恥の多い生涯を送って来ました。

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今日はなんとも心の変化が多い日だった。

久しぶりにい慶応の授業を受けに行った。この授業はやってることは難しいけど、結構楽(つまり休んでもそんなに痛くないという意味)な授業なので忙しくなるとついつい休んでしまっていたのだ。

電車のホームで煙草を吸いたかったので電車を一本見送る。すでに遅れていくつもりである。何年かぶりに紙コップのジュースを買って飲む。忙しそうに通勤する人々を横目に何とも優雅な気分に浸っていた。

先生の都合で授業が早く終わってしまった。遅れた僕は結局20分くらしか授業に出ていない。拍子抜けしてとぼとぼ教室をでて、食堂で皆で昼飯を食べ別れたあと「生協」に行く。うちの大学は学校柄(こんな言葉ないけど)共産系は入ってないので「生協」の存在はいつもうらやましく感じている。

生協では本を二冊買う。友達はちゃんと専門書を購入していたが、僕は性懲りもなく「HTML言語」の本と「人間失格」を買う。なぜ人間失格かというと、なんとなく欲しくなったからだ。最近偏った専門書ばかりで普通の読書を無性にしたくなったのだ。別に本なら何でもよかったんだけど、「恥の多い生涯を送ってきました」というフレーズが急に頭の中を駆け回ったのでこれにした。

就職活動で田町に来ていた康雄から電話が来てマックにつきあう。彼は「つらいよぉ~」と何度ももらし、あっというまに去っていった・・・。残された僕は家に帰ると寝そうなのでマックで明日の予習をすることにした。

しばらくすると女子高生がたくさん入ってきてにぎやかになってきたので音楽を聴いて勉強する。そして、予習に飽きた頃さっき買った「人間失格」を息抜きに読み始める。

「人間失格」は確か中学校の時に読んだきりだった。前にも買って持っていたんだけど訳あってなくなっていたのだ。中学の頃はよくわからず読んでいたが(今思うとだけど。そのときはわかっていたつもりでいたかも)、今読むと全然違う。はじめて読んだ本みたいだった。もくもくと読むうちに徐々に身をつまされ行った。そしてふと先日の日記にも書いた「心が痛んだ事件」を思い出した。まさか女子高生で喧噪とした中1人身をつまされるとは思っても見なかった。この意外な伏兵に思いきりうなだされた。あまりにも辛くなったので、とりあえず逃げるかのごとく専門書に戻る。おそらくおいらの背中を見た人間は「なにあいつ落ち込んでるんだ・・・」と思ったことだろう。

本当は康雄が終わるまでマックにで勉強していようかと思ったけど、以上の理由から3時間程度で出てきてしまった。そしてとぼとぼ家路に向かう。

渋谷につくとなんとなくゲーセンに向かう。ギターゲームを一回やって帰ろうかと思ったからだ。しかし、ギターゲームは埋まっていたので、しかたなしにまたUFOキャッチャーをやることにする(笑)。僕がとりやすそうなミッフィー人形を見つけてやっていると三人のおばさんがやってきてのぞき込む。そして、「あぁぁ、惜しい!!」と叫ぶ。うざいしやりづらいので逃げる。そして近くにいないのを見計らってもう一回やると、また集まってきた。そして「またやってるのぉ~」と言われる。少々むかついたが表情は変えずに「ええ」と答える。久しぶり「マダムキラー」ぶりを発揮してしまった。(マダムと言っても今回のは60越えてると思われる)。おばさんたちはなんだかんだ話しかけてくる。「うちの息子なんてアンパンマンとるのに800円もかかったのよ」とかなんとか。「そんくらいかかりますよ」と僕。しつこく話しかけてくる。そしてしらんうちに「UFOキャッチャーテクニック講座」を開いてしまっていた。どうやらおばさんのうち1人がミッフィーが欲しいらしいことがわかる。そして、僕にお金渡すから取ってくれと頼み始める。丁重にお断りする。とれなくてもイイからというけど目は「ぜってぇ~とれよ」と訴えているし、他人様の金を使ってやっても何もおもしろくない。しかし、恐ろしいことにおばさんは500円玉を勝手に入れてしまい「やって!」とか言い始める。改めておばさんの恐ろしさを知らされる。こうなるともうどうしようもないので「とれないかもしれませんよ」といいながら始める。おばさんは「がんばって」と勝手な応援をする。このやり取りに愛想良く答えている自分を見てさっきの人間失格が思い出した。

500円玉なので6プレイできる。一回目・・・失敗。おばさん「あ~~ぁ」。二回目・・・かなり惜しいとこまで行くが失敗。おばさん地団駄を踏む。三回目・・・成功。おばさん女子高生のように喜ぶ。今にも「ええじゃないか」を踊りそうな気配だった。人形を取り出し手渡す。おばさんの顔には笑みがこぼれていた。僕はあなたたちにはミッフィーは似合わないだろうと思いながらも愛想良く「良かったですね」と言う。彼女たちにはどう考えても「目玉のおやじ」か「妖怪人間ベム」あたりが妥当だと思われるが、まぁよろこばれたから良しとする。残りの3プレイはくれるというので遠慮なくもらう。しかし、すでにとれそうなやつはなく、案の定とれなかった。そして、おばさんたちはそんなことすでに感心はなく、早々とその場を後にした。

なんとも変な気分になりこのままじゃ収まらないので、簡単にとれるやつで昨日とったミッフィーの光るキーホルダーを獲得。満足して帰る。

地元の駅(長津田)につくと母親がいたので後ろからそーっと近づいて驚かしたが、全然驚いてくれなく「驚いて欲しかった?」と小馬鹿にされて悔しい思いをする。そしておもむろに大量の郵便物を僕に手渡しポストに投函させられる。母親は自転車で「おいてくわね」と言い放って遠くに消えていった。

途中コンビニに行って「ペプシ」を買う。レジに持っていくと「ボトルキャップはないけどよろしいですか?」と言わる。マスコットがなければペプシなんて飲みたくないのだが、マスコット目当てに買っていると思われるのも大人として恥ずかしい気がしたが、そんな事でいらないものを買うのもなんなので「お~いお茶」ととっかえてもらう。

只今6時18分。これからレジュメの制作に移る。なので、この後はおそらく何もないと思う。せいぜい再び身につまされるだけだろう。しかし、ホント今日は心の変化が多い日だった。そして、久しぶりに長い日記だ・・・・。

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