おいらのクリスマス

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今日はクリスマス。ということで、イスラム教国であるパキスタンの大使館へビザを撮りに行くべく広尾へ朝っぱらから向かう(脈絡ナシ)。

広尾に来るのは初めて・・・・だと思っていたのだが、「有栖川宮記念公園」の近くの花屋を見たら以前来たことを急に思い出す。確かにその花屋で花を買った記憶があるのだが、結局思い出せずじまい。でも、絶対何かで来ていると思う。まぁ、いいや。

有栖川宮記念公園の横の坂道を上っていって閑静な住宅街へと入る混むと不自然に緑色の建物が見えてくる。それが今回の目的地のパキスタン大使館。一瞬、道が違うのではないんだろうか・・・と思えるくらい至って普通の住宅街の中にあるのだ。

中に入ると数人のパキスタン人がロビーのソファーに座っていた。なんとなく威圧感があり意味もなくプレッシャーを感じる。入ってすぐのところにピンク色の趣味の悪い服を来た愛想笑いというか作り笑いのおばさんが立っていた。以下、2人のやりとり。

僕「あの~ビザを申請したいんですけど・・・」
ピンク(以下ピ)「では、こちらの用紙に記入して下さい」
僕「あっ、もう書いてきました」
ピ「そうですか、ではこちらに記入して下さい」(台帳見たのに書かされる)
僕「カキカキカキカキ・・・・、あっ、ここは電話番号ですか」
ピ「電話番号です」(オウム返しのように抑揚なく)
僕「一人1行ですか」
ピ「一人1行です」(同じくオウム返し。以後すべて同じ)
僕「カキカキカキ・・・・。あっ、おわりました」
ピ「では、次にこちらにこの番号を書いて下さい」
僕「カキカキ・・・」
ピ「もっと大きくお願いします」
僕(右隅のスペースに書き直そうとする)「8・・・・7・・・・」
ピ「そこはダメです。こちらに書いて下さい」(とスペースの無い場所を指す)
僕「・・・・・(どこに書いて良いか困る)・・・(まぁ、いいかと無理矢理先程書いた文字の上に大きく書く)←ピンクは何も言わず」
ピ「次はコレにはさんで下さい」(パスポートに今記入した用紙をはさむ)
僕「イソイソイソイソ・・・(はさみ終わる)」
ピ「次に写真をとめて下さい」
僕「イソイソイソイソ・・・・(来たときにはさんでいたクリップで写真を挟む。その際先程わざわざはさんだ用紙をもう一度出すハメになる)・・・終了」
ピ「クリップではなくホッチキスで留めて下さい」
僕「(なぬ???)ブツブツブツ・・・イソイソイソ・・・。とめ終わる」
ピ「真ん中をホッチキスでとめてください・・・・」
僕「(はい???)真ん中をですか???」
ピ「真ん中をです!」(同じくオウム返し)
僕「自分の顔と母親の顔を呪いのわら人形のごとくホッチキスでブスブスとめる。ちょっとだけ顔が痛い気がする。完全に真ん中だと写真といえども痛々しいのでちょっとハジにずらしてもみたけど、顔にしっかり穴があく・・・・」
僕「はい・・・・」
ピ「では、ここにおいて下さい」
僕「(置く)」
ピ「では、一月四日の4時ごろとりに来て下さい。大丈夫ですか?間に合いますか?」
僕「言えば早くして貰えるのですか?」
ピ「(苦笑しつつ)いえ、無理です!一応確認したまでです。取り消されるかどうかという意味あいで・・・・」
僕「大丈夫です。一月四日に伺います・・・・退室」

以上が、大使館での2人のやり取りである。この間約15分くらい。彼女はこの間一度も用紙にも資料にも手を触れることはなかった。すべて僕が書き込んだりした。

それにしても酷すぎる。やり終わったあと言うなってば!!!お役所なんかはよくこんな感じだと言われるが、区役所や市役所の方がまだ人間味があった。ほとんどロボットと話しているような感じであった。そう、まるでキャッシュディスペンサーみたい。あまりの人間味の無さに怒るというかいらつく気力もなく、言われた通り従ってやった。なんとも奇妙な体験をさせていただいた。うん。いろんな人間いますね。

なんだか、だらだら長くなりましたが、まだまだ続きます。今日は長いです。この次に先程来た道を引き返し駅へと向かうが、帰りは先程横を通った「有栖川宮記念公園」の中を通り抜けていった。その中をプラプラ散歩しながら、あらかじめ用意してきたデジカメでいろいろ写真をとって遊ぶ。

それにしても、流石は「広尾」!!!と言うべきなのだろうか、人種が違いすぎる。人だけならまだいいが、犬にも気品で負けてる気がしてならない。奥様方はみな気品が漂い、今にも「ホホホホ」と笑いそうな方々。公園デビューをなさっているお子さま方ももう着ている洋服からしてお上品。おいらが着ている「ユニクロ」のフリースなんて「なにそれ?」って感じで子供に見られてる気がする。すでに卑屈になりつつある僕であった。で、犬。もうダルメシアンとかゴールデンレッドリバーとかシベリアンハスキーとか名も知らぬいかにも高級そうな犬とかすごいすごい。ここでも威圧感を感じてプレッシャーを感じる。もう根っからの庶民の川端正樹であった。

気品漂う公園を通り抜け、横断歩道で待っていると今度は「梅宮辰夫」と「クラウディア」夫妻がいた。漬け物のおやじはイマイチ広尾になじんでいる気はしなかったが、奥さんの方はさすがと言うべきか広尾が似合っていた。ちなみにおいらは梅宮アンナが大嫌いです。どうでもいいんですけど・・・・。

折角広尾に来たので、本屋でイタリア旅行の本やHPデザインの本を見たりして時間を潰したり、ヒロオプラザとかいうところを散歩したりする。お昼はケンタッキーで済ます。

広尾の後どうするかいろいろ考えた末、映画を見ることにした。「ジャンヌダルク」か「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のどっちかにまたまた悩み、時間の都合上結局後者をみることにする。それでも2時間以上あまったので銀座の街をぷらぷら散歩。意外な事にカップルはそれほど多くなかった気がする。至る所に巨大クリスマスツリーが飾られていて、街はクリスマス一色であった。おいらのお気に入りはピングーのクリスマスツリーでした。

映画に関しては細かい感想は省く。良くできた映画であると思うが、映画だけだと物足りないかもしれない。この映画は見終わったあとの広がりを楽しむべき映画。なんだか気になってしまい本屋にいって見てきた映画の本を立ち読みしたりする。コワイには恐いけどコテコテのホラーではないので、そういうのを期待している人はやめておいた方がいいです。薄気味悪さ、気味悪さ・・・という感じの映画。個人的には「こういう映画も見ておいても損はないかも・・・・」って感じです。しつこいようだけど、見終わったあとにいろいろと空想が広がり、本屋で立ち読みせずにはいられなくなる映画です。あと、見終わったあとパンフを買うのを忘れずに。少々高いですが、後悔する可能性大です。

急いで帰ってきて9時からの「ケイゾク」を見る。もう中谷美紀かわいすぎ!!!ドラマはイマイチおもしろくなかったけど。無理矢理つくりすぎだっていうの。構成がバラバラでよくわからん。もうやりすぎって感じです。でも、中谷美紀はやっぱりかわいい。中谷美紀の「あえぎ声」が聞けただけでも収穫であった(笑)。

ということで、僕の今年のクリスマスは何事もなく無事に過ぎていきましたとさ。
長々とお付き合いありがとうございました。ホント、ここまで読んだ方、ぼくは尊敬します。じゃ!!

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