大学生はみなテストやレポートで必死扱いているこの時期、僕も例外に漏れずテストやレポートを抱え込む身である。しかし、大学入ったばかりの一年生と違って、僕は学生生活5年目に突入して彼らにはないものを技を習得してしまった。それは「背水の陣」である。
この「背水の陣」はきっと一年生でも「もう背水の陣だぜ!!」とかいっているアマちゃんがいそうだが、ちっちっちっ!!この大学1年目のペーペーが!!!この技はお前等ごときにそう簡単に身につけられる技じゃないんだよ!!
なんていったて、おいらの「背水の陣」は4年の修行を終え、5年目にはいるのだ。おいらと同じくらいの背水の陣を身につけているのは、まず、一緒にアメリカにいった友人のあすき氏であろう。彼の背水の陣もかなり立派なもので僕でさえ「おい、まだか!?まだか!?落ちるぞ・・落ちるぞ・・・!!」と焦らされることが多い。そして、実際に「落ちる」こと数知れず。常に限界に挑戦するすごい男である。
しかし、この2人の上を行くのが友人長尾氏。彼ももアメリカにいったメンバーなのだが、彼の背水の陣はかなりすごい。卒論提出9日前なのに、10枚しか書いていないという強者。残り90枚を9日間で書かなくてはいけないという「背水の陣」をしくのだ。僕はもう無理だ・・・と思っていたのだが、なんと彼はなんとか卒論提出にこぎつけたのだ。恐るべし。おいらでも一ヶ月前くらいには始めていた気がする。
この「背水の陣」は、年を経るにつれてその「見極め」がうまくなってくる。ある作業に対して、自分の能力や体力、現在空け得る時間などを頭のなかで複雑な方程式のもと計算し、その作業にかかる「必要日数」を出すのだ。僕の場合、睡眠時間がかなり削減できる体質なので、必要日数はかなり短縮できる。
だが、人間そう簡単に割り切れるもんではない。算出された「日数」に対して平然としていられる「度胸」が必要なのだ。実はこの「度胸」が一番重要であり、この度胸の数値によっては算出される日数が大きく違ってくる。そして、さらには「背水の陣」の「証」である「余裕の口笛」も吹けなくてはいけない。周りに対して「背水の陣」を悟られてしまったら、その陣は失敗ということになる。
【背水の陣算出方程式】
{(仕事の大きさ)÷(能力×体力×空け得る時間)}÷度胸=「背水の陣限界日数」
(それぞれの数値はその人その人異なるので、この方程式は必ずしも一定ではない)
こうして、僕は常日頃から「背水の陣」をしきつつ、周りにはったりをカマしているダメな男なのです(友人2人も含めて。彼らは同志なのです)。こうやって、日記に書いちゃうところも実は「余裕の口笛」だったりするのです。
いかん!ばらしてしまった!!まだまだ修行が足りぬ・・・。
そういうわけで達人の域まで達してしまった僕は今日も遊び惚けているのであった。ちゃんちゃん。