朝っていうか、夕方
ユウコとメグへの説教が終わり、彼女たちが帰ったのは朝の8時半くらい。ヒロシとOVICCIはソファで寝ている。そろそろおいらも・・・と布団にはいったのは、もう「ちゅんちゅん」も終わった9時ちょっと前。
一瞬にして堕ちて、起きたのは17時少し前。もう完全に夕方。
一日無駄にした気もしなくもないが、昨夜が濃すぎたので、たまにはこんな一日もあり・・・と思うことにした。
布団からベッドへ
羽毛布団のことを書く前に、環境の変化について少しメモっておく。
前の家(フラット)ではずっと布団の生活だった。床に敷く布団だ。フラットに引っ越した際にベッドにする案もあったのだが、寝室となる部屋が和室だったのと、OVICCIの「ベッドで寝た経験がほとんどない・・・」と、環境の変化に少しびびっていたため、お金もないことだし・・・とそのまま布団生活が採用された。あと、畳の部屋に布団って涼しくていいというのもあった。
ということで、もともとOVICCIが持っていた布団(ちゃんとしてる)と、おいらが実家から持ってきた布団(すでにボロボロ)の2つを並べて敷いて寝る生活が約4年ほど続いた。
布団の質に貧富の差を感じるものの、サイズ的にはベッドのキングサイズレベルの幅なので、何度寝返りを打っても落ちないのがメリットではあった。しかし、貧富の差だけではなく、布団の高さ(正確にはマットレス)が結構違うため、寝相の関係で、朝起きると2つの布団が離れていることがほとんど。うちらはその隙間を「谷底」と呼んでいた。
ちなみに、谷底にはだいたいにおいてOVICCIが埋まっていることが多かった。寝る場所が谷底側だったから。もちろん、たまにおいらも埋まってることもある。
そんな睡眠環境(そんな言葉あるのか?)であったが、引越しに伴い、和室がなくなったこと、OVICCIの布団は10年プレイヤー、今で言うところの「レジェンド」レベルのロートルで、さすがに引退させる時期になっているということ、などなど、さまざまな条件から判断して、思い切って、環境を一変させることにした。
ちなみに、自分の周りに聞くと
「私はベッドだよ~ベッドにしたらもう戻れないよ~」(※おいらは実家でベッドだったが、布団でも全然問題なかった。)
「え?布団なんだ?へぇ~~」
「朝起きるの楽だよ~ベッド」
と、ベッド派が圧倒的だった。今のご時世、布団で寝ている人はあまりいないのか?東京だけで、地方では布団派が多いのかもしれんが・・・。
ということで、年末あたりに一度IKEAにいって、ベッドの下見をしてきたのだが、いろいろ考えなくてはいけないことや、不安要素がでてきて、とりあえず何も買わずに全軍撤退。
帰ってきてから、しばらくもらってきたベッド関連のパンフレットとにらめっこ。
新年始まってすぐの1月2日、タクヤとタクヤの彼女の4人で、再びIKEAに出陣。
すると、前回とは打って変わって、今回は意外なほどさくっと決めて買ってしまった。
毎年恒例で引いてる地元神社のおみくじが久しぶりの「大吉」だったことが勢いづけたのかも。単純なおいら。
IKEAのベッドのサイズは普通の日本のサイズとは異なるため、いろいろややこしかったのだが、とりあえず買ったのは以下の通り。
・マットレスベース(クイーンサイズ:80cm×200cmを2つ繋げる)
・マットレス(80cm×200cmを2つ)
・マットレスパッド(160cm×200cmを1つ)
・マットレスプロテクター(160cm×200cmを1つ)
・その他、カバーやらなにやら。
総額は約13万円くらい。高いのか安いのかよくわからんが、長く使ってく行くこと考えると、そんなに高くないという気もするのだが、年始早々の出費としては、結構高い気もする。
マットレスは圧縮されており、開けてから本来の形に戻るまで「3日ほどかかる」と店員さんに言われたので、それらは車で持って帰って、先に広げておくことにした。一部、自分たちで倉庫から取り出せないものもあったので、それらは配送をお願いした。
※どうでもいいが、商品に入っていた「72hかかるよ~!」の説明書がとにかく無駄な作りすぎて笑えた。
ベースとパッドが1月6日に届き、ベッドのパーツがすべて整う。
※どうでもいいが2。パッドもマットと同じく「72h」なやつだった。店員さん、それも一緒に教えてくれよ~。
ついでに掛け布団環境もメモ
メモが長くなりすぎてきいているが、ついでに、掛け布団の環境もメモる。
掛け布団は敷き布団よりも満身創痍な状態で、「よくここまでがんばってくれた!!あとは休んでくれ!」と褒めてあげたいくらい。
OVICCIはかなりの寒がりなため、毎日かなりの量の掛け布団を掛ける。装備はこちら。
・よれよれのタオル地のブランケット
・もう何が何だかわからない薄手の毛布
・かなりぺちゃんこになった掛け布団(羽根布団だと思う)
・これはそもそも何布団なんだ?という薄手だが大きく、結構暖かい毛布
・まだ足りないので、湯たんぽ代わりに使われている暑がりのおいら
となっている。
夏場は敷いた布団の面積をフル活用して寝ていたのだが、冬場は寒すぎる(特にフラットは部屋が異常なほど寒かった)ということで、片方の布団は使わず、ほぼシングルのスペースに掛け布団を何枚もかけて寝ていた状況だった。
4枚も掛け布団を使っていると、乱れたら(おいらは暑がりなので、だいたいけっぱくってしまう)戻すの大変だし、そもそも結構な重さになるし、たまに取り合いになるし・・・と案外悲惨な環境だった。
羽毛布団
というわけで、ベッドだけでなく、掛け布団も総取っ替えすることにする。毒を喰らわば、皿までじゃ~の精神で。
今の二の舞にならないように、掛け布団はシンプルにすることにした。そこで挙がってきたのが羽毛布団。まぁ、年齢的なものもあるんだろうね。「学生じゃないんだから、どうせかうならいいものを」的な感じのアレ。
ただ、「羽毛布団」と聞くと、訪問販売系の詐欺をイメージして「値段が高いだけでたいしたことないんじゃねぇの~」とこれまで興味を持ったこともなく、完全に知識はゼロ。
なので、ひたすら調べる。調べる。調べる。調べる。徹底的に調べる。
するとあるわあるわ・・・ウンチクが。
ダウンにフェザー、ダックにグース、マザー、混合率、ダウンパワー、側生地、キルティング、ポーランドにハンガリーにフランスに・・・と、まぁ、とかくややこしい。
これや、騙される人がいるわけだわ。見た目じゃわからんもんね。
でも、まぁ、知らないことを知る作業は、とにかく大好きだから、楽しかったんだけどね(笑)
いろいろ調べた結果
いろいろ調べた結果をまとめると・・・。
・普通に鳥の羽でイメージ手(?)の部分である「フェザー」より胸元(?)あたりの羽である「ダウン」がいい。
・「ダック」(あひる)より「グース」(がちょう)がいい。
・グースはダウンの質がよく、また独特なにおいが少ない。
まずこれが基本。
・ダックやグースでも、大きく育った「マザー」の方、大きいダウンやフェザーがとれるからいい。
・ダウンとフェザーの混合率はダウン90%以上がオススメ。混合率が低いと安くなるみたい。50%以下だと「羽根布団」になる。
これも基本らしく、ボリュームやら暖かさを左右する。
これらに加えてダックやグースの産地が入ってくる。
・寒いところがいいらしい。
・特にポーランド、ハンガリーあたりが良いらしい。
・たまにロシアとかフランス、イングランドとかもあった。
・中国のになると安くなる。
寒いところの方が、歴史の関係で、ダウンについて知識があるんだろうね。
そして、あとは布団自体の作り。
・側生地は肌に触れる面のことらしく、ポリエステルではなく、通気性の良い綿がよいらしい。
・キルティングに関しては、イマイチよくわからないが、羽毛が偏らないようにとか、体への接着が違って暖かさを逃がさない云々。
・羽毛は海外だが、作りは日本製がしっかりしててよいらしい。
とまぁ、見るべきところはかなりあるのだが、できあがったものの見た目はそんなに変わらないため、最終的には、証明書みたいなのがあって、それで本物かどうか判断するしかないみたいだ。
ここが詐欺に繋がるところなんだろう。
ちなみに、上の項目ですべてを揃えると、軽く10万以上の羽毛布団になってしまう。20万とかあるしね。
そんなん無理なので、最終的においらが選択したのは・・・
これに決定!
・ホワイトマザーダック(クイーンサイズでグースにすると、お値段がかわいくなくなる)
・ポーランド産(中国以外ならどこでもOKだった)
・混合率93%(90%以上と言うからさ・・・)
・国産(安心らしいから)
・無地(なんか昔ながらの花柄みたいなのがイヤだった)
・立体キルト(ここだけはよくわからん)
・クイーンサイズ(取り合いにならない)
・二枚合わせ(もう1つ毛布を考えるの面倒だった。取り外せば、春夏秋冬全部これでいけるらしい)
で、54800円。
ベッドと同じで、これが安いのか高いのかが全くわからん。特に初めての買い物だから、比較材料がない。
ということで、もういいや・・・と、ポチッと購入してみたのが、1月9日の夜中の1時のこと。
ダックのにほひ?
ポチッとしたやつが届いたのが昨日の夕方。フィエスタ真っ最中だ。頼んでから約2週間で、ようやくか~!といった感じ。今日日のネット通販で、こんなに時間がかかるの初めてで、ちょっとイライラし始めたころだった。問い合わせてもスルーされたから、「まさか詐欺!?」と思ったくらいだ。悪いので、どこの店かはかかないけど。ネットで調べると結構でてくるので有名なんだと思う。
早速、袋から出してみると・・・
「おっ?確かになんか『にほひ』がする!」
どこのサイトにも書かれていることだが、ダックはグースよりも臭いがするらしい。獣臭という、鳥の独特の臭いらしい。これらはしばらく使っていると徐々に消えていくらしいのだが、完全にはなくならないらしい。だから、この独特の臭いがいやな人は、より臭いの弱いグースにしろ・・・と書いてある。
だけど、初めての人間は、そう言われて全く想像できないので、「たぶん大丈夫だろう」とお手頃なダックにしたわけだ。
「これが皆がいっていた『にほひ』か~!」
「なるほどなるほど」
「なんかどっかでかいだことのある『にほひ』のような、そうじゃないような・・・」
確実に臭いはするが、個人的には別に問題ない臭い。
一日中スリッパ履き続けた自分の足の臭いの方が全然強烈だ。
とひとまず香りを楽しむ。
で、早速カバーをつけて、OVICCIと一緒に試し寝した感想。
おいら「あれ?臭いがしない・・・さっきまであれほどわかったのに・・・鼻が麻痺したか?まぁ、いいや」
おいら「軽い・・・軽いぞ・・・。軽いよね?」
ヨメ「うん。軽いね~」
おいら「あったけ~あったけ~」
ヨメ「え~~そんなに早く暖かくなるの?」(疑いの眼)
おいら「え?だって、ほら・・・体の周りに熱の膜が・・・サウナの後に水風呂入ったときのような」
ヨメ「ほんと~!?もう?」
おいら「やばい・・・これ危険かも・・・おいら暑がりだから、剥ぐかも・・・」
ヨメ「一枚しかかけてないのに?発熱じじぃ、すごいね~!」
おいら「あ~でも、湿っぽい暑さじゃないな・・・・意外といけるか・・・それにしても軽い!軽いぞ~!」
おいら「あ、暖まってきたら、さっきの『にほひ』がしてきた・・・」
ヨメ「だね。なんとなくするね。」
おいら「とりあえず、明日天気がよかったら干してみよう。多少とれるらしいから。」
ということで、先日の事務所の完成に続き、ベッド環境が整い、ようやくこれでほぼすべての引越作業が完了したことになる。
あとは、OVICCIの両親に送る新居の動画が撮るだけ。
「なんということでしょう~」連発しよっ。
今日の写真
何もこんな大きなサイズにしなくても・・・もったいないと思わざるをえない。
サイトのイメージに騙され「枕カバー」も入っていると思ってたよ。別売りだったのかっ~!