そして誰もいなくなったのは、6時ちょうどの事だった。
時間をさかのぼり、昨日の日記の友人宅から2時ちょっとすぎに帰宅した時から話を進める。工場にはいとこ(男.24歳)、いとこ(女.21歳)、知り合いのSさん(40以上)の三人が待機していた。Sさんは僕が帰ってきてから30分くらいして「今度かわいい女の子を紹介しろよ」という言葉を残して帰っていった。すでに酔っぱらっていたが・・・・。まず、一人脱落。その後は、いとこ二人と映画の話し等で盛り上がる。香港映画がいいとか、FIFTH ELEMENTの良さはどこなのか?などなど。後半の方には、女のいとこが眠そうな顔をし始めたので寝させることにする。また一人脱落。その後、僕は桜玉吉の「漫玉日記」を読み、物静かな工場内に声にならない笑いを響かせる。もう腹がよじれたよじれた。その間いとこは、ノートパソコンでメールのチェックをしていたようだ。この「漫玉日記」は友人に借りたのだがおもしろい。とっても。女のいとこに「正樹君怖い・・・・」という台詞をはかれるほど「にやにや」していたみたいだ。桜玉吉の漫画が好きな方は是非読んでもらいたい。その本を貸してくれた友人が「バイブル」というくらいだから(なんでかわからんが・・・)。
ところで、そのいとこのノートパソコンには「特打」というキーボードの打ち込み訓練ソフトがあって、それをやらせてもらった。結構馬鹿にしていたが、これが意外に難しくて、おもしろい。西部劇のガンマンという設定で、早撃ちをするのだ。まぁ「早撃ち」ではなく「早打ち」だけどね。ハイブリッド版だったので早速インストールさせてもらった。最近、これ系のやつで、「北斗の拳」のやつが出ているのだが欲しくなった。うちにあるので、欲しい人にはゆずりますよ。ただ、メールで送れる容量ではありません。MOがあればあげます。はまりますよ。打つのが早くなるし。ちなみに、僕早いには早いが自我流なので結構無駄があり、ちゃんとした撃ち方をしている人にはとてもじゃないけど勝てない。さらに、ものゲームは10年以上パソコンを使っている僕でも難しいステージがたくさんある。今後これで練習して、ちょっとずつうまくなっていきたいと思う。
で、話は横道にそれてしまったが、その後6時くらいに「正樹、仮眠をとらせてくれ」と一言残し、最後のいとこが寝てしまった。そして誰もいなくなった。
最初はよかったがだんだん暇になってきた。おまけに僕も眠くなってきたが、線香を絶やしてはいけないので、必死に起きる。線香を何本も何本もあげた。(もちろん「峰」もかっこよくあげた)でも、どうしても我慢できないので、棺桶にちょっかいを出し始める。顔の部分の扉が開いていてプラスチックの板で仕切られているのだが、それを「コンコン」とたたく。もしかしたら起きないかなぁ・・・とか思いながら。でも、もしホントに目を開けられたら怖いので途中でやめる。その後、にらめっこを開始、先に顔を崩した方の負け。しかし、「俺はなにやってんだ・・・」と情けなくなってやめる。
7時半。だれも降りてこない。普通なら、徹夜をしてる息子を心配して降りてくるだろうに・・・。でも、一向に降りてくる気配がない。仕方なしに、通勤を始める社会人を喪服姿で「じっ」っと見つめてやる。がんばれよ!って感じで。そのうちやっと降りてきた・・・・・。猫の「コウジロウ」が。こいつはよくなつくやつなのだが、そのおかげで、喪服が毛だらけになってしまった。借り物なのに・・・・。しかし、こんな事態なのでまさしく「猫の手も借りたい」(忙しいのではなく暇な方の理由でだけど)時だったので、猫と戯れる。一旦部屋に戻って、デジカメをとってくる。で、一緒に記念撮影。ちょっといやがっていた。でも、強引にだっこして、4.5枚とる。どれも、カメラ目線になってくれないのであきらめる。
8時半。まだ降りてこない。なんてこった。猫との遊びも飽きていてもう限界だった。隣ではいとこが「うんうん」寝言を言っている。どうしよう。暇で暇で死んでしまいそうになる。もう一度、棺桶をたたく。返事なし。
9時。やっと降りてくる。さぁ寝れるぞ、と思いながら時計を見ると、なんだかんだで9時半。後2時間半しかない。これから寝たら確実に起きれない。ということで、寝ることはあきらめる。
告別式はどうにか乗り切る。途中、うたた寝すること数度。そのたびに、親に起こされるが、後半の方には「仕方がないよね」ということで、うたた寝解禁。でも、長男なので仕事が多い。前回も書いたように挨拶、から遺影をもったり、客の接待など。気が休まらない。一日くらいの徹夜なんか慣れてるのに、神経を使うせいか、かなりの疲労度。なんとか乗り切り、初七日まで終わらせた。
ところで、僕のいとこ(女)で体重が100kgをおそらく越えているだろうと思えるとても大柄な人がいる。つまりデブなのだ。ホントにでかい。見たら驚くぞ。火葬場で、そのいとこの「バスト」の話がひょうんなことから持ち上がり、「170cmくらいあるんじゃない?」という台詞に「俺の身長と近いジャン」と僕が返すと、それを聞いていたいとこ(その大柄ないとこの姉)が大声で笑ってしまい、周りの顰蹙を買ったという事件もあった。
ほかにも、「喉仏」が綺麗に残っていて、初めて「喉仏」の由縁がわかる。ホントに、仏さんの形をしているのだ。体の弱い人なら、ぼろぼろに崩れてしまったり、残らなかったりするんだけど、おじいちゃんの場合はかなり健康だったので、見事な形として残っていた。火葬場の人いわく「こんな綺麗な形でのこるのは珍しいことですよ」とのこと。良い経験をさせてもらう。
自宅に帰ってきてからは、親族と仲のいい友人だけで飲む。眠いと言うのに飲まされる。弟はさっさと逃げる。俺は捕まって、女帝の「母」とその尻に敷かれてる「父」、そして、「あく」の濃い友人三人と僕の計6人で飲む。ビールが次から次へとなくなっていった。結局系18ビンものんだ。恐ろしい。みんな疲れているはずなのに・・・。
とりあえず、葬儀は終わった。3日分の日記を読んだ奇特な方に感謝します。後悔してるでしょ?これからはもうすこしうまく文章を書くので(というか訓練するので)、これからも読んでください。この3日分で嫌になってしまいません様に祈ってます。
明日は都合よくお休み。金曜日からまた学校です。たるんだ生活を元に戻さないと危険ですね。
みなさんは、元気にやってるんでしょうかねぇ?
ふぅ・・・・・。疲れたですぅ~。
目を合わせてくれないこうじろう