった。意識してかけているわけではなく自然にそれらの曲を書けてしまう。中学生から洋楽を聴き始め、日本ではもっぱら歌詞のないJazzのような曲を聴くことが多かったのだが・・・。

なんでかわからないけどホッとする。スペインの曲も嫌いじゃないし良く聴くのだが、やはりスペインの曲はスペインの曲でしかない。

これは愛国心からくるものなのだろうか?う〜ん、あまりおいららしくなくて笑ってしまう。

懐メロがマイ・ブームになっているので、ユニコーンのアルバムをDLしてきて今聴いている。あ〜〜懐かしすぎる!

4時頃Coraの家にドライバーを持参して行く。明日PISOを引き払うので、Estanteria(棚)をくれるというのだ。家具は基本的にゴミ箱から拾ってきているのだが、ちょうど良い感じのEstanteriaは見つけることができなかったので、もらうことにした。

うだるような暑さの中Coraの家に向かう。歩くと少々あるので地下鉄を利用する。片道1euros。その時点で全財産3euros強のおいらにはとても手痛い出費ではあったが、無駄にエネルギーを消費したくなかったのでしかたなし。

Coraの家に着く前に1L瓶のcervezaを購入。流石に手ぶらもなんだし・・・と。ここで1.15eurosの出費。全財産が1euros強となる。

家について早速Estanteriaを分解しようとドライバーを取り出す。が・・・+、−タイプではなく六角レンチのタイプであることが判明。

Coraはその手の知識がないのか、「試してみよう!」と一生懸命、タイプが違うドライバで必死に分解しようし始める。おいらは分かっていたので「無理だよ・・・」と思いながらも頑張るCoraを黙ってみていた。

このまま帰ったのでは1eurosが泣くので、近くのお店に六角レンチを借りにいくことにする。ドライバーという単語は知っていたが、六角レンチなんて単語知ってるはずもなく、紙に絵を描いて持っていく。

最初はcervezaを買ったお店に。その後、目の前のなんかの工場に。その後カギ屋さんに。そして最後に車の工場に・・・。

車の工場でどうにか六角レンチを借りることができたが・・・サイズが合わなくて(棚のはもっと小さかった)無駄足となる。

結局、どうすることもできずCoraの家を出て、なんの収穫もないまま再びうだるような暑さの中に身を置く羽目に。


うだるような暑さ。
使えないクレジットカード。
伸びきった髪。
今日9時からあるCoraのDespedida。
約1週間後にひかえた旅行。
まだ書けていないRequenaの旅絵巻。
散らかりまくりの部屋。
棚の分解。

なんか問題山積みすぎで滅入る。

あ〜Vino飲みたい。

te quiero muchisimo!

bocadillo de Japon
2004年06月27日 (日)
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というタイトルで日記をたっぷり書いたが、IEのエラーで消えた。

もう書く気力が残っていないので、諦める。

何を書いたかだけ書いておく。

・春がmercadoの袋に喰われて朝から大騒ぎ
・春が二軒の家を持っているという話
・Manoloの帰還
・ワカメと昆布の土産(Galicia産だが、WAKAME・COMBUと書いてある理由)
・本当に魔女の人形を買ってきたManolo
・腹が減っている理由
・bocadillo de Japonの作り方
・映画「La Estanquera de vallecas」の感想

明日はCoraたちのDespedida・・・マジでへこむ。

大人の遠足
2004年06月27日 (日)
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「何から伝えれば〜いいのか♪わからないまま〜時は流〜れて」と歌ったのはどこだっただろうか?

Requenaの旧市街にある白い家々の中を歩いてるときだっただろうか?
Cueva(洞窟?)を歩いてる時だっただろうか?
ほとんど人のいない噴水で虹を出して遊んでいた時だろうか?
休憩の時に入ったteteriaで冷たいcervezaを飲んでいた時だっただろうか?
最後に入ったbodegaでVino de la casaを飲んでいた時だろうか?
Valenciaに帰ってきて入ったHorchateriaだっただろうか?
それとも、家に3人で帰ってきて再び飲んだくれていたときだろうか?

う〜ん、覚えてない。

そんなことはお構いなしで時間だけは刻一刻と過ぎていく。

家のPCの前で「原稿が遅い!」とイライラしている編集長のT氏。
窓からは燦々と入ってくる太陽の光。
春はおなかを空かせてか、寂しいのかMiao Miao鳴いている。

なんだか、売れない作家のような生活みたいだ。

とにかく、書かなくちゃ_| ̄|○


恐ろしく長い一日だった。
恐ろしく充実した一日だった。
恐ろしく笑った一日だった。
そして、恐ろしく飲んだ一日だった。


昨夜寝たのはおそらく明け方。目が覚めたのは8時半。布団から這い出たのが8時50分。Cafeを入れたのは8時55分。シャワーを浴びたのが9時。Cafeを飲んだのは9時5分。家をでたのは9時20分。駅についたのが9時40分。

Requenaに大人の遠足に言ってきた。日帰り旅行でメンバーはタカシ君とマリちゃんとおいらの三人。

詳しいことは「旅絵巻」の方でどっちにしろ書かなくちゃいけないのでここでは省くことにして、雑感だけ書いておこう。


時間がたっぷりある旅、気のおけないメンバーとの旅、観光というよりは散歩のような旅、アルコールしか飲んじゃいけない旅・・・ということで、とてつもなく楽しい旅だった。Requenaは妙な魅力を持っていて、見るところはものすごく少ないくせして、何度も行っても楽しめそう・・・そんなことを思わせる街だった。

こっちにきてから何度か旅はしたが、今回ほど笑った旅は初めてな気がする。特にタダで入れてくれたCuevaは楽しかった。マリちゃんを除いて、いい年した大人が本気でくだらないことに夢中になっている様は、デジカメ写真によって記録されていて、あとからみてなんともこっぱずかしかった。特に動画の方にはもう旅先での会話と思えないくらい、どうでもいい会話ばかりが記録されていた。

旅の目的はあったが、プランなんてものは存在しない。3人で白く小さな迷路みたいな旧市街を直感だけで練り歩く。

拾った壁の破片で漢字で落書きをしたり、臆病な犬にほえられたり、一度見たはずのBarを探して彷徨ったり、「じゃんけんで負けたものが適当な家に入って「vino de la casa por favor」と言おう!」などと計画したり、噴水で水を掛け合ったり、虹を作ったり、あぶらとり紙で顔の油をとったり、マリちゃんのあだ名を考えたり・・・そして、喉が限界までカラカラになったころcervezaを飲む。

何とも至福の時だった。

Valenciaに戻ってきたのは夜の10時。その後Horchateriaでまったりして、そのままおいらの家で酒盛り。マリちゃんだけは「あたし寝ないと駄目な人間なんよ・・・」と酒盛りには参加せず寝始めたが、おいらとタカシ君が懐メロかけて騒いだり、くだらない話で盛り上がっていたせいか、結局は寝れなかった。

メッセンジャーで日本にいるケニーに話しかけられて、カタカタくっちゃべってる横で、おいらのもってきた楠山正雄の「日本の神話と十大昔話」を「超雰囲気」で朗読するタカシ君。寝る前に母親に「桃太郎」を読んでもらう子供のように、それを寝転がりながら興味津々に聞くマリちゃん。

「この話の教訓は○○やな・・・」
「ひどいおばあさんだ・・・」
「マリちゃんも俺になんか読んでや・・・」
「登場人物ごとに声を変えないといかんよ!」

と喧々囂々

おいらはその様子を横目で見るおいら。

なんとも微笑ましかった。

何時に寝たかは良く覚えてない。タカシ君も寝に入ったころ、マリちゃんが起き、おいらは寝るタイミングを逸した。

そして、日はまた昇る・・・。

マリ邸へ・・・
2004年06月25日 (金)
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昨日、マリちゃんにメールで海に誘われたが、2時くらいまで微妙に曇っていたのと、風が強かったのもあり断念。風が強い日はコンタクターのおいらにとっては辛い。サングラスは必要不可欠のアイテムとなっている。

ということで、家でぬぼ〜っとする。何か更新しようと思ったがイマイチ乗り気にならず、そちらも断念。50人を越えたらやめようと思っている期間限定アンケートの一位に「登場人物」がついに来てしまう。

小説を読んでも登場人物の覧なんて興味がなく読まないおいらには全く持って理解できない。だったら、そんな項目作るな・・・と自分自身につっこみもしたが、まぁ、ページを割いてたのでついつい作ってしまった。一体、皆は何を考えて「登場人物」に票をいれるのだろう。是非とも教えていただきたい。

勝手に写真を使うと仮定しても、追加できるのはおそらく残り10人もいない。帰ってしまう人間を含めればもう少しいるが・・・。今後友達を増えることに期待するしかない。

何故か学校をさぼったマリちゃんが今日も遊びに来る。元々かなりおしゃべりで、日本語話したい欲求がたまに高まるおいらにとって、最近は日本語とスペイン語のバランスがかなり良い。昼はタカシ君やマリちゃんと、夜はSantiやManoloとスペイン語で会話をする。タカシ君とマリちゃんはおいらよりも単語を全然知っているから、話しつつも質問できるというのも都合が良い。

8時くらいまで部屋でぼ〜っとして、マリ邸に向かう。今日はマリちゃんのcompan~ero(同居人)のフランス人のDespedida。おいらはその男の子は知らないのだが、何故かマリちゃんのホームステイ先のおばさんに呼ばれ、のこのこついて行く。

スペイン語には大分慣れたとはいえ、初めて話すスペイン人のスペイン語は聞き取りづらいことが多い。「速さ」とか「単語の難しさ」はこの場合関係ない。同じ文章を話してもその人の口調によって大分左右されてしまうのだ。口調とテンポになれれば問題ないのだが・・・。というわけで、未だに初対面のスペイン人と話すときはかなり気合いをいれないといけないことが多い。

家でごちそうしてもらった夕食はTortilla、Gaspacho、Sopa de Sephia、Jamon、Patatas Bravasと全てモノの見事にスペインのTipicoだった。昔ながらの食べ物だけに、どれもうまかった。

今日の主役であるフランス人の男の子のスペイン語は少々厳しかった。見事にフランス人のスペイン語だったからだ。おいらよりも単語を知っているのも相まってか、何度「como?」といったことか・・・。もともとおとなしい性格らしく、あまり話すことなくいなくなってしまった。っていうか、よく分からないDespedidaの夕食となった・・・。

誰の子か知らないが、かなりやんちゃくれの子供が2人ほどいて、お母さんはその世話と寝かしつけるのに相当苦労していた。その間、おいらたちはそのお母さんの旦那さん(もう亡くなってしまったとのこと)のお姉さん(隣に住んでいる。もう白髪のおばあさんだが、かなりはっきり話す)と一緒に小一時間くっちゃべる。

12時頃、おばあさんが眠くなって帰ると言うところでおいらも家に帰ってきた。

明日はRequenaに日帰り旅行にいってくる。Vinoの旅だ・・・思う存分飲んでやる!もちろん借金で・・・。

追記
今日、スペインの子供を見ていてSantiが日本人の子供をほしがる理由がよくわかった。スペインの子供は少々やんちゃくれすぎるかもしれない。きかん坊というか。Santiが以前「日本の子供は「はい!」「はい!」と礼儀正しいし、素直に従う」といっていたが、まさにその通りかもしれない。「所詮は子供」なのか、お母さんとおばあさんに言いように操られてはいたが、本当に彼らは言うことを聞かないし、怒られてもめげないでいたずらをする。それくらいの方が子供らしいといえば、そうなのだが・・・。流石に2人ともいらついていたようだ(笑)

estoy fatal....
2004年06月24日 (木)
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キタキタキターーーーーーーーーーーーーー!!

おそらく長期滞在者にとっては恒例行事である忌まわしきDespedidaの波が!!!

去年も腐るほどDespedida(お別れ)のFiestaには参加したが、今年もそうなりそうだ。この波が終わった頃にはおいらの友達はスペイン人の友達を除いては見事にいなくなる。

去年はオーストリア人のNora(ノラ♀:一ヶ月間ほぼ毎日一緒にいた)の時に特に切ない気分になったが、その数ヶ月後にオーストリアで再会することがわかっていたので、まだマシな方だった。

今年はCoraとKristinの2人との別れが近いうちに待っている。

「No te vayas」(いかないでくれ〜)というのは、正直社交辞令で使うこともあるのだが、彼女たちにたいしては本気でいってしまう。

あ〜まじで泣けてくる。

ドイツなんぞスペインから往復80euros前後で2時間かからずいける距離であり、時間と金さえあればいつでも遊びにいけ、冷静に考えるとたいした「別れ」ではないのだが、その辺は島国日本に27年間すんでいた人間であり、「ドイツ」=「遠い」いう意識が抜けてないし、Valenciaでの物理的にも精神的にも、距離が近すぎたため、スペインに住んでいても「ドイツ」にいかれるととても遠くなってしまう気がする。

先月のSaskia(サスキア♀:スイス人)、最近帰ったKnut(クヌー♂:ノルウェー人)、そして今日はNils(ニルス♂:ドイツ人)と別れをした。


こっちの生活ではあった回数自体はたいしたことないのに、すごい友達になる人間がいる。一度のFiestaでかなり仲良くなってしまうのだ。Nilsはその1人で、おそらく両手で数えられるくらいしかあっていないが、酒好きだったこともあり、また会うのが毎回Fiestaだったということも関係して、なぜか仲がよい。2ヶ月前くらいにこっちに遊びにきた彼の弟(スペイン語は話せない)にも妙に気に入られて、遊びにこい!としきりに誘われた。

彼の住むブレーメンにいけるかどうかわからないが、連絡先だけは聞いておいた。

そして、何度も何度も固い握手を交わした。


日記にうつる・・・。

昨夜(今朝?)のSan Juanで結構ヘトヘト気味だったが、日記を書き始めたら恐ろしく長くなってさらにヘトヘト。

estoy fatal!(もう最悪・・・)

パンツ一丁で歩いていたNilsの気配で目が覚める。ふと見ると「ニヤッ」とこちらをみて笑っている。

Toniには「正樹!ここで何をしてるんだ?何をしてるんだ!」と起き抜けの頭に質問攻め。

「う〜ん、なんでおいらはここにいるの?」
「なにしてたか覚えてない・・」
「ここはどこ?おいらは誰?」(donde estoy?quien soy?)

と逃げておく。

それをくすくす笑いながら見ているCora。

なんなんだ、この家は・・・。

Coraの家でCafeを飲みつつ、Salonでくっちゃべる。Nilsに別れをいったあと、Kristinとグループワークの話をする・・・というCoraにくっついてJardin Real(王室庭園?)に行く。疲れていたが、風と陽の光が心地よく、園内にあるcafeteriaのベンチでまったり。

小一時間して、彼女たちが勉強を始めそうになったころ、邪魔しちゃいかんと家に帰る。帰る前に2人と連絡先を交換しあう。この時点でもうなんか切なくてしょうがないというのに、DespedidaのFiestaなんていけるのだろうか・・・。

家に帰ってきてシャワーを浴び、昨日の日記を書き始める。

面倒くさくて面倒くさくて、かなり適当な日記に書いてしまった。反省。

9時くらいからSantiがサッカーを見始める。スペインが負けた時に「正樹!9月までサッカーの話はするな!!禁止だ!禁止!」といったくせして、自分からその禁止事項を破るとは・・・。

友達の関係上、スペインが負けたあと、ドイツを応援しようと思っていたが、ドイツも予選敗退してしまい、ポルトガルを応援することにする。ポルトガルに負けて予選敗退したわけだが、なんとなくスペインにも近いし、Figoがいるし・・・。

Santiと今日も遊びにきていたMartinに「今はどの国を応援してるの?」と訪ねたら、同じ理由(ほとんどスペイン人ってことで)で「ポルトガル」といっていた。よかった・・・同じで。「ドイツを応援する」といったとき「馬鹿なこというな!」と言われたから・・・(つд`)゜・。

今日のEUROCOPAの準々決勝はポルトガル vs イギリス。1対1のまま延長戦に突入して、最終的にPKでポルトガルの勝ちとなった。

開催国というのもあってモチベーションが高いのだろう。優勝するか?


今日はもう疲れてるので寝ようと思ったが・・・今Santiが来て「正樹!飲むぞ!」と誘われたので、軽く飲んでから寝る。


追記
借金生活のため、大好きなVinoが飲めなくてへこんでる。そろそろ禁断症状がでそうだ。カードが届いたら5eurosくらいのVinoを買って1人こっそりお祝いしようと思う。5eurosか・・・5eurosか・・・・よだれが出る。

写真はCoraが勉強のためもてきたノートPCで昨日のSan Juanの写真を見ているところ。

San Juan
2004年06月23日 (水)
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現在24日19時ちょうど・・・。

こうなってくると日記書くのがとてつもなく面倒になってくる。ネタが無ければ何ら問題ないが、いろいろあった一日だったので思い出しながら書かなきゃいけない。

あ〜、しんどい・・・。けど、まぁ、いたしかたない。


さて、どこから書こう・・・。時系列でいいや。

銀行の暗証番号が変わっていたため、カードは手にいれたもののお金がおろせないという状態に陥る。だから、今日も朝から銀行に行かねばならなかったのだが、起きたのは昼の1時で、さらに恐ろしく暑い日だったため銀行は断念。

今日はスペインでは夏至(日本でもか?)にあたる日で、一年でもっとも太陽の出ている時間が長い日。そのためか知らないが、風もなく、空気も流れず、部屋はジトジトジトジト。授業が終わったあと遊びにきていたマリちゃんと「暑い!暑い!暑い!死ぬ〜〜!」と叫ぶ。Cafe del tiempoを作りなんとか落ち着かせる。

久しぶりに曲を変えようとMP3を探しまくる。TSUNAMIなど日本の曲を発見して早速かけてみることに。数曲目に以前DLしたスピッツのなんかの曲がかかる。マリちゃんと2人して「懐かしい〜!!」と声を合わせて言う。

「この曲・・・中学生くらいの時だ!!」

思わず、飲んでいたCafe del tiempoを吹き出しそうになる。

ちゅ、中学生!!!??おいらがこの曲を聴いたのは大学生の時。

あ〜さいですか・・さいですか・・・。

まぁ、そうだよね。現時点で8歳違うんやもんね。冷静に考えてみれば納得。でも、なんかものすごい自分の年を感じる。今度からは1人の時に懐メロは聴くことにしよう・・・。U2のあの名曲も知らないし・・嗚呼。


音楽で思い出したが、Santiが昨夜、トンカツを作っているときに

「コートの下は裸で〜♪」

と突然口ずさんだ。

思わず油の中に手を突っ込みそうになる・・・(嘘)

おいらが最近しょっちゅう聞いている「夏木マリ」の「my favorite things」の歌詞を覚えたらしい(※この曲はManoloのお兄さんの同居人であるJuan Calrosがくれた日本の曲のベストセレクションCD。彼は日本オタク。)。

本来の歌詞は「昔の女優のように♪コートの下は裸で♪夜風が身にしみて〜♪」というもので、至って普通なのだが、部分的に抜き出すとなんともかんとも。

そして、例の如く「正樹・・・どういう意味だ?」と聞かれ説明する羽目に。

意味を聞くと、なにが嬉しかったのか

「待ってろ!!メモる!!!!」
「なんでだよ!」
「今度日本人を見かけたら言うんだ!!!」

・・・・アホか・・・おまえは!

最近暴走気味のSanti・・・。マリちゃんにもすごいことをいっていた。

「マリ!子供を2人つくれ!そして片方を俺にくれ!」

まだ日本人の子供が欲しいらしい。

「え〜やだよ〜!自分の子供だもん!」とマリちゃん。

「菊次郎みたいのがいい!」

全然話を聞いてないSanti。

「でも、すぐに大きくなるよ・・・」とおいら
「そしたら取り替える!家のデコレーションだ、デコレーション!」

Santi・・・あなた、自分のいってることわかってる?

「じゃ、マリちゃん、Santiに売ってあげな。高額で・・・」
おいらもSantiのペースにあわせて言う。
「うん・・・100万eurosくらいで・・・」
「分かった・・・ネットで買うよ。さらに、正樹のクレジットカードでな」

負けました・・・・_| ̄|○


日記に戻そう。

突然、扇風機が止まった。タダでさえクソ暑いというのに・・・泣きそうになる2人。さらに「暑い」を連発。どうも、うちだけでなく、PISO全体が停電(?工事?)らしかった。風が通るCocinaに移動する。


8時頃、San JuanのFiestaのためplayaに向かう。マリちゃんが一週間前に来たばかりのみのりさんという子も誘ったらしく、学校側で合流。playaに向かう前に、休憩がてらcervezaをJarraで注文。

小腹が減っていたので、途中でケバブもほおばったため、結局海についたのは11時になってしまった。


playaにはこれまでplayaではみたことないくらいの人がいた。まさかここまでとは・・・。すぐにcostaの生徒たちと合流できると思っていただけに、不安に襲われる。

歩くスペースもないくらいびっしり。皆、砂場に穴を掘りたき火をしている。もう、ものすごい数のたき火。Fallas(火祭り)の再来か!!って感じだった。Valenciaって「火」を使う祭りが好きなんだろうか?


運良くElena(エレナ♀:元costaの先生)がおいらを発見して「Masaki!Masaki!aqui!aqui!」(正樹、ここ!ここ!)と呼んでくれたため、苦労せず合流することができた。

Valencia C.Fの旗が側に掲げられたたき火の周りにはものすごい数の学校の生徒がいた。知ってる人がほとんどいなく、ちょっと寂しい気分になる。まぁ、学校にいってないから当然なんだが。

とりあえず、見つけてくれたElenaの側に座ることに。「como esta tu vida!」(最近どうよ?)といつも通りの挨拶が始まり、ぺちゃくちゃおしゃべり。

Fiestaには全く関係ないが、「como esta tu vida?」には苦い想い出がある。まだこっちに来たばかりのこと。知り合った友達に開口一番この台詞を言われ右往左往したことがある。大抵最初の挨拶は「como estas?」、「que tal?」(元気?)というもので、学校で習ったのもこれだし、日本の会話本にもでている。

当時「vida」という単語は「人生、生涯、一生」という意味で覚えていた。辞書で引けば「生活、暮らし」という意味もあるのだが、来たばかりなので知らなかったのだ。

なので、「como esta tu vida?」=「どうよ、君の人生は?」という意味でとらえていて、なんてこたえていいのかすごい困った。しかも知り合って間もない人間に、開口一番それを言われたら「彼は、おれの人生に興味があるのだろうか?心配してくれてるのだろうか?それとも、28歳にもなって仕事もしないで、スペインで遊んでいるおいらを皮肉っぽくいってるのだろうか?」などと思ってしまった。

危うく、自分の「夢」について語ろうかと思ったが、どう考えてもシチュエーション的におかしいので「なんで、vida??」と質問して、ようやく意味が分かった。

日本語に訳して考えていた当時、この手の勘違いは結構頻繁にあった。また思い出したら書き記そうと思う。

閑話休題・・・。

友達を作りにやってきたとはいえ、少々遅くついてしまいタイミングを逸してしまったのと、NajmaとかBeatrix、Inka、Olivier、German、Inma、Elena、Andreas・・・と知り合いがたくさんいたのもあって、特に開拓をする気が失せてしまい彼らと話すことにする。

去年はおそらく旅をしていたのか、San Juanはおいらにとって初めて見るFiestaだった。夏至ということはわかったが、なぜ「たき火」なのかが分からなくてElenaに質問してみる。

「このたき火にはなんの意味があるの?」
「今日が夏至なのは知ってるでしょ?」
「うん・・・」
「だから、古いものを燃やしたりして、新しい生活へと変えるのよ」
「だから???なんで、この時期?普通年末とか年始じゃないの?」
「う〜ん・・・私もよくは知らないのよね・・・」
「そっか・・・」
「あとは12時ぴったりに海にはいって、さらにたき火を飛び越えると幸せになったり願いが叶うのよ」(※Andreas曰く「7年間禁欲生活(性欲の面で)」もしないといけないらしい・・・が、スペイン人はそういってなかった。謎)

う〜ん、どうも今日は、どんどん焼き(ローカル祭り?)、年末、年始に「破魔矢」、「しめ縄」、「お守り」等を燃やす伝統行事、七夕、海開きが一緒くたになった日のようだ。

なんとなく納得。

意味もわかったので、思う存分San Juanに参加することにする。

海に入る時間である12時近くになると、みなソワソワし始める。おいらは知らなかったため普通の7分パンツ(?)にT-シャツという格好。携帯やむき出しのお金、デジカメを持っていたのもあり、海に入るつもりはなかったのだが・・・知り合ったばかりの18歳のブラジル人(かなりの好青年)が、おいらの名前を覚え連発。

「正樹!海に入るれ!」
「正樹!服を脱げ!」
「正樹!泳げ!」

一回り近く違う青年に命令される(つд`)゜・。

ということで、泳がないけど、足くらいはつかるか・・・せっかくのFiestaだし・・・つかれば多少の御利益(?)はあるだろうと海に向かう。

携帯等は全てBeatrixの鞄に入れてもらい、ズボンの裾を腿くらいまでまくりそろ〜っと海に入る・・・・や否や・・・後ろからものすごい集団が駆け足で海に入ってきた。

一瞬にしてパンツまでびしょびしょ。

Fiestaに中途半端に参加しようとした罰があったたらしい。スペインのFiestaでは思い切り「馬鹿」にならなければいけないことを忘れていた。同じアホなら踊らにゃソンソン♪だ。

もうこうなりゃやけだ・・・と濡れるのも無視して先に入っていったBeatrixとNajma(彼女たちは水着をきているため問題ない)を探すべくドンドン歩く。でもって、すいすい〜とついでに泳ぐ。結構楽しかったり(笑)

皆、野生に返り、思い切り暴れまくっている。なんか、スペインのFiestaだな〜と1人しみじみ。

海の後は「たき火飛び越え」が待っていた。ただでさえ、playa中「たき火」で、どこかしらアフリカの原住民族を彷彿とさせていたのに、このイベントでさらに「原住民族度」が増す。みな酔っぱらってるのもあり、「いやほっ〜!!」とあっちこっちでたき火を飛び越えている。

なんか危ない宗教団体にも思えてきた。

おいらも例の18歳のブラジル人に命令され(笑)、たき火を飛び越えた。

海にも入ったし、たき火も飛び越えたし・・・これで今年一年(?)は幸せで、願い(3つとかなんとか)も叶うことだろう。

まずは、願いを100個にしてくれと、おきまりの願いを言おうと思う・・。


たき火を飛び越えたあと、クーラーボックス一杯に作ってたSanguriaを飲みつつ皆と語る。Beatrixはおいらの周りでは「Trixy」(トゥリクシー:Manoloが命名)と呼ばれているため、おいらもうっかり「Trixy」と言ったら、「その名であたしを呼ぶな!」と酔っぱらてったBeatrixに満面の笑顔で頬を平手打ちされた。その後もうっかりTrixyといってしまい、さらに2度ほど平手打ち・・・。

可愛い顔して・・・怖い・・・。

Najmaは相変わらず1人を好み、たき火の側でぼ〜っとcervezaを飲んでいた。なんか不思議な子だ・・・。

Inkaは何人か知らないが、髭を生やした男の人にいいよられてキスされそうになって困っていた。

Germanはどうも苦手っぽい女性につきまとわれていて、珍しく腰がひけていた。また、相変わらず「俺はおまえの人生の先生だ!」と言って聞かない。「土曜日にニンニクは食べるな!」しか教えてもらってないんだけど・・・。


1時頃、Cora、Kristin、Nilsの三人と合流。彼女たちはユーロカップでドイツが負けたためうなだれ気味だった。やけ酒をしたらしく、多少できあがっていた。

やってきて早々、Kristinに「正樹!たき火を一緒に飛び越そう!」と言われ、他人のたき火を2人で飛び越す。Coraにも同じことを言われ、再び飛び越す羽目に。他人のたき火でも御利益はあるんだろうか?

人もちらほら減ってきた。Najmaは相変わらず1人でたき火を見つめている。

playaはほとんどゴミ溜め状態。たくさんのcervezaのボトルやビニール袋が散乱している。明日になれば掃除の人がきてあっという間に綺麗になってしまうのだろう。Fiesta慣れしてるだけはある。

Coraたち同様、途中で合流する予定だった貴子ちゃんは、どういうわけか「Sagunto」(Valenciaから電車で40分くらいのところにある街)にいた。「私もなんでこんなところにいるのかわからない・・・みんなによろしく・・・(涙)」とメールには書いてあった。面白すぎて、1人大爆笑。

Mi Kyungも仕事の後に来るはずだったが、うちらを見つけられなかったのと、仕事でヘトヘトだったため帰宅してしまった。

おいらを誘ったSantiはコンサートの後に来るといっていたくせに、結局最後まで顔をださなかった・・・お仕置きだな。

マリちゃんとみのりさんは2時か3時頃に帰ってしまった。

知り合いも大分いなくなったため、CoraとKristinの3人で、トイレに向かいつつcostaの集団から離れる。そのまま、縄でできたジャングルジムで遊び、砂浜に寝そべって流れ星を探す。

至福の時

5時に始発があるというバスで帰ろうということになったが、なかなかバスは来なく結局Tranvia(路面電車)で帰ることに。

路面電車を使ったところで、おいらの家までは海からだと結構ある。おいらの足でも40分くらい。

Fiestaの後に1人でとぼとぼ帰るのが寂しかったのと、デジカメもっていたため、先日の強盗みたいのにあったらな〜とちょっとビビっていたのもあり、Coraを送りがてら、家に泊めてもらうことにする。

Salonで彼女たちがやけ酒の時残したVinoを飲む。たわいもない話を小一時間して、タバコを二本ほど吸ったあと、おとなしく寝た。

おそらく7時半くらい。

太陽はすでに昇っていた。



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