いろいろやりたい事があったのだが、体調が悪化し大人しく寝ていた。
帰ってきてからテレビも見ていないし、本屋もいっていないので最新情報がわからなくなっていたので、とりあえずテレビを着けてみる。
「ここが変だよ日本人」のスペシャル版みたいのを見ていると、パキスタン人が日本人に冷たくされ母国に帰るという映像が流れた。なんだか「パキスタン」というのがあまりにタイムリーだったので笑ってしまったが、あれだけ僕ら(日本人)に優しくしてくれたパキスタの人々を冷たくする日本人をみて少々寂しい気分にもさせられた。冷たくしたのが僕ではないにせよ、同じ日本人として恩を仇で返してしまったような気がした。
日本は歴史の流れ上、閉鎖的であったり、保守的であるのは重々承知だが、それにしても寂しすぎる。今回のパキスタン旅行に関してもいろいろ心配してもらったが、パキスタンと言う国は日本人が思っているような変な国ではない。日本に入ってくるパキスタンの情報は「テロ」とか「ハイジャック」とか危ないニュースばかりで、ニュースの伝達経路の問題上「いいニュース」が入ってこないのだ。(パキスタンと中が悪いインドからの情報が日本に入ってくるからとガイドに書いてあった)。だから必然と日本には「悪いニュース」ばかり入ってきて日本人が偏った認識を持ってしまうことになるのだ。しかし、僕がみたパキスタン人たちは、とても純粋な笑顔を見せてくれていた。その笑顔がパキスタンにいってまず日本に入ってきているニュースの偏りに気付かさせてくれた。「この国は危険な国というだけではない、と・・・。
何故日本人がヨーロッパやアメリカなどにしばしば行くのか・・・と考えると、やはり「情報」がある程度きちんと流れているということがあげられると思う。それはすでに行った人お土産話であったり、ガイドブックであったり・・・と様々であろう。今回の旅にあたって、パキスタンの「地球の歩き方」が三年前のものしか無いのに対して、他の国々(ヨーロッパやアメリカ)に関しては毎年最新のものがでているということからもその情報量の差は明らかであろう。また、周りを見渡せば数人はそれらの国々に行った人がいるだろう。その内容はきっととても魅力的であり、楽しい内容であり、話を聞いた人はそれらの国々に思いをはせることとなる。
しかし、パキスタンと言う国に関しては何の情報も入ってこない。ガイドブック自体捜すのも本当に大変だ。同じアジアなのにここまで情報が少ないのは未だに「脱亜入欧」を目指しているからなのだろうか?(どんなに頑張ったって日本は亜細亜なのに・・・。)それとも、ブランド品がないからなのであろうか・・・。いろいろ考えられると思うが、情報不足が新しい情報を作り出すことができないという悪循環によるものであるとおもう。
この悪循環により日本人にとって「パキスタン」=「知らない」(又は「偏った認識」)=「恐怖」「危険」という三段論法が成り立ってしまうのだろう。しかし、それは食わず嫌いと言うもの。自分で経験して、考えた上で「恐怖」や「不信感」などを抱くのなら仕方がないが、よくも知らない国に対して勝手にイメージを作り上げて閉鎖的になるのは良くないことであろう。
先程も書いたが、僕がもつパキスタンニーとは、とても親切で、とても友好的な人々である。あれほど他人に尽くしてくれる人々を見たのは初めてである。同じ日本人でさえあそこまでしてもらったことはない。旅先で人の優しさにここまで感動したのは初めてのことである。その親切さは、これまで行った国々のどれも遠く及ばない。
旅行記の方で「パキスタン」について詳しく書くつもりなのでここではあまり書くつもりはないが、生活面における不自由を除けば(人によっては辛いかもしれない)、パキスタンと言う国は十分に魅力的かつ暖かな国です。
以上の事を念頭に入れながら、少しでもパキスタンを知って貰えれば・・・と今回の旅行記を力を入れて書くことを決意しました。文章力が無いので言いたいことの半分も伝えられなさそうだけど、ガンバッテ書くので、みなさんのもつパキスタンのイメージを一度白紙にしてから読んでみて下さいね。絶対に魅力的ですから。
じゃね。