散歩 en 狛江・喜多見(ふたり古墳クラブ)

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先日買った「スソアキコのひとり古墳部」に影響されたOVICCI。散歩散歩と今日もわめく。vamos a ver・・・。

昼近くにもっさり起きると、OVICCIが掃除をしていた。しかも、洗濯はもう済んでいた。

そこはかとなく感じる無言のプレッシャー。

「こりゃ・・・先週から騒いでる古墳巡礼だな・・・」などと思いながらCafeを入れてプクイチ。

隅から隅まで掃除するOVICCI。そして、その掃除機に追われ、所在なさ気にウロウロするおいら。

掃除を終えたOVICCIは風呂に。おいらは再放送していた「最高の離婚 2014」を見る。もう時間は15時に近かった。

おいら「もう15時近いけど・・・騒いでた古墳巡りいくつもりなの?」
OVICCI「いいよ~」

「いいよ~」って、まるでおいらが提案しているみたいな返事じゃないか。正しい返事は「うん。行きたい!」だと思うんだけど。まぁ、いいか。

一度は見てるものの、続きが気になってしまったので、見ているドラマを録画。散歩の準備に取りかかる。

散歩 en 狛江・喜多見(ふたり古墳クラブ)

参考とさせていただく「スソアキコのひとり古墳部」(以下、参考書)をリスペクトして「ふたり古墳クラブ」と命名。古墳部だとマンマなので、部をクラブにしてみた。まぁ、あまり意味ないんだけど。

出発

家を出たのは15時。下北沢までテクテク歩いて小田急線に乗る。狛江に電車でいくのは初めてなのだが、案外近く、20分ほどで到着。

駅舎は小田急線の駅によくある構造。思っていたよりも駅前は店があったが、やっぱり田舎感は感じた。

何も食べていなかったので、とりあえず周辺をウロウロし、軽く食べれるところを探す。

フレッシュネスバーガー

時間帯が悪かったのか、良さ気な中国料理とかは準備中。「松屋」があったので、「たまにはどう?入ったことないでしょ?」とOVICCIに提案したが、即却下。

悩んだ末、「フレッシュネスバーガー」に決定。かなり久しぶりだ。恵比寿で働いていた時に一度行ったくらいだから、たぶん5年以上ぶり。その前になると、渋谷のスペイン坂のやつ。そう考えると、人生で2度か3度しかいったことないのか。

どうでもいいが、最近「モスバーガー」が美味しく感じなくなってきてしまった。昔は結構好きで、たまに利用していたんだけど、去年、引っ越しの忙しい時期に2回ほど行ったのだが、なんか物足りない。「これぞファストフード!!」という勢いがないのだ。サラダもなんか寂しい感じだし。ちなみに、Macはもう13年くらい行ってない。

だもんで、この「フレッシュネスバーガー」に関しても「まぁ、腹が満ちればいいや・・・」程度で入った。

だがしか~~~し!

サラダにはまった。ナッツとクランベリーが入っているやつだったのだが、絶妙なバランス。かなりおいら好み。普段サラダはレタスを使っているのだが、キャベツも悪くないね。シャキシャキしてて、食べた感じがする。ただ、量が少ないので、まだまだ食べ足りなかった。

ハンバーガーはぶっちゃけ普通。おいらは「クラシック」を頼んだが、480円(だったかな?)と結構良い値段する。ハンバーガーらしいんだけど、想像の域を脱することはなかった。

やっぱ、ハンバーガーはサンティが作ってくれたのが一番旨いと思う。

OVICCIをガイドに任命する

基本的に散歩の言い出しっぺはOVICCIなのだが、これまでは毎回おいらがiPhoneのGooglemapアプリを見ながら、適当に道を決めていた。

しかし、今回の企画は訓練もかねてOVICCIをガイドに任命することにした。

「今日はOVICCIがGuia(ギア=ガイド)だ!おいらは後ろからついて行くだけだからよろしく!」

見よう見まねか、Googlemapを開いて検索を始めるOVICCI。

OVICCI「なんか逆方向の方が表示される。駅の方戻らないと・・・」
おいら「いやいや!さっき駅で地図みたやん。こっちであってるって。」
OVICCI「でも・・・」
おいら「ちょいまち!」

自分のiPhoneでもGooglemapを開いて検索。ガイドに任せる!とかいったけど、我慢できなかった。

おいら「た、たしかに・・・真逆だ。」
おいら「でも、駅の地図も、その本(参考書のひとり古墳部)もこっちになってるからGooglemapがおかしいだけだよ。とりあえず、こっち行ってみよう」

最初からOVICCIにはハード過ぎる案件だったことが判明。

OVICCIガイド計画はあっという間に頓挫した。

迷う

この古墳を見つけるのは結構難しかった。もともとの参考書である「ひとり古墳部」も、細かい道まではでていない。狛江駅にあった地図とほぼ同じレベル。

漫画にあった「見つけづらい標識」を探すも全く見つからない。

おいら「近くには来てるはずなんだけど、古墳感が全くない。」
OVICCI「どこだろ・・・漫画にはこんな感じの標識があるはずなんだけど・・・」
おいら「拉致があかないな、これは。」

ヨーロッパを旅していると、こういうことはよくあったりする。こちらの情報と、街の案内にものすごい差があるのだ。日本だと、結構丁寧に「○○城→」とか、「××寺↑」とか看板があるのだが、マニアックな場所だったりすると、全く標識がなく、目的地を見つけるのが大変だったりする。

以前、Tarragona(タラゴナ)にあるという「悪魔の橋」(Puente del diablo)に行こうとしてかなり苦労したことがある。ガイドに載っている大きな建造物にも関わらず、標識もなく、また聞いても地元の人が誰も知らないのだ。結局、場所がわかるタクシーの人をどうにかこうにか見つけて、連れて行ってもらった思い出がある。

あと、さらに困ったことに、ヨーロッパの小さい観光名所は、目的地自体にも看板がないことがあるため、「本当にここが目的地なの???」と結構不安にさせられることも多い。「賽は投げられた」のルビコン川も、あまりに小川すぎて、「マジここっすか?」と唖然となったことがある。

話がそれすぎたが、とりあえず、困った時には「地元民に聞け」というのがあるので、地元の人っぽい人に声をかけることに。

あまり人通りはないのだが、たまたま酒に酔ったような赤ら顔のおじさんを見つけたので聞いてみる。

おいら「すいません・・・このあたりに『亀塚古墳』ってあると思うんですが・・・」
おじさん「あ~~えっとね・・・そこを右に曲がって、またすぐ右。細い道があるから。」

本当にお酒くさかった(笑)

亀塚古墳

漫画の通り、本当に古墳がありそうにないところに、古墳があった。完全に住宅地のど真ん中。「え?ここ入ってっていいの?私有地じゃないの?」と疑うレベルの、小道を入っていく。

先ほどのおじさんに聞いてすぐ、標識は見つけたので、なんとか行けたが、これ、標識なかったら絶対わからないと思うし、言われないと「古墳」とわからないレベル。小山だ。小山。

古墳はかなり質素というか狭い。帆立貝式の「前方部」だけ残っていて、「後円」の方は完全に駐車場。

とりあえず立て看板を読み、ロマンを馳せて、10分ほどで退散。なんか、住宅地のまんなか過ぎて、不審者扱いされそうで怖かったし。

次の目的地へ

亀塚古墳の見学はあっという間に終わってしまったので、さっさと次の目的地を設定する。

参考書によると、次の目的地は「稲荷塚古墳」。

おいら「よ~し、OVICCI、今度こそ、Guiaだ!稲荷塚古墳ね。」
OVICCI「一致する結果がありません!」
おいら「なわけない!Googlemap舐めんなよ!「狛江」も一緒にいれたか?」
OVICCI「いれました。ありませんっ!!」
おいら「え~~うそだ~!」

ホントにないでやんの・・・。赤字で「一致する結果がありません」と出やがる。

おいら「どうしようもないな・・・こりゃ・・・とりあえず、方角はあっちだから、歩いて行ってヒントを探そう」

テクテク歩き始める。途中、参考書を見ると、そばに学校があることが判明。とりあえず、大まかな位置を取ってGooglemapに設定。ひたすらテクテクテクテク。

10分ほど歩くと世田谷通りに出た。

なるほど・・・あの道をずっと歩いてくると、ここまでこれるのか~。なるほどね~。

稲荷塚古墳はどうやら狛江ではなく、正確には世田谷区の喜多見にあることも判明。

リベンジ焼き鳥 第二弾

なにやら、ものすごく良い匂いが漂っている。

おいら「なんだ、すげ~良い匂いする!」
OVICCI「なんだろ?一般家庭からの匂いかな?」
おいら「いや、違う!!!あれだ!!!!」

スーパーの入り口に焼き鳥屋の出店がでていた。

昨日のひどい焼き鳥を思いだし、パブロフの犬のように急激に焼き鳥欲求が高まる。フレッシュネスバーガーを食べたばかりだが、まだ全然足りていなかったのもある。

おいら「どうよ?どうよ?焼き鳥?ああいう店の焼き鳥は意外とうまいんだぜ~!」
OVICCI「別にいいよ~」

焼き鳥5本ゲット!!!!

道すがら歩いて食べる。

「うま~~い!!やっぱ、焼き鳥はこうでなくては!!昨夜のあれは・・・なんなんだ!」

昨夜の店への「口撃」再開。

再び迷う

30分も世田谷通りを歩くと道案内版を発見。緑道の説明のようだが、そこにしっかりと「稲荷塚古墳」の名前が。

おいら「もう近い。すぐそこだ~!」

しかし、また迷う。

茂みっぽいのを見つけては「あれだ!」といってみるものの、全部違っていた。こうなったら、奥の手・・・と、たまたま歩いていたイタリアンハウンドを散歩しているおじさんに声をかける。犬の散歩=地元民の証だ。

おいら「この辺に稲荷塚古墳というのがあると思うのですが・・・」
おじさん「あ~、いまからそこ行くから一緒に行くよ」

意外なことに、スペイン的お返事が帰ってきた。

一緒にテクテクついていく。

おじさん「この辺、古墳が結構多いんだよ。すぐそこにも別の古墳あるしね・・・名前は・・・なんだったけかな・・・お寺の裏側にあるんだよ」
おいら「次、そこ行ってみます」
おじさん「えっとね・・・稲荷塚古墳はそこ・・・で、うちはここ・・・はははは」

おじさんのおうちは、稲荷塚古墳から30歩くらいのところにあった。

やっぱ大吉男の見る目は違うね。

稲荷塚古墳

先ほどの亀塚古墳とはうってかわって、完全に公園的な古墳。木馬の乗り物まであるし。

最初から知っているから「円墳」とわかるが、知らないで遊んでいたら「あの築山なんなんだろ~」と思う感じの古墳。立て看板あるから、読めば古墳ってわかるか。

参考書によると、昔は登れたらしいのだが、今は保存のため立ち入り禁止になっていた。

古墳の真後ろには三重の塔か五重塔が見える。夕暮れ時になっていっため、むちゃくちゃ綺麗。時間は17時半。少しずつ日が長くなってきていることを実感。

第六天塚古墳

せっかくなので、先ほどのイタハウおじさんが教えてくれた古墳にも行ってみることに。寺の位置は把握していたので、古墳はすぐに見つかった。

もうね・・・なんていうかね・・・「竹藪」ですよ。

こちらも立て看板なければわからんね。古墳って。

でも、古墳ってきいたら、やっぱりドキドキするから妄想しますよ。5世紀末のね。いたことないからわからないけど、いろんな知識を総動員して妄想ですよ。第六天とかいうから、織田信長のことまで想像してましたよ。

あと、「中の人がでちゃった~中の人がでちゃった~!恥ずかしい!」とコフィーちゃんのように叫んでもみた。

まとめ

狛江は農地も多くなんともまったりした場所だった。人もあまり歩いてないので、ごみごみしてなくていい。東京から20分でこんな風景になるのか~。普段の散歩とは違って小旅行をした気分になることができた。街の作り方が全然違う。あと、農家なのか大きい家が目立った。

「ふたり古墳クラブ」の活動としては、次は、参考書に習って群馬あたりにまでいってみようかと。一泊で。

散歩は続くよ

多少、迷ったものの、歩いた時間は2時間程度と、2人とも歩いた気が全くしていない。足も疲れてない。

ということで、次の目的地を考える。

すでに18時なので、どうせ歩くなら帰る形で歩こう・・・と目的地を「砧公園」(きぬたこうえん)に設定。

再びテクテク歩き始める。

砧公園到着

成城学園、農大そばを超えて、30分ちょっと歩くと砧公園に到着。

おいら「着いたよ~!じゃ、中歩くか~」
OVICCI「暗い・・・暗い・・・」
おいら「もう、日沈んだからね」
OVICCI「暗いよね。暗いよね。」
おいら「え?暗いから怖いってこと?」
OVICCI「うん・・・」
おいら「でも、まだ子供遊んでるよ」
OVICCI「どこ?」
おいら「そこ」
OVICCI「でも、暗いよね・・・」

はい、次~!

TEMPRANILLO

怖がるOVICCIを連れて行っても意味がないので、砧公園は諦めて、帰路に就くことに。

無性にカフェイン欲求が高まってきたので、休憩がてらCafeを探すも、場所が悪いのかなかなか見つからない。良い感じの店を見つけたものの、「すいませ~ん、今日貸し切りです~!また来てくださ~い」といわれてしまった。「もうここは歩かないと思う・・・」と思いつつ店を後にする。

カフェイン!カフェイン!カフェイ~~~~ン!と歌を歌いながら歩きつづけてると、あっという間に上町まで来てしまった。

おいら「上町!ってことはあれでしょ!今日は土曜日だし!」
OVICCI「アレか!!!」
おいら「ホントにわかってる?」
OVICCI「もちろんわかってる」

以心伝心はキライじゃないぞ。

ということで、カフェイン欲求を、ポリフェノール欲求にまで昇華し、上町のスペインBar「TEMPRANILLO」へ。ここは日曜日がお休みなのだが、「軽く行きたいね~!」と思いつくのが毎回日曜日で、来るのは結構久しぶり。

Madrid(マドリー)出身のスペイン人の方が1人で切り盛りしているお店。レストランじゃないので、タパスがメインなのだが、ここも「本場に近い味」を提供してくれるお気に入りの店だ。

時間が早かったのか、店内には誰もおらず、のびのび。Mahou(マオウ。スペインのビール)でまずは乾杯。Pinxos(ピンチョス)とTortilla(トルティージャ。スペイン風オムレツ)などを注文。

ここのTortillaは、スペインのBarのように作り置きを出すのではなく(それでも旨いのだが)、注文後にかわいらしいTortillaを作ってくれる。これがふんわりしてかなり美味しいのだ。

胃に染み渡る。

お客さんもいないので、マスターといろいろ話す。

マスターの知り合いが3月に経堂に新しいスペインBarをオープンするという情報をゲット。経堂もかなり近いので、近いうちにいきたい。

その後、VinoをBotellaで2本空け退散。

家に帰ってきたのは21時半くらい。

アプリの「Moves」で今日の散歩の成果を確認。

歩数:27418歩
距離:18.0km
時間:3:43
散歩:6時半くらい

思ったよりも歩いていた。あまり疲れてないんだけどな・・・。

それにしても、展開めまぐるしい日の日記は書くのが大変だ。まとまらない。

今日の写真

今日は珍しくたくさんある。ありすぎる。

今日は、おまけでRoadMoviesの動画もアップしてしまおう。

地図の写真を撮っておくのは旅人の知恵。

狛江駅前にあった地図
狛江駅前にあった地図

これを見つけるまでが一苦労。

亀塚古墳への標識(1)
亀塚古墳への標識(1)

入るのにちょっと勇気がいる。

亀塚古墳への標識(2)
亀塚古墳への標識(2)

これは見つからんよ。

亀塚古墳への入り口
亀塚古墳への入り口

古墳感はあまりないですね。

亀塚古墳
亀塚古墳

中の人もビックリだろうね。

たぶん、「後円」だった場所
たぶん、「後円」だった場所

入ってみたかったけど、やってなかった。

シュールな看板(1)
シュールな看板(1)

シュールな看板(2)
シュールな看板(2)

おやつに最適。

うちらが釣られた焼き鳥屋台
うちらが釣られた焼き鳥屋台

登りたかった・・・。

稲荷塚古墳
稲荷塚古墳

うっとりしました。

稲荷塚古墳から見た夕日
稲荷塚古墳から見た夕日

タケヤブヤケタ。

第六天塚古墳
第六天塚古墳

TEMPRANILLO(テンプラニージョ。葡萄の品種)のTortilla(トルティージャ。スペイン風オムレツ)って早口言葉みたいだな。

TEMPRANILLOのTortilla(トルティージャ。スペイン風オムレツ)
TEMPRANILLOのTortilla(トルティージャ。スペイン風オムレツ)

おまけ。2005年4月6日。サンティがHamburguesa(アンブルゲサ。ハンバーガー)を作ってくれた時の写真。懐かしい。

Hamburguesa(アンブルゲサ)を作るサンティ(05年4月6日)
Hamburguesa(アンブルゲサ)を作るサンティ(05年4月6日)

おまけ動画

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