そうだよ。「にゅーよーく」が好きなんだよ。

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僕の家は自営業である。車の修理工である。この工場はうちのおじいちゃんが建てたものだ。一生懸命働いて、小さいながらも土地を買い、工場を建てたのだ。それをお父さんが継いで現在に至る。お父さんがついでからもおじいちゃんは現役で働いていた。しかし、70を過ぎた頃から、徐々に年齢での限界が訪れ引退した。引退したあとも元気ではあったが、おばあちゃんの死をきっかけに一気に老けた。(このとき、やはり男は弱いと思った。夫婦が死ぬときは絶対に男から死んだほうが良いと思う。女性の方がその点ではよっぽど男より強く、現実的であろう。)

そのおじいちゃんが今日の2時30分に亡くなった。おばあちゃんが亡くなって三年目のこと。

こんな場でこのような事を書くのはどうかとも考えたけど、あくまでも僕の日記ということで書くことにした。僕のおじいちゃんに対する思い出というと、まず、いつも煙草の「峰」を吸っていたこと。工場の隅にある小さな事務所で膝の上に乗りながら、しわくちゃになったおじいちゃんの手の甲の皮をつまみ「でこぼこ」にして遊んだ事。自転車が壊れて治していると、おじいちゃんが「それじゃだめだよ」と優しく言ってきて、手伝ってくれたこと。(結局、中学に入ってもおじいちゃんには力では勝てなかった)僕が英語の文字が書かれたT-シャツを着ていくと、おもむろにそれを読み出したこと。そのT-シャツの件でおもしろかったのが、「NEW YORK」とかかれていたのを、「にゅー・よー・く・・・・そうか、正樹は「にゅーよーく」が好きなのかい」と言われ、困った思いでがある。確か小学生の高学年の頃だ。

おじいちゃん子というほどではないが、おじいちゃんと一緒に過ごした時間はとても長い。なので、ほかにも思い出は数多くある。おじいちゃんは、毎日工場に来ていたしね。

84歳という長いような短いような人生をおじいちゃんは楽しんだのだろうか?そんな事は知る由もないが、向こうでも元気にやってもらいたい。天国というものがもしあるならば・・・。

「ベタ」だが、「Led Zeppelin」の”Stairway to Heaven”(天国への階段)を送りたい。おじいちゃんにとっては意味が分からないが許してください。英語が好き?ということで・・・・。

謹んで哀悼の意を表すると共に、冥福を祈ります。

お元気で・・・。遠くから見守っていてください。

さようなら。

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