心が痛む事件

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朝7時半頃起きて友達の家をでる。そして車まで行くとどえらいことになっていた。「駐車禁止札」がかけられていた。

「が~~ん!!」 「またやっちまった・・・・」と大いに嘆き悲しんだ。しかし、今日は学校なので警察まで出頭している余裕はない。おまけにこれから自宅まで帰らなきゃいけないのだ。ここで頭が浮かんだのは「逃げてしまえ」だった。友人から聞いた話では注禁のほとんどは「友達に車を貸していてしらん」としつこくいっていれば逃げられると言う。(だいたい電話が何回かかかってくるのでそのたびに「しらん」というらしい)僕もそれで逃げることにする。こんなトコで1万5千円ももってかれたらスキャナへの道が遠のいてしまうからだ。というわけでとりあえず家に向かう。その際に「札」は車内の中に無理矢理いれて見えないようにビニール袋で覆っておいた。何人かにはちらちら見られていたけど・・・。

渋滞のせいで自宅に着いたのは9時頃だった。それから急いで着替えて、勉強道具をそろえて5分後には出発した。途中いろいろ考える。さっきの「駐禁」のことだ。「やっぱウソは無理そうだな・・・・。もし友達の電話番号を聞かれたら逃げ切れなさそうだし・・・・。やっぱ行こう・・・。」と決めて某警察署に向かう。

警察に着くと愛想のいい婦警さんが来て、「札」をハズしてくれた。そして「あなたが車を止めた本人??」と聞かれて「えっ??あたりまえじゃん。じゃなきゃこんなとここないよ・・・」と思ったがおもわず「いえ違うんですけど・・・」と言ってしまう。ここからおいらの「超大作作り話」が始まる。もう天才的な嘘である。そして担当の男の警察官に「君は嘘をつくような人にみえないから信じるよ。わざわざここまできてくれたしね・・・・」とマデ言われてしまう。この瞬間猛烈に心が痛んだ。「あぁぁ、最悪だぁ・・・」と。しかし、罰金の方はうまいこと逃げ切れそうな状態にまで持ち込めたので正直嬉しい気持ちもあった。そして、その後の友達との電話で先ほどの心の痛みなど嘘かのようにおいらの超大作作り話を自慢してしまった。 やっぱり最悪な男だ・・・。

結局授業の方は一つはでれなかったが、もう一個の方は出た。その後、康雄、筧、岡村と麻雀をする。せこい勝ちだがトータルでは勝った。

8時半頃友達の家に行ってドライブに行く。三浦半島の方まで行って来た。久しぶりの海は猛烈に楽しかったがいかんせん風が異常に強くて落ち着いて遊ぶこともできなかった。そして、きれいな三日月は僕の心を猛烈に寂しい気分にさせたのだった。

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